ブランズ横浜いずみ野 （取材レポート）

横浜市泉区の大きな特徴として、横浜市18区で経営耕地がいちばん多いことが挙げられます。
さらに『和泉川』沿いをはじめ遊水地も多く、豊かな自然が身近に感じられる住環境も魅力。
横浜に住みながら“気軽に農体験”や“採れたて野菜直売所”の楽しみもあります。
私たちが配布している直売所マップの“泉味自慢（いずみじまん）”が人気ですね。
朝採れ野菜を新鮮なまま味わっていただけますので、幅広い世代から好評いただいています。

また『横浜市立いずみ野小学校』では46年前より“食農教育”を導入。子どもたちが近隣農家の協力のもとお米をつくったり、野菜を栽培したり。“食農”を体験した子どもたちが大人になって農家を継いだり、生産物を活用したケーキ屋さんをオープンしていると聞いています。

新横浜・横浜・渋谷・池袋駅へも乗り換えなしでアクセスできる
相鉄線「いずみ野」駅前には、多世代交流をコンセプトとして“駅前再開発”を実施しました。
駅前広場をつくり、子どもたちの演奏会や地域コミュニティの催し物、お祭りなどのイベントを開催しています。

駅前にショッピング施設やホームセンター、保育施設から医療機関、図書館などが集約された「いずみ野」。駅から5分ほど歩けば、静かな住宅街が広がる、いわば“コンパクトシティ化”された街です。高い建物が少なく、空が広く「富士山」を望める絶景スポットもある開放的な住宅地だと思います。

“すきっぷ“を運営する「NPO法人ちょこっといずみ」の始まりは、30年ほど前に泉区で子育てしながら子育て支援の活動をしていた母親たち。初めての子育てに不安は沢山あるのに、誰に相談したらいいのか、子どもとどこに行けばいいのかわからない。そこで行政と一緒に、初めて「泉区」で暮らす人・子育てをする人に地域情報を提供したり、子どもを預かり気軽な相談ができる場を区役所内に作りました。”すきっぷ“も、行政と協働でそれぞれの強みを活かして子育て家庭を応援し、地域と繋げていこうというのが運営コンセプトです。

これまで『泉区の子育てガイド ちょこっとマップ』冊子を製作したり、「赤ちゃんタイム」など初めての子育てをする方が参加しやすいようなイベントを開催。今後、プレパパ・プレママ向けに、カードゲームを使って“子育てシミュレーション”を体感していただくようなイベントも実施していきます。

子育ての精神的なサポート、自分たちが学んだり経験してきたことをベースに“大丈夫、何とかなる”の気持ちを感じてもらえることが最優先。一人で来られる方も多く、初めて来られた方にはお声がけをして、楽しく過ごしていただけるようスタッフ一同心がけています。
場所は「いずみ中央」駅前。「いずみ野」駅周辺から散歩がてら歩いて来られる方もいらっしゃいますので、まずは気軽にお越しいただければと思います。

『和泉保育園』では、園児としてお子様をお預かりするほかに、地域の方々にご参加いただける『育児支援』を実施しています。スタッフは全員で50名、0歳から5歳まで、約120名の子どもたちをお預かりしています。

見渡す限りの青空の下、子どもたちが元気いっぱい遊べる園庭があります。また、園内には畑があって、土壌や空気が良いせいか、大きな大根やニンジン、ロマネスコなどを子どもたちが栽培・収穫しています。

“育児支援”に来られた方は、“保育園”の実際の様子が見られますから、将来のお子さんの成長が想像できると思います。『和泉保育園』では、その日の出来事、たとえば野菜を収穫したとか、プール遊びをしたとか、散歩に出かけたくさんの自然に触れて遊んできたとか、お迎えに来た親御さんに見てもらえるよう貼り出しています。

子どもの頃「いずみ野」で過ごして、進学や就職で別な場所に住んで、結婚・出産したら、やっぱり「いずみ野」で子育てしたいと戻って来る方もいます。利用されているママさん、パパさんからよく聞くのは、街を歩いていてもよく子どもに声をかけられることが多く、穏やかな気持ちになることが多いと。街全体に優しい空気が流れている、「いずみ野」はそんな街だと思います。

“ケアプラザ”は、横浜市独自の地域サービス施設として、概ね中学校区を目安に 市内の各地域に設置されています。（横浜市いずみ野地域ケアプラザは、駅徒歩2分・相鉄いずみ野駅北口ビル2階に設置）

赤ちゃんから高齢者まで、いきいきと暮らせるようサポートすることが運営コンセプト。あらゆる世代向けのイベントや交流の場を提供する場所です。
初めてお子さんを育てるご家族には、“子育てサークル”や“支援拠点”を紹介・案内したり、この街に暮らす人同士をつなげ、“独りにならないよう”安心感を持ってもらうことを目的にしています。

年間行事として“ケアプラザ祭り”をはじめ、毎月イベントも開催。また地域の行事なども取材して毎月広報誌に掲載し発信しています。

たとえば、地域の連合自治会主催のお正月の“歩け歩け大会”。子ども連れからご夫婦、高齢者まで約180人が参加。泉区内にたくさんある“富士山ビュースポット”で写真を撮りながらの気持ちいいウォーキングでした。お楽しみはゴール地点でボランティアが作る豚汁。みなさん笑顔になるイベントでした。ケアプラザは地域の皆様とのつながりを大切にしています。

この街は高齢化率がとても高いのに、要介護認定率はとても低い。常に人と人との交流・コミュニケーションがあることが良い影響になっている、そんな安心感のある街ですね。

「泉図書館」では、地域の複数のボランティアによる「おはなし会」が、毎月の土日それぞれ1回ずつ開催されます。ほかにも当館の司書が親子に向けたわらべ歌も楽しめる親子おはなし会など、毎月何かしらの催し物がありますので気軽にご利用いただければうれしいですね。

窓口業務などを中学生に体験していただく“職業体験”もやっています。市民の方々から“おつかれさま”や“ありがとう”など声をかけられると、とてもうれしそうで、“成功体験”になっていると実感します。

昨年8月に実施した“中学生を語り部とするおはなし会”も好評でした。1階の“絵本コーナー”で開催したのですが、小さなお子さま連れの親子にたくさんお集まりいただき、皆様聴き入っていました。

「泉図書館」の魅力は、規模の割に児童書の蔵書数が多いこと。さきほどお話した“絵本コーナー”のほか、さまざまなジャンルの児童書がたくさん揃っており、小さなお子さまがいるご家族から小学生など、幅広い世代に利用いただいています。さらに「いずみ野」駅からも近く、ショッピングモールの近くなので、利用しやすい図書館でもあります。