電線地中化、完全歩車分離。安全で美しい街のマンション
マンションの居住満足度を高める物差しは数多い。敷地外の環境なら買い物やアクセスの利便性、教育環境、自然が身近にある…など。マンションそのものについては、住戸のゆとりや設備、日当たり、風通し、共用部分なら植栽、共有施設の充実度、理事会の管理状況などなど、本当にたくさんの項目がある。
そしていうまでもなく、満足できる項目の多さに比例して、そのマンションの居住満足度も向上する。サン・ステージ緑園都市 東の街もそのセオリーに当てはまる住まいだ。
物件名に冠されている「緑園都市」は、横浜市西部の泉区に広がる、開発総面積約122万3000㎡(東京ドームおよそ26個分に相当!)の大規模な住宅地。手本となったのは、アメリカ・ニューヨークの郊外、ニュージャージー州にある「ラドバーン」という街だ。1928年に歩行者と自動車の動線を分ける「歩車分離」を導入しており、都市計画を学ぶ人なら一度は聞いたことがある地名だという。
横浜の緑園都市の開発が始まったのは1974年。その2年後には、現在この街の玄関口となっている、相鉄いずみ野線緑園都市駅が開業した。展望台、ギャラリーなどを要し、関東の駅百選にも認定されている駅だ。
緑園都市全体の街並みを維持する活動をしているのは、日本初の住民主体の街づくり組織として1987年に発足した、緑園都市コミュニティ協会。2021年には長年にわたる取り組みが評価され、(一財)住宅生産振興財団などが主催する第16回住まいのまちなみコンクールで入賞した。ちなみに同賞は、かつて同じ横浜市中区の山手地区にも授与されている。
緑園都市の街区は、幹線道路・準幹線道路沿いは電柱の地中化が施され、TVアンテナが露出しないようにCATVも整備されている。景観を損なってしまう生活インフラが住人の視界に入らないようにする一方、街の中心部に緑の並木が豊かな歩行者専用道路「四季の径」が通っている。文字通りの「緑園都市」なのだ。
今回取材した、サン・ステージ緑園都市 東の街のメインエントランスは、緑園都市駅から徒歩2分の距離。緑園都市駅から特急を使えば横浜駅までは約20分で到着できるのだが、メインエントランス前に立つと、そうした情報を忘れさせる圧巻の緑が迫ってくる。豊かな樹木と青い空、大きな噴水、花壇、そしてそのなかに住宅棟がバランス良く配置されている。
テレワーク開始後、自宅と近隣の素晴らしさを認識
取材に応じていただいたのは、サン・ステージ緑園都市 東の街 全体管理組合の広報担当・伊藤理事。このマンションには1番館から始まって全11棟が立ち並び、それぞれに管理組合がある。全体管理組合は、各棟の住人が共有する部分、植栽や花壇、通路、公園、広場、駐車場、共用施設の使用運営などを担当しているそう。
伊藤さんは理事になって約1年。住み始めたのは1990年代の中ごろとのこと。
「勤務先は東京都心部で、住んでいたのも都心。忙しく帰宅も遅くなりがちだったのですが、とはいえ、職住近接のライフスタイルを続けていこうという考えはありませんでした。休日は完全にオフにしてメリハリを付けたいタイプなんです」(伊藤さん 以下コメント同じ)
そこで見つけたのが、このサン・ステージ緑園都市 東の街だった。駅から徒歩5分以内で敷地内に植栽が豊富。緑園都市駅からオフィスまで片道1時間30分未満で到着でき、オンオフの切り替えもしやすそう、というのが購入の決め手になった。
「加えて、私は社会人になってからも自分が通っていた大学で所属していた運動部の仕事を続けておりまして、沿線にある母校に定期的に通っていたんですね。その点でも相鉄いずみ野線はアクセスが良く、便利でした」
ただ、伊藤さんはいわゆる“会社人間”で、在住歴は長いにもかかわらず、マンションの住み心地や共用施設の管理・運営などはほとんど視野に入っていなかったと言う。
「そうした思いが消え、東の街って本当に良いマンションなんだと客観的に感じられるようになったのは、コロナ禍になってテレワークに切り替わってからでしたね。基本的に自宅で仕事をするようになり、運動不足の解消、気分転換の重要性を痛感したことが、気づきのきっかけです。
改めて敷地内の植栽の豊かさに気づき、さらに足を延ばしてジョグ10分程度の場所にある、横浜市の『こども自然公園(大池公園)』のあまり人の手の入っていない自然環境の素晴らしさにも触れることができました。このマンションの近くには、こんなにも恵まれた自然があったのかと。
例えば、園内に桜の木がたくさん植えられている『桜山』という場所があり、お花見の季節にそこを朝ジョギングするのは最高です。また、起伏形状を利用した超ロング滑り台と巨大ジャングルジムが合体したアスレチック『とりでの森』もいつも多くの親子が遊んでいて、微笑ましい場所ですね」
新たなライフスタイル「親子近居」にも格好の環境
恵まれた住環境については、私だけでなく、私の母も同様の感想を持っているんですよ、と伊藤さん。
「実家の名古屋で一人暮らしをしていた母を、私の自宅の近くに住まわせたいと考えていたんです。幸運にも同じ住宅棟の違うフロアで空き住戸が出たので、そこを購入し、名古屋から母が移り住むことに。名古屋の家は住宅街で閑静な場所ではありましたが、緑が豊富な環境ではありませんでした。ですので、母が暮らし始めた当初は、あまりの緑の多さに驚いた様子でしたね」
いまでは朝メールで連絡を取り合い、散策を楽しむことも増えたという。
「『天気良いし、今朝どう?』とメールして、下で待ち合わせて敷地内の花や緑を見ながらゆっくりと散歩する。『もうタケノコが伸びてきたね』とか『今年はカルガモはまだ来てないかな』など他愛のない会話をすることが大半ですが、たまには『相続のこと、どうしようか?』などと少しシリアスな話も。以前はあまりコミュニケーションを取る機会がなかったのですが、安全なマンション内で、なおかつ四季を感じられる環境で、いろいろな話ができるのはありがたいことだと思っています」
ちなみにマンション内には、伊藤さんのケースのように“親子近居”をする世帯も増えたという。それだけ多様な世代の暮らし満足度が高いというわけだ。
なお、通常の買い物、外食などは緑園都市駅前で22:30まで営業しているスーパー、そうてつローゼンをはじめ、大型スーパーやリサイクルショップ、ファミリーレストランが点在。車での移動も便利で横浜新道、国道16号、第三京浜方面のアクセスも良い。
さらに2023年3月には、相鉄・JR直通線の羽沢横浜国大駅から新横浜を経由し、東急東横線・目黒線日吉駅までの区間に相鉄・東急直通線が開業予定。これにより、相鉄いずみ野線のアクセスがさらに進化することも大きなニュースだ。具体的には、山手線の目黒や渋谷、新幹線の新横浜駅などへのアクセスが大幅に向上する。もちろんサン・ステージ緑園都市 東の街にもプラスの効果をもたらすだろう。
マンションと緑園都市の住人の高いモラルで美観を維持
そして、1年前に伊藤さんは、輪番で全体管理組合の理事に選出された。以降は一住人としてサン・ステージ緑園都市 東の街での生活を楽しむだけでなく、マンション全体の資産価値を高めるために理事会での仕事に取り組んでいるという。
「全体管理組合として、特に良い仕事を継続できていると自負しているのは、敷地内の美観維持です。敷地内には計7つの公園、6つの広場、池、竹が自生している築山、さらに幅の広い通路もあり、さながら巨大な公園のような環境です。1100戸超の住宅があり、何千人レべルの住人がいるにもかかわらず、皆さんの高いモラル、そして管理会社の努力、さらにボランティアの丁寧なサポートもあって、常にゴミはなく、美しい環境を保っています」
また、コロナ禍で当初はほとんど閉鎖していた共用施設の活用も再開。申し込み時の情報開示、人数や使用時間制限、目的精査などを行って、再び開放し始めた。住人の利便性向上を目指し、できる範囲でウィズコロナの共用施設運営を進めていきたいという。
成熟する住まいに呼応するように周囲の機能も充実
1990年に最初の住宅棟が竣工してから、既に30年超が経過した。住宅棟ごとに大規模修繕が進み、植栽も成長して成熟が進む一方、敷地周囲の環境も魅力を増しているとのこと。
「ひとつは敷地に面した道路を挟んだ場所にオープンしたパティスリー。特に横浜市西部では超有名店で、地元はもちろん、神奈川県内の遠方から訪れるファンも多く、クリスマスケーキ販売の時期には、車の渋滞が起きるほど。そういう人気店がすぐお隣にあるというのは、このマンションの認知度向上にもつながっていると思います」
もうひとつは、こちらも敷地に隣り合う場所で、2022年4月に開校した横浜市立の小中一貫校「横浜市立義務教育学校 緑園学園」。小中一貫校としては横浜市で3校目とのこと。
「サン・ステージ緑園都市 東の街が、こうした教育機関の学区内に立っているということで、親子近居、あるいは親子孫の三世代近居を考える方が購入を検討する可能性が拡大しそうです。このことも、ひいてはマンションの魅力を引き上げるのではと考えています」
マンション内が理想的にエイジングを重ね、それに呼応するように周囲にも魅力的な機能が増えていく。緑と空に囲まれた美しい杜のマンションでの暮らしは、ますます満足度の高いものになりそうだ。