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地元の人々から“ニシキタ”の愛称で親しまれている「西宮北口」は、9年連続で住みたい街ランキング1位に輝く人気の街です。正式な副駅名が「阪急西宮ガーデンズ前」と名付けられ、西日本最大級のショッピングモールと直結。駅の周辺は再開発で便利に美しく発展し、生活利便性の高さと大阪や三宮へのアクセスの良さで不動の人気を獲得しています。

西宮北口の人気の理由のひとつが交通アクセスの良さ。大阪の中心地・大阪梅田駅と神戸市の中心地・神戸三宮駅のほぼ中間地点に位置し、大阪方面と神戸方面を結ぶ阪急神戸線と、宝塚方面を結ぶ今津線と接続するターミナル駅です。特急電車が停車し、大阪梅田へ13分、神戸三宮へ14分。都心に近く、通勤の便利さが魅力です。また、宝塚へ14分、京都の中心地、京都河原町へ約1時間で到着。今津線で今津駅まで南下すれば阪神電車も利用可能です。

西宮北口で存在感を発揮しているのが駅直結の大型ショッピングモール「阪急西宮ガーデンズ」。阪急百貨店、イズミヤ、ユニクロ、ジョーシンなどの大型店舗や専門店、飲食店など約300店舗が入る西日本最大級の広さの商業施設です。TOHOシネマやカルチャーセンター、エステやスポーツクラブなども入り、ショッピング以外の楽しみも充実しています。
屋上庭園「スカイガーデン」は買い物に疲れた子どもを遊ばせるのにぴったり。1~4階まで各階に授乳室やおむつ替えシート、給湯器などのあるベビールームを設置。5階には託児所サービスもあり、子育て中のファミリーに人気が高いのもうなずけます。
2008年の開業後、西宮北口の核として多く人を集客してきましたが、近年はリニューアルでさらに進化しています。2018年にクリニックなどを併設した「阪急西宮ガーデンズ別館」、阪急西宮北口駅今津駅ホームの東側に「阪急西宮ガーデンズゲート館」が誕生。2019年には本館で約75店舗がリニューアルし、日本初上陸のフランス初スポーツショップ「デカトロン」や「ビームズ」など人気セレクトショップもオープンしました。既存のショップのリニューアルも頻繁に行われており、常に新鮮さを欠かない努力も人気の秘密といえそうです。

駅の北側の「アクタ西宮」は西館と東館からなる複合再開発ビル。図書館や市民ギャラリーなど公共施設が入り、無印良品やアカチャンホンポなど店舗も多彩にそろっています。
西宮北口は食品スーパーの選択肢も広く、価格帯や立地などニーズに応じて選ぶことができます。阪急西宮ガーデンズ内には「イズミヤ」「成城石井」など、「アクタ西宮」には「コープこうべ北口食彩館」などが入り、駅から少し歩けば「マックスバリュエクスプレス西宮北口店」もあります。
西宮北口が現在の姿へと発展する転機となったのは、1995年の阪神・淡路大震災。市街地は駅を中心に北東、北西、南東、南西の4エリアに分かれており、各エリアによって被災の状況は異なっていましたが、駅周辺のほとんどが再開発事業により美しく整備されました。
北東エリアでは、市場や商店街の跡地に大型複合施設「アクタ西宮」が誕生。南東エリアでは阪急西宮スタジアム跡地に「阪急西宮ガーデンズ」がオープンしました。この大ショッピングモールが誕生したことで街のブランド力は高まり、住みたい街ランキング連続1位という人気の街に成長したといえます。また、阪急西宮ガーデンズの集客力で地元商店街が衰退しないよう、ガーデンズ側と地元商店街はタッグを組んで、街の活性化のためのイベントなどを開催。新しい施設と地元商店街との相乗効果でガーデンズの買い物客が地元商店街や飲食店にも流れるようになりました。
駅の南西エリアでは芸術文化の情報発信地として大中小のホールのある「兵庫県立芸術文化センター」がオープン。タワーマンションやスポーツクラブなども誕生しました。
震災の影響が少なかった北西エリアの駅周辺は、飲食店や居酒屋チェーン店、コンビニなどが建ち並び、繁華街を抜けると閑静な住宅街が広がっています。

1963年に「文教住宅都市宣言」を行った西宮市は、教育や住みよい街づくりに力を入れてきた歴史があります。市内には関西学院大学、神戸女学院大学などのキャンパスが街に溶け込むように点在。なかでも西宮北口は関西屈指の文教地区といわれ、駅前には学習塾や予備校が集まっています。大学のサテライトキャンパスも近年次々とオープン。2019年には阪急西宮ガーデンズゲート館7階~10階に関西学院大学西宮北口キャンパスが開設し、「司法研究科」「心理科学実践センター」の専門科を設置しています。
「阪急西宮ガーデンズ」の西隣には甲南大学西宮キャンパス「CUBE」が2009年に誕生。マネジメント創造学部のあるキューブ状のビル型立体キャンパスは西宮北口の新たなランドマークとなっています。
芸術文化に親しむための環境も整っています。駅の南西部に位置する「兵庫県立芸術文化センター」ではコンサートやオペラ、バレエなど世界一流のアーティストによる舞台を中心に年間600公演を実施。芸術監督を務める世界的指揮者の佐渡裕氏がプロデュースするコンサートやオペラなど、芸術文化の発信にも力を入れていれており、クラシックコンサートを気軽に楽しめるようにと、500円で聞ける「ワンコイン・コンサート」を定期的に開催しています。全国からトップクラスのジュニア演奏家を集め佐渡裕が監督する「スーパーキッズ・オーケストラ」の活動も、同センターが取り組むソフト事業です。

市では子育て支援に力を入れており、西宮北口周辺にも子育て施設が豊富です。中でも駅から南西へ徒歩10分圏内の西宮市立子育て総合センターの屋外施設「みやっこキッズパーク」は、敷地内には自由広場やカーボードで滑って遊べる土山、メダカなどのいるビオトープ池などがあり、自由に自然と触れ合って遊べる公園。田植えや夕涼み会、稲刈りなど季節のイベントも開催されており、本物の田舎のような体験ができる公園として人気です。
西宮北口周辺の家賃相場は以下の通りとなっています。(2022年1月現在)
| 1K | 1LDK | 2LDK | 3LDK |
|---|---|---|---|
| 7.88万 | 9.8万 | 18.15万 | 19万 |
| ワンルーム | 1K | 1LDK | 2DK | 2LDK |
|---|---|---|---|---|
| 5.75万 | 5.7万 | 7.8万 | 7.5万 | 17.75万 |
駅の北西部には西宮市の閑静な住宅街・西宮七園のうちの「昭和園」「甲風園」があります。落ち着いて暮らしたいという人には阪急今津線の門戸厄神駅や神戸女学院へと続くこのエリアがおすすめです。特に「甲風園」は昭和5年に阪急電鉄が開発して売り出した住宅地で、駅から徒歩3分ほどに広がる第一種低層住居専用地域という恵まれた立地です。
マンションの供給が多いのは駅の北東エリア。駅周辺には大型商業施設「アクタ西宮」や飲食店があり賑やかですが、少し歩くと静かな住宅街が広がっています。特に「北口町」「高木西町「高木東町」は区画整理が行われ道路幅も広く、すっきりとした街並みの住宅街です。高木東町には広大な敷地の高木公園があり、地元の人々の憩いの場となっています。

芸術や文化、ショッピングなど多彩な楽しみが集まるコンパクトな街。神戸と大阪という2大都市の中間地点にあり、西宮ガーデンズや芸術文化センターが街の成長の核となっている点も特徴的です。住みやすさの条件が集約しており、不動の人気はこれからも続きそうです。
大阪梅田と神戸三宮の中間地点で都心へのアクセスが良い
駅前に複数の大型商業施設や兵庫県立芸術文化センターなど都市機能が充実
駅直結の大型商業施設「阪急西宮ガーデンズ」のリニューアルで魅力がアップ
【調査対象物件】賃貸マンション/駅徒歩10分以内、築年数10年以内、賃貸アパート/駅徒歩10分以内、築年数の設定なし(掲載物件が11件以上ある駅に限る)
【データ抽出期間】2021/7~2021/9
【家賃の算出方法】上記期間でSUUMOに掲載された賃貸物件(アパート/マンション)の管理費を含む月額賃料から中央値を算出
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している