リフォーム箇所の優先順位や適切な時期は? リフォーム補助のポイントも解説/住まいのリフォームマニュアル#4

最終更新日 2025年07月05日

リフォーム箇所の優先順位や適切な時期は? リフォーム補助のポイントも解説/住まいのリフォームマニュアル#4

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「リフォームしたい箇所をすべて挙げていったら予算オーバーしてしまった……」というケースは多い。
予算内で希望のリフォームをするために、リフォーム箇所や内容の優先順位をどう決めればよいのか。
リフォーム時期に合わせた優先順位の決め方や、リフォーム補助金や減税が受けられる改修の種類についても紹介。

リフォームの予算に合わせ優先順位を決めておこう

予算内で満足度の高いリフォームをするためには、その住まいで暮らす家族の意志をそろえることが大切。まずは家族みんなで、どこをどのようにリフォームしたいかリストアップしてみよう。そして、どのリフォームが重要なのか、家族で話し合って優先順位を決めておこう。そうすることで予算をオーバーしたときの調整がしやすくなる。

リフォームする場所や内容ごとに大まかな「リフォーム費用」を把握しておくと、予算に合わせた優先順位を決めやすい。リフォーム箇所別の値段や価格相場情報は、SUUMOなどのポータルサイトで調べられる。また、予算別にどんなリフォームができるかをまとめた記事も参考になる。

リフォーム箇所別・目的別/リフォームの費用・価格相場情報
200万円でできるマンションのリフォーム内容とは
300万円でマンションの全面フルリフォームは可能?

建物を長持ちさせるために適切なリフォーム時期を判断

設備や内装、間取りを自分好みに変更することだけがリフォームではない。住まいを長持ちさせるために行う修理・修繕もリフォームのひとつ。住まいへの不満を解消することも大切だが、適切な時期に修理・修繕をすることも欠かせない。例えば、外壁のひび割れは、雨水が侵入することで給排水管のサビや建物内部の腐食の原因になる。あとでまとめて修繕すればいいとほうっておくと、いざリフォームというときに予想以上に大がかりな補修や補強が必要になり、費用が割高になることも。今、リフォームを考えているなら、同時に行っておいたほうがいいリフォームがないかどうかを、下の表を参考に考えておこう。

リフォームに適した周期とポイント

システムキッチンの交換 10~20年●コンロや換気扇などの設備機器の見直し
給排水管の交換 15~20年●サビなどで劣化の可能性。水まわりリフォームと同時がおすすめ
ユニットバスの交換 10~15年●カビや腐食が目立ってきたら補修または交換が必要
居室の壁・床張り替え 5~10年●壁紙の張り替え
10年~●畳の張り替え・木材壁の補修
15年~●フローリング等の補修または張り替え
外壁の修繕(一戸建て) 10年ごと●塗り替え・部分補修など
25~30年●外壁を除去し、下地の補修が必要
屋根の点検・修繕 10年ごと●点検・再塗装(素材ごとに異なる)
20年~40年●葺き替え(化粧スレート屋根など)

リフォーム部位別・目的別/リフォーム時期・タイミングの見極め方

リフォーム減税・補助金が受けられるリフォームの種類

リフォーム予算を決める際には、リフォームに関する減税や補助金などオトクな制度も知っておきたい。ここではリフォームの減税制度と補助金が利用できるリフォームの種類を紹介しよう。

リフォーム減税

「耐震」「バリアフリー」「省エネ」「(三世代)同居対応」「長期優良住宅化(耐久性向上)」について、一定要件を満たすリフォームなどを行うと、その年の所得税から一定額が控除される(リフォーム促進税制)。

また、リフォームローンなどを返済期間10年以上で借りて、一定要件を満たすリフォームを行う場合は「住宅ローン控除」を利用できる。両制度は併用できず、いずれもリフォームした家に2025年12月31日までに入居する場合が対象。

なお、「耐震」「バリアフリー」「省エネ」「長期優良住宅化」リフォームは固定資産税の減税措置も設けられている。

リフォームの減税制度

省エネリフォームの補助金制度

省エネリフォームに対しては「住宅省エネキャンペーン2025」をはじめ、さまざまな補助金制度がある。

「住宅省エネキャンペーン2025」の代表的な「子育てグリーン住宅支援事業」は、一定の省エネリフォームと併せて「子育て対応」や「窓の防災性向上」などのリフォームを行う場合に補助金が受けられる。
また、窓の断熱リフォームを対象とした「先進的窓リノベ2025事業」や高効率給湯器などの導入を対象とした「給湯省エネ2025事業」もチェックしたい。

このほか国では、省エネ性能に加え、高水準の耐震性能や劣化対策などの性能向上リフォームを行った住宅に対する補助金制度(長期優良住宅化リフォーム推進事業)も進めている。

自治体の省エネリフォーム補助金制度にも注目。東京都や神奈川県など、太陽光発電設備などの設置をする個人や事業者対象の補助金制度を設ける自治体もある。

バリアフリーや耐震など、その他のリフォームの補助金制度

「子育てグリーン住宅支援事業」は、一定の省エネリフォームと併せて所定のバリアフリーリフォームを行う場合に補助金が受けられる。また、介護保険法では、「要支援」および「要介護」の認定を受けた方の家で一定のバリアフリーリフォームを行う場合、最高18万円が支給される介護保険法に基づく住宅改修費の支給制度を設けている。

このほか、耐震・防災などを目的とした一定水準を満たすリフォームに対する補助金制度を設ける自治体が増えている。お住まいの市区町村の制度をチェックしてみよう。

【2025年版】リフォームの補助金制度

住まいのリフォームマニュアル
  1. 4-1. ダンドリを把握しよう
  2. リフォームの流れとは。会社選び、見積もり、工事請負契約などポイント解説
  3. リフォームにかかる期間の見積もり方と、ダンドリを上手に立てるコツを解説
  4. 4-2. リフォームの内容を決めよう
  5. リフォーム検討時にチェックすべきポイントとは。部屋・設備別に解説
  6. リフォーム箇所の優先順位は?リフォームに適した時期とポイントを解説
  7. 一戸建てリフォームはどこまでできる?間取り変更、窓の増設など解説
  8. マンションのリフォームでできることは?間取り変更、壁紙・窓・ドアの変更など
  9. 4-3. リフォーム会社の選び方
  10. リフォーム会社の選び方。工務店、リフォーム専門店、ハウスメーカーなどの特徴
  11. リフォーム会社を比較検討するときのポイント。信頼できる会社の選び方
  12. 4-4. かかる費用の目安を知っておこう
  13. リフォームするときの手続き、費用、購入予算の考え方とは
  14. リフォームの費用の目安・相場とは。見積もりや追加工事など注意点も解説
  15. 4-5. リフォームローンや税金の基本
  16. リフォームローンとは。公的融資、民間金融機関のローンをポイント解説
  17. リフォームで使えるグリーン住宅ポイント制度・次世代住宅ポイント制度とは
  18. 4-6. 見積書・工事請負契約書の確認
  19. リフォームの見積もりの注意点。見積書・仕上書のチェックポイント
  20. リフォーム請負工事契約時の注意点。契約書・契約約款のチェックポイント
  21. リフォームのトラブル防止のために知っておきたいポイントや重要書類
  22. 4-7. 工事前・工事中のポイント
  23. リフォームの工事前にやること。補助金の申請やあいさつ回りなど
  24. リフォームの工事中にやること。現場やリフォーム状況確認のポイント
  25. 4-8. 完成・引き渡しのポイント
  26. リフォームの完成検査とは。引渡し前にチェックすべきポイント解説
  27. リフォームの引き渡し時の流れと費用清算など注意すべきポイント解説
  28. リフォーム引き渡し後の不具合・トラブルが起きたときの対処法。
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