中古住宅を購入してリフォームするのと、設備交換のみの場合ではダンドリも違ってくる。それぞれのポイントを押さえておこう。
プランニングから完成まで、リフォームにどれくらいの時間がかかるかは工事の内容によって違ってくる。
例えば、トイレや洗面台の交換のみ、一部の壁紙の張り替えのみなど小規模なリフォームの場合、設備機器や壁紙を選んで届いたら、工事は1日で終わってしまうケースがほとんどだ。一方、間取り変更や設備の交換などすべてを行う全面リフォームとなると、プランニングに1~2カ月、工事に1~2カ月かかると考えておくといいだろう。いつまでに工事を終わらせたいかを決めて、できるだけ早めにリフォーム会社への相談を始めておきたい。
中古住宅を購入して、リフォームをする場合、入居したい時期までに終了するようにスケジュールを立てることが大切。購入してからあわててリフォームの準備を始めるのでは、依頼先選びやどんなリフォームにするかといったプランニングに十分な時間をかけられず、満足できるリフォームにならないこともある。
リフォーム会社の情報収集と、物件探しは同時期にスタートし、購入物件がある程度しぼれた段階でリフォームの依頼先も決まっていることが望ましい。物件によってできるリフォームが違ってくるため、依頼先のめどがついたら、購入候補の物件を見てもらうのもいいだろう。また最近は、仲介会社が物件購入とリフォームの両方をサポートする、ワンストップなどと呼ばれるサービスを行うケースも増えている。
また、中古購入費用とリフォーム費用を合わせていくらまで用意できるかといった、資金計画も早めに立てておくと購入物件やリフォーム内容を決めやすくなる。
間取り変更を含む全面リフォームの場合、プランニングや内装材、設備機器などの選定に時間がかかるほか、場合によっては仮住まいへの引越しが必要。住みながらのリフォームでも、家具を移動するなどの手間がかかる。しかし、設備機器の交換のみなどの小規模なリフォームの場合、施主の手間はあまりかからない。例えば、洗面台の交換のみの場合は「依頼先を決める→ショールームやカタログで洗面台を選ぶ→取り付け工事」というシンプルなダンドリ。リフォームをしようと決めてから完成まで短期間で進めることができるが、依頼先や設備機器は後悔しないようじっくり考えて選ぶようにしたい。