SUUMO(スーモ)は、住宅・不動産購入をサポートする情報サイトです。

子ども部屋は、遊びや勉強、睡眠など多くの時間を過ごす大切な空間です。そのため、壁紙を選ぶ際には「かわいさ」や「華やかさ」だけでなく、成長に合わせて長く使えるかどうかも考慮する必要があります。
小さいうちはカラフルで楽しいデザインが喜ばれますが、大きくなるにつれて好みやインテリアのテイストも変化していくものです。あとから「子どもっぽすぎた」「飽きてしまった」と後悔することがないように、将来を見据えて計画的に子ども部屋の壁紙を選びましょう。この記事では、サンゲツ 中部支社 レジデンシャルデザイン室の横山さんからお話を伺いつつ、子ども部屋の壁紙を選ぶポイントについて解説します。
最近は壁紙にもさまざまな機能を持つ壁紙が登場し、デザインのバリエーションもどんどん広がっています。ここでは、子ども部屋にオススメの機能とデザインをピックアップして紹介します。「その子ども部屋を、誰がどのように使うか」を考えながら、選びきれないほどの種類の中からぴったりの1枚を選びましょう。
「子ども部屋に適した壁紙というと、まずは落書きや手垢がついても拭き取りやすく、ひっかいても破れにくいような、汚れ防止と耐久性の高いものがオススメです。ただし、汚れ落ちと耐久性が高くなるほど、施工が難しくなりがちです。機能性で選ぶ場合は、施工会社に確認してもらっておいた方が安心です。
安全性については、F☆☆☆☆(フォースター)という基準をご確認ください。ホルムアルデヒドの発散量が☆の等級で表されているので、F☆☆☆☆(フォースター)であれば安心です。当社の汚れ防止壁紙には食品の包装にも使われている安全性の高いフィルムを使っています」(サンゲツ 横山さん)。
光を拡散する壁紙や、ウイルスの数やアレル物質の働きを低減する壁紙、カビ・結露を抑える壁紙など、居住空間を快適にする機能性の高い壁紙も揃っています。欲しい機能があれば、その中から選びたいですね。
| 機能 | 特長 |
|---|---|
| 汚れ防止 | 表面のフィルム加工で、汚れをつきにくく落としやすくする |
| スーパー耐久性 | ペットがいるお部屋にもオススメ。キズや衝撃に強い |
| 抗ウイルス | 壁紙表面に付着したウイルスに効果がある |
| 抗アレル | アレル物質の働きを低減する |
| 吸放湿 | 室内の湿気を快適にコントロールする |
最近では、見た目は普通の壁紙でありながら、壁面にプラスワンの機能を持たせることができるタイプが登場しています。例えば、貼るだけでプロジェクターのスクリーンになったり、壁が黒板に変身したり。ここでは、子ども部屋にオススメの壁紙を紹介します。
| 機能 | 特長 |
|---|---|
| 蓄光 | 光を蓄えて電気を消してもしばらくの間やわらかな光を発する |
| 光拡散 | 光の反射により室内を明るくするため、日中の消灯による電力削減など、省エネ効果が期待できる |
| プロジェクター用 | 画像や文字の歪みが少なく、プロジェクターの映像がきれいに映る |
| 黒板クロス | 黒板と同じように、チョークで絵を描いたり消したりできる |
鉄粉を練り込んで着磁性能を持たせた下地材を貼っておくと、磁石が使える掲示板に変身!マグネットを使って、絵やプリントの掲示がラクラク。壁に跡も残りません。そのうえに、チョークが使える「黒板クロス」を貼れば、壁にお絵描きすることもできます。子どもの創造性をすくすく伸ばします。

部屋の壁紙の選び方についてもっと詳しく→
部屋の壁紙は、色が与える効果を考えて選ぼう! 黒、ピンク、緑…コーディネートの実例19選
色・柄は好みで決めることが多いものですが、子ども部屋ならではのデザイン選びのコツはあるでしょうか?
「最も注意しておきたいのは、『子どもの好みは変わってくる』ということです」(横山さん)
例えば、新築時に5歳でも、10年後には15歳の高校生になっています。そのときにまだ違和感なく使える壁紙を選んでおくか、もしくは今の子どもに合ったものを選んでおいて、いずれ成長に合わせてリフォームやアレンジをするか?10年後のプランを考えておいてもいいかもしれません。
「どうしても使いたい柄の壁紙はクローゼットの中だけに使い、室内はシンプルにまとめておく、という方法もあります。また、子ども部屋の壁紙といっても、近頃は大人でも使えるデザインを選ばれることが増えてきました。例えば、人気の北欧ノルディックの図柄などは、明るくポップなデザインで子どもの想像力を活性化しつつ、大人にとってもオシャレなデザインになっているのでオススメです。
デザイン面でもう1つ配慮しておきたいのは、『広さ』の演出。子ども部屋は比較的小さめの部屋が多いと思いますが、その場合は大柄の模様を使うとより狭く感じさせる可能性も。大柄を使いたい場合は部分使いにしておき、全体的には小柄でまとめた方が広く感じられます」(横山さん)



クローゼットの中をお気に入りの華やかな壁紙で仕上げれば、隠れたこだわりが楽しめる。
壁紙は部屋の中でも広い面積を占めるため、どれを選ぶかでイメージが大きく変わってきます。インテリアコーディネートの中心ともなる存在ですが、どのようなコツがあるのでしょうか。
「壁紙を選ぶ段階では、床や建具の色・デザインが決まっている場合があります。その床や建具のデザインに合わせることから考えましょう。例えば、建具がモダンであれば、モダンなイメージの壁紙を選んでみてはいかがでしょうか。
内装材をすべて同時に選ぶ場合は、『どのようなイメージの部屋にしたいかを決める』→『基本色を決める』→『床、壁、天井の色のバランスを考えながら選ぶ』の順にコーディネートしていきましょう。『サンプル帳の見本は小さすぎて、仕上がりがイメージしにくい』と思ったら、ぜひショールームで確認を。60cm角ほどの大きなサンプルが用意されていたり、実際に壁紙が施工されたモデルルームを見学できます。
部屋全体のイメージを確認したい場合は、実際に施工された部屋を見るのが一番。カタログの施工例写真やInstagramも参考になりますよ」(横山さん)

子どもの遊び心をくすぐる楽しい配色。ポップな壁紙で仕上げられたクローゼットは、小さい子どもたちの秘密基地になりそう。
壁紙と床や天井の組み合わせ方についてもっと詳しく→
壁紙は「床・天井・建具」との色合わせが大事!3ステップで簡単&おしゃれに選ぼう!
子ども部屋は、年齢によってその役割がかなり異なってきます。幼少時は遊び部屋、中高生になれば勉強部屋が中心になり、そしてもちろん寝室にも。また、幼少時に使いたいデザインや、中高生に好まれるデザインも異なります。年齢によってどのような壁紙を選ぶべきか、横山さんに教えてもらいました。
子どもの成長は早いもの。それでも、この年齢で部屋を用意するなら、壁紙の貼り替え時期といわれる10年後でもまだ「子どもらしい壁紙」でおかしくありません。まだ親の意向で選べる年齢なので、100%親の好みを反映させたり、子どもらしさ満開の壁紙や思い切った色柄のデザインを使ってみてもいいかもしれませんね。
「小さい頃は、白と黒といったシンプルな色だけでなく、いろいろな色に触れた方が、子どもの発達にいいと聞きます。壁紙なら優しい色合いのパステルカラーがオススメです」(横山さん)


そろそろ「自分の好み」が出てくる年頃。ただし、この年代は好みが激しく移り変わるので、今大好きなものを選んだ結果、数年後には本人も大後悔……となる可能性もあります。好きなキャラクターがあっても部分的に使ったり、さりげないパターンのものにしておくなど、親がアドバイスしてあげてもいいかもしれません。お友達を自室に招く機会が多い年代なので、オシャレに仕上げて自慢できるお部屋にしてあげましょう。
「小さい間は一室を共用していた兄弟姉妹も、そろそろ一人部屋が欲しくなる頃。部屋を分ける壁をつくるなら、その面だけに好きな壁紙を貼ってあげる方法もオススメです」(横山さん)


見ているだけで心を弾ませ楽しい気分にしてくれるイエローの壁紙。子どもが喜ぶ愛らしいゾウの柄も、北欧テキスタイルブランド「フィンレイソン」ならこんなにモダンに。

そろそろ「勉強部屋」として使う割合が大きくなってくる年頃です。この時期に新しく部屋を用意したり、リフォームをするなら、より集中できる「勉強部屋」のイメージを演出してみては?自分の個性が固まってくる年頃なので、本人の選択を尊重してあげてもいいかもしれませんね。
また、例えば高校生なら、3年後には自立して家を出ていく可能性もあります。そうなった場合、その部屋を例えば親の個室にする、客間にするなどの予定があるなら、その目的に合うかどうかも考えておきましょう。


「その部屋でどのように過ごすか」を考えて壁紙を選ぶのは、子ども部屋もリビングも同じ。イメージが決まっていれば、それに合う壁紙を選びましょう。
ただし、子ども部屋の場合は、遊び場と勉強部屋と寝室の、3つの役割が求められます。「活発な気持ちになる」遊び場と、「落ち着いて集中したい」勉強部屋では、求める空間イメージは真逆。
「例えば、遊び場になる部分はイエローやオレンジの壁紙を使い、机の正面になる壁には気持ちが落ち着くブルー系の壁紙を組み合わせる、といった選び方もオススメです」(横山さん)




方眼紙をデザインした壁紙をデスクまわりに配して、自分だけのラボを演出。

面積の大きな壁紙に使用する色は、心身にさまざまな影響をもたらすといわれています。そのため、子ども部屋の壁紙に使う色も、子どもの成長やイメージに合わせて選んでみるのもオススメです。ここで、それぞれの色が持つイメージや、人に与えるといわれる影響について色別に紹介します。
子ども部屋だけでなく、他の部屋にも使われることが多い定番の白色は、他のインテリアとの相性が良いことはもちろん、清潔感を与えてくれる色です。また、白色は光を反射させる効果があることから膨張色とも呼ばれており、部屋の面積を広く見せる効果も期待できます。特に子ども部屋はベッドや勉強机、おもちゃ箱、本棚など、たくさん家具を設置するケースが多く、圧迫感が出てしまう場合もあるでしょう。しかし、白色によって部屋が広く見えるため、圧迫感も軽減されるのです。
ただし、白色は光を反射する効果によって刺激が強いと感じてしまう色でもあります。目への刺激をできるだけ軽減したい場合は、真っ白な壁紙よりもアイボリーなどの柔らかい色味を使用するとよいでしょう。
元気なイメージを持つ黄色は、遊び心や創造性を育み、子ども部屋をポップで明るく楽しい印象に変えてくれます。黄色の壁紙を取り入れることで、子どもらしい元気な印象の部屋にすることも可能です。
また、黄色は脳を刺激する効果が期待できるといわれています。そのため、クリエイティビティが刺激されることから、工作やお絵描きなどの創作が好きな子どもには特にオススメです。いろんなことに興味を示すようになり、積極的に行動してくれる可能性も考えられます。
ただし、黄色のトーンにもよりますが、部屋全体に使うと落ち着かない空間になってしまう可能性があるため注意が必要です。
特にあまりにも鮮やかすぎる黄色は、常に脳が刺激されてしまい、リラックスできない部屋になりかねません。
アクセント使いなど、バランスを考えながら取り入れることが大切です。
クールなイメージを持つ青色は、子どもの集中力を高める効果が期待でき、落ち着いた状態で勉強やお絵描きなどに取り組むことができそうです。最近はリビング学習の普及により、子ども部屋で勉強しない子どもも増えていますが、勉強するスペースを子ども部屋に設けたい場合は、壁紙の色を青色にすることも検討してみましょう。
なお、青色は集中力をアップさせる効果以外に、睡眠の質を高めてくれる影響も考えられます。
ただし、青色は寒さをイメージする色でもあり、子ども部屋が北向きで日光があまり入らない環境だと、寒々しいイメージを与えてしまう可能性があるので注意が必要です。
緑色は青色のように集中力を高めるサポートをするだけでなく、リラックス効果も期待でき、緑色を見ることで心身の緊張感を和らげることが見込まれると考えられています。
また、緑色は目に優しく疲れを軽減すると考えられたり、気持ちを穏やかにすることも期待できます。繊細で心が疲れやすい子どもも、緑色を部屋に取り入れることでリラックスでき、安心感をもたらすことができるでしょう。
他にも緑色の壁紙は、木目調の家具との相性が良かったり、他の色味とも馴染みやすかったりするため、統一感のある空間にしたい場合にも適しています。
エネルギッシュなイメージを持つ赤色は、個性的でインパクトのある子ども部屋にしたい場合にオススメの色です。また、赤色にはやる気をアップさせる効果も期待できます。
赤色は赤ちゃんが最初に認識できる色ともいわれており、子どもが好む傾向にあります。そのため、子どものリクエストで赤色を壁紙に使うケースもあるでしょう。しかし、赤色は気持ちを高揚させる色でもあることから、壁紙に使うことで子ども部屋にいても落ち着かない場合があります。
それでも赤色のエネルギッシュさややる気アップの効果を引き出したい場合は、壁一面に赤色を使うのではなくアクセントカラーとして取り入れるとよいでしょう。
ピンクは、温かさとやさしさを感じさせてくれる色です。母性を感じる色味でもあり、子どもに安心感を与えることもできます。また、ショッキングピンクのような濃い色味ではなく、ベビーピンクやペールピンクのような淡い色味は、穏やかな気持ちになるといわれており、心が不安定になりやすい成長期にも適した色味です。
また、かわいらしい印象があるピンクですが、白や黒、グレーなどの無彩色を組み合わせることでシックな印象にもすることができます。
黒色は白と異なり、部屋を暗く、狭く見せてしまうというデメリットがあります。しかし、黒色自体には上品で落ち着いたイメージがあり、さらにカラフルな子ども用の家具やおもちゃとの相性も良いことから、壁紙の選択肢の1つとして検討してみるのもオススメです。部屋の壁紙をすべて黒色にするのではなく、アクセントクロスなどで黒色を取り入れると、部屋全体の雰囲気が引き締まりオシャレさがアップするでしょう。
なかには「黒の壁紙を使うのは気が引ける」という人もいるかもしれません。そんなときは普通の壁紙ではなく黒板クロスを取り入れてみましょう。黒板クロスによって子どもの創造性を引き出すことが期待できるかもしれません。
子ども部屋はそんなに大きな空間ではありません。そのため、汚れた部分だけを貼り替えてアクセントウォールにしたり、年齢に合ったデザインに貼り替えたりなど、リフォームやDIYも気軽にできるでしょう。DIYするなら、子どもにも参加させれば、自室への愛着がより深まるかもしれません。
1部屋を1種類の壁紙だけで仕上げるのはもはや少数派?最近では、1部屋に数種類の壁紙を組み合わせるケースが増えています。「アクセントウォール」といって、壁の一部分だけを異なる素材や色で仕上げ、空間にアクセントをつくるインテリア手法もよく見られます。
壁紙を使う場合は「アクセントクロス」「アクセント貼り」とも呼ばれます。部屋の中に目を引くポイントをつくることができるので、そこを中心に家具や小物、照明などを配置していけば、簡単にこだわりの空間が完成。また、子ども部屋の場合は、勉強、就寝、遊びなどのコーナーごとに壁紙を変えて、それぞれにふさわしい空気感を演出することもできます。
「壁紙を何種類か組み合わせる場合は、すべてを大きな柄にするとケンカするので、主役にするものを1つ決めて、あとは控えめな色柄でまとめることをオススメします。色のトーンを合わせる、同じ柄の色違いにする、主役の壁紙の中の一色を使う、などの配慮をしておくといいですね」(横山さん)





アクセントウォールを取り入れた家づくりについてもっと詳しく→
アクセントウォールを使ったおしゃれな家づくり!人気の素材や取り付ける場所を解説
リビングなどの大きな部屋なら勇気がいるDIYも、比較的狭くて、しかもお客さまの目に触れることがない子ども部屋なら初心者でもチャレンジしやすいもの。
「壁紙を選ぶときに気をつけたいのは、デザインだけではなく、施工のしやすさ。フラットでつるつるした薄い壁紙は施工が難しくなります。ウレタンコートの壁紙や、エンボス加工されていて肉厚な壁紙などは、下地に凸凹があってもきれいに貼りあがるのでオススメです」(横山さん)
今回の記事で紹介した壁紙は、現場で糊をつけて職人さんが施工する商品です。プロの職人さんが貼ることで、きれいな仕上がりが期待できます。
一方、最近では、DIYなどで気軽に壁紙を貼り替えて楽しむ方が増加しています。ホームセンターやインターネットでは、最初から糊がついていたり、シール式だったり、壁紙の上にそのまま貼れるような、手軽に扱える壁紙がたくさん販売されています。賃貸住宅でも使えるような「貼ってはがせる」壁紙もあります。
DIYに挑戦するなら、まずは、汚れが目立つ壁だけを貼り替えて、アクセントウォールにするのもオススメ。ただし、大柄の壁紙をつなげる場合は模様合わせが難しいので、幅広く使う場合は注意が必要です。
また、年齢に合わせて変化させていくのもいい思い出になります。例えば子どもの新入学時に壁紙を貼り替えてあげると、同じ部屋でも気分が変わるもの。ある程度の年齢になれば、一緒に作業して親子のコミュニケーションを楽しみましょう。「数年後には貼り替える」と決めていれば、その時々の子どもの好みを尊重してあげられるうえ、後々それがいい思い出になるのではないでしょうか。

壁紙の張替えをDIYする際の注意点や費用相場についてもっと詳しく→
壁紙の張り替え、費用やリフォームの注意点は?
子ども部屋には「汚れ防止」「高耐久性」機能付きの壁紙がオススメ
デザインは「子どもの好みは年齢ごとに移り変わる」ことを前提に選ぼう
床や建具が決まっているなら、そのイメージに合わせるとまとめやすい
壁紙の色やデザインで、部屋のイメージを演出することができる。同じ部屋でも壁ごとに色やデザインを変えて、遊び場、勉強部屋、寝室を演出してみよう。