中古マンション購入時の「初期費用」はいついくら必要?金額をシミュレーションで確認しよう!

最終更新日 2024年04月03日
中古マンション購入時の「初期費用」はいついくら必要?金額をシミュレーションで確認しよう!

マンションを購入する際には、物件代金以外にも様々なお金が必要になります。 それらは「初期費用」と呼ばれますが、いったいどれくらいの金額になるのでしょうか?特に中古マンションの場合は「新築より必要らしい」「相場が全く分からない」といった声もよく聞きます。ここでは、実際にどんなお金がいつどれくらい必要になるのか、また、新築マンションの場合とどれくらい違うのかを、なごみFP事務所代表の竹下さくらさんに教えていただきます。

中古マンション購入時の初期費用って?

中古マンションの購入時にまず必要なお金は「手付金」と「頭金」。これらは物件代金の一部を先払いするもの。そして、物件代金以外にも、たとえば住宅ローンを借りるための手数料や保証料、税金などさまざまなお金が必要になります。これらがマンション購入時に必要な「諸費用」。最初に払う「手付金」「頭金」と、それ以外に必要になるこまごまとした出費「諸費用」を合わせて「初期費用」と呼びます。

中古マンション購入時の初期費用とは
中古マンション購入時の初期費用イメージイラスト
中古マンション購入にかかる全費用から住宅ローンを引いた分が「初期費用」になる
※手付金は契約時に支払うお金。頭金(現金等)で支払うことが多いが、ローンなどを利用して支払うケースもある。

どんなお金が必要か知っておこう

中古マンションを購入する際、準備するお金は2種類。貯蓄や株式などから工面する「頭金(現金)」と金融機関から借り入れる「住宅ローン」です。

資金計画の際には「手持ちの現金を頭金にできる」と考えがちですが、諸費用にかなりの額が必要になります。手持ちのお金全額を頭金に回してしまわないように、どんなお金が必要になるかを下の表で確認しておきましょう。
また、中古マンションの場合は、リフォームやハウスクリーニング、給湯器などの設備の交換が必要になることもあります。そのあたりも余裕をみておきたいですね。

中古マンションを購入する際に必要になるお金(例)
項目 どんなお金?
物件代金 売買契約時に支払う 手付金 (代金の一部となる)。契約の意志を示すために支払う。途中でキャンセルする場合は戻らない。
引き渡し時に支払う 物件代金から手付金を引いた額。売主との話し合いにより、引き 渡し前に代金の一部を支払うこともある。
項目 どんなお金?
諸費用 手数料 仲介手数料 不動産仲介会社を介して購入した場合の手数料
融資手数料 住宅ローン利用時に金融機関に支払う手数料
司法書士報酬 司法書士に支払う登記手数料
税金 税金(印紙税) 売買契約書や住宅ローンの契約書に貼る印紙代(国税)
税金(登録免許税) 所有権移転登記や住宅ローン利用時の抵当権設定登記にかかる税金
税金(不動産取得税) 土地や建物の取得にかかる税金
保険・保証料 住宅ローン保証料 保証会社に払う保証料
火災保険料 建物の損害をカバーする火災保険の保険料
引越し費用 前居からの移動に必要なお金
家具・家電・カーテン代など 新居で使う品物の代金
雑費 ハウスクリーニング代や設備機器代など

印紙税の軽減措置や登録免許税の税率(国税庁ホームページ)
不動産の売買の際の契約書に係る印紙税の軽減措置
金銭消費貸借契約書に係る印紙税の軽減措置
登録免許税の税率についてはこちら

新築マンションと中古マンションの初期費用はどう違う?

中古マンションは仲介手数料が必要

新築マンションとの一番の違いは、「仲介手数料」の有無。
中古マンションは不動産仲介会社を通して購入する場合が多く、
「仲介手数料」として「【物件価格×3%+6万円】+消費税」を上限とする仲介手数料がかかります。

たとえば、3000万円の中古マンションを買うと、仲介手数料として105.6万円が物件価格以外に必要になるということ。
マンション購入時に必要な諸費用の目安が、新築マンションの「物件価格の3~5%」に比べて中古マンションの「物件価格の6~8%」と高額になるのも、仲介手数料の差が大半。
かなり大きな金額なので、当初からしっかり資金計画に組み込んでおきましょう。

中古マンション売買時の不動産取引イメージ図
仲介手数料とは、売主との間に立って様々な手続きを行ってもらう手数料のこと。物件代金とは別に、仲介会社への報酬として支払う

中古マンションの初期費用はいつどれくらい払う?

中古マンションの初期費用の目安をご紹介しましょう。

手付金を物件価格の10%、
諸費用を物件価格の6~8%とすると
合計16~18%。

物件価格別の初期費用シミュレーションはこちらで紹介していますので、参考にしてください。

そこに引越し代や家具代等を足した金額が初期費用の目安。もちろんこれらの支払いがすべて一度にまとまるわけではありません。定期預金や財形貯蓄などを解約するタイミングを考えるためにも、いつどんな支払いがあるかを押さえておきましょう。
基本的にはほとんどの諸費用が現金での支払いになります。クレジットカードで払えば多少は支払いを延ばすことができますが、一括払いの場合には翌々月、ボーナス払いの場合には半年後に引き落とされるので注意が必要です。

さらに詳しく初期費用を見てきましょう。

初期費用を支払うタイミングと金額の目安(中古マンション購入時)

売買契約時

項目 金額の目安 基本的な支払い方法
手付金 物件価格の5~10%程度(代金の一部になる) 現金
売買契約書の印紙税 契約書の記載金額に応じて1~6万円程度。2027年3月31日まで軽減措置が適用 現金(印紙)
仲介手数料 売買価格400万円超の場合は「【購入代金×3%+6万円】+消費税」が一般的にかかる 現金

住宅ローン契約時

項目 金額 基本的な支払い方法
金銭消費貸借契約書の印紙税 契約書の記載金額に応じて2~10万円程度 現金(印紙)
ローン事務手数料 金融機関や融資条件によって異なる。3万~5万円程度の定額タイプ、借入額の2%といった定率タイプがある 現金(金融機関によって異なる)
ローン保証料 支払い方法や借入額、審査結果などによって異なる。一括前払いの場合は借入額1000万円当たり(返済期間35年)20万円程度が目安 現金。前払いが不要な金利上乗せタイプもある。【フラット35】や一部のネット銀行は保証料自体が不要
火災保険料 物件の種類や補償内容、専有面積等による。マンションの場合は年間3万円程度が目安 現金、口座振替での払込が一般的。クレジットカード払いやコンビニや郵便局など払込できる場合もある

引き渡し時

項目 金額 基本的な支払い方法
残代金 「物件代金一手付金」のうち頭金(現金)で支払う分を用意する 現金(住宅ローンの借入金で払う分は、金融機関から売主に直接振り込まれる)
登録免許税(所有権移転登記・抵当権設定登記) 固定資産税評価額に所定の税率をかけた金額(土地 0.15%./2026年3月31日まで、建物0.3%・抵当権設定0.1%/2027年3月31日まで) 現金
司法書士報酬 所有権移転登記の手続きを依頼。6万~15万円程度。地域によって異なる 現金。振込、小切手、クレジットカードが使える場合がある

入居前

項目 金額 基本的な支払い方法
引越し費用 依頼先や引越距離、時期、曜日、時間帯などで異なる。近距離で4人家族なら12万円程度※ 当日の現金払いが原則だが、振込、クレジットカードが使える場合がある
家具・家電・カーテン代など 必要に応じて発生。中古住宅(一戸建て・マンション)購入後概ね1年以内に購入した耐久消費財の平均は71.1万円 現金、振込、クレジットカードが使える場合がある

入居後

項目 金額 基本的な支払い方法
管理費 マンションの維持管理に充当されるお金。一戸当たりの平均月額は単棟型16213円、団地型14660円 口座振替での払込が一般的
修繕積立金 マンション建物の診断や修繕工事を行うために充てられるお金。一カ月あたりの平均月額は単棟型11875円、団地型14094円 口座振替での払込が一般的
税金(不動産取得税) 固定資産税評価額×4%。(注)2027年3月31日まで特例により3%。一定の条件を満たす住宅は、建物の評価額から100万円~1200万円が控除される 現金(コンビニ)

初期費用はどこで差が出る?安く抑える方法はある?

初期費用の金額は一律ではありません。例えば、ローン保証料はローンの組み方次第で、火災保険料は補償内容次第で変わります。また、税金は一律のように思いがちですが、軽減措置が受けられる物件かどうかで急に金額が変わってきます。特に中古マンションの場合は物件によっても変わってくるので、購入してから後悔しないように、安く抑えられる可能性の有無があることは知っておきたいですね。

1.頭金ゼロにするか、できるだけ少なくする

頭金の額を減らせば当然初期費用を大幅に抑えることができます。ただし、頭金をたくさん払った方が総返済額が減り、安心感も高まります。また、頭金にせず手元に残した場合は、住宅ローン返済後の繰上返済資金に充てることも可能です。

2.仲介手数料が不要の物件を選ぶ

仲介手数料の金額は上限が決まっていて、ほとんどの場合はその上限「【物件価格×3%+6万円】+消費税」が手数料となります。物件や仲介会社によっては「仲介手数料が無料」の場合もあり、その場合は初期費用を大きく減らすことができますが、仲介手数料のほかの費用がプラスされないか、なども確認しておきましょう。

3.ローン保証料無料の住宅ローンを利用する

住宅ローンを借りた人が収入減などで返済が滞ったときに、代わりにローンの残債を返済するのが保証会社。その保証会社に対して支払うのが保証料で、多くの金融機関では保証会社の利用を条件にして住宅ローンを融資します。【フラット35】や、勤務先が金融機関と提携している住宅ローン、ネット銀行などでも保証料無料のローンがありますが、中には、審査が厳しくなったり、事務手数料が高額になる場合があるので注意が必要です。

4.手頃な保険料の火災保険を探す

火災保険料は、契約する保険会社やプランによって大きく変わります。Webで販売されている火災保険は人件費や店舗費用などの経費が抑えられる分、保険料が割安に設定されています。ネットも含めて、様々なプランで見積もりを取って比較検討してみましょう。

5.登記を司法書士に任せず自分でやる

建物や土地を購入すると所有権の登記が必要になりますが、司法書士に任せずに自分で登記すれば司法書士報酬分を節約することができます。ただし実際には、その不動産を担保に設定する金融機関が難色を示すことが多いため、登記を自分でできるかどうかは金融機関との交渉次第になります。

6.引越し代を抑える

引越し代は諸費用の中でも最も節約しがいがあるお金です。依頼する会社や荷物の量、引越し日によって料金が変わります。引越し可能な日時に幅があるなら、土日を避けたり、午後からの便にしてみる等、いろんなプランで見積もりを取ってみましょう。

7.税金の減税や軽減措置を受ける

中古マンションの場合は築年数等の条件によって、税金の軽減の適用が受けられたり受けられなかったりします。詳しくは以下で確認してみましょう。

入居前後に発生する「予定外の出費」にも要注意!

中古マンションならではの「出費の可能性」がある

入居前後には、お財布から現金が想定外に出ていくもの。特に中古マンションの場合は、「想像以上に汚れていたので業者にハウスクリーニングを頼んだ」「給湯器がすぐに壊れてしまい買い替えが必要になった」といった思いがけない出費も発生します。また、数千万円の買い物をするとなると、ついつい少額の支払いに無頓着になりがちです。ある程度余裕を持った資金計画にしておくと安心です。

入居前後に出ていきがちなお金
  • 粗大ごみ処分費
  • ハウスクリーニング費
  • エアコンの移設設置費
  • 家具、照明器具、カーテンの買い替え代、ご近所への挨拶品など
中古マンション購入時に手持ちの食器棚のサイズが合わないイメージイラスト
以前使っていたものが使えなくて予定外の出費がかさむことも多い。「車が新居の駐車場に入らない」ために買替が必要になったケースも

入居後すぐ必要になる「ランニングコスト」についても忘れないで

一般的には初期費用とは分けて考えますが、マンションの場合は、購入後すぐに毎月の管理費や修繕積立金などのランニングコストが発生します。駐車場代はもちろん、駐輪場代もマンションごとに大きく違います。毎月続いていくこれらの出費も忘れないようにしましょう。

たとえばバブル期のマンションは、物件価格が下がっていても管理費が高かったりします。また、「大規模修繕工事検討中」の中古マンションを購入すると、入居後すぐに一時金の徴収や修繕積立金が値上げになる可能性があります。大規模修繕工事や、修繕積立金や管理費の見直しの予定などを、長期修繕計画や管理組合の議事録などを不動産会社に依頼して取り寄せ、確認しておくと安心です。

マンション駐輪場代が毎月かなりの額になることを嘆く5人家族のイラスト
駐輪場代が毎月必要なマンションでは、家族が多いと年間でかなりの額になってしまう。町会費などの「ローン以外に必要なお金」もしっかり把握しておこう

実際の初期費用をシミュレーションしてみよう!

実際にトータルでどれくらいの初期費用が必要になるのか、3つの事例でシミュレーションしてみました。ここでは中古マンション購入時の一般的なパターンをご紹介します。
なお、頭金は手付金と合わせた金額になり、ここでは手付金として物件価格の5%、頭金残金を物件価格の15%支払うこととします。また、頭金残金を支払うタイミングは通常引き渡しの1週間前~10日前までが目安になります。

3000万円の中古マンションを頭金2割で購入した場合

項目 支払うお金 金額の一例
売買契約時 手付金 150万円
売買契約印紙税 1万円
住宅ローン契約時 ローン事務手数料 約3万円
金銭消費貸借契約印紙税 2万円
ローン保証料 約70万円
火災保険料 約3万円
引き渡し時 頭金残金 450万円
登記費用 約18万円
仲介手数料 105.6万円
入居時 引越し代 約15万円
家具・家電・カーテン代等 約70万円
入居後 管理費(以後毎月) 約2万円
修繕積立金(以後毎月) 2万円
固定資産税 15万円
合計 約906.6万円(※)
※合計金額のうち600万円は物件代金。入居前にかかる費用は約887.6万円

4000万円の中古マンションを頭金2割で購入した場合

項目 支払うお金 金額の一例
売買契約時 手付金 200万円
売買契約印紙税 1万円
住宅ローン契約時 ローン事務手数料 約3万円
金銭消費貸借契約印紙税 2万円
ローン保証料 約90万円
火災保険料 約3万円
引き渡し時 頭金残金 600万円
登記費用 約18万円
仲介手数料 138.6万円
入居時 引越し代 約15万円
家具・家電・カーテン代等 約70万円
入居後 管理費(以後毎月) 約2万円
修繕積立金(以後毎月) 約2万円
固定資産税 18万円
合計 約1162.6万円(※)
※合計金額のうち800万円は物件代金。入居前にかかる費用は約1140.6万円

5000万円の中古マンションを頭金2割で購入した場合

項目 支払うお金 金額の一例
売買契約時 手付金 250万円
売買契約印紙税 1万円
住宅ローン契約時 ローン事務手数料 約3万円
金銭消費貸借契約印紙税 2万円
ローン保証料 約110万円
火災保険料 約3万円
引き渡し時 頭金残金 750万円
登記費用 約18万円
仲介手数料 171.6万円
入居時 引越し代 約15万円
家具・家電・カーテン代等 約70万円
入居後 管理費(以後毎月) 約2万円
修繕積立金(以後毎月) 約2万円
固定資産税 20万円
合計 約1417.6万円(※)
※合計金額のうち1000万円は物件代金。入居前にかかる費用は約1393.6万円

中古マンション購入時には、「新築マンションより初期費用がかかるのでは」といった不安を抱きがち。確かに、新築では不要な仲介手数料が必要になるため金額は高くなる場合が多いので、安心して購入できるように、あらかじめ予算を把握しておきましょう。

まとめ

初期費用とは「手付金」「頭金」「諸費用」で、主に現金での支払いになる

中古マンション購入時の諸費用の目安は「物件価格の6~8%」

利用する金融機関や保険会社、不動産会社によって初期費用は大きく異なる

金額が決まっているお金も多いので、ある程度の試算が可能

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取材・文/伊東美佳 イラスト/もり谷ゆみ
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