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兵庫県芦屋市総合3位

景観条例によって守られた憧れの住宅地の代名詞
海辺のリゾートとして新たな魅力も

昨年の5位からランクアップしたのは、関西が誇る閑静な住宅地・兵庫県芦屋市だ。東は西宮市、西は神戸市東灘区に挟まれ南北に長い市域は、面積18.57㎢、人口9万6799人(2015年3月1日時点)と、意外にコンパクト。なお、隣接する行政区は、今回のランキングでも西宮市が1位、東灘区が5位と上位を占めており、芦屋市を含む一帯の人気ぶりがよく分かる。

芦屋市が属する兵庫県の南東部は、六甲山の麓から順に阪急神戸線、JR神戸線、阪神電鉄本線が東西に横切り、山側には“阪神間モダニズム”と呼ばれる独自の文化様式の名残をとどめる洋館や邸宅が建ち並んでいる。その中でも芦屋市は特に「六麓荘町」など憧れの邸宅街が多く、高額納税者が多い街としても有名だ。

最大の特徴は市街化区域の9割以上が住宅地であるということ。市では「国際文化住宅都市」を目指し、美しい景観を保つためにさまざまな施策を行ってきた。例えば、斜面地に建設する建築物に高さ制限を設けたほか、六麓荘町などで一戸建て住宅の最低敷地面積を定めた条例を制定。2009年には全国で初めて市全域を「景観地区」に指定した。こうした政策と、市民の協力によって憧れの住宅地としての魅力が保たれているのだ。

また、芦屋市は山側・海側で特徴が異なる。山側の玄関口となる阪急神戸線芦屋川駅は、その名の通り芦屋川の上に駅ホームが設置された美しい駅。川のせせらぎが聞こえるような静かな駅の周辺には閑静な邸宅が建ち並んでいる。なお、このあたりは坂道が多いため、住むならマイカーが欲しいところ。

一方、海側のJR芦屋駅周辺には百貨店や、ショッピングモール「モンテメール」「ラポルテ」などの商業施設がある。芦屋市内での買い物はこの周辺が中心となるだろう。さらに海側に進むと、JR線から南側はフラットな地形で、一戸建てやマンションの開発が進められている。さらに「芦屋浜」埋め立て地は、プレハブの高層住宅が目を引くエリア。1970年代に建設された「芦屋浜団地」が、独特の景観をつくり出している。近年では沖合の人工島「潮芦屋」(南芦屋浜地区)も新たな住宅地として脚光を浴びているほか、マンションやゆったりとした一戸建て住宅、商業施設やマリーナの整備、桟橋付き高級宅地も分譲を開始。会員制リゾート施設の計画もスタートしている。

歴史ある閑静な邸宅地としてのイメージに加え、海の景観を楽しめるリゾートエリアとしての新しい魅力が加わった芦屋市。これからも憧れの街であり続けるだろう。

  • 取材・文:井村幸治
  • 掲載日:2015年4月30日
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