2015年4月22日
国土交通省が発表した公示地価によると、住宅地は東京圏が2年連続で上昇し、大阪圏は下落から横ばいに転じた。
東京圏では東京都の都心3区がいずれも上昇率6%台となるなど、都心部を中心に地価上昇が続いている。ただ、神奈川県や埼玉県では上昇幅が前年より縮小した。一方、大阪圏では大阪市や京都市で上昇幅が拡大したが、上昇率は中心部でも1~3%台止まりとなっている。
東京カンテイ市場調査部主任研究員の高橋雅之さんは、「住宅価格の上昇や昨年4月の消費税増税などの影響で住宅需要が低迷し、近郊・郊外エリアでは地価の上昇が鈍化したようです。今後、企業の業績回復で賃上げが広がれば、都心部から再び地価上昇の勢いが増す可能性があるでしょう」と分析する。
地価が上がれば住宅価格も上昇しそうだ。今後の動きに注意しておこう。