お子さんが独立し、現在は夫婦ふたりで暮らしているわが家が築33年を迎えたタイミングでリフォームすることにしたTさん。そのきっかけとなったのはダイニング・キッチンとリビングが分断された1階の間取りだ。おふたりのときはもちろん、お子さんがお孫さんを連れて遊びに来てもお互いの様子が見えにくいため、日常の暮らしやすさと一体感が得られる空間づくりを目指した。その想いを受け止めたOne's Lifeホームは、建築家とともにイメージを形にするプランをご夫妻と一緒に追求。断熱材の充填やサッシの交換により、快適性能も高めた。「建築家に任せる部分は任せて大正解。こうすれば良かったがないです」とご夫妻も満足されている。
| 建物タイプ | 一戸建て |
|---|---|
| リフォームの種類 | 複合リフォーム |
| 家族構成 | 夫婦 |
| 築年数 | 33年 |
| 間取り | [ Before ] 1LDK → [ After ] 1LDK |
| 目的 | 間取り変更・スケルトン、家の老朽化、デザイン重視 |
| リフォーム箇所 | リビング・ダイニング、キッチン、和室、玄関、洗面・脱衣所、浴室。バス、トイレ、収納、廊下、階段 |
| 新しくした設備 | キッチン／タカラスタンダード 浴室／トクラス（エブリィ） トイレ／ LIXIL（ベーシアハーモJ） |
| 費用 | 2396万円 |
|---|---|
| 費用概算 |
仮設・解体工事： 2,290,000円 内装工事： 10,860,000円 電気工事： 970,000円 衛生設備工事： 760,000円 住宅設備機器： 2,400,000円 外部（壁・屋根）塗装工事： 4,110,000円 その他工事： 2,570,000円 |
| 工期 | 3ヶ月 |
| リフォーム面積 | 85.90平米 |
表示されている価格帯および本体価格は施工当時のもので、現在の価格とは異なる場合があります。
最初は地元の会社にプランを依頼しましたが、以前と代わり映えしない提案ばかり。その後、リフォーム雑誌で気になる会社に資料請求し、その中のひとつがOne's Lifeホームさんでした。担当ディレクターの金山さんが近くに住んでいらしたのでご縁を感じ、建築家の大庭先生の斬新なプランが気に入って依頼を決めました。
間仕切りが人と人をも分断していた間取りを変えることがメインテーマ。リビングとダイニング・キッチンをつなげた一体感のあるLDK、キッチンはフルオープンにしてふたりで作業できるように、来客に対応するスペースの確保、断熱性能の向上、空間にアクセントを効かせてセンスアップしたいなどをご相談いただきました。
今回、最大の提案ポイントとなったのはLDKの中心に位置するワークスペースです。リビングドアを開けた瞬間に目を惹くデザインが特徴です。普段はT様の仕事場や来客の対応に活用。ダイニングテーブルとつなげれば、家族が集ったときの大テーブルに変身と、シーンに合わせて空間をうまく使うことができます。既存の和室の半分は畳スペースにして、半分はSICに。置き場のなかったT様のロードバイクがすっきり収まるようになりました。断熱性能のアップだけでなく、段差の低い階段に架け替えて末永く安心・快適に暮らす工夫も施されています。
リフォーム部ディレクター 金山 努
仕切り壁の撤去及び新設により、間取りをガラリと変更。一番のポイントはDKとリビングを一体化し、以前の和室の一部も取り込んだ開放的な空間です。半独立型だったキッチンはふたりで立ってもゆとりのスペースを確保しつつ、オープンスタイルに。来客時に対応するワークスペースには建築家ならではのデザイン力が光ります。
以前のお住まいは断熱性能の不足で夏暑く、冬寒かったそう。そこで今回のリフォームを機に床下と壁面に断熱材を充填しました。さらに複層ガラスのサッシに入れ替えることで格段に断熱性が高まっています。「夏も冬も快適！過ごしやすさが全然違います。遮音性も高くなり、外で大雨が降っていても気づかないくらいです」。
床は上質感が漂う幅広のウォールナットに張り替えました。珪藻土の塗り壁は現場でパターンを検討したそう。壁の一部は大谷石のアクセントウォールにしたいと考えていましたが、構造面などの問題でアクセントクロスに。大谷石をイメージさせるモスグリーンを用いてナチュラルな空間のフォーカルポイントとなっています。
LDKに入ると目を惹く造作のワークスペースは仕事関係の打ち合わせにも大活躍。このカウンターデスクの位置とデザインが建築家の腕の見せ所だ。デスクに囲まれたモスグリーンの壁の裏側はPC周辺機器などを見せずにしまえる収納空間に。仕切り壁の撤去で現れた柱に化粧柱を加え、違和感なく空間に馴染ませている
ウォールナットの無垢床に珪藻土の塗り壁と自然素材を採用して健やかな住まいに。リビングのアクセントクロスもモスグリーンを選び、空間全体の統一感を演出している。ソファ背面の窓は高い位置のスリット窓に変更。その他のサッシも交換し、床下や壁に断熱材を充填して断熱性能を格段にアップ
ダイニング側に開口があっただけの半独立型キッチンをオープンスタイルに変更。ダイニングやリビングはもちろん、畳スペースまで目が届く。作業スペースが広く、奥行きを確保して家族と一緒に料理を楽しむことも。設備はさまざまなショールームに足を運んで選び抜いたそう
リビングに隣接していた和室はうまく使えていなかった空間のひとつ。約半分に縮小して畳スペースに。お孫さんたちの遊び場やお昼寝にも活躍しそう。小上がりの高さもミリ単位でこだわり、腰掛けやすさや安全性に配慮した
今回のリフォームを機にトイレも先進の設備に交換。タンクレスタイプを選んで手洗い場を新設し、同時に手すりも設置した。グレージュをベースとした幾何学模様のアクセントクロスでスタイリッシュな印象に
和室だった部分を利用して玄関脇のSICを新設。T様のロードバイクを置くスペースを実現した可動棚を設けて靴はもちろん、細々とした物を機能的に収納できる。灯油タンクや脚立などの大物まで収まる便利空間が誕生した
| 会社名 |
One's Lifeホーム（株式会社相川スリーエフ）
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