
騒音対策をしたいけれど、家庭用防音フェンスの効果ってどれくらいなの? 防音効果の高いフェンスだと、分厚くて外観が殺風景になるのでは? そんな、素朴な疑問が尽きない防音フェンス。そこで、家庭用の防音フェンスについて調べてみました。
まずは家庭用の防音フェンスについて知りたい!
交通関連に加えて機械音や人の声なども騒音に
防音フェンスなどでの騒音対策が必要な環境というと、まずコンビニやファミレス、ドライブスルーなど、深夜や早朝にも車の出入りがある店舗の駐車場周辺、鉄道の線路に面した場所などが思い浮かびます。意外なところでは「クーラーの室外機の機械音が気になるご家庭の設置も多く見受けられます」(以下コメントすべて積水樹脂株式会社 牧野さん)だとか。
また、住宅事情の変化やライフスタイルの多様化から、関心が高まっている“幼稚園、保育園周辺の騒音対策”の需要も増えつつあるそう。
防音フェンスにもさまざまな性能やデザインが
防音フェンスは、騒音を跳ね返す「遮音タイプ」と、騒音を吸収し、跳ね返す音(反射音)も軽減して周囲に配慮する「吸音タイプ」に大きく分けられます。加えて、「明かり取りや、見通しのよさが必要な場合には採光タイプなどがありますよ」とのこと。
外観になじみやすい採光タイプ、特に写真のようにクリアな仕様だと、家からの景観もスッキリしますね! 防音フェンスを設置したいけれど、囲まれる圧迫感を出したくない……という場合には良いですね。ちなみに、景観や環境に配慮したいのであれば、メッシュのネット付きで、つる性の植物などと組み合わせられる緑化タイプも見逃せません。


【画像1、2】「防音めかくし塀」には、景観を妨げないクリアタイプや、植物と組み合わせられる緑化タイプも(画像提供:積水樹脂株式会社)

【画像3】防音フェンス「すややR」にも、遮音、採光、吸音(写真)の3タイプが用意されている。(画像提供:株式会社LIXIL)
家庭用防音フェンス、その実力のほどは……?
聞いた感じで約半分まで騒音を軽減!
では、防音フェンスを設置すると実際にどの程度騒音が軽減されるのでしょうか? 「防音フェンスを設置することによって、音圧レベル差で約10dBの低減効果があります。こちらは人の耳の感じ方にすると約1/2倍の差に感じます」
ちなみに「騒音の目安」で例えると、70~80dBは「地下鉄の車内」、「セミの声」など、大声を出さないと会話しにくい環境なのに対して、約10dB下がった60~70dBは「コーヒーショップの店内」、「新幹線車内」など、静かとは言わないまでも、普通に会話できる環境です。これだけでも、かなり軽減されるのがわかりますね。防音フェンスを取り扱っているメーカーでは、騒音の低減効果をシミュレーションできる設備などをそろえているところもあるので、気になる方は体験してみてくださいね。
まとめ
防音フェンスも最近は外観になじみやすく、それでいて効果の高い商品が続々登場しています。採光性や緑化に気遣うなどの点も、まさにかゆいところに手が届く進化ですよね。音のトラブルはストレスになりがちですが、せっかく防音フェンスを設置するなら、外観もグレードアップするようにこだわってみてはいかがでしょうか?
●取材協力:積水樹脂株式会社
●画像提供:株式会社LIXIL
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