友達と楽しく暮らすルームシェア! 部屋の借り方からおすすめの間取り、費用や成功のコツまでご紹介

最終更新日 2023年09月01日
友達と楽しく暮らすルームシェア! 部屋の借り方からおすすめの間取り、費用や成功のコツまでご紹介

シェアとは、ほかの人と同じ物件に入居して、リビングなどの空間やキッチンやバスなどの設備を共同利用すること。出費を抑えられる、コミュニケーションを楽しめるなど、メリットがたくさんある。ルームシェアとシェアハウスの違いや、ルームシェアをする部屋の借り方まで、基本をつかんでおこう。

ルームシェアとは

一般の賃貸物件で同居人とともに暮らすスタイルのこと。同居人は友人や兄弟、会社の同僚というパターンが多いが、SNSなどで探す人も。一般の賃貸住宅を借りるので、2~3人で住むケースが多く、4人以上はまれ。数十人が一緒に住む物件もあるシェアハウスとは、この点で大きく異なる。大勢で住むことや知らない人と住むのが苦手な人はルームシェアのほうがオススメ。

ルームシェアとは一般賃貸で同居すること

シェアハウスとは

複数人で共同生活できる賃貸物件には「シェアハウス」もある。ルームシェアが一般の賃貸物件なのに対し、シェアハウスは、管理会社が共同生活を前提として運営している専用の賃貸物件になる。このため、同居人を自分で探す必要がない。
キッチンやバス、トイレを入居者全員で共有するのが基本的なスタイルで、集合住宅タイプや一戸建てがあり、4~5人用から数十人用までと規模もさまざまだ。
また、家具・家電があらかじめ設置されていて、身軽に引越せる物件も。ひとり暮らしではなかなか所有できないホームシアターや乾燥機能付きの洗濯機など、憧れのアイテムを備えた物件もある。

シェアハウスは管理会社運営のことが多い

ルームシェアのメリット・デメリット

ルームシェアにはさまざまなメリットがある半面、思わぬトラブルやストレスにつながるようなデメリットもある。以下で、ありがちなメリットとデメリットを紹介するので参考にしよう。

ルームシェアのメリット

【メリット1】家賃や生活費を節約できる

ワンルームや1Kなどでのひとり暮らしに比べれば、家賃や生活費などのランニングコストを節約できる。共同利用する家具・家電を持ち寄ったり共同購入したりで、イニシャルコストを抑えられるという側面もある。
逆に、各同居人がひとり暮らし並みに費用をかけられるなら、部屋や家具・家電のグレードを上げられる。

【メリット2】家事の負担を減らせる

同居者と掃除や炊事などを分担することで、「家事に追われて休日が潰れる」といった事態を減らせるのも大きなメリット。

【メリット3】病気やケガの際にサポートしてもらえる

病気やケガなどの際に、看病や救急車の依頼などで助けてもらえる。
実際にピンチに陥らなくても、「いざというときは同居人を頼れる」という安心感のもとで生活できるのは心強い。

【メリット4】防犯面を強化できる

同居人の勤務形態やライフスタイルによって効果のほどは変わるが、少なくともひとりで暮らすよりは部屋に人がいる時間や複数人で過ごす時間が長くなるので、防犯面を強化できる。

ルームシェアのデメリット

【デメリット1】お金の支払いでトラブルになりやすい

各同居人が、家賃や生活費の負担分を期日までに払わないと、生活が立ちゆかなくなる。かといって、すぐに共同生活を解消するわけにもいかないので、トラブルが起きると厄介だ。

【デメリット2】家事分担でトラブルになりやすい

負担に偏りが出ると、トラブルにつながる。金銭と違ってすぐに生活できなくなるわけではないが、いさかいになりやすいので注意が必要だ。

【デメリット3】自分のペースで生活できないこともある

トイレや浴室、洗面所など、共用の設備やスペースは、自身が使いたいときに同居人が使用中で待機するという場面も出てくる。
また、自身の就寝中にTVの音や話し声が気になる、使用後の洗面台が水滴だらけで不快など、生活パターンや習慣が異なると、ストレスやトラブルにつながりやすい。

ルームシェア成功のコツ

ルームシェア成功のコツはルール作りにあり

快適で楽しいルームシェアライフを実現させるためには、個々の心構えやメンバー間の取り決めも必要。共同生活をスタートさせてからだと言い出しづらくなることもあるので、部屋を借りる前にしっかり共通認識を持っておこう。

POINT.1 最低限のルールやマナーを守ろう

一緒に暮らすメンバーの性格や関係性にもよるが、相手に対しては気遣いの心を持ち、自分自身は神経質にならずに大らかな気持ちで臨むのが成功のカギだ。また、生活費や家事などの分担については、できるだけ事前にルールを決めておくこと。問題があったら率直に指摘することも約束事に入れておくと、お互いに気が楽になるハズだ。

POINT.2 解散時のルールも決めておこう

例えば2人で家賃を折半している場合、片方が急に抜けると、残された入居者の負担が倍になってしまう。こうなると、残された人はもちろん、場合によっては大家さんにも迷惑がかかることに。こんな事態を避けるため、ルームシェアの契約では、だいたいの場合、契約書に解約時の取り決めが書かれている。契約時にはしっかりチェックしよう!

友達と2人でルームシェア おすすめの間取りは?

ルームシェアする場合の部屋選びでは、ひとり暮らしとは違う観点が必要。ここでは、友だちと2人でルームシェアする場合の注意点をご紹介!

「プライバシーを確保できる間取り」が基本

いくら親しい間柄でも、ずっと顔を突き合わせているのでは心身ともに休まらず、住まいとして機能しない。それぞれが必要十分な広さの個室を確保できる間取りを選ぼう。2人暮らしなら、最低でも2Kとなる。

個室以外に必要なスペースは、求める生活スタイルを話し合って決定

上で「2人暮らしなら、最低でも2K」と記したが、2Kだと、炊事以外の大半を個室で過ごすことになる。一緒に食べるかどうかはともかく「食事は共用スペースで」と考えるなら、個室以外のスペースも一定以上の広さがある2DKや2LDKを選ぶべきだ。
また「お互いに持ち物が多いので荷物部屋が欲しい」「共通の友人を招きたいので広いリビングが欲しい」など、求める生活スタイルによっては、3DKや3LDKなど、さらに広い部屋が必要になる。
同居人同士でよく話し合い、どのようなルームシェアライフを送りたいのか、そのために必要な部屋数や広さがどうなるのかを考えよう。
なお、ルームシェアの間取り選びについては「一人暮らしよりも経済的! ルームシェアのすすめ」も参照。

友達とルームシェアしたい!部屋の借り方を押さえよう!

部屋の選び方だけでなく、借り方や入居後の暮らし方にも、ルームシェアならではの注意点がある。一人暮らし経験者でも、「二人だとどうなんだっけ?」と困ることも。
どのタイミングで何が違うのか?先回りして押さえておいて、慌てずスマートに進めよう!

STEP.1 部屋探し・問い合わせ

対応物件が限られるのが、一人暮らしのときとの違い。「ルームシェア可」などと明記された物件情報から選ぶとスムーズ。ルームシェア可と明記されていなくても、借りることができる場合もあるので、あきらめずに不動産会社に問い合わせてみよう!

STEP.2 物件見学

思わぬところで時間がかかるのも、複数で住むシェアならでは。後から不満につながらないよう、部屋はシェアするメンバー全員が一度は見ておきたいもの。メンバーのスケジュールをうまく調整して見学の日程を決めよう。

STEP.3 申し込み

ケースバイケースだが、自分以外が契約当事者になる場合も。入居者全員が契約当事者となり、申込書や契約書、連帯保証人がそれぞれ必要となる場合と、代表者1名が当事者となる場合がある。

STEP.4 入居審査

入居者全員が申込書を提出するパターンだと、一人暮らしのときのように、自分がOKだったら大丈夫、というわけにはいかない。審査結果が出るまで時間がかかることもあるので、時間に余裕を持っておこう。

STEP.5 契約

不動産会社で重要事項の説明を受けてから契約を結ぶ。入居者全員が契約当事者となった場合は、全員が説明を受けることが必要なので注意!契約が無事終わるまで、みんなで協力!

友達と2人でルームシェア スタートに必要な費用は?

ルームシェアを始めるために必要な費用は、大きく「部屋を借りるための費用」「引越し費用」「新調する家具・家電類の購入費用」の3種に分けられる。以下で、それぞれについて解説していく。

●部屋を借りるための費用

部屋を借りるために必要な費用の内訳と目安は下記のとおり。物件や不動産会社によっては不要だったり金額が異なったりする場合もあるので、検討時に確認すること。
トータルするとおおむね家賃の半年分が必要で、これを同居人で負担し合って全額を用意する。

●費用の内訳と目安

敷金(費用の目安/家賃の1カ月分)

家賃を滞納した場合や、退去時に部屋の損傷箇所を修理するための費用として、預けておくお金。退去時には実費を差し引いた残額が返ってくる。

礼金(費用の目安/家賃の1カ月分)

部屋を貸してもらうお礼として、大家さんに支払うお金。

仲介手数料(費用の目安/家賃の1カ月分)

入居希望者と大家さんの間に入り、交渉の仲立ち役や契約締結のフォロー役を勤めてもらった手数料として、不動産会社に支払うお金。

前家賃(費用の目安/家賃の1カ月分)

賃貸物件では、一般的に前月のうちに翌月の賃料を支払う。このため、契約した月の翌月分を支払う。

日割り家賃(費用の目安/最大で家賃の1カ月分)

契約日から月々の締め日までの家賃。最大で家賃1カ月分で、日数によって日割り計算して算出する。

保証会社利用料(費用の目安/家賃1カ月分の50%~100%)

入居者が家賃を滞納して支払いの見通しが立たない場合に、入居者に代わって大家さんに納めてくれるのが保証会社。依頼時には手数料が必要になる(なかには、入居者個々がそれぞれ保証会社に依頼する必要がある物件も)。

火災保険料(費用の目安/~1万5000円くらい)

万が一の火災に備えて加入する火災保険の保険料。補償範囲や補償金額は、保険会社や契約内容によってさまざま。

鍵の交換費用(費用の目安/~1万5000円くらい)

入居にあたり、前の入居者が使っていた鍵から交換するための費用(物件によっては、入居時ではなく退去時に求められる場合もある)。

●引越し費用

運び込む荷物の量や運ぶ距離、引越し時期、引越し会社によって異なるので幅があるが、おおむね同居人1人当たり5万円以上は必要になると思っておきたい。
引越し費用・料金の相場」も参考に相場を調べ、自分の場合の概算額を把握しておこう。

●家具・家電類の購入費用

既に持っているものや、求めるライフスタイルなどによって千差万別。
まずは、ベッドを含めた寝具や個室内のカーテンなど、個人で使うものと、冷蔵庫や洗濯機、ダイニングセットやソファなど、共用で使うものを整理し、新調する必要があるものを洗い出そう
最低限必要なものから実生活をスタートし、パターンやイメージが固まってから買い足していくのが無難。特に共用で使うものについては、上で示した入居に必要なお金や引越し費用を差し引いて出資できる金額を決め、共通の財布や口座をつくって調達する優先順位を決めるといい。

ちょっとややこしくて面倒くさいシェア生活までの道のりも、ポイントを押さえておけば大丈夫。となれば、後は実践あるのみ! さっそく部屋を探してみよう!

まとめ

一般の賃貸物件での共同生活がルームシェア、管理会社が運営する賃貸物件での共同生活がシェアハウス、と一般的には呼ばれる

ルームシェアの場合は、内見はなるべく全員で行き、契約者を誰にするか事前に決めておくとスムーズ

日常生活・解散時のルールを決めておくのがルームシェア成功のコツ

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