お子さまの独立を機に住み替えを決意したKさまご夫婦。30年前に購入した約20坪の旧居はやや手狭で、家事動線にも不満があったという 。例えば洗濯物を1階から2階の居室まで運ぶ毎日の作業。またトイレは1つでバスルームと同じエリアなので、来客時はお風呂に入りづらく、お客さまもトイレを使いづらいという問題を抱えていた。そこで新居はそれらの課題を一つひとつ解決 。4.5畳のランドリールームには、洗濯機とガス乾燥機、室内干しのスペースを完備。収納も兼ねるゆったりとした… 続きを読む
お子さまの独立を機に住み替えを決意したKさまご夫婦。30年前に購入した約20坪の旧居はやや手狭で、家事動線にも不満があったという 。例えば洗濯物を1階から2階の居室まで運ぶ毎日の作業。またトイレは1つでバスルームと同じエリアなので、来客時はお風呂に入りづらく、お客さまもトイレを使いづらいという問題を抱えていた。そこで新居はそれらの課題を一つひとつ解決 。4.5畳のランドリールームには、洗濯機とガス乾燥機、室内干しのスペースを完備。収納も兼ねるゆったりとした造作カウンターは、洗濯物を畳んだりアイロンがけをするのに最適だ。乾いた服はまとめてファミリークローゼットへ。「洗って、乾かして、しまう」がワンフロアで完結する、ストレスフリーな洗濯動線が実現した。「ランドリールームは私の寝室と隣接しているので、朝起きて顔を洗うついでに洗濯を始めます。6時半に始めて、8時前にはすべて畳み終わっていますよ」と夫人は嬉しそう。リビングはデザインと心地よさを楽しむ空間。視線が気持ちよく抜ける大胆な吹き抜けとアイアンのスケルトン階段。L字の折り下げ天井やオーダー家具が美しく調和する上質な空間は、愛犬たちのお気に入りの場所でもある。機能美あふれるこの住まいで、ご夫婦と2匹の家族はこれからも豊かな時を重ねていくだろう。
玄関を入ると、シューズインクローゼットからパントリーへと続く動線があり、買い物帰りの荷物をそのまましまえる。これは夫人の要望を形にしたもので、日々の家事効率を大きく高めている。LDKは吹き抜けを取り入れた開放的な空間で、リビングの中央に扉を設けたのは建築士の水澤さんのアイデア。キッチン経由ではなく玄… 続きを読む
玄関を入ると、シューズインクローゼットからパントリーへと続く動線があり、買い物帰りの荷物をそのまましまえる。これは夫人の要望を形にしたもので、日々の家事効率を大きく高めている。LDKは吹き抜けを取り入れた開放的な空間で、リビングの中央に扉を設けたのは建築士の水澤さんのアイデア。キッチン経由ではなく玄関からそのままアクセスできるため、ゲストに生活感を見られる心配がない
2階フロアは夫婦それぞれの寝室を分けて配置し、互いに気兼ねなく休めるように計画されている。2部屋はファミリークローゼットを介してほどよくつながっているため、さりげなく相手の気配を感じられて安心だ。ポイントはランドリールームを中心とした無駄のない洗濯動線。夫人の寝室に隣接するランドリールームには洗濯機… 続きを読む
2階フロアは夫婦それぞれの寝室を分けて配置し、互いに気兼ねなく休めるように計画されている。2部屋はファミリークローゼットを介してほどよくつながっているため、さりげなく相手の気配を感じられて安心だ。ポイントはランドリールームを中心とした無駄のない洗濯動線。夫人の寝室に隣接するランドリールームには洗濯機やガス乾燥機、アイロンがけができるカウンターが備えられ、乾いた衣類はファミリークローゼットへ。天候や時間を選ばずに家事が進むため、日常のストレスを大きく減らし、暮らしにゆとりをもたらしている
ファーストプランを担当したのは建築士の水澤さん。ご夫婦の要望は「明るい家」と「夫婦それぞれの寝室」というシンプルなものだったが、その実現には敷地条件をどう乗り越えるかが鍵だった。南側には三階建ての建物があり、窓を開ければ共用廊下と視線がぶつかる環境。そこで水澤さんは南はあえて閉じ、北と東から光を取り込むプランを提案した。直射だけでなく一日を通してやわらかな光が差し込む空間設計はご夫婦の心をとらえ、大きな修正を加えることなく採用されている。その後のプランを引… 続きを読む
ファーストプランを担当したのは建築士の水澤さん。ご夫婦の要望は「明るい家」と「夫婦それぞれの寝室」というシンプルなものだったが、その実現には敷地条件をどう乗り越えるかが鍵だった。南側には三階建ての建物があり、窓を開ければ共用廊下と視線がぶつかる環境。そこで水澤さんは南はあえて閉じ、北と東から光を取り込むプランを提案した。直射だけでなく一日を通してやわらかな光が差し込む空間設計はご夫婦の心をとらえ、大きな修正を加えることなく採用されている。その後のプランを引き継いだのは、同じく建築士の三浦さん。三浦さんは数多くのイメージパースを用意しながら、二人の好みやこだわりを丁寧に拾い上げていく。要望が食い違う場面では一方を優先するのではなく、双方が納得できる着地点を導き出し、常にバランスを意識しながらプランを練り上げていった。一方、設計者として譲れない視点もしっかり持ち続けた。圧倒的な存在感を放つエアコンを造作の壁に溶け込ませて空間をすっきりと見せたり、構造上欠かせない柱を折り下げ天井と組み合わせてデザインの一部に仕立てたり。二人の想いにしっかり向き合う姿勢と、ただ要望を形にするのではない建築士としてのこだわり。それらがご夫婦に安心感をもたらし、揺るぎない信頼へとつながっていったのだ。
今回の家づくりは水澤が間取りの骨子を作っていたので、私はそこにどう肉付けをして、期待以上の仕上がりにできるかを意識しました。お二人の要望が最優先なのはもちろんですが、時には建築士としてのこだわりが出てしまう場面も。そのひとつがLDKのエアコンスペースです。性能の良い機種ほど奥行きがあり、存在感が強めに出てしまう。そこで造作の壁で視線を分散させ、インテリアに溶け込むように工夫しました。またリビング階段を支える柱が構造上どうしても必要なのですが、単独で立てると… 続きを読む
今回の家づくりは水澤が間取りの骨子を作っていたので、私はそこにどう肉付けをして、期待以上の仕上がりにできるかを意識しました。お二人の要望が最優先なのはもちろんですが、時には建築士としてのこだわりが出てしまう場面も。そのひとつがLDKのエアコンスペースです。性能の良い機種ほど奥行きがあり、存在感が強めに出てしまう。そこで造作の壁で視線を分散させ、インテリアに溶け込むように工夫しました。またリビング階段を支える柱が構造上どうしても必要なのですが、単独で立てると空間の中で少し浮いた印象に。そのため、キッチンの折下げ天井を柱の位置まで延長し、一体感を持たせています。当初はご夫婦も「そこまで広げなくてもいいのでは?」とおっしゃってましたが、どうしてもその方が美しいと思ってしまって・・・。完成した姿をみて「やってよかった」と喜んでくださったのは、心からホッとしましたし、うれしい瞬間でもありました。夫人とは打ち合わせの合間にランチをご一緒させていただくこともありました。リラックスした雰囲気の中から本音を話してくださり、プランに生かせるヒントを得ることができたのも印象に残っています。ご夫婦の想いをかたちにできたこと、そして提案した工夫を喜んでいただけたことは、建築士として大きな励みになっています。
| 商品名 | - |
| 部材・設備 | - |
| 商品名 | - |
| 部材・設備 | - |
| 延床面積 | 100.44m2 (30.3坪) |
| 敷地面積 | 147.89m2 (44.7坪) |
| 工法 | 木造軸組 |
| 本体価格 | 3,045万円 |
| 竣工年月 | 2024年12月 |
| 住所 | 東京都小平市鈴木町1-472-40 |
| 問い合わせ | |
| ホームページ | この会社のホームページへ |
※営業時間内の対応となります。
※お問い合わせの際は「SUUMO(スーモ)を見て」とお伝え下さい。
東京都小平市鈴木町1-472-40
ウォールナットの家具に合うシックなグレーのキッチン。両面収納でしまいやすく、背面には家電や食器もすっきり収まる。左手の造作棚は夫婦が気に入っている家具店との協働による特注品。機能的でありながらインテリアの一部としても美しく、空間全体の雰囲気を高めている
軽やかなデザインのスケルトン階段は、光を遮らずリビングに開放感をもたらす。階段下のスペースは2匹の愛犬の居場所として当初から計画されていたもので、ケージがぴったりと収まる。家族の動線とペットの居場所が自然に共存する、暮らしを考え抜いたレイアウトだ
L字型の折下げ天井が空間に奥行きを生む。階段を支えるリビング中央の柱が浮かないよう、この天井と一体感を持たせたのは三浦さんのアイデアだ。右手にはスイッチ専用のニッチを設け、生活感が出やすい部分をすっきり整理。「友人からカフェみたいだねと言われます」と夫人は嬉しそう
キッチンは適度にこもり感があり、視線の先には吹き抜けのリビングが広がる。空間の明暗や高さにメリハリがあり、落ち着きと開放感がバランスよく共存。料理中も家族の気配を感じられ、リビングで寛ぐ様子が自然と目に入る
モノトーンを基調に、高級感あるタイルをあしらったファサード。南側に三階建ての建物が迫っていたため、北と東から光を取り込む計画に。さらに、室外機が表側に出ないようエアコンをキッチン側に設置するなど細部まで配慮。都会的でありながら落ち着きを感じさせる外観となった
吹き抜けが心地よいリビング。明るいナラの床は夫人の希望で選ばれたもので、柔らかな雰囲気を醸し出している。木目の折下げ天井とも調和し、全体が心地よくまとまった印象だ
グレーのキッチンに合わせたフロアタイルが、空間に落ち着きをもたらす。奥行きのあるエアコンは梁を設けて視線を分散させ、存在感を感じさせない工夫を施した。「スピーカーを埋め込んでいるので、音楽を聴きながら家事ができるのが嬉しい」と夫人。機能性と心地よさが同居したキッチンだ
テレビ背面の壁にはエコカラットをあしらい、質感豊かなアクセントに。梁をあえて出して間接照明を仕込み、陰影を生み出している。光と素材感の組み合わせが壁面を際立たせ、リビングの中で特別な雰囲気を醸し出している
ランドリールームは洗濯から収納までの動線を短くまとめた効率的な空間。ガス乾燥機は三浦さんが造作した棚に収まり、配管もすっきりと隠れている。乾燥機にかけたくない衣類はバーに掛けて干し、アイロンカウンターで仕上げ。用途に応じた柔軟な使い分けができ、毎日の家事を快適にする工夫が満載だ
夫人の寝室はランドリールームに隣接し、洗濯のかたわらメイクや身支度を整えることができる。やさしいベージュのクロスは夫人のお気に入りで、落ち着いた雰囲気を演出している
Kさんの寝室と夫人の寝室の間に設けられたファミリークローゼット。2部屋をつなぐ通路の両側も無駄なく収納スペースとして活用している。しまう衣類と場所をあらかじめ決めているため、出し入れも片づけもスムーズだ
書斎としても使っているKさんの寝室は、8畳の広さでのびのびと過ごせる。床にはウォールナット材を贅沢に用い、落ち着いた雰囲気に。間接照明が仕込まれ、夜になると特に美しい陰影が広がるという
2階から吹き抜け越しにリビングを見下ろすと、規則正しく並んだFIX窓が目を惹く。縦に並ぶ窓からはやわらかな光が安定して入り、時間帯を問わず心地よい明るさが広がる
シューズインクローゼットは既製品のボックスがぴったりと収まるように可動棚で調整可能。空間を無駄なく使えるため、靴や日用品をたっぷりとしまえる。アーチを抜けるとキッチンへつながり、家事の流れが自然でスムーズだ
玄関の脇にはルーバーでさりげなく仕切られた手洗いを設け、目隠しとデザイン性を兼ね備えた空間に。帰宅後すぐに手を洗える動線で、日常使いにも来客時にも便利だ。隣には「ちょっと座れるように」と夫人が希望した造作のベンチを配置。お気に入りの家具店に依頼した一品で、空間に自然に溶け込みながら使い勝手を高めている
階段から見下ろすこの景色が夫人のお気にいり。飾った絵を正面に眺めながら、吹き抜けから届く光やアイアンの階段がつくる雰囲気も楽しめる。日常の何気ない一瞬に心地よさを感じられる場所だ
デザインのアクセントでもある壁の向こうは収納スペース。トイレットペーパーや掃除道具をすっきり隠せる仕組みだ。やわらかな光がグレージュのクロスに広がり、上品で心地よい表情を見せる空間となっている