東京都品川区の住宅地にひっそりと佇むIさん邸。落ち着いた黒を基調とした3階建てのガレージハウスである。隣家との距離が近く人や車の往来も多い立地。また「訪問セールスを避けたい」という夫人の希望もあり、プライバシーを死守する“外に閉ざすプラン”がテーマになった。「家の中に好きなものが全部あるので、できるだけ引きこもっていたい。住んでいることを知られたくないぐらいです(笑)」と夫人。建築士の中山さんが描いたのは、窓を最小限に抑えた外の視線をかわすプラン。唯一、採… 続きを読む
東京都品川区の住宅地にひっそりと佇むIさん邸。落ち着いた黒を基調とした3階建てのガレージハウスである。隣家との距離が近く人や車の往来も多い立地。また「訪問セールスを避けたい」という夫人の希望もあり、プライバシーを死守する“外に閉ざすプラン”がテーマになった。「家の中に好きなものが全部あるので、できるだけ引きこもっていたい。住んでいることを知られたくないぐらいです(笑)」と夫人。建築士の中山さんが描いたのは、窓を最小限に抑えた外の視線をかわすプラン。唯一、採光のために設けたバルコニー側の大開口も、ルーバーで目隠ししているので安心だ。広々としたバルコニーでは夫人が植物やメダカたちの世話をしたり、夜はIさんが晩酌を楽しんだり。住宅地であることを忘れるほど、のびのびと過ごせる。さらにIさん邸は「全館空調」によって年中快適な室内環境をキープ。家中の温度が一定なので、日々のストレスが格段に減ったそうだ。「帰ってきた瞬間に気持ちがいいし、お風呂上がりの暑さ・寒さも軽減。夏はドライヤーをかけても暑くないし、冬も掛け布団が要らないぐらいです。何より窓を開けずに暮らせるので、苦手な虫が入ってこないのが助かっています」と夫人。リビングで暮らすペットのウサギと、快適なおこもり生活を楽しまれているようだ
広い玄関とガレージは直接行き来することができる。大型のファミリークローゼットは玄関と2階リビングの動線上にあるので、出かける際や帰宅した際に、上着の出し入れがスムーズだ。納戸はたまにゲストルームとして使っている
広い玄関とガレージは直接行き来することができる。大型のファミリークローゼットは玄関と2階リビングの動線上にあるので、出かける際や帰宅した際に、上着の出し入れがスムーズだ。納戸はたまにゲストルームとして使っている
「お風呂とバルコニーで会話したい」という夫婦のオーダーを中心に考えられた2階のプラン。まずはバスルームの位置を決めてから、LDKを整えていったそうだ。キッチンのパントリーは中山さんの提案。「『リビングが少し狭くなってしまうけど、たくさんストックできた方がいいのでは?』と提案してくれました」と夫人
「お風呂とバルコニーで会話したい」という夫婦のオーダーを中心に考えられた2階のプラン。まずはバスルームの位置を決めてから、LDKを整えていったそうだ。キッチンのパントリーは中山さんの提案。「『リビングが少し狭くなってしまうけど、たくさんストックできた方がいいのでは?』と提案してくれました」と夫人
3階の寝室は4.5畳。もともと6畳を予定していたが、リビングに吹き抜けを取り入れることで、少しだけサイズダウンした。「寝るだけの場所なのでこれで十分。吹き抜けに面した室内窓から光が入ってくるので、まったく窮屈さを感じず、とても気持ちがいいです」(Iさん)
3階の寝室は4.5畳。もともと6畳を予定していたが、リビングに吹き抜けを取り入れることで、少しだけサイズダウンした。「寝るだけの場所なのでこれで十分。吹き抜けに面した室内窓から光が入ってくるので、まったく窮屈さを感じず、とても気持ちがいいです」(Iさん)
アーチで囲われた特別な空間。ここで夫人は、趣味の刺繍をしたり人形の服を作ったりしているそう。広いスペースを使わ… 続きを読む
アーチで囲われた特別な空間。ここで夫人は、趣味の刺繍をしたり人形の服を作ったりしているそう。広いスペースを使わなくても、このように自分だけの空間を作ることはできる
家づくりにあたって、まず始めに総合展示場を訪れたⅠさん夫婦。そこであるハウスメーカーの「全館空調」のモデルハウスを体感し、その快適さの虜になった。それ以降は「全館空調に対応できるか?」を基準にさまざまなハウスメーカーを検討。けれども展示場のモデルハウスはどれも立派で、自分たちの新居としてリアリティがなかったという。工務店も選択肢に入れて探すようになり、ほどなく出会ったのがTAINN DESIGN。旧居とも新居の場所とも少し離れていたが、ひとまず行ってみるこ… 続きを読む
家づくりにあたって、まず始めに総合展示場を訪れたⅠさん夫婦。そこであるハウスメーカーの「全館空調」のモデルハウスを体感し、その快適さの虜になった。それ以降は「全館空調に対応できるか?」を基準にさまざまなハウスメーカーを検討。けれども展示場のモデルハウスはどれも立派で、自分たちの新居としてリアリティがなかったという。工務店も選択肢に入れて探すようになり、ほどなく出会ったのがTAINN DESIGN。旧居とも新居の場所とも少し離れていたが、ひとまず行ってみることにした。「話を聞いてくれた建築士の中山さんは、とてもフラットな方で、こちらのオーダーにいやな顔ひとつせず対応してくれました。例えば、プランニングの途中で(バルコニーとバスルームで会話できるように、2つの場所を隣接させたい)と思った私たち。そのためにはバスルームを動かして、LDKを動かして、それに合わせて全館空調の機械も動かして…とかなり大幅なプラン変更なのですが、中山さんは『いいですね、やりましょう!』とあっさりOK。『お風呂は日当たりがいい方が良いですよね』と、何でもないようにおっしゃるんです。これから家づくりをお任せするパートナーとして、このフレキシブルさは頼もしいし、期待できると思いましたね」(Iさん)
Iさん夫婦から全館空調のご相談をいただいた際、実は「個人的にはあまりおすすめしないです…」とお伝えしました。サイズ的にも立地的にも3階建てがベストなのですが、3フロアの天井高を十分に確保すると、全館空調の機械を入れるスペースがないんです。お二人の一番の希望だったので、何とか頑張ろうとは思っていましたが、正直自信なんてありませんでした。一般的な住まいの天井は、どんなに低くても2.2mが最低のライン。それ以下だと窮屈に感じます。けれども天井裏に機械を入れる以上… 続きを読む
Iさん夫婦から全館空調のご相談をいただいた際、実は「個人的にはあまりおすすめしないです…」とお伝えしました。サイズ的にも立地的にも3階建てがベストなのですが、3フロアの天井高を十分に確保すると、全館空調の機械を入れるスペースがないんです。お二人の一番の希望だったので、何とか頑張ろうとは思っていましたが、正直自信なんてありませんでした。一般的な住まいの天井は、どんなに低くても2.2mが最低のライン。それ以下だと窮屈に感じます。けれども天井裏に機械を入れる以上、どこかに2.2mを下回る部分が発生してしまう。住み心地を考える上で、その配置とバランスが重要でした。支障が少なそうな廊下や寝室の天井を優先的に使用し、個室はできるだけ避けるように。家族が寛ぐLDKは一番避けたい部分ですが、それでも一部の天井は折り下がる形になります。(こればかりは我慢してもらうしかない…)そんなことも考えていたのですが、完成してみると全くそんなことはなくて。一部の低い天井と、高い吹き抜けや天窓、そして光の抜けが組み合わさることで、空間にメリハリが生まれて開放感があるんです。天井が低い=窮屈=3階建ての全館空調はやめるべき、は完全に私の思い込みだったんですね。この発見のきっかけを与えてくれたご夫婦には、とても感謝しています
商品名 | - |
部材・設備 | - |
商品名 | - |
部材・設備 | - |
延床面積 | 110.74m2 (33.4坪) |
敷地面積 | 68.88m2 (20.8坪) |
工法 | 木造軸組 |
本体価格 | 3,037万円 |
竣工年月 | 2022年11月 |
住所 | 東京都小平市鈴木町1-472-40 |
問い合わせ | |
ホームページ | この会社のホームページへ |
※営業時間内の対応となります。
※お問い合わせの際は「SUUMO(スーモ)を見て」とお伝え下さい。
東京都小平市鈴木町1-472-40
電動シャッターで開閉できるビルトインガレージの住まい。外壁はIさんが好きなシックな黒をチョイス。本来は横張りのサイディングを中山さんの提案で縦に張ると、よりスタイリッシュさが際立ち、すっかり気に入ったそうだ。バルコニーの木製ルーバーもアクセントとしておしゃれ
2階リビング。内装は夫人好みのナチュラルなテイストでまとめていて、木製の家具やソファとも相性抜群だ
LDKは16.5畳。リビング階段や折下げ天井を境に、キッチン・ダイニングとリビングがさりげなく分かれている
プライバシーを考えて窓はできるだけ小さめに。明るい南側を最大限活かすため、3階に繋がる階段の上部に窓を設けて、上から光が降ってくるようにしている。ブルーのアクセントクロスは夫人が選んだもの
キッチンからの眺め。全館空調の機械を入れるために天井の一部が低くなっているが、その凹凸こそが空間にリズムをもたらしている
夫婦団らんの時間を過ごすバルコニー。ゆったり4畳の広さを確保しており、夫人が育てるメダカの水槽や植物たちが並んでいる。バスルームと隣接しているので、入浴中の夫人とバルコニーで晩酌中のⅠさんは、その日あった出来事を報告しあっているそうだ
木目調のナチュラルなキッチン。階段のある南側から取り込まれた光が、ルーバーを通り抜けてキッチンまで届いている
アーチで囲われた特別な空間。ここで夫人は、趣味の刺繍をしたり人形の服を作ったりしているそう。広いスペースを使わなくても、このように自分だけの空間を作ることはできる
中山さんの経験上「毎日使う水まわりは広い方がいい」とのことで、洗面室は広めに。夫人のメイクコーナーまで設けてあり、2人で同時に作業することができる。カゴをしまっている可動式の造作棚も中山さんのアイデアだ
夫婦の衣類はまとめてファミリークローゼットへ。コート類やシャツなど、丈の長さに合わせてバーの高さを設定した。「外から帰ってきたらここで上着を脱いで、手ぶらで2階のリビングに行けるのがいいですね」(夫人)
寝室は4.5畳。左側の室内窓はリビングの吹き抜けに繋がっている。シンプルな空間に映えるステンドグラスは夫人がデザインしたもの
「こんなに広くできるんですね!」と夫婦が感動した玄関。スーツケースやベビーカーを置けるほど広く、濡れた傘を開いて乾かすこともできるそうだ。オープンスタイルのシューズクロークは可動棚で、棚板を好きな高さに設置できる
屋根の下で玄関とガレージが繋がっているので、雨の日でも濡れずに行き来できて便利。六角形のタイルは床部分と立ち上がり部分が綺麗に繋がっていて、職人の技術とおもてなしの心を感じられる
「帰ってきたらすぐ手洗い」の文化で育ってきた夫人。玄関わきには小さな手洗いコーナーを設けている。ユニークな形の手洗いボウルとモザイクタイルがポイント
リビングの一部を吹き抜けにして、さらに天窓と室内窓を設置。これによって空間に広がりと開放感が生まれている
ヘリンボーンのような斜め張りの床と、ボタニカル柄のクロスがマッチしている。小さな雑貨を飾れるニッチは、中山さんが提案したもの
玄関扉は表の通りから見えない、少し奥まった位置に。玄関ポーチのわきには夫人が植えた緑が少しずつ育っている