実家として過ごし、結婚してからも家族4人で住んでいた住まいを建て替えることになったMさん。本格的な日本家屋だった前の家の面影を残しつつ、生活動線や収納不足を改善したいと、ご自身で間取りプランを作成したそう。「希望は南側に大きく窓をとった明るく広いリビングと、床の間や仏間を備えた本格的な和室。また、収納も多めに作りたいと思っていました」。出来上がった和室は、檜柱の真壁に聚楽仕上げの本格的なもの。床の間には丸い絞りの床柱と、網代仕上げの天井をしつらえた。和室の… 続きを読む
実家として過ごし、結婚してからも家族4人で住んでいた住まいを建て替えることになったMさん。本格的な日本家屋だった前の家の面影を残しつつ、生活動線や収納不足を改善したいと、ご自身で間取りプランを作成したそう。「希望は南側に大きく窓をとった明るく広いリビングと、床の間や仏間を備えた本格的な和室。また、収納も多めに作りたいと思っていました」。出来上がった和室は、檜柱の真壁に聚楽仕上げの本格的なもの。床の間には丸い絞りの床柱と、網代仕上げの天井をしつらえた。和室の入り口の源氏襖と仏間の壁には、前の家で使っていた書院障子を組み入れて、思い出を偲ぶとともに、採光と美しい意匠を叶えている。家族が集まるリビングは約21畳もの大空間で、無垢材の床を敷くことで、素足で気持ちよく過ごせていた前の家の居心地を引き継いだ。こちらは床暖房にも対応しているため、冬の寒さという課題も解決。対面キッチンからユーティリティを通って水まわりへ…という家事動線は「とても使いやすいです」と夫人も笑顔。造作棚からWIC、小屋裏収納とたっぷり作った収納が、スッキリした暮らしにひと役買っている。子どもたちもそれぞれの個室ができ、友達を連れてくるのを楽しみにしているという。
1階は客間としても使える本格的な和室と大空間のLDK。キッチンからはたっぷりの収納棚をつくったユーティリティを通って水まわりという、ムダのない家事動線もポイント。ユーティリティはパントリーとしても、洗面まわりの収納としても活用している。廊下を作らず空間をめいっぱい有効活用している点にも注目したい
1階は客間としても使える本格的な和室と大空間のLDK。キッチンからはたっぷりの収納棚をつくったユーティリティを通って水まわりという、ムダのない家事動線もポイント。ユーティリティはパントリーとしても、洗面まわりの収納としても活用している。廊下を作らず空間をめいっぱい有効活用している点にも注目したい
2階は広めに設けたホールに本棚を造作、家族の蔵書をここに入れることで、それぞれの個室に入る前にも家族がコミュニケーションをとれる場所としている。それぞれの部屋には収納と、寝室として使う洋室にはウォークインクロゼットも備えた。観音開きの棚は文庫本などが収まるサイズ。また、各個室はバルコニーでもつながり… 続きを読む
2階は広めに設けたホールに本棚を造作、家族の蔵書をここに入れることで、それぞれの個室に入る前にも家族がコミュニケーションをとれる場所としている。それぞれの部屋には収納と、寝室として使う洋室にはウォークインクロゼットも備えた。観音開きの棚は文庫本などが収まるサイズ。また、各個室はバルコニーでもつながり、天気のいい時はここでのんびり過ごすことも。当初のプランでは有効約70cm幅だったバルコニーを約1mとすることで、家族が揃ってもゆったりとくつろげるようになっている
普段は使わないシーズンものの荷物などをしまうのに便利な小屋裏収納。出入口は2つつくり、それぞれの子ども部屋から出入りができるようにした
普段は使わないシーズンものの荷物などをしまうのに便利な小屋裏収納。出入口は2つつくり、それぞれの子ども部屋から出入りができるようにした
今回の建て替えで2人のお嬢さんにも個室ができた。各部屋に専用のクロゼットを備えており、カーテンやクロスなども自… 続きを読む
今回の建て替えで2人のお嬢さんにも個室ができた。各部屋に専用のクロゼットを備えており、カーテンやクロスなども自分で選んだという。自分たちの好みを反映した空間を、2人ともとても気に入っているそう
家の建築にあたり、参考にしたい実例や自ら作成した希望プランをノートにまとめていたMさん。最初に紹介された6社から3社に絞った段階で、それぞれの会社のプランや見積り、担当者の対応や提案について、細かく書き留めていったという。「提案された部材や住宅性能なども評価に入れていきました」。項目ごとの評価に加えて、印象などもレポートするという徹底ぶり。「欲しいものがはっきりしていたので、それにどう応えてくれるかという観点で会社を選びました。総合的に評価が高かったのが兼… 続きを読む
家の建築にあたり、参考にしたい実例や自ら作成した希望プランをノートにまとめていたMさん。最初に紹介された6社から3社に絞った段階で、それぞれの会社のプランや見積り、担当者の対応や提案について、細かく書き留めていったという。「提案された部材や住宅性能なども評価に入れていきました」。項目ごとの評価に加えて、印象などもレポートするという徹底ぶり。「欲しいものがはっきりしていたので、それにどう応えてくれるかという観点で会社を選びました。総合的に評価が高かったのが兼六さん。和室の本格的な仕様提案にも心惹かれましたし、担当の松下さんの人柄もよかった」。希望の間取りについては、ご自身でパソコンで作成したMさんだったが、それに対し「住宅性能や暮らし心地を考え、専門家の目から様々なアドバイスをしてくれたのも助かりました」。Mさんの希望や、前の家に対する思い入れを尊重しながらも、ポイントを押さえた提案が心に刺さったご様子だった。設備や照明についても、まずおすすめメーカーの提案を受けて、実際にショールームに足を運んで確認し、改めて納得したことも多かったという。オーナーと担当者の双方が手間を惜しまず、ひとつの家を創り上げていく過程が印象的だった。
注文住宅らしい外観と、旧宅の書院障子を再利用して、同じ雰囲気の和室を作れないかとのご相談を最初にいただきました。外観デザインは和風のイメージ。切妻で下屋のバランスを考えて屋根をかけました。和室については、再利用の書院障子を、和室の入り口の源氏襖と仏間の壁の灯りとりとしてご提案しました。旧宅のイメージを残されたいということでしたので、柱を全て檜の4寸角にして、床材と建具を無垢材に、和室は檜柱の真壁で聚楽仕上げをおすすめしました。また、床の間・地袋・出窓がご希… 続きを読む
注文住宅らしい外観と、旧宅の書院障子を再利用して、同じ雰囲気の和室を作れないかとのご相談を最初にいただきました。外観デザインは和風のイメージ。切妻で下屋のバランスを考えて屋根をかけました。和室については、再利用の書院障子を、和室の入り口の源氏襖と仏間の壁の灯りとりとしてご提案しました。旧宅のイメージを残されたいということでしたので、柱を全て檜の4寸角にして、床材と建具を無垢材に、和室は檜柱の真壁で聚楽仕上げをおすすめしました。また、床の間・地袋・出窓がご希望でしたので、平面図ではイメージの共有が難しいと思い、CGでの鳥瞰図を作成してご覧いただいています。書院障子も違和感のない色にしたかったので、建具屋さんに相談しながら洗うことに。最初に旧宅にてじっくりお話しできたのと、ご要望やお気づきの点などを整理してメールをいただいたため、とても良いお家ができたと思います。また、ご夫婦で設備と照明のショールームに何度も足をはこんでくださり、仕様や色の打ち合わせもスムーズでした。素敵な家になり、また、私自身にとっても、とてもやりがいがある仕事となりました。
住所 | 東京都武蔵野市吉祥寺北町1-29-1 |
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ホームページ | この会社のホームページへ |
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※お問い合わせの際は「SUUMO(スーモ)を見て」とお伝え下さい。
東京都武蔵野市吉祥寺北町1-29-1
白い外壁にブラックを効かせた和モダンの外観デザイン。以前の家の雰囲気を取り入れるとともに、Mさんが通勤途中で見かけて「いいな」と思った家のイメージを担当者と共有し、デザインを作っていったという。南面の畑には梅の木が実をたわわに実らせていた。これからジャガイモやナス、キュウリを植える予定だそう
Mさんこだわりの和室は6畳に床の間、地袋と伝統的な和の設えが盛り込まれている。掘りごたつも備え、リビングの手前なので客間としても利用できる。Mさんはお休みの日などは、ここでゆっくり過ごすことが多いという
前の家で使われていた書院障子を再利用し、和室に取り入れた。左側は仏間の壁に、右側は玄関ホールからの灯りとりの役割も果たしている。並べると「松と富士」というひとつの風景画として完成。このような細工は、今や作っている職人も数えるほどしかいないという貴重なものだ
南面に大きく窓を開けたリビングは明るく、ナチュラルな色の窓枠が爽やか。天井には白い化粧梁風のデザインを入れることで、洋室ながら和の雰囲気も。ここにも前の家の面影が息づいている
リビングには床暖房対応のタモの無垢材を敷いた。これは、大工さんが一枚一枚重ねて貼っていくという、手のかかったもの。夏も冬も素足に心地よく、この日も下のお嬢さんが広々とくつろいでいた
2人のお嬢さんと一緒に立つことも考慮し、幅をゆったりとったキッチン。メーカーはトクラスで、最初の提案を受けて家族でいくつかのショールームに出向き、その品質と使い勝手を確認後、納得して取り入れたそう。色や引き出しの仕様はM夫人が選んだ。「ゴミ箱までぴったり収納できて片づけやすい」とのこと
床の間の天井は網代(あじろ)という木の皮を編み込んだ手の込んだつくりとなっている。杉の絞り丸太の床柱に落掛(おとしがけ=床の間の下がり小壁を受ける横木)は伝統的な桐材を組み合わせた
リビングの奥まで見渡すことができ、気持ちよく調理ができるキッチン。カウンターは既製品のキッチンに合わせて造作し、リビング側に大容量の収納棚を備えた。左側のブラウンの扉も収納で、Mさん邸ではナチュラルな木の色とホワイトに合わせ、ポイントでダークブラウンを取り入れ、空間を引き締めている
コンロ前は天井まで、シンク前はダイニングテーブルの高さに合わせて造作した収納棚。右側上段は電話機を置くため、コンセントも内蔵している。リビングに集まりがちな様々な家族の持ち物もここに収納して、生活空間をスッキリ保てるよう配慮
メンテナンスを考え、屋根は黒い瓦を選んだ。角度を変えて見ると、玄関ホール、和室部分と組み合わせた切妻屋根が美しく、旧宅を彷彿とさせる。2階バルコニーは最初のプランより広くとったため、柱を出して支える構造に。この部分を黒くすることで外観のアクセントとなっている
キッチン横からユーティリティを通って洗面、バスルームへ。洗面台はパナソニック、ユニットバスはトクラスだがそれぞれダークブラウンを選び、統一感をはかっている
大容量の扉付きリビング収納の横は、階段室につながるドア。最初はリビング階段を希望していたが、担当者の提案でドアを設置したそう。ガラス入りの建具からリビング側の光も届き、エアコン等の効きも保ってくれる。吊り戸とすることで足元もフラットに
階段室にはトイレと階段室収納が。階段にも窓を設けているため明るく、手すり付きの階段が安全で使いやすい。まだまだお若いMさん夫婦だが、夫人のご実家をヒントに、将来に備えてバリアフリーを取り入れている
2階はファミリーホールとして広めにとった空間からそれぞれの個室につながっている。階段側は壁ではなく無垢の木で格子にすることで、優しい手ざわりと採光・通風を叶えている
2階ホールに作った本棚。単なる通路ではなく、ちょっと立ち止まって話したり、本を選んだりと家族のコミュニケーションが図れる場所として機能している。窓からの光と、階段手すりの木の感触、パインの無垢材仕上げの床も心地よい
今回の建て替えで2人のお嬢さんにも個室ができた。各部屋に専用のクロゼットを備えており、カーテンやクロスなども自分で選んだという。自分たちの好みを反映した空間を、2人ともとても気に入っているそう
下のお嬢さんの部屋。住み始めたばかりだが「早く友達を呼びたい」と楽しみにしているそう。すべての個室で南面に窓を設けているので、明るく居心地のよい空間になっている。窓の外はバルコニーで、他の部屋とつながっている
小屋裏収納は星空の柄のクロスで遊び心を発揮。2つの子ども部屋の両方から梯子で出入りできるよう、入り口を設けた。「収納は延床面積の13%以上が必要と何かで読んだので、収納はそれを超えるようにしました」とMさん
Mさん夫婦の寝室につながるウォークインクロゼット。3畳もの広さをとり、窓もあるのでゆっくりと服を選ぶことができる。クロスはMさんが選んだもので、グレイにかすれた様に入ったホワイトの模様がスタイリッシュで、どこか和のイメージも感じさせる
その耐久性の高さで、屋根には瓦を選んだMさん邸。防音性、断熱性にも優れた性能の高さと、黒くマットな質感が和風建築の佇まいにも一役買っている。全体の外観デザインも瓦からイメージしていったそう