ファッションスタイリストでデザイナーのHさんは、アトリエを兼ねたお住まいを計画。何百年の歳月を重ねた家を丁寧にリノベーションしながら住み継いでいく、欧米の住宅文化への深い共感から選んだのが輸入住宅だ。テーマは「パリ郊外の家」。Hさんは、単に設えをパリに似せるのではなく、窓から差し込む陽差しを程よく遮光して、ほのかな明るさを楽しむような、「居心地のよさ」にこだわり抜いた。素材のベースは、自然素材。デザインに「○○風」は不要。H邸には、「オーセンティックな家を… 続きを読む
ファッションスタイリストでデザイナーのHさんは、アトリエを兼ねたお住まいを計画。何百年の歳月を重ねた家を丁寧にリノベーションしながら住み継いでいく、欧米の住宅文化への深い共感から選んだのが輸入住宅だ。テーマは「パリ郊外の家」。Hさんは、単に設えをパリに似せるのではなく、窓から差し込む陽差しを程よく遮光して、ほのかな明るさを楽しむような、「居心地のよさ」にこだわり抜いた。素材のベースは、自然素材。デザインに「○○風」は不要。H邸には、「オーセンティックな家をつくり、暮らしながら変化を味わう」という理想が込められている。パブリックな1階には、豪華なエントランス。奥へ進むとガラリと趣を変えた古民家風の落ち着きが。プライベートな2階には、パストラルな雰囲気のベッドルームやラグジュアリーなジャクジーバス、フレンチスタイルのダイニングルームなどがゆったりとレイアウトされ、書斎では、ソファを置いたバルコニーが仕事の緊張を和らげてくれる。どこにいても心地よくくつろいだ気分に誘われ、フォトジェニックな空間美に心癒やされる。まるで海外の上質なホテルやセレブの邸宅のような新居に、建築家の友人から「かけたコストを遙かに超える家じゃないか!」と驚かれたそう。「これがゴールではなく、手を入れながら熟成していくのを楽しみたいですね。人生が大きく膨らむ家を持つ夢が叶いました」というHさんだ。
1階は、来客が多いライフスタイルを意識したパブリックフロア。エントランスホールも化粧室もゲストを迎えるためのゆとりのあるサイズに。TPOに応じて歓談や商談ができる複数の部屋を備え、接客用のキッチンも設けている
1階は、来客が多いライフスタイルを意識したパブリックフロア。エントランスホールも化粧室もゲストを迎えるためのゆとりのあるサイズに。TPOに応じて歓談や商談ができる複数の部屋を備え、接客用のキッチンも設けている
2階は、プライベートフロア。部屋数は最小にして、それぞれの空間を広々と。一日の多くの時間を過ごすLDKと書斎は、陽差しあふれるバルコニーに面し、リラックスするためのベッドルームやサニタリースペースは、反対側にレイアウトした、メリハリのある間取り
2階は、プライベートフロア。部屋数は最小にして、それぞれの空間を広々と。一日の多くの時間を過ごすLDKと書斎は、陽差しあふれるバルコニーに面し、リラックスするためのベッドルームやサニタリースペースは、反対側にレイアウトした、メリハリのある間取り
Hさんが心地よく仕事ができる環境を求めて見つけたのは、公園の緑を借景にする高台の土地。見た瞬間、「パリの郊外の古い家に手を加えながら暮らすイタリア人」のイメージがパッと頭に浮かんだそうだ。その発想のベースには(イタリア家具が好きなこともあるが)、キズや汚れも味わい、ペンキを塗り煉瓦を積んで生活しながら家をつくっていく丁寧な暮らしへの深い想いがあった。「○○風ではなく、自分らしく暮らせるオーダーメイドの家」を求め、それが叶うのは輸入住宅と定めて、ハウスメーカ… 続きを読む
Hさんが心地よく仕事ができる環境を求めて見つけたのは、公園の緑を借景にする高台の土地。見た瞬間、「パリの郊外の古い家に手を加えながら暮らすイタリア人」のイメージがパッと頭に浮かんだそうだ。その発想のベースには(イタリア家具が好きなこともあるが)、キズや汚れも味わい、ペンキを塗り煉瓦を積んで生活しながら家をつくっていく丁寧な暮らしへの深い想いがあった。「○○風ではなく、自分らしく暮らせるオーダーメイドの家」を求め、それが叶うのは輸入住宅と定めて、ハウスメーカーから工務店までくまなく検討する中で出会ったのが、ロビンスジャパンだ。要望に真摯に耳を傾ける担当者の人柄に触れて、「自分の要望にしっかり着地してくれる」と確信したHさん。「以前のアトリエを見ていただき立地を伝えたら、ものの1~2時間でイメージをポンとデザインに描いてくれた建築家の先生の経験と知識の深さにも打たれました。こだわりの強い私に、担当者と建築家、コーディネーターの3人がチームで多彩な選択肢を示し、住み手の立場に立ったプロ目線の提案をしてくれたことも決め手です」とも。「私もチームの一員になって家づくりに参加して、楽しい時間を過ごさせてもらいました」と話してくれた。
自分自身はプロデューサーとしての立ち位置にあって、デザインを担当する建築家や仕上を整えるコーディネーターと共に、いかにお客様の意図や価値観を深い所まで共有して具現化できるかが課題と考えています。H様邸は、ファッションスタイリストとしてのオフィスを兼ねたお住まいです。仕事環境の改善も大きなテーマだったため以前のアトリエに建築家、コーディネーターと共に伺い、状況を把握しながらプランを検討しました。以前のアトリエもデザインに携わるH様らしく、素晴らしいステキな空… 続きを読む
自分自身はプロデューサーとしての立ち位置にあって、デザインを担当する建築家や仕上を整えるコーディネーターと共に、いかにお客様の意図や価値観を深い所まで共有して具現化できるかが課題と考えています。H様邸は、ファッションスタイリストとしてのオフィスを兼ねたお住まいです。仕事環境の改善も大きなテーマだったため以前のアトリエに建築家、コーディネーターと共に伺い、状況を把握しながらプランを検討しました。以前のアトリエもデザインに携わるH様らしく、素晴らしいステキな空間でした。拝見した設えなどを仕上素材や空間デザインのヒントにしながら、建築的な部分は、ほとんどお任せいただきました。ですのでH様邸は、私どもが造らせていただいた器を「スタイリストなので、そこにあるものを活かすのが得意」というH様の抜群のセンスでスタイリングしていただいた、お客様と私どもの良いバランスのコラボレーションで完成した建物だと思います。完成後にH様から「わがままに付き合ってもらった」という言葉をいただき、ゲストの方からの感想も聞かせていただきました。喜んでいただけたことは、アートディレクター冥利に尽きます。
商品名 | - |
部材・設備 | - |
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部材・設備 | - |
延床面積 | 374.60m2 (113.3坪) |
敷地面積 | 526.65m2 (159.3坪) |
工法 | 2×4、2×6 |
本体価格 | 4,000万円~ |
竣工年月 | 2021年3月 |
店舗名 | 厚木スタジオ |
住所 | 神奈川県厚木市厚木町6-1 リバーツイン厚木101 |
問い合わせ | |
ホームページ | この会社のホームページへ |
高台に燦然と立つ姿は、さながらブローニュの森に佇む美しい館。上品なたおやかさと共に、堂々とした風格も感じさせる
通りに面した側のファサードは、軒に施したディンティルモールや両開きのフレンチドア、純白の水平ラインが洗練された邸宅感を強調。「イメージは、イタリア人が丁寧に暮らすパリ郊外の古い家です(笑)」とオーナー
ゆったりと広がるエントランスホールは、両開きドアのフレンチスタイル。随所にあしらったモールディングが繊細なレリーフのようで、訪れる人にエレガントな雰囲気を印象づけている
優雅な曲線を描くサーキュラー階段が、ドラマティックに空間を駆け上るエントランスホール。アール・デコのデザインを取り入れた幾何学模様の床は、大理石
柔らかな光が差すメインダイニングルームとキッチン。基調のオフホワイトとフレンチスタイルの家具の取り合わせが、心和む優しい世界観を生み出している
ダブルシンクを備えた欧米スタイルのアイランドカウンターは、機能性と共に見た目の美しさも併せ持つ、インテリアとして成立したキッチン
「田舎の馬小屋の2階をアトリエに改装したような」空間をイメージしたベッドルーム。窓の内側にフランス風の鎧戸をあしらって、のどかなニュアンスを演出している。ケイ藻土の壁が呼吸するように空気を清涼にして、夏涼しく冬暖かいのも心地よい
ベッドルームを別アングルで。レンガのアクセントウォールとエイジングをかけた扉が、遠い異国を感じさせる「牧歌風」がテーマの空間。ほのかな暗さが、心と体を癒やしてくれる
書斎は、奥に置かれた19世紀フランスのキャビネットがイマジネーションの起点。フランスから船便で運び、組み立てるために現地から職人を呼び寄せたほどお気に入りの、「このアンティーク家具が似合う家を」と発想を膨らませた
書斎の一方の壁には、一面の書籍棚を造作で。ドアの外に街灯が灯っているのは、ショップの入り口を再現しているから。中央に置かれた丸テーブルは、19世紀にフランスのワイナリーで使われていたアンティーク
書斎の入り口。通り沿いのショップをイメージして、屋外風の街灯を立てて、脇にはショーウインドウの設えを。大人の遊び心が感じられる空間だ
フローリングの床にバスタブを直置きしたバスルームが憧れ。そんなHさんに担当者が提案したのは、実用も考えつつ夢があふれるガラス張りのジャクジーバス。タオルウォーマーも備えて、上質なホテルのくつろぎ感を再現した
2階のリビングは、静かなプチホテルをイメージしたプライベートなくつろぎの場。吹き抜けに面した大きな開口(室内窓)が、屋外からの陽差しを程よく調光して取り込んでくれる
ウォークインクローゼットは、オシャレなブティックさながら。ワードローブやアクセサリーが美しく並び、ゆったりとした気分で身支度ができる
吹き抜けのサンルームは、パリのオープンカフェのような場所。テラコッタの床や2階の窓辺のフラワーボックスが、屋内でありながら屋外のような感覚を味わわせてくれる
1階のダイニング。粗く削った梁やラフな質感の無垢床が、南仏の古民家を思わせる。ダイニングのほの暗さと、サンルームと庭先の明るさのコントラストが心地よい
メインのキッチンとは別に、1階にもゲストに飲み物などを用意できるキッチンを設けている。ウォークスルー動線で、忙しい来客時にも使いやすい
1階のトイレは、女性ゲストを意識して、ホテルのパウダールームのように、腰掛けられるベンチを設けた1階の化粧室。ワイドなカウンターと鏡で、メイクもゆったりと
吹き抜けのサンルームの壁一面に貼ったのは、独特な絵柄と色合いが美しい輸入タイル。3連の室内窓が、壁の後ろ側に位置するキッチンに、光と風を導いている
緑の風景を眺めながらティータイムを楽しめるインナーテラス。陽差しを和らげるオーニングが、パリのカフェを思わせる