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長年住んでいる愛着のある家。ある日、屋根の色がちょっと劣化してきたかなと気づいたとき、考えるのが屋根塗装。でも気になるのは、いくらくらいかかるのか?どんな塗装の種類があるのか?自分でできるものなのか?また高く見積もられてしまうかも……。そんな屋根塗装についての疑問を工務店のアートクラフトに聞きました。
屋根は家の重要な役割を果たしています。「例えば、紫外線や雨風、ホコリなどによるダメージから家を守ってくれますし、見た目の面でも、建物のアクセントとして色や形を変えやすいパーツです。そして、当然ながら何か不具合が出てしまうと途端に、建物が直接ダメージを受けてしまったり、雨漏りをしてしまったりなど長く住めない家になってしまいます」(アートクラフト・以下同)
そんな屋根は定期的なメンテナンスとして塗装が必要な部位です。「劣化を放置すると全体の腐食が進んでしまい、高額な屋根リフォームが必要になることもあります」
基本的に屋根の種類は「瓦」のほか、薄い板状の部材が並ぶ「スレート」、アルミなどを使う「金属系」があります。「塗装が必要なのは主に「スレート」「金属系」。およそ10年に一度が塗り替え、30年に一度が葺き替え(ふきかえ)の目安になります」
そろそろ塗装が必要かな?と思うサインは「屋根のヒビ割れ・ズレ」「塗装の剥がれ」「サビ」の有無です。
また雨が降ってしまうと工事自体ができないことも多いので、7月~4月の間が屋根塗装に適した時期とのことです。加えて気温が5度以下のときや湿度が高い時期は、塗料が乾きにくいので、できる限り避けたほうがいいでしょう。

「プロに頼む際は、見積もりを最初に出してもらうことが大切です。内容や塗装方法によって相場や単価設定が変わるので、相場を理解するためにも1社だけでなく、複数社に見積もり依頼することがオススメです」
さらに現状調査の方法でも、いい会社選びの見極めるポイントがあります。
・屋根に上がって調査をしているか
・内容を映像や画像で一緒に確認してくれるか
・雨漏りの防止に、屋根裏まで見てくれているか
・メンテナンス時期や外壁塗装と一緒にしたほうが安くなるなど修理以外の提案をしてくれるか
・説明内容を全て書面で渡してくれるか
また、昨今のDIYブームから、自分でできないだろうか?と思われる人も多いです。現在、ホームセンターなどでさまざまな塗装用具が手に入りますが、塗料の種類や塗装工程に合わせた道具を手に入れるのは難しいといいます。また何より高所での作業のため、安全性が懸念されます。工事完了後のアフターメンテナンスなども考えると、できる限りプロに頼んだほうが安心できます。
屋根塗装の種類は大きく分けて4種類。まずはそれぞれの特徴を解説します。
●ウレタン
塗膜の光沢に特徴のある塗料。アクリル同様、6~8年という耐久年数がネック。1m2当たりの単価相場は2500円~3300円程度
●シリコン
最も一般的と言われる屋根用塗料。耐久性(約12年~15年)や防汚性が高く、費用も抑えられた商品が数多く出てきたことから広く採用されている。1m2当たりの単価相場は2800円~3600円程度
●ラジカル制御
耐候性や防汚性が高い比較的新しい塗料。シリコン同等の価格や耐久性で、藻やカビの発生を防ぐなど高機能もあり、注目されている。1m2当たりの単価相場は3400円程度
●フッ素
塗料の耐久性を決める合成樹脂にフッ素樹脂を使った塗料。耐久性の高さなどから高額になるが、東京スカイツリーなど公共建築物でも使われている。1m2当たりの単価相場は4500円~5400円程度
※金額は屋根の形や状態によって変動することもある

また、塗装ではなく「葺き替え」となると、スレート屋根の葺き替えは約60万~100万円。金属屋根は70万~80万円程度が目安になるといいます。
ちなみに、屋根塗装を行うときに、一緒に外壁塗装を行うことで費用を安くすることができます。
「屋根塗装と外壁塗装を別々で行った場合、どちらの塗装工事も『足場代』がかかるので、2回分の費用が発生します。ところが同時に行うと足場代が大きさによりますが2階建ての場合、1回分(15万円~30万円程度)で済むことも。また、築10年以上立っている場合は、外壁も塗り替えの時期であるため、屋根と外壁を一緒に塗装しやすいタイミングでもあるかと思いますので、検討されてはどうでしょうか」