砂壁をリフォーム!上から壁紙を張れるの?リフォーム方法や工期、費用の目安を押さえよう!

砂壁をリフォーム!上から壁紙を張れるの?リフォーム方法や工期、費用の目安を押さえよう!

昔ながらの和風住宅の玄関や和室に取り入れられているイメージの砂壁だが、今では自然素材にこだわる人が増加し、LDKなどさまざまな空間に取り入れられるようになっている。そこで、砂壁のメリット・デメリットや、砂壁のリフォーム方法や費用の目安、DIYをする場合の注意点について、さまざまな内装材を手掛ける四国化成工業に伺った。壁の素材選びの参考にしてほしい。

砂壁とは?

砂壁とは日本壁の一つで、色砂などを固めて中塗面に塗って仕上げた壁のこと。小さな砂粒の質感が美しく、フラットで滑らかな仕上がりによって高級感があることから、和風住宅のなかでも、和室や床の間、玄関まわりなど家の顔となる場所に用いられてきた。

砂の種類によって砂の質感や風合いが異なり、高級感のある佇まいが特徴。
砂壁の下地には石膏ボードや中塗土、モルタルなどが使われ、使用する砂の種類によって名称も変わる。

現在の住宅は壁紙が主流になってきているが、ホルムアルデヒドなどの化学物質などの問題から砂壁などの自然素材が見直され、LDKといった和テイスト以外の空間にも取り入れられることが多くなっている。

粒の揃った砂で構成された上品な仕上がりの高級壁材
カラーバリエーションも豊富になっており、さまざまな空間に取り入れやすくなっている(画像提供/四国化成工業)

砂壁のメリット・デメリット

砂壁のメリット

砂壁は、均一で細やかな砂粒によって上品な雰囲気を演出し、高級感のある空間をつくることができるのが魅力。その名のとおり砂が主原料でできているため、耐火性に優れている。
また、有害な化学物質を含まない自然素材のため、「シックハウス症候群(ホルムアルデヒドなどの化学物質に対するアレルギー)」を起こさないことから健康面でも安心だ。

<砂壁のメリット>

・上品な風合いで空間を演出してくれる
・砂は燃えない素材のため耐火性が高い
・自然素材なのでアレルギーになりにくい

砂壁のデメリット

砂壁は汚れても水拭きをすることができないため、汚れた場合はそれを味と捉えていく必要がある。紫外線の影響などの経年劣化で退色し、接着強度が落ちてポロポロと砂が剥がれ落ちてくることもある。また、砂壁などの塗壁は施工技術も必要になるため、壁紙よりも3~5倍費用が高くなる。塗装後に水分が蒸発してしっかり乾燥するまで1~2日程度かかることから、工期も長くなる。

<砂壁のデメリット>

・汚れを水拭きできない
・紫外線による経年劣化で接着強度が落ちて砂が取れることも
・壁紙に比べて費用が高く、工期が長い

砂壁をリフォーム!上から壁紙は張れるの?

砂壁の上に壁紙を張る場合は、リフォーム会社に相談を

また、砂壁は砂の粒の凹凸があるため、接着力が弱く剥がれやすくなることから、砂壁の上に直接壁紙を張るのは不向きで、砂壁から壁紙に変更する場合は、壁紙を張る前に凹凸を平らにする必要がある。砂壁を剥がしたりベニア板を張るなど大掛かりになるため、基本的にはリフォーム会社など専門業者に依頼するのがベター。DIYする場合は下地用シーラーやシールパテなどを使用しよう。
反対に、ビニールクロスの上から塗れる砂壁はあるので、自然素材で上品な仕上がりの砂壁にリフォームをしたいという場合は、壁紙対応のものを選ぼう。

砂壁のリフォーム方法と期間・費用の目安

砂壁のリフォーム方法

砂壁は汚れを水拭きできないため、10年くらいを目安にメンテナンスをしよう。リフォームする場合は、砂壁がボロボロだったり剥がれてしまっていると、その上に塗り重ねても全部剥がれてしまうことから、下地の状態を確認して、必要に応じて補強をしよう。

砂壁など塗装された壁のリフォームは、同じように自然素材の塗壁にするのが相性が良く、長持ちする。ペンキを塗ってしまうと、調湿効果や脱臭効果など自然素材がもつ本来の性質が失われてしまうため、砂壁、珪藻土などの土壁、漆喰(しっくい)などの自然素材のものを重ねるようにしよう。

洋風の居室にもマッチした天然砂の砂壁
砂壁は平らに均一に塗装する必要があるため、業者に依頼を。リフォームに適した砂壁もあるのでオススメ(画像提供/四国化成工業)

砂壁リフォームの期間・費用の目安

砂壁などの塗壁の場合、種類によって価格帯はさまざまであるが、フラットに均一に仕上げる技術が必要になるため、2700~4000円/m2くらい(製品材工価格)を目安に考えておこう。家全体ではなく主要な空間にメリハリをつけて取り入れるなど工夫しよう。
また、壁のリフォームにかかる期間は塗装に半日~1日、乾燥までに1~2日の計3日程度を目安に考えておこう。

・砂壁リフォームの費用相場とリフォーム日数
リフォーム内容 砂壁の塗装
費用相場 2700~3000円/m2程度
リフォーム日数 塗装に半日~1日、乾燥までに1~2日の計3日程度
砂壁を手早くコテで均一に塗り広げる
砂壁や土壁、漆喰などの塗壁の場合は、塗装後の乾燥するまでの時間を考慮しておこう(画像/PIXTA)

砂壁をDIYで塗装する場合の注意点について

砂壁は均一に仕上げる技術が必要のため、リフォームをする際はなるべく専門業者に依頼するようにしよう。もし、砂壁をDIYで塗装する場合は、材料や道具などのアイテムをホームセンターなどで購入することが可能だ。

DIYする場合の注意点

壁のリフォームで最も重要なのが下地。下地の状態がボロボロでは上塗りしても下地ごと剥がれてしまうため、必要に応じて下地を補強しよう。塗材がはみ出ないように、スイッチまわり、サッシ、床など塗装する場所以外をビニールシートと養生テープでしっかり覆っておこう。
材料は水と混ぜるだけなので材料自体はシンプルだが、混ざり方が均一でないと強度にバラつきが生じて施工後に剥がれてしまうこともあるため、材料が均一になるまでしっかり混ぜ、まず狭い一面から塗って確認を。
塗装方法はコテとローラーの2種類あるが、コテ塗りは技術が必要になるため、心配な場合は簡単に塗れるローラー対応の材料がオススメだ。
また、作業から乾燥までは換気を徹底しよう。塗壁は水分が蒸発して固まるため、風通しを良くして乾かす必要がある。乾燥にかかる目安は、夏場で1日、冬場は2日程度だが、しっかり乾くまで触れないようにしよう。

砂壁はフラットで滑らかに仕上げることで高級感のある佇まいをつくりあげられるため、均一に仕上げる技術が求められる。塗装する面積が広い場合は無理してDIYせず、プロであるリフォーム会社に依頼するのがベターだ。

ローラーで塗料を塗り広げるイメージ
DIYに慣れている場合はコテ塗りで均一に塗ることができるが、初心者にはローラーがオススメ(画像/PIXTA)
まとめ

砂壁とは日本壁の一つで、色砂などを固めて中塗面に塗って仕上げた壁のこと

フラットで滑らかな上品な仕上がりで、砂の種類によって砂の質感や風合いが異なり、高級感のある佇まいに

砂壁は耐火性に優れている

砂壁をリフォームする場合は、砂壁の状態を確認して必要に応じて補強をするのが重要

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取材・文/金井さとこ
公開日 2021年06月25日
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