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住まい探しをしていると、「2SLDK」という聞き慣れない間取りを目にすることがあります。2LDKや2DKはよく知られていますが、「S」が入るとどのような意味があるのか、広さや使い勝手はどうなのか気になる方も多いでしょう。
この記事では、2SLDKの意味や間取り図の例、2LDK・2SDK・2DKとの違い、さらに2SLDKのメリット・デメリットまで詳しく解説します。2SLDKを選んだ場合の活用方法や3LDKとの比較も紹介しているので、これから住まいを選ぶ方や間取りで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
他の間取りと比べる前に、そもそも2SLDKとはどういった間取りで、どのような部屋があるのか知っておく必要があります。まずは2SLDKの特徴を解説し、さらに似ている間取りとの違いも紹介します。
「2SLDK」とは、どのような間取りなのでしょうか。
まず、間取り図の例を見てみましょう。リビング・ダイニング・キッチン(LDK)のほかに3つの部屋があり、1室は「S」と書かれています。
「S」はサービスルームの略で、一般的に知られる「2LDK」に、「S(サービスルーム)」がプラスされた間取りが「2SLDK」です。
サービスルームとは、部屋の床面積に対して必要な窓の面積がない部屋のことです。
一定の広さがあっても、居室として建築基準法上で必要とされている窓のサイズを満たしていない部屋がサービスルームになります。
居室は人が長時間過ごすことを前提にしていますが、サービスルームは建築基準法上の「居室」ではないため、生活に必要な窓や一定個数のコンセントが用意されていなくても問題ありません。
サービスルーム以外の2部屋は「居室」といい、多くの場合、間取り図には主寝室や洋室などと書かれています。
居室とは、人が継続的に使用する部屋として、建築基準法で定められた最小サイズより大きい窓がある部屋のことです。
具体的には、「採光に必要な開口部が床面積の1/7以上」「換気に必要な開口部が床面積の1/20以上」ある部屋が、建築基準法上の居室の条件とされています。
なぜこのような基準があるかというと、人が長く過ごすスペースとして、窓からの採光と換気ができる最小窓サイズが設定されているからです。
つまり、サービスルームは居室として表示できない部屋のことを指します。
ただし、居室ではないからといって部屋として使用できないわけではなく、窓が小さいことを逆手にとった使い方や、環境を整えた一時的な使用であれば有効に活用できます。
サービスルームには、さまざまな活用方法があるため、家族構成や使い道が合致すれば便利な間取りになり得るでしょう。

2LDKは、1つの空間にリビング・ダイニング・キッチンがあり、さらに居室が2つある間取りです。2LDKは主にファミリー向けのアパート・マンションに採用されることが多く、人気も高い間取りになっています。リビング・ダイニング・キッチンには間仕切りがないため、1つの空間として広々と活用でき、家族団らんの場にもなります。
また、LDKと居室の位置によって使い勝手も大きく異なります。例えば、LDKと横並びの形で居室を置くことで、居室のドアをなくせばリビングと一体化させることも可能です。さらに、メゾネット型のように1階をLDK、2階を居室にすることもできます。
2SLDKと似ていますがサービスルームがないため、居室を子ども部屋と両親の寝室にすることで、すべて居室が埋まってしまうことになります。例えば、ワークスペースや趣味の部屋をつくりたい場合は、LDKまたは居室の空いているスペースを活用することになるので注意が必要です。
Nは「納戸」を指しており、こちらも建築基準法上は居室にならない部屋に使用される名称です。つまり、基本的にはサービスルームも納戸も意味は同じです。
名称の使い方に明確な決まりはありませんが、部屋の広さや和洋のイメージで表記を変えることが一般的です。
「2SLDK」と「2LDK+N」では、LDKのほかに2つの居室と、サービスルームか納戸がある間取りということになり、部屋構成に違いはありませんが、Nの場合は、「2LDK+N」などLDKのうしろに記載されるのが一般的です。
SかNかの名称の違いよりも、そのスペースが目的に合う形や広さかどうかを確認するとよいでしょう。
2SDKとは、ダイニング・キッチンに2つの居室を組み合わせた間取りです。サービスルームは備わっていますが、リビングがないため居室の1つをリビングとして活用するケースが多いです。上記でも紹介したように、サービスルームは基本的に居室として定義されていないことからリビングとして活用するのは難しいものの、ワークスペースや子どもの遊び場、趣味の部屋、ウォークインクローゼットなどに使用することもできます。
2SLDKはリビングがあるため、わざわざ居室をリビング代わりに活用する必要もありません。リビングが不要であれば問題ありませんが、家族がくつろげる空間としてリビングを設けたい場合は2SLDKを選んだほうがよいでしょう。
2DKとは、ダイニング・キッチンに2つの居室がついた間取りを指します。使い方の自由度が高く、賃貸アパートでよくみられる間取りです。一人暮らしにも適していますが、部屋のレイアウトによっては家族で暮らすこともできます。
例えば、廊下がなく、ダイニング・キッチンに玄関や水回り、2つの居室に続くドアが設置されている場合は、居室を行き来するのに必ずダイニング・キッチンを通ることになるため、家族にもオススメの間取りです。また、玄関から入ってすぐのところに水回りと居室があり、その奥にダイニング・キッチンともう1つの居室がある場合、居室の建具を取り外せば、横長で広いLDKをつくることも可能です。
2SLDKとは、リビングとサービスルームがないという違いがあります。リビングとサービスルームがないため、用途別に部屋を使い分けることが難しいです。

「2LDK」は、2つの洋室または和室と、リビング・ダイニング・キッチンがある間取りですが、「2SLDK」はサービスルームがあるため、「2LDK」より1部屋多い間取りになります。
つまり、プラスでもう1つ使える空間があるということです。
サービスルームがある間取りには、どのようなメリットがあるのか確認してみましょう。
サービスルームには、納戸はもちろん、リモートワーク用の書斎スペースやゲストルーム、シアタールーム、プレイルームなどさまざまな活用方法が考えられます。具体的な活用方法は、のちほど詳しく紹介します。
サービスルームを利用するうえでの注意点もありますが、柔軟に使える多目的ルームがあると考えて、ご家庭に合った活用方法を検討するとよいでしょう。
生活や仕事の変化にも柔軟に対応できる部屋があることは、大きなメリットになります。
「2SLDK」では、サービスルームを家族構成の変化に合わせて利用できます。
例えば、夫妻2人の生活では、すっきりとした暮らしを実現するためにサービスルームを収納として利用し、子どもが生まれたらおもちゃが散らからないようにプレイルームにするなどが考えられます。
子どもの成長に合わせて、スタディルームにしたり、本棚を置いて家族で利用したりするライブラリーやワークスペースなどにするのもよいでしょう。
両親が訪ねてくるなど来客の多い家庭なら、サービスルームをゲストルームにすることも可能です。
このように、生活スタイルに合わせて利用できることが、サービスルームの大きなメリットといえるでしょう。
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さまざまなメリットがある一方で、「2SLDK」の間取りにはどのようなデメリットがあるのでしょうか。
大きなデメリットとして、居室と同じようには使えないことが挙げられます。
サービスルームは前述したように、建築基準法上だと居室ではないため、寝室や子ども部屋などの使用はできません。
そのため、生活スペースとして設計される居室に比べて、コンセントの数が少なかったり、エアコン設置用の電源や配管用の穴が用意されていなかったりすることがあります。
また、室外機を置く場所が設定されていない場合は、エアコンが設置できないこともあります。
サービスルームは、居室に比べて窓がなかったり小さかったりして換気がしづらいため、エアコンがないと猛暑が続く夏場などは部屋で快適に過ごすことが難しいでしょう。
24時間換気システムは設置されているものの、窓がなく換気能力が下がることが原因で湿気が溜まり、カビが発生してしまうなどの問題に悩まされる可能性もあります。
サービスルームを使う際は、環境を改善するために除湿機や空気を動かすサーキュレーターなどを設置し、換気をすることが必要です。
サービスルームの活用方法には、どのようなものがあるのでしょうか。この章では、多目的に使えるサービスルームの具体的な活用方法を紹介します。
昨今、テレワークができるスペースがある住まいを探している方が増えてきています。サービスルームがある「2SLDK」は、そんな方にぴったりの間取りです。
サービスルームでは窓がない、または小さいことを逆手にとって、こもるようなイメージの空間をつくることができます。
オンラインミーティング用に、背後の壁面をすっきりさせたり飾ったりするのもよいでしょう。
生活スペースと分けることができるため、生活音や家族の動きにも影響されにくくなります。集中できる環境をつくれば仕事も捗るでしょう。
また、プリンターやパソコン周辺機器をサービスルームに集約すれば、ほかの部屋をすっきりさせることができます。ただし、前述のとおり、コンセントの数などは事前に確認が必要です。
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サービスルームの王道の使い道は、やはり納戸(収納)として活用することが挙げられます。ウォークインクローゼットとして利用する方も多いでしょう。サービスルームを収納として活用すれば、住まい全体をかなりすっきりさせることができます。リビングやほかの居室が片付けば、インテリアをさらに楽しめるようになるでしょう。
扇風機、ホットカーペット、小型暖房器具などの季節家電のほか、掃除機や普段使わないような細々したものなども、棚をうまく組めば相当量をしまうことができます。アウトドアなどの荷物が多くなりがちな趣味を持つ方も、収納として活用するのがオススメです。
また、農林水産省の資料によると防災備蓄品は3~7日分の水や食料を用意することが推奨されており場所をとるので、防災グッズの収納場所にするのもよいでしょう。
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「2SLDK」は、リビング・ダイニング・キッチンのほかに、居室が2部屋とサービスルームがある間取りです。家族構成にもよりますが、居室の1部屋を主寝室、もう1部屋を子ども部屋にする方は多いのではないでしょうか。
子どもが小さいうちは特に、サービスルームをプレイルームとして活用すると、おもちゃをサービスルームに集約できるため、ほかの部屋を片付いた状態に保つことができます。
サービスルームをプレイルームにする場合、おもちゃごとに引き出しやボックスを用意しておくと片付ける際に便利です。
ほかの部屋で遊ぶときには、引き出しごとプレイルームから持ち出して遊び、遊び終わったら引き出しに入れてプレイルームに戻すように決めておけば、リビングなどが散らかることを避けられるでしょう。
プレイルームにラグを敷くと、転んだときにクッションになるだけでなく、おもちゃを落とした際に床に傷がつくのも防いでくれます。部屋の印象を明るくしたい場合は明るいカラーのラグを敷くなど、部屋の雰囲気を変えたいときにもオススメです。

サービスルームを書斎や趣味の空間として活用するのもオススメです。
壁面が多いという部屋の性質を活かせば、収納したいものに合わせた収納場所をつくりやすいメリットもあります。趣味を楽しむスペースとして、「基地」のようなイメージをインテリアで演出すればワクワク感もアップします。
スタディルームやシアタールームとして活用する場合は、ある程度の人数が座れるように工夫することで、家族みんなが楽しく使える空間が期待できるでしょう。
サービスルームのある間取りにもいろいろなパターンがあります。
ここでは3つの間取りサンプル別に、どのような使い方できるのか紹介します。

LDKの横にサービスルームがある場合は、家族間のコミュニケーションがとりやすくなるため、ファミリールームやプレイルームなどに使う方法がオススメです。
特にプレイルームにすれば、キッチンに立ちながら子どもの様子を見守れるため、目が離せない年齢の子どもでもプレイルームが使いやすくなります。

このような間取りでは、2つの使い方が考えられます。
1つは、LDKから離れた個室として、家族に影響されずに仕事に集中できるテレワークスペースや趣味室として活用する方法。
もう1つは、屋外からすぐの場所になるため、アウトドア用品やシューズ、コートなどを収納する納戸として活用する方法です。

6畳以上あるサービスルームは、窓が極端に小さくなく、エアコンが設置できるようでしたら、ゲストルームとして使用することも考えられます。
ほかの利用方法は2つめの間取りと同様にテレワークスペースや玄関に近いため、屋外で利用するものを収納したり、シューズクロークの利用です。
面積が広いのでインテリアをつくり込むことも可能になりますから、例えば、リラックスできるソファを置いて、シアタールームとして活用してもよいでしょう。
ここまで、2SLDKの具体的な活用方法やメリット・デメリットを紹介しました。そのうえで、「2SLDK」と「3LDK」のどちらを選ぶとよいのかポイントを説明します。
「2SLDK」を、主寝室+子ども部屋+リビング・ダイニング・キッチン+サービスルームと考えると、「子ども1人のファミリー」向けの物件と考えられます。ほかに、夫妻それぞれの個室を持ちたい「夫妻二人暮らし」にも合う間取りです。
一方、お子さんが2人の場合は、下の子が自分の部屋を持つようになるまでは「2SLDK」での暮らしも可能でしょう。
また、子ども部屋にする洋室が広く、子ども2人で1室が使える場合も「2SLDK」が選択肢に入ります。
ただし、ベッドと勉強机をそれぞれ1台ずつと収納を用意するとなると、洋室ではスペースが足りなくなることが考えられます。その場合は、子ども部屋は基本的に寝るスペースと考えてベッド2台を置き、勉強はリビングやサービスルームでするなどの工夫で実現しやすくなるでしょう。
以上のことを踏まえ、基本的には、夫妻と子ども2人の4人家族で、子どもにそれぞれ個室を与えたい場合は「3LDK」を選択するのがよいでしょう。
3人家族で「2SLDK」を選択する場合は、主寝室と子ども部屋以外にサービスルームがあるという余裕のある間取りになります。
そのため、これまでご紹介した収納や書斎・テレワークスペースなど、生活スタイルに合ったサービスルームの利用が可能になり、より快適な住まいが実現しやすくなります。
サービスルームを居室と同じように継続的に使用したい場合は「2SLDK」ではなく、居室が3部屋ある「3LDK」を検討するほうがよいでしょう。
次に、家賃などの価格についてみていきましょう。
面積や部屋数が同じ条件でも、「2SLDK」と「3LDK」では「2SLDK」のほうが価格は低い傾向にあります。
居室として条件をクリアした部屋が2部屋なのか、3部屋なのかで価格が異なるためです。
価格の違いについては、購入の場合も賃貸の場合も同じです。
これまで説明してきたメリット・デメリットを把握したうえで、実際の家族構成や部屋の使い道を整理し、価格を抑えられる「2SLDK」にするか、居室が1部屋多い「3LDK」にするかを検討するとよいでしょう。

2SLDKのSはサービスルーム。多目的に利用できるスペース
サービスルームは、建築基準法上の「居室」にならないため採光や換気が不足する可能性がある
2SLDKは、夫妻二人暮らしか、夫妻と子ども1人の家族構成にオススメ
3LDKよりも、2SLDKのほうが価格を抑えられる傾向がある