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新築の家に入ったときに、ツンとした独特の臭いを感じたことはありますか?その正体のひとつが「ホルムアルデヒド」です。ホルムアルデヒドは建材や家具などに含まれる化学物質で、濃度が高いと目や喉の刺激、体調不良の原因になることがあります。特に新築住宅では、使用される建材や内装材が多いため、問題になりやすい点に注意が必要です。
この記事では、さくら事務所の田村さんにお話を伺い、ホルムアルデヒドの基本的な特徴から健康への影響、新築で発生しやすい理由、日常的にできる換気・除去の方法、さらに影響を受けにくい住宅や家具を選ぶためのポイントまで、わかりやすく解説します。これから家づくりを考えている方や、新築に住み始めた方はぜひ参考にしてください。
そもそもホルムアルデヒドはどのような化学物質であり、体にどのような影響をもたらすのでしょうか?まずは、ホルムアルデヒドの概要と体への影響、注文住宅を建てる前にできる対策(チェック方法)について解説します。
ホルムアルデヒドは水素、炭素、酸素などで構成された揮発性の化学物質です。常温では無色透明の気体として空気中に存在しており、ツンとする特徴的な臭いがあります。
「ホルムアルデヒドはガス状の気体なので、ぱっと見てわかるものではありません。化学物質に敏感な人は臭いを強く感じたり目に染みたりしますが、言われてみると多少臭うかなという人や、全然臭いが気にならないという人もいます」(さくら事務所 ホームインスペクター 田村啓さん。以下同)
ホルムアルデヒドがもつ特徴的な臭いは、人の粘膜を刺激します。目に染みて涙が出る、鼻を刺激して鼻水が止まらないなどが典型的な症状です。
「短期的には、粘膜を通じて与える影響のほか、喉が痛い、咳が出る、呼吸がしにくいなどの呼吸器系に影響を及ぼすケースも多くみられます。長期的には、発がん性があるという指摘がされているため、特に症状がない人でも、なるべくホルムアルデヒドには接しないことが重要です」
※参考:環境省「化学物質の環境リスク評価」

ホルムアルデヒドは大人だけでなく、赤ちゃんやペットにも影響を及ぼす可能性があります。子どもは大人に比べて呼吸する空気の量は少なく、体内に入る化学物質も少量になるものの、体重1kgあたりで比較した場合、子どもが0.6m2だったのに対して、大人は0.3m2と2倍も化学物質を多く取り込んでいることがわかります。つまり、子どものほうがホルムアルデヒドの影響を受けやすいといえます。
参照:東京都 保健医療局「化学物質の子供ガイドライン(室内空気編)」
ペットも、犬や猫は嗅覚が人間の数千倍も敏感とされているため、人間ではわからないホルムアルデヒドの臭いに負担を感じてしまう可能性があります。さらにウサギや鳥、ハムスターなどの小動物も化学物質に弱い傾向にあるため、十分な注意が必要です。
また、厚生労働省「科学的根拠に基づくシックハウス症候群に関する相談マニュアル(改訂新版)」によると、天井・壁・床のうち、ホルムアルデヒドの発生量が多いのは、床(61%)であることがわかっています。赤ちゃんやペットは大人より床に近い位置で生活をしているため、ホルムアルデヒドの影響を受けやすいのです。
参照:科学的エビデンスに基づく「新シックハウス症候群に関する相談と対策マニュアル(改訂版)」の作成研究班「科学的根拠に基づくシックハウス症候群に関する相談マニュアル(改訂新版)」
注文住宅を建てる場合、ホルムアルデヒドなどの化学物質による影響からシックハウス症候群を引き起こす可能性があります。このシックハウス症候群を防ぐために、平成15年から施行されている改正建築基準法から、ホルムアルデヒドに関する建材・換気設備の規制とクロルピリホスの使用が禁止されています。例えば一戸建て住宅の場合、内装仕上げに使用する建材において、ホルムアルデヒドの発散量が少ないもの(放散速度5μg/m2h以下)は制限なしで使えるものの、放散速度5~120μg/m2hの建材は使用面積が制限されます。また、120μg/m2h以上の建材は使用が禁止されています。
さらに、ホルムアルデヒドは接着剤に使用されることも多いため、接着剤でつないだ合板や木材の欠片を接着剤と混ぜて成型するパーティクルボードの使用を避けるなど、建材を指定することでもシックハウス症候群のリスク減少につながりやすいです。
ホルムアルデヒドはさまざまな建材に含まれており、すべてを取り除くことは難しいとされています。ただし、できるだけホルムアルデヒドの量が少ない、または含まれていない建材を選ぶことで、シックハウス症候群のリスクを抑えられます。ここで、ホルムアルデヒドはどのようなものに含まれているのか解説します。
ホルムアルデヒドは接着剤や防腐剤、塗料などの成分として用いられます。使われている主な製品には、合成樹脂、合板やパーティクルボードなどの木質建材、衣類やカーペットなどの繊維製品、殺虫剤や防蟻剤、医薬品があります。
家の中には、ホルムアルデヒドを使用した合板でつくられたフローリングや家具、壁紙を貼った接着剤など、さまざまな製品があることが一般的です。
「20年前ごろから、ホルムアルデヒドなどの化学物質が原因となる『シックハウス症候群』が問題になっています。シックハウス症候群とは、新築の家に引越す、リフォームをする、新しい家具を購入するなどをきっかけに、家の中にいると目がチカチカする、頭痛や息苦しさなど体の不調を感じる症状のことです。家に居ると症状がみられるものの、外出すると症状が軽減したり治まったりする人も多いようです」

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中古住宅よりもなぜ新築住宅だとホルムアルデヒドが問題になりやすいのでしょうか?その理由について解説します。
ホルムアルデヒドは揮発性の化学物質であり、時間が経過すればするほどシックハウス症候群のリスクは軽減していきます。逆に新築直後はホルムアルデヒドの発散量が多くなりやすいため、注意が必要です。
また、新築に多い高気密・高断熱住宅は外気温の影響を受けにくく、室内温度を一定に保てるというメリットがありますが、その一方で気密性の高さからホルムアルデヒドを含む化学物質が外に逃げにくくなってしまい、シックハウス症候群を発症するリスクが高いです。2003年以降に建てられた住宅には24時間換気システムの設置が義務付けられたものの、フィルターの掃除を怠ったり、電気代が気になって止めたりすることで、十分な換気が行われていないケースもあります。
新築を建ててから、ホルムアルデヒドの影響はいつまで続くのか気になる方も多いはずです。新築後、ホルムアルデヒドの影響は時間と共に軽減され、約5年で収まるとされています。建築基準法でも内装仕上げに使用する建材の区分において、「建築物の部分に使用して5年経過したものについては、制限なし」としています。
引用元:国土交通省住宅局「快適で健康的な住宅で暮らすために 改正建築基準法に基づくシックハウス対策」
ただし、5年経過したからといってホルムアルデヒドの放散量がゼロになるわけではありません。5年はあくまで目安であり、敏感な方だと5年以上経過していてもホルムアルデヒドの影響を受け、シックハウス症候群の症状が現れる可能性もあるため、注意が必要です。
建材に用いられているホルムアルデヒドは、一気に空気中へ放散されず、長期間にわたって徐々に放散していきます。しかし、この放散は一定ではなく、温度や湿度によって放散速度が速まり、濃度が変化することもあるのです。実際、厚生労働省の「室内空気中化学物質の測定マニュアル」では、温度・湿度が上昇すると共に放散量が増加することから、温度・湿度の条件で過小評価にならないよう、室温20℃・湿度50%を基準とする温湿度補正を推奨しています。
新築に入居した直後からシックハウス症候群の症状が出やすい理由として、ホルムアルデヒドの発散量が多くなりやすい点も挙げられますが、それ以外に家具・家電製品からもホルムアルデヒドが発散されていることが挙げられます。例えばホルムアルデヒドをあまり使用していない建材で家を建てたとしても、新築のために購入した家具や家電、石油ファンヒーターなどからホルムアルデヒドが発散しており、シックハウス症候群の症状につながる可能性があります。
ホルムアルデヒドは5年を目安に、徐々に放散量は減少していきますが、数年経過したからといって油断することはできません。温度変化によって突然空気中のホルムアルデヒド濃度が高まる可能性もあります。例えば夏の高温環境では、築年数に関係なく一時的に濃度が上昇するリスクがあります。特に新築住宅は建材中に残存するホルムアルデヒドの量もまだ多いことから、影響が顕著に出やすいと考えられるでしょう。
新築住宅では季節による温度変化を意識した換気と室温管理が重要になってきます。築年数にかかわらず、温度変化でもホルムアルデヒドの濃度が上昇することも念頭に置き、適切な対策を取ることが大切です。
新しい家に入居した直後から目がチカチカするなど、シックハウス症候群の症状がみられる場合、原因を特定しない限り有効な対策が取れません。本当にホルムアルデヒドが原因なのか、調べるための方法について解説します。
シックハウス症候群かもしれないと思ったとき、空気中のホルムアルデヒド濃度を測定することは、原因を知り対策を取るうえでの第一歩といえます。
「室内のホルムアルデヒド濃度の測定は、専門会社が5万~10万円程度で行っています。引越し後などに体調不良が続くときは、依頼するのもよいでしょう。ちなみに、自分で測れる簡易測定器も販売されていますが、測定結果のブレが大きいので目安程度にするのが無難です」
ホルムアルデヒドがどの程度空気中に含まれていると、身体に悪影響を及ぼすのでしょう。
「厚生労働省は、ホルムアルデヒドの室内濃度は0.08ppm相当以下が健康上望ましいという指針を発表しています。この数値と専門会社の測定結果の数値を照らし合わせ、必要に応じた対策を取りましょう」

シックハウス症候群の発症を避けるために、ホルムアルデヒドをできるだけ除去したいと考える方もいるでしょう。具体的にホルムアルデヒドはどのように対策をしていけばよいのでしょうか?ここで、ホルムアルデヒドを効果的に除去・換気する方法について解説します。
シックハウス症候群かもしれないと感じたり、ホルムアルデヒドの室内濃度が指針を超えていることがわかったりしたとき、どのような対策を取るべきなのでしょうか。
「まずは室内の換気を行います。それと同時に、ホルムアルデヒドを発散している発生源を特定し、それを取り除く方法を検討しましょう」
ホルムアルデヒドの室内濃度を下げるには、換気が手っ取り早く、かつ最も重要な方法になります。窓を開けるのはもちろん、キッチンやトイレ、お風呂の換気扇を回し続ける、24時間換気システムがあれば正しく使うなどの方法で、室内の換気を徹底的に行います。
「家の離れた場所で空気の入口と出口をつくると効果的に換気が行えます。例えば、リビングの窓を少し開けて外の空気を取り入れて、トイレやお風呂の換気扇を回して汚染された空気を排出するとよいでしょう」

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近ごろは、高性能・高機能の空気清浄機が販売されていますが、ホルムアルデヒド除去にも効果はあるのでしょうか。
「ホルムアルデヒドはガス状の化学物質なので、ハウスダストや花粉のようにフィルターで取り除くのは難しいです。低減効果をうたっている機種もありますが、空気清浄機だけで厚生労働省が発表している指針値を下回ることは難しいので、補助的に活用してください」
花粉症に悩む人は、花粉が飛散する時期にマスクやメガネで対処するケースがありますが、シックハウスの症状にも効果はあるのでしょうか。
「花粉やホコリは粒子なので、マスクやメガネによって人体への吸入を防ぐ一定の効果はあります。しかし、ホルムアルデヒドは気体で、マスクやメガネの隙間を通過してしまうため、症状を軽減させる効果は期待できないでしょう」
ホルムアルデヒドは揮発性のため、熱することで揮発し、空気中に拡散されます。この性質を活かした方法がベイクアウトで、暖房器具で室温を上げてホルムアルデヒドを揮発させたあと、換気で室外に放出します。
「室温を35度以上にするのは、家庭用エアコンでは難しいかもしれません。石油ストーブやガスファンヒーターなどを使い、サーキュレーターで空気を撹拌して室温をすみずみまで一定にした状態を半日以上続ける必要があるので、個人で行うのは大変な方法といえます」
ベイクアウトは、化学物質の中でもトルエンのように乾いてしまうと新たに揮発しない物質には有効的ですが、ホルムアルデヒドのように接着剤や塗料内に存在する限り揮発し続ける物質には効果が低い可能性もあります。
また、ベイクアウト後の換気が中途半端だと、部分的に化学物質の室内濃度が高くなってしまい、さらに体調を悪化させる可能性があるので注意が必要です。

換気を主とした除去を行っても、体調が改善しない場合には発生源を取り除く方法を検討しましょう。
「ある調査結果では、ホルムアルデヒドは3年経過しても発散量が変化しない厄介な物質であることがわかっています。発生源が室内にある限り、24時間365日ずっと発散し続けるので、体調次第では発生源を取り除くことをオススメします
発生源が家具なら廃棄をする、フローリングや壁紙なら思い切って引越すか、ホルムアルデヒドの発散量が少ない建材や接着剤を使ったリフォームで対策を取るとよいでしょう」
シックハウス症候群の主な原因にホルムアルデヒドが挙げられますが、それ以外の室内化学物質にも注意が必要です。主にどのような室内化学物質に気を付ければいいのか、解説します。
VOCとは、日本語で揮発性有機化合物を意味し、蒸発しやすく大気中で気体になる化学物質の総称を指します。VOCといってもさまざまな成分があり、主な物質だけで200種類もあります。以下の成分はVOCの代表的な成分であり、厚生労働省の室内濃度指針値が定められているものです。
これらの成分も接着剤や防腐剤、塗料などに含まれており、体にも呼吸器障害や中枢神経障害、はきけ、頭痛、めまいといった症状の原因となる可能性があります。
心配な場合は使用する建材の素材について、建築会社にも確認しておきましょう。
ホルムアルデヒドと他VOCの大きな違いは、揮発性の高さが挙げられます。VOCの場合、沸点が50℃~260℃の範囲の成分が、揮発性の高い成分として分類されています。沸点が低ければ低いほど揮発性は高くなり、素早く蒸発するためシックハウス症候群などの問題が生じやすいです。
一方、ホルムアルデヒドはVOCよりもさらに揮発性が高く、VVOC(高揮発性有機化合物)に分類されます。ホルムアルデヒドの沸点は-19.5℃であり、氷点下の環境下でも放散されるのです。
ただし、沸点が高ければ高いほど安全であるとは限りません。例えば可塑剤の沸点は使用される化合物によって300℃以上となるものの、室内の空気を測定してみると可塑剤も検出されるケースは多いです。つまり、沸点が高かったとしても揮発することから、沸点が高い物質=安全とは限らないことを念頭に置いておきましょう。
シックハウス症候群のリスクをできるだけ減少させるためにも、ホルムアルデヒドの影響を受けにくい住宅や家具を選びたいと考える方は多いはずです。そこで、ホルムアルデヒドの影響を受けにくい住宅・家具の選び方を紹介します。
せっかく新しい家に引越したのに、ホルムアルデヒドによる臭いやさまざまな症状に悩まされるのは避けたいものです。
「2003年に建築基準法が改正され、ホルムアルデヒドを発散する建材の使用制限や、換気システムの設置が義務付けられました。したがって、新居を選ぶときに、2003年以降に建てられた住宅であることはひとつの目安となります。もし直近にリフォームしていたとしても、換気システムが備えられているため、室内換気はスムーズに行えるでしょう。
ただ、換気システムは、きちんとメンテナンスされていないと十分な効果を発揮できません。換気フィルターやダクトが汚れで目詰まりをしていないか入居前にチェックし、入居後には自分で定期的にメンテナンスを行うことが大事です」

新築住宅の購入時や注文住宅を建てるときに住宅性能表示制度を活用し、希望をすれば、完成時にホルムアルデヒドなどの化学物質の室内濃度を測定してもらえます。
「住宅性能表示制度では、室内環境性能としてシックハウス対策の程度を表示しています。具体的には、建材の選定と換気対策の2つで、完成段階の濃度測定はオプションになります。
オプションの濃度測定は、施工会社が行うケースと、施工会社が専門会社に発注して測定するケースがあります。ホルムアルデヒドの濃度測定は誤差が出やすく、施工会社の測定では正確な数値が出ない可能性があるため、誰がどのように測定するのか確認してからのオプション依頼をオススメします」
家具を買う場合には、カタログや家具に貼られたラベルに表記されている「ホルムアルデヒド発散量による区分」を参考にしましょう。
「日本農林規格(JAS)と日本工業規格(JIS)は、合板などの材料から発散されるホルムアルデヒドの量をF☆☆☆☆などの数値で区分しています。☆の数が多いほどホルムアルデヒドの発散量が少ないため、家具を選ぶ際には☆の数を目安にするのもよいでしょう。

ただし、材料からは多く発散されなくても、接着剤に含まれていて、そこから発散される可能性もあることは覚えておきましょう。
また、どの家具店から買うのかは重要です。すべての家具にラベル表記をしたり、ホルムアルデヒド吸着・分解シートなどを同梱して配送しているお店もあれば、このような表示や配送を行っていないお店もあります。気になる人は表記や配送をきちんと行っているお店から購入したいですね」

新築を建てる際に最初はシックハウス症候群について特に考えておらず、いざ入居してみると徐々に症状が現れ始めるというケースもあるでしょう。このような場合、こまめに換気するなどの対策はできるものの、場当たり的な対処が多くなってしまいます。ここでは、入居前からできる対策や専門会社への相談について解説します。
現在、住宅を建てるときにホルムアルデヒドを含まない建材や接着剤を使わないことは、ほぼ不可能といえます。また、発散量を抑えた建材を用いても、使用面積が広いとあまり意味がないかもしれません。
「注文住宅を建てる人やリフォームを行う人で、自分が化学物質に過敏だと思うなら、フローリングや壁紙などの内装材だけでなく、下地材や構造材もホルムアルデヒドの発散量が少ない建材を選びましょう。
新築住宅を購入した人や賃貸住宅を借りる人で、お部屋の内見時に臭いが気になったら、入居までに換気を行い、ホルムアルデヒドの室内濃度を下げておきたいですね。窓を開けっ放しにするのは難しいと思うので、換気扇や24時間換気システムを入居前から使えないか確認してみましょう」
引越し後や家具購入後に体調が悪くなったとき、ホルムアルデヒドを疑って自分でいろいろと調べて対応する人もいるかもしれません。しかし、中途半端な情報と知識で場当たり的に対処したことで、余計に体調を悪化させるケースもあります。
「根本的な解決のためには、ホルムアルデヒドの発散状況を把握し、発生源を特定する必要がありますが、素人では難しいものです。まずは換気を徹底的に行い、それでも体調が改善しなかったら、自分で判断せずに専門会社に相談することをオススメします」

ホルムアルデヒドは短期的な症状だけでなく、長期的にも発がん性があると指摘されているなど、危険な物質と言えます。新しい家に入居したり、家具を購入してシックハウス症候群が疑われる症状が出た場合には、換気や専門会社への相談を速やかに行い、原因を特定して除去するようにしましょう。
・国交省「建築基準法に基づくシックハウス対策について」
・環境省「化学物質の環境リスク評価」
・厚労省他「ホルムアルデヒド、1,3-ブタジエン及び硫酸ジエチルに係る健康障害防止対策について」
早く解決したい人は、ホームインスペクター、環境測定会社など空気濃度を測定する専門会社への相談がオススメです。
ホルムアルデヒドは揮発性の化学物質で、常温では無色透明の気体。ツンとする特徴的な臭いがする
ホルムアルデヒドの対処は「換気」と「発生源の除去」が重要。場当たり的な対処はせずに、体調を崩したら早めに専門会社へ相談したい
ホルムアルデヒドの影響を受けにくい住宅は、2003年以降に建てられていることがひとつの目安。家具は発散量の少ない材料でつくられたものを選択しよう