3773人に聞いたみんなの家づくりアンケート 「消費税の増税」が影響

最終更新日 2019年10月01日
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3773人に聞いたみんなの家づくりアンケート。「消費税の増税」が影響

家づくりの費用に「消費税の増税」が影響。二世帯住宅、省エネルギー住宅も注目トレンドに

依頼先、間取り、設備……選択肢がたくさんあるだけに誰もが悩む家づくり。みんながどのような家を建てているのか気になる人も多いだろう。そこでリクルート住まいカンパニーの「2014年注文住宅動向・トレンド調査」から、注文住宅を建築した「建築者」、および検討している「検討者」の注目データをピックアップしてみた。

家づくりの「費用」はややアップ。「増税前の契約」が追い風に?

まず、注文住宅を建築した「建築者」の動向を見てみると、家づくりにかけた「お金」については、前年よりややアップする結果となっている。「建築費用」は平均2804万円と、前年の平均2677万円と比べると、127万円とややアップ。頭金も平均932万円と前年より76万円多く、親からの贈与額も平均332万円と前年より12万円多いデータとなった。

建築費用 建築者(全国)

この調査結果で興味深いのは、消費税「増税前」に契約した人、「増税後」に契約した人のデータの違い。2013年9月末までに建築請負契約を、または2014年3月末までに引き渡しを受け、消費税率5%で家を建てた「増税前契約者」と、そうでない「増税後契約者」とを比べてみると、「増税前契約者」は「増税後契約者」に比べ、平均建築費用が248万円高いという結果に。
増税前の、高額なものは買っておこうという世の中のムードが、家づくりのプランニングにおいても「よりよいモノを選ぶ」という行動につながったと考えられる。

多世帯住宅。「いつも」より「いざというとき」の親頼み

二世帯住宅など、1住居当たりに二世帯以上の複数世帯で住む「多世帯住宅」を検討している人のデータに注目してみよう。注文住宅を検討している「検討者」のトレンドを見てみると、「多世帯住宅」を検討する理由は「親の老後のことを考えたから」が前年同様ダントツだが、数値は50.7%→46.9%と前年よりややダウンしている。

多世帯住宅の検討理由 検討者(全国)

このように、多くの項目の数値が下がるなか、上位ではないが前年よりアップしている項目が、「相続税の税金控除が大きいから」(3.0%→5.7%)。2015年1月1日の相続税の税制改正により納税対象者と納税額が増える見込みとなっており、相続税の改正をきっかけに、相続税対策として二世帯住宅を検討する人が増えたものと考えられる。前出の消費税増税前の契約と同様、”少しでもおトクに家づくりを”と考えているようだ。

「検討者」に聞いた「多世帯住宅のメリット」のデータにも興味深い動きが。親世帯側の考えるメリットは、「いざというときに身寄りがいる安心感があること」が変わらずトップで、数値も45.5%→53.5%とアップ。さらに「孫に頻繁に会えるようになったこと」(33.3%→41.9%)、「いずれは自分の世話・介護をしてもらえる」(21.2%→27.9%)が大きくアップしている。

親世帯側のメリット 建築者(全国・親世帯の立場の回答者)

子世帯の考えるメリットは「住居費や光熱費・食費などの生活費が節約できること」が前年同様トップで数値もほぼ同じ。また「旅行のときなど安心して家を留守にできること」(24.2%→28.9%)、「子どもが病気のとき、面倒をみてもらえること」(17.9%→23.4)がアップしている。ところが、「子どもの保育園や幼稚園の送り迎えをまかせられること」は13.7%→11.2%とややダウン。

子世帯側には、日々の育児で親を頼りたいのではなく、旅行のとき、病気のときなど”いざというとき”に力を借りたいという傾向があり、「孫に頻繁に会える」ことを楽しみにしている親世帯との思惑の違いがうかがえる。

子世帯側のメリット 建築者(全国・子世帯の立場の回答者)

スマートハウスやZEHなど省エネ住宅の認知率もアップ

ここ数年の動きとして注目したいのが、スマートハウス(*1)、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス/*2)などといった省エネルギー性の高い住宅への関心の高さ。家づくり検討者の認知率は、「スマートハウス」が87.3%、「ZEH」が49.1%、「太陽光発電・太陽光パネル」に至っては95.2%と、いずれも高い認知率となっている。

※「スマートハウス」「ZEH」に関する設問においては、調査対象者に下記を提示
*1:「スマートハウス」の定義
1.省エネ:省エネ等級4orトップランナー基準or次世代省エネ基準をクリアしていること
2.創エネ:太陽光発電・家庭用燃料電池エネファームなどの自家発電装置を使用していること
3.蓄エネ:鉛・リチウムイオン・PHVなどの電気をためておける仕組みがあること、または、現在研究中であることを言及できること
4.HEMS:ITを使ってエネルギーを集中コントロールする機器で電気の利用状況が可視化されていること
→スマートハウスは、上記4点の組み合わせにより構成される
*2:「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」の定義 
建築・設備によって減少したエネルギー消費量と、太陽光発電を代表とする住宅や設備によって創りだされたエネルギーの合計が、その建物で消費される標準のエネルギー量と等しい、または多い住宅

スマートハウス/ZEHの認知率 検討者(全国)

また、建築者が「スマートハウス」「ZEH」を検討したきっかけは、ともに「売電・省エネなど生活費に経済的なメリットがありそうだったから」が1位、「節電・震災といった環境変化に伴い、エネルギーを自宅でまかなうことに意識的になっていたから」が2位。経済的メリットへの期待とともに、省エネへの意識の高まりがうかがえるデータとなった。

ZEHに関する調査は今回が第1回目。国が普及促進のために補助金制度を設けていることもあり、これからの家づくりのトレンドのひとつとして、今後ますます注目を集めるテーマとなりそうだ。

 

2019年10月1日より、消費税率は10%に改定されました。消費税率引上げに伴う住宅取得に係る対応についてはこちら

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文/前川ミチコ 写真/iStock/Alex Slobodkin/Thinkstock
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