デザイナーズマンションとは? おしゃれで自慢したくなる賃貸物件を探すコツと注意点

最終更新日 2025年09月29日
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デザイナーズマンションとは?おしゃれで自慢したくなる賃貸物件を探すコツと注意点

賃貸物件に住んでいると、おしゃれで特別感のあるデザイナーズマンションに憧れることがあります。

しかし、「すてきなデザイナーズマンションの見つけ方がわからない」「デザイナーズマンションは住みにくいかもしれない」という声もあるでしょう。

本記事では、デザイナーズマンションを探す際のコツやメリット・デメリット、住みたくなるような実例をご紹介します。

ぜひ、自慢できるデザイナーズマンションに住んで、理想の暮らしを実現しましょう。

デザイナーズマンションと一般住宅の違い

一般的なマンションと比べると「個性的」「かっこいい」「おしゃれ」といったイメージがあるデザイナーズマンション。ちなみにSUUMOでは、「建築家が設計したもの」=「デザイナーズマンション」と定義しています。

ただし不動産会社によっては、建築家が設計、デザインを担当したというだけでなく、立地や敷地の魅力を最大限に活かしている物件を「デザイナーズマンション」と名付けているケースもみられます。

その結果、マンションの外観デザインはもちろんのこと、物件の周辺地域の景観も良いイメージになり、それがマンションの人気を後押しして多くの入居希望者が集まるといった良い循環が生まれているようです。

そこで、デザイナーズマンションを多く扱うリネア建築企画に、実際にどのようなデザイナーズ物件を扱っているのかを聞いてみました。例を挙げると、

  • 中庭やアプローチなど緑の多い共用部がある
  • 質感のある素材や無垢材が使われている
  • 梁や柱が出ず、天井高が高めで、窓が大きく開放的な室内空間である
  • 間取りのバリエーションが豊富にそろっている
  • バルコニー、水まわりのサイズにゆとりがある
  • 物件デザインのオリジナリティーが高い

などの特徴が多いとのこと。「個性的」「かっこいい」「おしゃれ」などのイメージにつながります。

では、このような住まいに暮らすことで得られるメリットは何でしょうか。デザイナーズマンションを多く扱うタカギプランニングオフィスは次のように話します。

「建築家が趣向を凝らし、さまざまな敷地条件に合わせて設計した空間なので、つまりは“一点もの”。その部屋でしか体験できない暮らしを楽しめるので、家に帰るのが楽しみになると思います。また、同じマンションでもさまざまな間取りがあるため、

  • ライフスタイルに合わせてマンション内で借り換えする人が多い
  • 住居だけでなく事務所としても幅広く活用できる物件もある
  • 間取りが流行に左右されないため、築年数に比べて新しく感じられる傾向がある

といった点もデザイナーズマンションならではです」

さらにリネア建築企画も、

「表層的なデザインではなく、暮らしや心地よさの追求で生まれたデザインに共感する入居者が自然に集まってきます。新しい住まい方の発見や住人同士の新たなつながりを通じて、住まいや街がより魅力あるものに感じられると思います」

とのことでした。確かにデザイナーズマンションでは、一般的なマンションでは体験しにくいライフスタイルや時間を手に入れることができそうです。

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(写真/PIXTA)

デザイナーズマンションの探し方、注意点

さて、デザイナーズマンションに特別な探し方はあるのでしょうか。

「デザイナーズマンション情報を中心に掲載しているインターネットサイトのチェックは、手軽で早道だと思います。部屋数も限られていますので、サイトで気になる物件を見つけた場合は、早めに問い合わせていただくことをオススメします」(リネア建築企画)

「デザイナーズマンション住人の口コミ情報、建築家名、マンション名での検索からも有益な情報を得られると思います。賃貸マンション、アパートの引越しの一般的なピークは春ですが、デザイナーズマンションは、時期にかかわらず気に入ったお部屋があれば引越したいという方も多いので、日ごろからチェックしておくとよいでしょう」(タカギプランニングオフィス)

物件サイトをチェックする、というのは一般的な探し方と同じですが、数が少なく、人気が高いため、早めに行動することが大切なようです。

デザイナーズマンションを借りるメリット【編集部解説】

デザイナーズマンションに住むにはどのようなメリットがあるのか疑問に思うこともあるでしょう。この章では、デザイナーズマンションを借りるメリットを3つ解説します。

部屋選びの際にメリットを意識しておけば、デザイナーズマンションの良さをより堪能できるはずです。

ほかにはないおしゃれな空間を楽しめる

デザイナーズマンションは、個性的なデザインのおしゃれな空間を楽しめるのが、一番のメリットです。外観、内装、間取りなどにこだわったデザイナーズマンションは、ほかの賃貸物件には見られない魅力があります。

独自のコンセプトがあったり、時代の先を行くスタイリッシュさがあったりするので、家具・家電や装飾などのインテリアもおしゃれに仕上がりやすいです。

そのため、デザイナーズマンションなら生活していても飽きることなく、来客時には自慢できる住まいになるでしょう。

設備が充実していることがある

物件にもよりますがデザイナーズマンションは、設備が充実していることが多いのもメリットの一つです。

特殊な設備の例は以下の通りです。

  • 高機能な空調・換気設備
  • デザイン性の高いキッチン
  • ジェットバス
  • 各設備を遠隔操作できるシステム
  • 音響・防音設備

設計者やオーナーの意図により、機能面やデザイン面にこだわった設備が標準仕様になっている物件もあります。

一般的な賃貸物件には見られない設備を堪能できると、自宅での楽しみが増え、暮らしの質がより高まるでしょう。

開放感のある間取りが多い

特徴的な間取りを採用していることが多いデザイナーズマンションでは、開放感を味わえます。

壁や廊下をなくしたり、天井を高くしたり、開口やガラス面を多くしたりしているので、全体的に圧迫感のない造りも見られます。

通常の賃貸物件では、上下階や隣室との距離が近く感じられ、他人に気を配りながら生活することも珍しくありません。

しかし、デザイナーズ賃貸物件は、建築家が物件ごとにコンセプトを設定するケースが多く、敷地の形状や周囲の環境に合わせた空間づくりが行われます。たとえ敷地が狭くても、奥行きや高さを最大限に活かす工夫が施されているため、限られたスペースでも広々と感じられることが多いでしょう。

デザイナーズマンションを借りるデメリット【編集部解説】

デザイナーズマンションに憧れがあっても、実際に住んでみるとデメリットに感じる点があるかもしれません。この章では、デザイナーズマンションを借りるデメリットを3つ解説します。

住む前にデメリットも理解しておけば、賃貸契約したあとに後悔することもないでしょう。

家賃が高めに設定されていることがある

デザイナーズマンションは、相場よりも家賃が高めに設定されていることが一般的です。

賃貸物件の家賃は、立地や間取り、専有面積や設備によって、ある程度の相場感がつかめます。

しかし、デザイナーズマンションは、コンセプトを持ってデザインされていたり、特徴的な間取りや設備、建材が採用されていたりするため、家賃は高くなる傾向にあります。

また、デザインに価値を感じる人物像を想定して、経済的に余裕のある人をターゲットにしていることが多いのも家賃が高くなる理由の一つです。

そのため、同じような条件の物件よりも家賃が高いことを念頭においておきましょう。

光熱費が高くなりやすい

デザイナーズマンションは、おしゃれなデザインの反面、光熱費が高くなりやすい点に注意が必要です。

例えば、コンクリート打ちっ放しやガラス張りの内装、廊下をなくした開放的な大空間はデザイナーズ物件ならではの魅力ですが、空調が効きにくく冷暖房の効率が悪いことがあります。そのため、快適に暮らそうとすると冷暖房費がかさむ可能性があります。

さらに、デザイナーズマンションでは間接照明が多く取り入れられていますが、それだけでは明るさが足りず、照明器具を増やすと電気代が高くなることも。光熱費は毎月かかる固定費なので、デザイン性だけでなくランニングコストも考慮して検討しましょう。

実用性よりもデザイン重視の場合がある

デザイナーズマンションの物件によっては、使いやすさや暮らしやすさよりも、見た目のデザインを優先して建てられていることがあります。

そのため、実際に入居してみると「動線が使いにくい」「収納が少ない」といった不便さに、住んでから気づくことも少なくありません。

さらに、建物の外観を保つために独自のルールを設けている物件もあります。例えば「布団や洗濯物をベランダに干せない」という決まりがあると、天気が良くても部屋干しをせざるを得ません。

デザイン性に魅力を感じる一方で、実用面でも譲れない条件がある場合は、契約前にしっかり確認してから選ぶようにしましょう。

デザイナーズマンションを選ぶ際のポイント【編集部解説】

デザイナーズマンションは物件ごとの特色が異なるため、部屋選びが難しいと感じることもあるかもしれません。

しかし、要点を押さえておけば後悔することなく、おしゃれで快適な暮らしができます。ここでは、デザイナーズマンションを選ぶ際のポイントを4つ解説するので、チェックしておきましょう。

相場の家賃と比較する

デザイナーズマンションは、同じエリアや広さの一般的な物件より家賃が高めに設定されていることが多いです。そのため、まずは周辺の家賃相場と比較し、本当に妥当な金額かどうかを確認しましょう。

気に入った物件であっても、相場より大幅に高い場合は「そのデザインやコンセプトに家賃の差額を払う価値があるか」を冷静に判断することが大切です。

また、家賃だけでなく収入や生活費全体とのバランスも考えましょう。家賃が高すぎると、毎月の生活に余裕がなくなり、思わぬ負担になることがあります。

さらに、家賃以外にかかる管理費・共益費・駐車場代、さらには引っ越し後に増える可能性のある光熱費や交通費も忘れずに試算しておくと安心です。

住みやすさを確認する

デザイナーズマンションを内見するときは、見た目のデザインだけでなく、住みやすさにもしっかり目を向けましょう。

デザイン性を優先している物件では、生活動線や実用性が十分に考えられていない場合があります。内見時には実際の生活をイメージしながら、設備や間取りを細かく確認してみてください。

例えば、おしゃれさを重視して階段や段差を多く取り入れている部屋は、日常的に上り下りの負担が増える可能性があります。また、収納の位置や大きさ、キッチンのコンロの種類や数、お風呂の追いだき機能やトイレの温水洗浄機能など、暮らしに直結する設備は特にチェックが必要です。

例えば、デザイン性を重視して、「ユニットバスではなく置き型のバスタブを使用しているから、追いだきができない」「トイレがおしゃれな海外製で、温水洗浄機能がついていない」といった物件もあるでしょう。

さらに、共用部のセキュリティやゴミ出しのルールなども確認しておくと、実際に住んだときの生活がイメージしやすく、安心して物件を選ぶ判断材料になります。
           

間取りがライフスタイルに合うかチェックする

デザイナーズマンションを選ぶときは、間取りが自分のライフスタイルに合っているかを必ず確認しましょう。

内見の際には、生活動線がスムーズかどうか、家具を無理なく配置できるかをイメージしながら見ていくことが大切です。デザイナーズ物件では、一般的なマンションにはない独特の間取りが採用されているケースも多いため注意が必要です。

例えば、仕切りが少なくオープンすぎる空間や、柱や梁が家具の配置を妨げる間取り、さらには円形や三角形の部屋などは、見た目はおしゃれでも実際の暮らしに不便さを感じることがあります。

また、窓やベランダの向き・大きさによる日当たりや風通しも重要なポイントです。朝日が差し込む東向きの部屋や、夕日を楽しめる西向きの部屋などは、ライフスタイルによってメリットにもデメリットにもなります。

「この間取りでどのように暮らすのか」を具体的にイメージしながら選ぶことで、住んでからの後悔を減らせるでしょう。

デザイナーズマンションを実際に見てみよう

最後に実際のデザイナーズマンションを3例ご紹介。建築設計者によってコンセプト、内外観のデザインは大きく変わります。住みたいデザイナーズマンションのイメージを膨らませるためにも、参考にご覧ください。
※募集の有無は時期によって異なるため、各会社にお問い合わせください

apartments F1/F2(アパートメンツ エフワン/エフツー)(タカギプランニングオフィス)

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(画像提供/Masao Nishikawa)

「apartments F1」「apartments F2」は、隣接した2棟がひとつの風景になるように建てられた木造の2階建てアパートです。

2棟は街中の路地のような中庭を共有しており、各住戸までのアプローチには住人を迎え入れるように木々が植えられています。

1階住戸は天井高を確保し、水まわりの上部にロフトを設置。縦のボリュームで開放感のある空間となり、窓も縦に取ることで、上部からの採光を実現しました。

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(画像提供/Masao Nishikawa)
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(画像提供/Masao Nishikawa)

2階住戸は屋根の勾配を室内にそのまま表し、こちらも勾配の高い位置から採光を得ることができるため、室内ではほぼ一日中明るく過ごすことができます。内装には木目の目立つラーチ合板を使用して木造の魅力を引き立て、外壁には幅のあるサイディングを採用。シンプルで美しい外観となりました。

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(画像提供/Masao Nishikawa)

建築年/apartments F1:2009年・apartments F2:2013年
所在地/神奈川県横浜市
建築設計/野口信彦/TPO設計室
交通/JR湘南新宿ラインほか大船駅徒歩10分
総戸数/apartments F1:8戸・apartments F2:8戸
間取り/1K~2LDK(1階のみロフト付き)
専有面積/26.10m2~43.27m2
賃料/7万円台~11万円台

HANEGI TERRACE(リネア建築企画)

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HANEGI TERRACEは、間口の広い敷地に隣接し、南北に風が通り抜けます。南側は間口いっぱいのテラスと大きなサッシ、北側の共用廊下は凸凹の壁面と大きな庇で構成された立体的な縁側のよう。

各玄関横にゴルフバッグなども収納できる専用ロッカーを設置。3~4階のメゾネットは上下階にバルコニー、ハンモックをつるフックなどが設置されています。4階まで上がると周囲に高い建物がないため抜け感のある景色が広がります。都内屈指の梅の名所「羽根木公園」まで徒歩すぐの環境も魅力。

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建築年/2017年
所在地/東京都世田谷区
建築設計/川辺直哉建築設計事務所
交通/京王井の頭線東松原駅徒歩5分
総戸数/21戸(事務所4戸含む)
間取り/ワンルーム~3LDK
専有面積/32.26m2~115.40m2
賃料/12万3000円~37万3000円

三鷹天命反転住宅 In Memory of Helen Keller(荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所)

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Photo by Masataka Nakano, courtesy of Arakawa + Gins Tokyo Office

内外装に14色の鮮やかな色が施され、各部屋の色の組み合わせがまったく異なることから「極彩色の死なない家」(瀬戸内寂聴氏)として、三鷹市のランドマーク的存在に。
物件名に「In Memory of Helen Keller」と付けられているのは、この住宅がヘレン・ケラーに捧げられているためです。

この家をつくった荒川修作とマドリン・ギンズは「視覚と聴覚に障害がありながら、障害者教育・福祉の発展に尽力した“奇跡の人”ヘレン・ケラーはまさに『天命反転』を実現した存在である」と考えました。

現在、一部は賃貸住宅に、一部は教育・文化プログラムを発信やショートステイ用の住戸に充てられています。不定期に見学会も開催されています。

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Photo by Masataka Nakano, courtesy of Arakawa + Gins Tokyo Office
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Photo by Ken Kato, courtesy of Arakawa + Gins Tokyo Office
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Photo by Ken Kato, courtesy of Arakawa + Gins Tokyo Office

建築年/2005年
所在地/東京都三鷹市
建築設計/荒川修作+マドリン・ギンズ、安井建築設計事務所
交通/JR中央線武蔵境駅よりバス「大沢」下車徒歩1分
総戸数/9戸
間取り/2LDK~3LDK
専有面積/52.38m2~60.65m2
賃料/16万円~18万円

Reversible Destiny Lofts Mitaka-In Memory of Helen Keller, created in 2005 by Arakawa and Madeline Gins,©2005 Estate of Madeline Gins.

個性的なデザインはもちろんのこと、マンションが立っている地域での存在感や、ほかの住人との交流など、一般的な賃貸物件とは異なる魅力をもつデザイナーズマンション。次の住まいの候補に加えてみてはいかがでしょうか。

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取材・文/SUUMO編集部
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