「2DK」間取りは1LDKよりも家賃が安くておトク? 物件選びのポイントやカップルやルームシェア向きの間取りもご紹介

最終更新日 2026年02月24日
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「2DK」間取りは1LDKよりも家賃が安くておトク? 物件選びのポイントやカップルやルームシェア向きの間取りもご紹介

ダイニングキッチンと2部屋からなる「2DK」。築40年以前に造られた物件が多く、築年数が古い代わりに家賃の安さが期待できる間取りです。2DKはカップルやルームシェアの二人暮らしはもちろん、ひとり暮らしにも対応でき、実は1LDKを希望している人が検討すべき物件でもあるのです。今回はSIRE代表取締役の木津雄二さんに伺い、2DKの特徴やチェックすべきポイントについて紹介します。

2DKの間取りの特徴とは

2DKという間取りにはどんな特徴があるのでしょうか。2Kや2LDKとの具体的な違いについてもあらためてご紹介しましょう。

2DKとは?

2DKとは、DK=ダイニングキッチンと、2つの居室がある間取りのこと。2Kに比べるとキッチンのある部屋が広く、住む人が共に食事して団らんができる間取りです。専有面積は35~50m2程度が標準的。

そもそも「ダイニング・キッチン」は「食事室兼台所」という意味の和製英語です。1951年に建設省が定める公営住宅標準設計の規格において食事と寝る場所を分ける食寝分離が定められた結果、台所を広めにつくって食事室と兼用し、居室2つを配する2DK型の間取りが確立したとされています。

そのため2DKの物件は、高度成長期~バブル期以前に造られたものが多く、築30~40年くらいが中心。団地の標準的な間取りの1つであり、アパート、マンション共に物件が存在します。「2DKは一戸建てにも見られる間取りですので、一戸建てを選択肢に入れて探すのもいいでしょう」(木津さん、以下同)

2DKの間取りが見られる団地のイメージ
「2DK」は団地にも多い間取りです(イラスト/あべさん)

2DKには何人が住める?

2DKは何人暮らしに適した間取りなのでしょうか。

「いちばん多いのは二人暮らしです。というのも、2DKといってもダイニングキッチンと隣の1部屋の間の仕切りが可動式で、実質は1LDKのような物件も多いです。その場合は特にカップルの二人暮らしに最適でしょう」。1LDK的に使えることを考えると、コンパクトな2DKであれば物が多い人や生活スペースを分けたい一人暮らしにもいいでしょう。

カップル二人暮らしのイメージ
部屋の仕切りが可動式の2DKは、カップルの二人暮らしがスタンダード(イラスト/あべさん)

2DKと2K、2LDKの違いとは?

「2K」「2DK」「2LDK」はキッチン、ダイニング、リビングのある部屋の大きさによって区分されます。具体的には、6畳未満は「2K」、6~10畳までは「2DK」、10畳以上は「2LDK」と表記することが不動産公正取引協議会連合会の規定で決められています。

DKとLDKの表示に最低限必要な広さ(畳数)の目安
2K 2DK 2LDK
6畳未満 6畳以上 10畳以上

2DKと1LDK、どちらがいい? 家賃相場やメリットを比較

2DKは35~50m2程度、1LDKは40~50m2程度と、広さはほぼ同程度。したがって、1LDKを検討している人は2DKも候補に入れると希望に合う物件と巡り合う可能性が高まります。ただしどちらを選ぶべきかは人によってさまざま。2DKのメリットやデメリットを把握して選びましょう。

1LDKより2DKのほうが家賃が安い傾向がある

物件選びにおいて、家賃は基本にして最重要の条件。東京都23区、大阪市、名古屋市の三大都市で、SUUMOに掲載されている2DKと1LDKの賃貸物件の家賃を見比べてみましょう。
※東京都23区、大阪市、名古屋市の三大都市、物件全体と築年数が古い(築30年以上)の家賃相場(中央値)
※築年数や広さを考慮せず、間取りタイプで抽出

東京都23区の2DKと1LDKの家賃目安の比較(中央値。賃料管理費込み)
物件全体 築30~39年 築40年以上
2DK 11.5万円 10.2万円 10.0万円
1LDK 17.2万円 13.0万円 13.0万円
大阪市の2DKと1LDKの家賃目安の比較(中央値。賃料管理費込み)
物件全体 築30~39年 築40年以上
2DK 6.7万円 6.8万円 6.2万円
1LDK 11.3万円 8.1万円 7.4万円
名古屋市の2DKと1LDKの家賃目安の比較(中央値。賃料管理費込み)
物件全体 築30~39年 築40年以上
2DK 5.8万円 5.9万円 5.3万円
1LDK 8.1万円 6.9万円 6.5万円
参考データ:SUUMOに掲載している賃貸マンション・アパート物件(2025/10月~2025/12月)※一戸建ては含まない

三大都市のいずれでも2DKのほうが1LDKより家賃が安くなっています。

「一般的には1LDKのほうが新しい物件も多く人気が高いため、家賃が高くても埋まりやすいです。ですから全体として2DKのほうが家賃が安い傾向があります」

2DKでは物件全体の家賃と築30年以上の家賃にあまり差がないことからも、2DKは築古物件が中心であることがわかります。また築古物件に限った比較でも、1LDKより2DKのほうが安い傾向にあります。やはり1LDKの間取りの人気が高く、築古物件が多い2DKの相場が低くなっているためでしょう。

築古物件は、特有のメリット・デメリットも考えて

2DKに限らず、築古物件は家賃の安さが期待できる半面、検討すべきこともあります。まず耐震性能。安心して暮らすためには、1981年6月以降の建築確認申請から適用された「新耐震基準」の物件がオススメです。水まわりなどの設備や内装はリフォームされている場合も多いので、不動産会社にもリフォーム履歴を確認しましょう。

また、築古物件はコンセントが少なかったり、構造的な制約からインターネットの光回線が引けなかったりする物件もあるため、電気工事のリフォームや高速インターネット回線工事が行われているかについても確認することをオススメします。

「古い物件は洗濯機置場が室内になかったり、脱衣スペースや独立洗面台がなかったりする場合も多いので間取図でよく確認を。その半面、押し入れがあって収納スペースが充実している物件が多いのは魅力。和室から洋室にリフォームされた物件でも収納スペースの大きさはそのままという場合もよくあります」

押し入れのイメージ
昔ながらの押し入れがある物件は収納力もたっぷり(画像/PIXTA)

部屋を仕切れることのメリットはいろいろ

1LDKよりも空間として閉鎖的にはなるかもしれませんが、2DKではダイニングキッチンが独立していることでのメリットもあります。「LDKの間取りでは料理をするときのにおいや油がリビングスペースにも影響しますが、DKであれば扉を閉められるので、その心配がありません」

2DKに二人で暮らす場合、ダイニングキッチンが団らんスペースになりますが、ダイニングキッチンに窓がない物件も多いのだそう。「昼間も灯りをつけないと暗いような物件は、ご自身の生活スタイルを振り返って検討する必要がありますね。ただ、窓がないぶん家具がレイアウトしやすいのはメリットです」

また、生活スペースを分けられるので、夜勤があるなどで生活時間帯に差があるカップルも暮らしやすく、きょうだいや友人2人でルームシェアがしやすいのも2DKのメリット。ただし部屋の仕切りが可動式や襖の場合は隙間があくため、プライバシー確保が難しく、ルームシェアは難しいかもしれません。

焼肉する2人のイメージ
焼肉などのにおいもダイニングキッチンだけで完結するのは2DKのメリット(画像/PIXTA)

部屋が増える分、エアコンも必要に

逆に、二人で一緒に過ごす時間を大切にしたい人には、1LDKのほうがよいかもしれません。また、部屋を区切るぶん、2DKは1LDKに比べてエアコンが1台多く必要になります。そのランニングコストを考えるとマイナス要素に。

「エアコンなしで夏が過ごせなくなっている今、オーナーさん側も『全室エアコンをつけなければ』という風潮にはなっていますが、1台しかついていない物件もまだまだ多いです。内覧の際などに各部屋にエアコンがあるかどうか確認しておきましょう」

エアコンを使うイメージ
酷暑が続く現代は、各部屋にエアコンがあることは重要。ランニングコストも必要になります(画像/PIXTA)

廊下がない2DKはムダがなく有効スペースが広い!

「1LDKは、玄関から廊下を通ってLDKに至る物件が多いですが、2DKは築古マンションやアパートが中心ということもあり、玄関を入るとすぐDKという物件が多いです。つまり廊下がない2DKは、同じ面積の1LDKよりも実際に使える有効面積が広いわけです。その意味でも家賃に割安感がありますね」

その半面、玄関から生活空間が丸見えになることが気になる人もいるでしょう。

46平方メートルの2DK
46平方メートルの1LDK
【約46m2の物件で比較】収納量の差はありますが、廊下なし2DKの居室スペースの合計は20.5畳であるのに対して、廊下のある1LDKでは18畳です(間取図/SUUMO編集部作成)

2DKのメリット・デメリット

改めて、2DKのメリット・デメリットを以下にまとめます。

2DKのメリット

  • 家賃が安い築古物件が多い
  • 二人暮らしの場合:一人ひとりのプライバシーや生活ペースを確保しやすい
  • 一人暮らしの場合:部屋ごとに過ごし方を分けて生活にメリハリがつく
  • 料理のにおいがDK以外の部屋に広がらない
  • 廊下がない物件は居住スペースに無駄がない
  • 築古物件は収納力の高い押し入れがある可能性大

2DKのデメリット

  • 部屋の仕切りが襖の場合は部屋ごとのプライバシー確保が難しい
  • 各部屋にエアコンが必要
  • 廊下がない物件では玄関から生活スペースが丸見えになる
  • 築古物件は、耐震性能や水まわり設備の古さや生活動線の不便さが心配
  • 築古物件は、室内の洗濯機置場や脱衣スペース、独立洗面台がない場合がある
家計に悩む人のイメージ
家賃の安さだけではなく、さまざまな要素を考えて物件選びを(画像/PIXTA)

2DKはどんな人に向いている?ライフスタイル別チェックリスト

2DKは自分の暮らしに合うのかどうか、以下のリストをチェックして自己診断してみましょう。

□家賃を最優先したい人

1LDKよりも家賃相場が低く、広さとコストのバランスが良い傾向にあります。

□食事とくつろぐスペースを分けたい二人暮らし

襖などの可動式間仕切りがある物件は、1LDKのようにも使えて、料理のにおいが気になるときなどは扉を閉めることも可能。

□生活時間帯が異なる二人暮らし

2つの居室があるため、どちらかの生活音が気になりにくく、プライバシーが確保しやすい間取りです。

□きょうだいや友人とのルームシェア

部屋を平等に分けやすく、家賃を分担できます(ただし公平な間取りを選んだり、間取りによっては負担額を調整したりすることが重要)。

□荷物が多い、または仕事部屋が必要な一人暮らし

一つの部屋を荷物部屋や仕事部屋として割り切って使え、広々と暮らせます。

□築古物件特有の不便さを受け入れられる人

水まわりや設備が古くても、「家賃の安さ」や「広さ」を優先できる人向き。

カップルや夫婦にオススメの2DKの間取りとは?

2DKにはいくつかの間取りのタイプがあり、それぞれで合う暮らしは変わります。ここからは入居者のタイプ別にオススメの2DKの間取りを紹介しましょう。

カップル向きの間取り①DKと隣の部屋との間仕切りが可動式の物件

2DKで最も多いのが、2部屋が横並びにレイアウトされている間取りです。「その中でも、DKと隣り合う部屋の間仕切りが可動式の物件は、間仕切りを開けっ放しにして1LDKとして使うことができます。この間取りにはカップルの二人暮らしや、小さなお子さんのいるご夫婦がオススメです」

可動式だと隙間があくためプライバシーの確保が難しくなります。ルームシェアにはあまり向いていないでしょう。

可動式間仕切りのある2DKの間取図
DKと隣の居室との区切りが可動式扉の場合は1LDKのように使うことが多いためカップルの二人暮らし向き(間取図/SUUMO編集部作成)

カップル向きの間取り②部屋が縦並びの2DK

「2部屋横並びの2DKよりも数は少ないですが、3部屋が縦に並んだ間取りの2DKもあります。どちらかというとDKが真ん中にあるパターンが多いですね」

1部屋だけがバルコニーに面していたり、2部屋の広さや条件が異なる場合が多いので、ルームシェアよりもカップルに向いている間取りといえます。寝室をしっかり独立させられるので、生活時間帯の異なるカップルにも向いていそうです。

3部屋縦並びの物件の間取図
3部屋縦並びの物件。日当たりや窓の大きさで2部屋に差が出がち(間取図/SUUMO編集部作成)

2DKでルームシェアするなら、間取りのここをチェック!

2DKはルームシェアにも人気の間取り。でも注意して物件を選ばないとトラブルのもとです。部屋割りがスムーズに決まりそうなのはどんな間取りなのでしょうか。

ルームシェア向きの間取り①2部屋の条件が公平

ルームシェア向きの2DKの間取り
ルームシェアにぴったりな、2部屋の広さや採光、収納量などが公平な物件(間取図/SUUMO編集部作成)

上記の間取りは、2人でのルームシェアにぴったり!なぜならば、広さや収納・窓の大きさ、日当たりのよさ、収納の大きさがほぼ同じで、いずれも洋室。2部屋の条件が公平だからです。

プライバシーの確保が必要なルームシェアの場合、間仕切りが襖ではなく壁であることや、クローズドな脱衣スペースがあることも大事。その点がクリアされていることもルームシェアには重要です。

ルームシェアだけではなく、生活時間帯の異なるカップルも相手の生活音を気にせず快適に暮らせそうです。

ルームシェアには向かない間取り①2部屋のうち1つが和室

次は逆にルームシェアには難しそうな間取りをご紹介しましょう。

片方が和室の2DK
片方が和室の2DK。2人とも「収納が小さくても洋室がいい」という場合はルームシェアは難しいかも(間取図/SUUMO編集部作成)

上記の物件は、一見、6畳ずつでルームシェア向きのように思えますが、2人とも洋室を希望する場合は話し合いが必要になります。「ルームシェア希望のお客さま同士でこういう物件を検討される場合『収納が少なくても洋室のほうがいい』という方もよくおられます」。この物件の場合、クローズドな脱衣スペースがないのもルームシェアには難しい点。

和室は襖ではなくドアで仕切られているため、洋室よりも和室を寝室にすれば生活音の影響が少なく、生活時間帯の異なるカップルには向いています。

ルームシェアには向かない間取り②各部屋の出入口が独立していない

DKから4.5畳の洋室を通らないと6畳の洋室に行けない間取図
DKから4.5畳の洋室を通らないと6畳の洋室に行けない間取り(間取図/SUUMO編集部作成)

上記の物件は、ルームシェア希望の方は避けたほうがよさそう。「部屋の出入口が個別ではなく、1部屋を通らないともう1部屋に行けない間取りではルームシェアは難しいですね」

2部屋の広さや収納スペースの差が大きい点もルームシェアには不向き。カップルの二人暮らしや一人暮らし向きの間取りといえるでしょう。

ルームシェアには向かない間取り③3部屋縦並び

3部屋縦並びの間取りの2DKの間取図
3部屋縦並びの間取りの2DK。真ん中の部屋を通らないと和室にアクセスできないためルームシェアには不向き(間取図/SUUMO編集部作成)

3部屋が縦に並んだ間取りの2DKの中でも、ルームシェアが難しそうなのが上記のパターン。真ん中の部屋を通らないと和室に行けず、またバルコニーに出るためには和室を通らないと行けません。独立した脱衣スペースもないため、プライバシー確保が困難です。休日を一緒に過ごすカップルか、荷物の多い一人暮らしに向いている間取りです。

2DKを選ぶときのチェックポイントとは

家賃のおトクさが期待できる築古物件が多く、居住者の関係性によっても重視すべきポイントが変わる2DK。以下に、2DKの物件選びでチェックするべきポイントをまとめます。

□2部屋はそれぞれ独立しているか

1つの部屋を通らないともう一つの部屋に行けない物件は、プライバシーが確保しづらいため、ルームシェアや生活時間の異なるカップルには使いづらそう。

□部屋の仕切りは可動式かどうか

可動式間仕切りや襖などの場合はプライバシーが確保しづらくルームシェアには不便。

□収納はどの部屋にもあるか

ルームシェアする場合は特に、2部屋それぞれに収納があることは重要。

□洗濯機置場は室内にあるか
□洗面台は独立しているか
□独立した脱衣スペースがあるか
□耐震性能、リフォーム履歴

上記4つは築古物件によくあるので、許容できるか検討を。

□各部屋に日当たりはあるか

DKに日が当たらない物件は、それでもOKか検討を。ルームシェアの場合は2部屋の日照の差も考慮して。

□エアコンはすべての部屋に設置されているか

部屋が細かく分かれているため、各部屋にエアコンが必要になります。

物件内覧のイメージ
内覧の際にしっかりチェック。耐震性などは不動産業者にも確認しましょう(画像/PIXTA)
まとめ

ダイニングキッチンと2つの居室からなる2DK

築古物件が多いため、家賃は1LDKより安い傾向に

部屋の仕切りが可動式の場合はカップル向き

2部屋の条件が公平な物件がルームシェア向き

間取図や写真で間仕切りや生活動線の確認を

SUUMOコンテンツスタッフ

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イラスト/あべさん
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