本山総合3位

ランキング1位の覚王山と隣接する本山が3位に。東西に走る名古屋市営地下鉄東山線と南北に走る名古屋市営地下鉄名城線が乗り入れ、名古屋駅まで15分、栄駅まで10分の距離。幹線道路が交わる場所で、車でも市内の各方面へスムーズにアクセスできる。

一帯は丘陵地になっていて、「本山」交差点の坂を上ると、古書店やカフェ、ファッションの店が並ぶメインロード「四谷通」が広がる。その先には、2014年の赤﨑勇（現名城大教授）・天野浩両博士のノーベル物理学賞受賞に沸く名古屋大学のキャンパスが建つ。校内にあるレストランや食堂は一般利用もOKだ。緑豊かな環境と地域に開かれた雰囲気が特徴の国立大学が、地域住民にステータスを感じさせる。緩やかな坂をさらに南へ向かうと私立南山大学があり、市内屈指の閑静な住宅街「八事」へつながっている。学生が多く、若々しい印象がある一方で、名古屋大仏で知られる「桃巌寺」や「千代保稲荷神社名古屋支所」といった文化財がたたずみ、歴史をのぞかせる面も。

「四谷通2」や「四谷通3」では、単身者向けの賃貸アパートやマンションが多く見つかる。周辺にはコンビニエンスストアやファストフード店が点在し、生活しやすい。また、本山駅1番出口直結の「マックスバリュ本山店」は深夜0時まで営業。遅い時間でも利用できることで重宝されている。

住宅街はエリア一帯に広がるが、なかでも「本山」交差点を北東へ向かった「猫洞通」周辺や「鹿子町」は、店舗が多くにぎやかな南側とは一線を画す。平和公園の緑を背景に、住宅とカフェやレストラン、幼稚園が点在し、落ち着いた住環境だ。カジュアルだがハイソな雰囲気も併せ持ち、ランチに訪れる女性客の姿も多い。交差点を南へ向かった「稲舟通」や「見附町」は小中学校が近く、ファミリー向けといえる。

家賃は駅から徒歩5分3LDKのアパートで15万1000円。学生向けでは駅徒歩10分のワンルームで2万5000円などの物件も。分譲では駅徒歩4分2LDKの新築一戸建てが4520万円、駅徒歩15分築21年の3LDKマンションが2180万円など、ターゲットにより価格帯に幅がある（SUUMO掲載情報より抜粋、2015年2月16日時点）。

昨年5位から2ランクアップした本山。「知」の拠点であり生活利便性の高い街として、今後も話題を振りまきそうだ。