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祖母を火葬した次の年に咲くエゾヤマザクラを見た時、坂の上から町を見下ろす祖母の明晰な横顔を想い出し、ぼくが持つ祖母についての記憶が、追分の町に散りばめられていることを感じた――。そう綴るのは、音楽批評家の八木皓平さん。幼少期を過ごした北海道追分町での記憶を、祖母との思い出とともに綴っていただきました。
そんなわけで日々なんやかんやと忙しくしている今も、その感覚はどこかに残っている。いや、もっと田舎だともう少し忙しいのかもしれない。長沼は今のわたしにとって、とてもちょうどいいのだと思う――。そう綴るのは、料理家・エッセイストの藤原奈緒さん。拠点として選んだ北海道長沼町について、その美しい自然や知られざる魅力を綴っていただきました。
そんな私が好きな、おそらく何事もなければ死ぬまで住むであろう、“住みたい街”否、“気がついたら住み続けている街”、札幌――。そう話すのは、イラストレーターの前田麦さん。在住歴50年の前田さんが、北海道に来た友人をアテンドしているというお気に入りのコースを紹介してくれました。
ところで留辺蘂、という文字を見て日本中のどれだけの人がさらっと読むことができるだろう――。そう話すのは、北海道北見市にある北の大地の水族館の館長、山内創さん。当初は3年で離れようと考えていた山内さんが、干支が一周してもまだまだやりたいことがある、と話す留辺蘂(るべしべ)町を起点とした野遊び生活について綴っていただきました。
どうしようもなく苦しいときに、これをなんとか乗り越えてあそこに帰ろう。そう思える場所が僕にはある――。そう話すのは、登山家の野村良太さん。大学進学を機に移り住んだ北海道札幌市。「住む場所を間違えたかもしれない」と思うほどの厳しさを感じながらも今では「帰りたい」と思うようになった街への思いを綴っていただきました。