総合ランキングでは上位30位にも入っていないダークホース「尼崎」が1位、「塚口」が2位とワン・ツーを獲得した。どちらも人情味あふれる下町情緒を満喫できる街で、物件価格が安く、しかも交通利便性も良好。まさに“穴場”といえる街の代表格で、しっかりとファンがいることが証明された。このほか、「十三」、「天王寺」、「天神橋筋六丁目」、「中津」、「川西能勢口」と、総合ランキングトップテン圏外の街がいくつもランクインしている。関西の人たちがもつ「憧れるのはあっち、だけどほんまに暮らしやすいのはこっち」という価値観がうかがえる結果となった!
総合ランキング1位の「梅田」と2位の「西宮北口」が、順位を入れ替えたもののワン・ツーをキープ。一方、総合ランキング圏外からランクインした街も多いが、その理由は再開発や大規模施設のオープンというトピックスにありそう。例えば、「天王寺」はあべのハルカス、「千里中央」はよみうり文化センター再開発、「洛西口」と「桂川」はイオンモール京都桂川、「万博記念公園」はエキスポランド跡地再開発エキスポシティ、「樟葉」はくずはモールなど、それぞれ話題性が高い。また、「梅田」はグランフロント大阪、「西宮北口」は阪急西宮ガーデンズという大規模施設が完成している街でもある。街がどのように変化するのか、多くの人が関心を抱いているということがいえそうだ。
1位は「西宮北口」で総合ランキングとも同じ結果だが、2位「江坂」、3位「千里中央」、4位「梅田」と、同じ地下鉄御堂筋線沿線の街が選ばれている点が興味深い。住んでみたい街であるとともに、ただの憧れでなく実際に手が届きそうな物件も見つけることができそうな街、ということなのだろう。総合ランキングトップテン圏外からは「高槻市」「天王寺」「塚口」がランクインしている。
回答者が男性か女性かによってもばらつきがでそうなテーマ。1位の「梅田」は男女ともに憧れを抱くことは理解できる。興味深いのは2位に「芦屋川」がランクインしてきたこと。リッチなイメージが強い街だけに、男性がここに住んでいれば女性にモテるはず、と思うのかもしれない。4位「夙川」、6位「岡本」、3位「神戸三宮」など阪急神戸線沿線の駅がランクインしているのも同じ理由なのかもしれない。また、このほかに総合ランキング18位からランクインしたのが「心斎橋」。ナンパスポットとして有名な戎橋(通称ひっかけ橋)の最寄駅は心斎橋なのだが、果たしてそのまま素直に考えてもいいのかどうか、分析にも迷う結果である。