家族4人で3LDKの一軒家に暮らしていたTさん一家。夫婦ともに在宅ワークで、仕事道具や資料が増える中、住まいは次第に手狭になっていった。「仕事と暮らしの共存」。それが住み替えのきっかけであり、家づくりのテーマである。家族の真ん中にあるのは広々とした土間リビング。お子さまがダンスの練習をしたり、夫人がヨガに没頭したり、夫婦で楽器を奏でたりと想い想いの時間を満喫。何もないフレキシブルな空間が、いつの間にか家族の暮らしを広げてくれる。2階に設けた仕事部屋は、“そ… 続きを読む
家族4人で3LDKの一軒家に暮らしていたTさん一家。夫婦ともに在宅ワークで、仕事道具や資料が増える中、住まいは次第に手狭になっていった。「仕事と暮らしの共存」。それが住み替えのきっかけであり、家づくりのテーマである。家族の真ん中にあるのは広々とした土間リビング。お子さまがダンスの練習をしたり、夫人がヨガに没頭したり、夫婦で楽器を奏でたりと想い想いの時間を満喫。何もないフレキシブルな空間が、いつの間にか家族の暮らしを広げてくれる。2階に設けた仕事部屋は、“それっぽい”ワークスペースではなく本格的な書斎。天井ギリギリまで活かした造作の書棚には書籍がずらりと並び、自然と気分は仕事モードに。扉を閉めると集中できる個室、開け放つと家族の気配を感じられるオープンな空間。静けさとつながりの絶妙なバランスで、快適な職住一体を実現した。共働き世帯を支える家事ラクのアイデアも満載。洗って、干して、しまうが3歩で完結する洗濯動線や、リビングに物がたまらない間取り、「適材適所」を体現した収納プランなど、旧居の“片づかない”ストレスを解消。日々の忙しさに追われながらも、無理なく整った暮らしを維持することができる。家族との賑やかなひとときも、自分と向き合う静かな時間も――どちらも大切にできるTさんらしい住まいが完成した。
建築士の鶴田さんと打合せを重ねて、ようやくたどり着いた動線の正解。帰宅後は土間玄関からファミリークローゼット(FCL)へ。そこで各々がコートやバッグをしまい、洗面室で手を洗う。旧居のようにリビングへ物が持ち込まれることもなくなり、家族のストレスがぐっと減ったという。洗濯動線もよく考えられており、「洗… 続きを読む
建築士の鶴田さんと打合せを重ねて、ようやくたどり着いた動線の正解。帰宅後は土間玄関からファミリークローゼット(FCL)へ。そこで各々がコートやバッグをしまい、洗面室で手を洗う。旧居のようにリビングへ物が持ち込まれることもなくなり、家族のストレスがぐっと減ったという。洗濯動線もよく考えられており、「洗って、乾かして、しまう」がわずか3歩で完了。毎日のことだから、このショートカットが効いてくるのである。メインのLDKは窓際に吹き抜けを設けたプランを採用。ウッドデッキからの光をたっぷりと取り込み、明るさと開放感に包まれている
2階は家族のプライベートフロア。階段を上がると、吹き抜けに面したカウンターと造作の書棚が並び、家族共用のスペースとして機能している。夫婦の書斎は扉を開け放てばフロアと一体になり、子どもたちが気軽に気になった本を手に取ることができる。日当たりのよいバルコニー側の廊下には、鶴田さんの提案で室内干し用のバ… 続きを読む
2階は家族のプライベートフロア。階段を上がると、吹き抜けに面したカウンターと造作の書棚が並び、家族共用のスペースとして機能している。夫婦の書斎は扉を開け放てばフロアと一体になり、子どもたちが気軽に気になった本を手に取ることができる。日当たりのよいバルコニー側の廊下には、鶴田さんの提案で室内干し用のバーを設置。人の行き来を妨げず、壁の珪藻土が湿気を吸収するため、夜干しておけば朝にはカラッと乾く
14.5畳のロフトは、収納スペースという枠を超えた、家族にとっての特別な場所。壁一面に並ぶマンガコーナーは圧巻で、静かな読書スペースとしても心地よい。扉を閉めて下階との空気を遮断できるため、エアコンの風が無駄に流れ込まず、省エネにもつながっている
14.5畳のロフトは、収納スペースという枠を超えた、家族にとっての特別な場所。壁一面に並ぶマンガコーナーは圧巻で、静かな読書スペースとしても心地よい。扉を閉めて下階との空気を遮断できるため、エアコンの風が無駄に流れ込まず、省エネにもつながっている
TAINN DESIGNとの出会いは土地を購入した不動産会社がきっかけ。鶴田さんの描くファーストプランに一目ぼれし、その日の帰り道には「もうここで決まりだね」と夫婦の意見は一致していたそうだ。広々としたロフト、スケルトン階段、吹き抜け、和室、書斎――あらかじめ伝えていた要望だけでなく、「土間に興味があります」と何気なく発した一言さえ、まさかプランに盛り込まれているとは。中でも2人が感動したのは、仕事場である書斎の提案。仕事上、本が多いだろうと考えた鶴田さん… 続きを読む
TAINN DESIGNとの出会いは土地を購入した不動産会社がきっかけ。鶴田さんの描くファーストプランに一目ぼれし、その日の帰り道には「もうここで決まりだね」と夫婦の意見は一致していたそうだ。広々としたロフト、スケルトン階段、吹き抜け、和室、書斎――あらかじめ伝えていた要望だけでなく、「土間に興味があります」と何気なく発した一言さえ、まさかプランに盛り込まれているとは。中でも2人が感動したのは、仕事場である書斎の提案。仕事上、本が多いだろうと考えた鶴田さんは、たっぷり収納できる造作の書棚を計画。また大切な書籍が日焼けしないよう採光の向きに工夫を凝らすなど、言葉にされていない部分にも配慮していった。その後の打合せでも「こんな素材を使いたい」「こんなことできる?」といった相談に対し、メリット・デメリット、費用面も包み隠さず説明。意見を押し付けることもなく、家族の意向を尊重しながら進めてくれたという。「プランがほぼ完成間近になって『うちで契約していただけますか?』と初めて尋ねられました。私たちはとっくにお願いしているつもりだったので驚きました。契約前なのに、ここまで付き合ってくれていたのか…と。急かされることもなく、自分たちのペースで進められたので、後悔のない家づくりができました」と話してくれた。
家づくりに携わりもうすぐ30年。これまでさまざまなお施主さまと出会い、その一つひとつの経験が今回のTさま邸にも活かされています。「解像度が高い」とお褒めいただいた書斎は、過去に手がけた新聞記者や大学教授のご自宅がヒント。本をたくさん持つ方の空間作りが下地となり、お二人にふさわしい書斎をイメージできたのだと思います。ご夫婦とは好みも近く、私自身が良いと感じるものをご提案させていただけたのも幸せなことでした。たとえば造作の書棚は、コストを考えると一般的なランバ… 続きを読む
家づくりに携わりもうすぐ30年。これまでさまざまなお施主さまと出会い、その一つひとつの経験が今回のTさま邸にも活かされています。「解像度が高い」とお褒めいただいた書斎は、過去に手がけた新聞記者や大学教授のご自宅がヒント。本をたくさん持つ方の空間作りが下地となり、お二人にふさわしい書斎をイメージできたのだと思います。ご夫婦とは好みも近く、私自身が良いと感じるものをご提案させていただけたのも幸せなことでした。たとえば造作の書棚は、コストを考えると一般的なランバー材を提案するのがセオリーですが、私は自分の好きなタモの集成材をご提案。多少値が張ってもこのお二人なら、無垢材の風合いや美しさを選ばれるだろうと考えたからです。珪藻土の塗り壁も私自身が自宅でその快適さを実感している素材。もともとは機能面からおすすめしましたが、実際の仕上がりを見た夫人は職人が手がけた塗りの美しさを気に入られ、デザインとしても活かすことになりました。通常のクロスと比べると高価ですが「作品と思えば決して高くない」とおっしゃって、私自身もその言葉には強く共感しました。価値観を共有できるお二人との家づくりはとても楽しく、そして印象深いものになりました。ご家族にとって、この家がより心地よい場所へと育つことを願っております。
| 商品名 | - |
| 部材・設備 | - |
| 商品名 | - |
| 部材・設備 | - |
| 延床面積 | 107.73m2 (32.5坪) |
| 敷地面積 | 138.46m2 (41.8坪) |
| 工法 | 木造軸組 |
| 本体価格 | 4,000万円~ |
| 竣工年月 | 2024年12月 |
| 住所 | 東京都小平市鈴木町1-472-40 |
| 問い合わせ | |
| ホームページ | この会社のホームページへ |
※営業時間内の対応となります。
※お問い合わせの際は「SUUMO(スーモ)を見て」とお伝え下さい。
東京都小平市鈴木町1-472-40
外と内をゆるやかにつなぐ土間をリビングの一部に。当初はフローリングだけの案もあったが、床暖房を入れることで冬でも快適に。マルチユースな空間として家族の暮らしを広げている。また家じゅうに調湿効果の高い珪藻土の塗り壁を採用しているため、年間を通して空気が快適。ほどよい湿度を保つことで、エアコン効率が高まり、省エネにもつながっている
黒でまとめたスタイリッシュな佇まい。玄関まわりには、セメントの素材感を活かした建材をあしらいアクセントにした。袖壁も黒にしたいと考えたが、完成後のイメージが湧かず、急きょTAINN DESIGNのモデルハウスの塀で試し塗りを実施。カタログではわからないリアルな質感を確認できたので、安心して決断できたという
吹き抜けとスケルトン階段によって、光と視線が抜ける開放的な空間を実現。掃き出し窓の先にはウッドデッキが広がり、室内にいながら外の気配を感じることができる。当初は折戸を検討していたが「窓に線がたくさん入るけど景観的に問題ない?」という鶴田さんの一言で再考。視界のノイズを抑えたことで、よりのびやかな印象になった
テレビコーナーは、構造上必要だった耐力壁をそのままデザインに活用。背面の珪藻土の塗り壁は、職人の手仕事が想像以上に映えたため、予定していた建材は使わずそのまま作品として見せることに。夜は間接照明が陰影を美しく際立たせるという。玄関とフラットに繋がる土間リビングは扉でゾーニング。座面の高さも数cm単位で調整し、心地よさを追求した
2人で同時に作業できる広めのキッチン。収納スペースも充実しており、調理家電や細かな道具がすっきりと収まっている。折下げ天井は当初クロス仕上げを考えていたが、鶴田さんの提案で本物の木を採用。木の質感が加わることで、奥行きとあたたかみが生まれた。壁に貼ったタイルやフロアタイルは夫人が厳選したもの。一つひとつ違った個性でありながら、色味や質感のバランスが絶妙で、空間として心地よくまとまっている
キッチンからリビングに視線が抜け、心地よい一体感のある眺め。ほどよく透け感のあるカウンターは、空間に軽やかさを添え、使うたびに美しさを実感できる。あえてフラットなカウンターを選んだのは、手元が見えることでキレイを保とうという意識が高まるからだそう
2階フロアに設けた夫婦の書斎。扉を開けると階下で過ごす家族の様子が伝わってくる。廊下にはタモの集成材で造作した大型の書棚を設置。書籍のサイズに合わせているので、無駄な余白が生まれず整然とした印象に。たわみづらい頑丈なつくりで、大量の蔵書も安心して収納できる。直射日光を避ける配置で日焼け対策も万全だ。手前のカウンターは読書やパソコン作業にも使える便利なスペース
夫婦の書斎は背中合わせのカウンターデスクと壁一面の書棚がシンメトリーに配置され、機能性と美しさが共存する空間に。「本をたくさん置きますよね?」という鶴田さんの一言から始まったこのプランに、夫人は驚き深く感動したという
仕事に集中したいときは、書斎の扉を閉めて独立した個室に。抜け感を演出するスケルトン階段は、ロフトへつながっており、空間に軽やかな奥行きを添えている
モダンな趣に包まれる和室。天井はザラリとした質感のクロス、そして壁は他の空間と同じく珪藻土仕上げ。地窓からやわらかな光が差し込む、しっとり落ち着いた空間だ。大容量の吊収納には夫人の大切な着物をしまっている
14.5畳のロフトをまるごと書籍のために使った贅沢な空間。一面の可動棚には愛蔵のコレクションがずらりと並び、まだまだ余裕はたっぷり。来客時の寝室として使うこともでき、趣味と実用性を兼ねている
家族用の玄関からファミリークローゼットにつながる。外から帰ったらここでコートを脱ぎ、バッグや帽子をしまう。帰宅動線上にあるので、無理なく物が片付き、行方不明になりづらいのも良い。天井には懸垂用のバーが設けられ、Tさんとお子さんのちょっとした健康スペースになっている
「一生に一度の家づくりだから」と、洗面室も一つひとつのパーツにこだわった。TOTOの洗面台に厳選したタイル、照明もお気に入りを持ち込んで、シンプルながらも夫人の美意識が宿るおしゃれな場所に
隣接する洗面室と同じタイルを使ったトイレ。フロアの切り替えがないのが新鮮で、ショップのような雰囲気が漂う。壁の奥は収納になっており、掃除道具や日用品を隠しながらしまうことができる
広々としたウッドデッキは、アウトドアリビングとして活躍。窓の視界が狭くなることを懸念してシャッターの設置を迷っていたところ、鶴田さんが「ガラスが簡単に割れることはないけど、精神的な安心のためにあった方がいい」と後押し。視界を阻害しない庇にすっきりと収まるプランを提案してくれ、デザインと安全を両立させた
住宅地の中でひときわ目を惹くシャープな外観。2階バルコニーのアイアン手すりがアクセントだ。木製フェンスの奥は広々としたウッドデッキ。中の様子が一切見えないので、周囲を気にせずのびのびと過ごすことができる。外構のロックガーデンも鶴田さんのプラン