離れて暮らすお母さまとの同居を見据え、広めの家に住み替えることにしたKさん家族。旧居はメディアでも取り上げられたデザイナーズ住宅だったが、約70平米とサイズは小さめ。また住んでみると意外とデッドスペースが多く、実際よりも狭く感じていたそうだ。間取り、特に“ロフト”にこだわりがあったご夫婦。「できるだけゆったりとした」(Kさん)「たくさんの遊びが詰まっている」(夫人)ロフトを希望。そのためにはまず土地選びが重要だった。「広いロフトを作るには北側斜線の制限(土… 続きを読む
離れて暮らすお母さまとの同居を見据え、広めの家に住み替えることにしたKさん家族。旧居はメディアでも取り上げられたデザイナーズ住宅だったが、約70平米とサイズは小さめ。また住んでみると意外とデッドスペースが多く、実際よりも狭く感じていたそうだ。間取り、特に“ロフト”にこだわりがあったご夫婦。「できるだけゆったりとした」(Kさん)「たくさんの遊びが詰まっている」(夫人)ロフトを希望。そのためにはまず土地選びが重要だった。「広いロフトを作るには北側斜線の制限(土地の方角や形状によって勾配屋根にしなければならないルール)にかからない土地を選ぶ必要があったのですが、素人がそれを判断するのはなかなか難しい。あらかじめ不動産会社の方にやりたいことを伝えていたので、条件に合う土地をピックアップいただけたし、私たちが誤った選択をしそうになった時も『その土地だとロフトが狭くなっちゃいますよ』と教えていただくことができました」(夫人)。プロのアドバイスを受け理想の土地と出会ったご夫婦。11.1畳を確保できたロフトは建築士の赤秀さんも「こんな広いのは初めて」と驚くほど。そんな広々空間には、書斎やオーディオスペース、ホームライブラリーと、夫人が思い描いたたくさんの遊びが詰めこまれている。
1階フロアはプライベート空間と水まわり。現在夫人が使っている洋室は、将来お母さまと同居したら譲る予定だそう。洗濯物は2階のバルコニーに干しているが、雨の日は脱衣室や室内の物干しバーに干すことも可能。乾いたらそのままファミリークローゼットにしまうことができ、家事ラクにもつながっている
1階フロアはプライベート空間と水まわり。現在夫人が使っている洋室は、将来お母さまと同居したら譲る予定だそう。洗濯物は2階のバルコニーに干しているが、雨の日は脱衣室や室内の物干しバーに干すことも可能。乾いたらそのままファミリークローゼットにしまうことができ、家事ラクにもつながっている
日当たりを重視してLDKは2階に配置。南側の恩恵をしっかり受けることができ、室内にはいつも明るい光が降り注いでいる。旧居では庭の手入れが大変だったため、今回は代わりに広めのバルコニーを希望。家族3人が寛げるゆったりスペースなので、ここでランチをしたりBBQを楽しむことができる
日当たりを重視してLDKは2階に配置。南側の恩恵をしっかり受けることができ、室内にはいつも明るい光が降り注いでいる。旧居では庭の手入れが大変だったため、今回は代わりに広めのバルコニーを希望。家族3人が寛げるゆったりスペースなので、ここでランチをしたりBBQを楽しむことができる
吹き抜けをぐるりと囲むL字型のロフト。SNSのアイデアを参考にしながら、夫人がイメージを固めていったそうだ。一番のポイントは造作の本棚があるホームライブラリー。ただ本をしまうだけでなく読書に没頭できる心地よい空間になっている
吹き抜けをぐるりと囲むL字型のロフト。SNSのアイデアを参考にしながら、夫人がイメージを固めていったそうだ。一番のポイントは造作の本棚があるホームライブラリー。ただ本をしまうだけでなく読書に没頭できる心地よい空間になっている
「外側はあまりこだわっていないです」というご夫婦。けれども通りに面した開口部を最小限にする、無駄をなくして駐車… 続きを読む
「外側はあまりこだわっていないです」というご夫婦。けれども通りに面した開口部を最小限にする、無駄をなくして駐車スペースを確保するなど、住宅地で建てる際のセオリーが詰まっている
グラフテクトのキッチンは、モルタルのような質感と木のぬくもりが見事に調和し、カフェのような雰囲気を醸し出してい… 続きを読む
グラフテクトのキッチンは、モルタルのような質感と木のぬくもりが見事に調和し、カフェのような雰囲気を醸し出している。ダイニングテーブルもキッチンと同じグラフテクトを選ぶことで、空間全体に統一感が生まれた。奥のカップボード側に貼ったタイルは、夫人が迷いに迷ってたどり着いたシンプルなデザイン。奇抜な色や柄でごまかしが利かない分、建築士の赤秀さんはタイルの切れ端やコンセントの位置に配慮し、タイル面が美しく見える張り方を追求していった
TAINN DESIGNとの出会いは土地探しを依頼した不動産会社の紹介。見てきたビルダーの中で一番プランがしっくりきたこと、また当時建築中だった同社の家を実際に見て『いいね!』と確信したことが依頼の決め手になったという。「最初はなかなか土地が決まらず、現在と違う土地でプランを描いてもらうこともありました。3階建てのプランで悪くなかったのですが、その土地だとロフトやバルコニーを広くすることが不可能。結局ボツにしてしまったのですがイヤな顔ひとつせず受け入れてく… 続きを読む
TAINN DESIGNとの出会いは土地探しを依頼した不動産会社の紹介。見てきたビルダーの中で一番プランがしっくりきたこと、また当時建築中だった同社の家を実際に見て『いいね!』と確信したことが依頼の決め手になったという。「最初はなかなか土地が決まらず、現在と違う土地でプランを描いてもらうこともありました。3階建てのプランで悪くなかったのですが、その土地だとロフトやバルコニーを広くすることが不可能。結局ボツにしてしまったのですがイヤな顔ひとつせず受け入れてくれました」(夫人)。土地が決まってからも、建築士の赤秀さんは「南バルコニー」「北バルコニー」「東バルコニー」の3つのプランを作成。図面を並べて比較できたので、新居を具体的にイメージすることができ、自信を持って「南バルコニー」プランを選ぶことができたという。「赤秀さんはすごく話を聞いてくれる方で対応力も抜群。ほぼほぼプランが固まっていた後でも、私たちの心変わりに快く応えてくれました。家は完成したのですが、子ども用の“うんてい”を付けたくて、実はいまも相談している最中。すでに下地は入っているので、どんなデザインにするかこれから一緒に考えるのが楽しみです」と話してくれた。
今回のKさま邸は私自身もはじめての体験が多く、新鮮な気持ちで家づくりを楽しませていただきました。既成概念にとらわれない夫人の発想ははっとさせられるものが多く、今後プランを描く際の参考になりそうです。たとえば脱衣室から洗面台を切り離すというアイデアはその好例。メインの洗面台は脱衣室内に設置するケースが多いのですが、「分けたほうが使いやすいのでは?」と途中で思いつかれました。たしかに脱衣室が広くなると、その分収納スペースを増やせたり、アイロンがけや服をたたむ家… 続きを読む
今回のKさま邸は私自身もはじめての体験が多く、新鮮な気持ちで家づくりを楽しませていただきました。既成概念にとらわれない夫人の発想ははっとさせられるものが多く、今後プランを描く際の参考になりそうです。たとえば脱衣室から洗面台を切り離すというアイデアはその好例。メインの洗面台は脱衣室内に設置するケースが多いのですが、「分けたほうが使いやすいのでは?」と途中で思いつかれました。たしかに脱衣室が広くなると、その分収納スペースを増やせたり、アイロンがけや服をたたむ家事室として使うこともできます。またゲストが手を洗いたい時に、家族の洗濯物がある脱衣室に入らなくてすむのもいいですよね。このような発想は、きっと私一人では生まれなかったと思います。ほかにも「無駄な廊下をつくらない」や「コンセントをできる限りたくさん付ける(私の経験上、最多です)」など、既存の家づくりを真似ることなく、自分たちのプランを追求されました。すべてに意味があって、すべてに無駄がない。だからこそ26坪ほどの限られた面積でも、たくさんの理想を叶えられたのだと思います。
商品名 | - |
部材・設備 | - |
商品名 | - |
部材・設備 | - |
延床面積 | 88.69m2 (26.8坪) |
敷地面積 | 88.89m2 (26.8坪) |
工法 | 木造軸組 |
本体価格 | 3,000万円~3,499万円 |
竣工年月 | 2023年7月 |
住所 | 東京都小平市鈴木町1-472-40 |
問い合わせ | |
ホームページ | この会社のホームページへ |
※営業時間内の対応となります。
※お問い合わせの際は「SUUMO(スーモ)を見て」とお伝え下さい。
東京都小平市鈴木町1-472-40
LDKやロフトなど家族が好きな場所で自由に過ごしながらも、全員がゆるく繋がっていられるプラン。タタミの小上がりは同社のモデルハウスを参考にしたもので、床下はオリジナルで造作した収納スペースになっている。「高さが変わるので“ここから違う場所”というメリハリが生まれます。ふだんはここでストレッチをしたり、最近始めたベースの練習をしたり。地窓もかっこよくていい感じです」(夫人)
「外側はあまりこだわっていないです」というご夫婦。けれども通りに面した開口部を最小限にする、無駄をなくして駐車スペースを確保するなど、住宅地で建てる際のセオリーが詰まっている
グラフテクトのキッチンは、モルタルのような質感と木のぬくもりが見事に調和し、カフェのような雰囲気を醸し出している。ダイニングテーブルもキッチンと同じグラフテクトを選ぶことで、空間全体に統一感が生まれた。奥のカップボード側に貼ったタイルは、夫人が迷いに迷ってたどり着いたシンプルなデザイン。奇抜な色や柄でごまかしが利かない分、建築士の赤秀さんはタイルの切れ端やコンセントの位置に配慮し、タイル面が美しく見える張り方を追求していった
吹き抜けの高さを活かして、お子さんが希望したターザンロープを設置。バランス感覚が重要で、少しでも高く上れるように日々トレーニングしているそう。奥はバルコニーになっており、夫人が育てている植物がずらり。「以前は庭で育てていましたが、苦手な虫がいたり草むしりが大変だったり。プランターを使ったほどよいガーデニングが私には合っているみたいです」(夫人)
スペースを限界まで活かしたL字型のロフトは、物置、Kさんの書斎、音楽ゾーン、読書ゾーンに分かれている。造作の本棚はベンチとしても使えるため、時間を忘れて読書に没頭できるそう。お子さんの友達が遊びに来ると、この本棚をお店のカウンターに見立てて“お店屋さんごっこ”がスタート。やわらかい発想で新しい遊びが生まれている
鉄骨のスケルトン階段は、同社のモデルハウスを参考にしたもの。ロフトと繋がる吹き抜けの空間は風通りが良く心地よい開放感に満ちている。ガス栓を取り付けているので冬はガスファンヒーターで部屋中ぽかぽか。「2階リビングは灯油を運ぶのが大変なので、石油ストーブではなくガスで暖めるスタイルにしました」(Kさん)
「旧居のキッチンはオーダーで作ってもらったのですが、各パーツの作り手が違うために時間がかかったり、大変なこともありました。その経験から気に入ったデザインがあればシステムキッチンを選びたいと思っていたんです」とKさん。同社に紹介されたグラフテクトのキッチンは、たっぷりの収納力と既製品に見えないスタイリッシュなデザインがお気に入りだそう
「キッチンカウンターは作業スペースが広くて、趣味のコーヒーを入れるのも楽しい」とKさん。ハンギングに凝っている夫人は、特注のウォールラックに厳選した植物をセンス良く飾っている
お子さんの学校関係の書類や常備薬など、普段使いの細々した物はリビング収納へ。ロボット掃除機の基地としても使えるように、出入りできる隙間を作っているのがポイントだ。中にコンセントを取り付けているので充電もできる
棚を造作し天井いっぱいまで収納できるシューズインクローゼット。大型のキャンプ道具やKさんのスキー板がすっきり納まる大容量スペースだ
階段下のトイレはスペースの有効活用だけでなく、階段がデザインとしても活きている。シックなグレーのクロスと木調が相性抜群
夫人のアイデアで洗面台は1階の廊下に配置。ゲストが来た際、洗濯物が置かれている脱衣室に入らず気軽に手を洗うことができる