街並みにしっくり馴染みつつも、非日常の空気感をまとい、中への興味がぐっとかき立てられる平屋の邸宅。Sさんは「プライベートな庭のある、美術館のような平屋」というイメージをグランハウスに伝え、外観デザインに重きを置いて家づくりをスタート。設計士は人通りが多い立地を読み解き、「中庭を囲むロの字型」の平屋を描き出した。日当たりのいい南間口の土地でありながら、“家っぽくないデザイン”という希望を叶えるため、南の窓はあえてゼロにしてすっきりと。屋根の勾配・壁の奥行き・… 続きを読む
街並みにしっくり馴染みつつも、非日常の空気感をまとい、中への興味がぐっとかき立てられる平屋の邸宅。Sさんは「プライベートな庭のある、美術館のような平屋」というイメージをグランハウスに伝え、外観デザインに重きを置いて家づくりをスタート。設計士は人通りが多い立地を読み解き、「中庭を囲むロの字型」の平屋を描き出した。日当たりのいい南間口の土地でありながら、“家っぽくないデザイン”という希望を叶えるため、南の窓はあえてゼロにしてすっきりと。屋根の勾配・壁の奥行き・玄関までのアプローチを斜めで揃えるこだわりで、上質な建築美を生み出している。こうしたアートな仕掛けは、室内にもたっぷり。Sさんの「リビングの中に印象的な空間をつくりたい」「子どもの遊び場がほしい」という希望から生まれたのが、LDKに浮かぶような“ルーバー(格子)の箱”。ロフトを繊細なルーバーで囲むことで、LDKのアクセントとなり、子どもたちが安心して遊べるキッズスペースになった。開放感を生み出すダウンフロア、壁に植栽の影を投影する廊下のアイデアにも脱帽。生活スタイルに合わせた唯一無二の造作もあり、自然体で暮らせるかっこいい平屋になった。
グランハウスの無料相談会を予約してスタジオに来場したSさん。設計士と直接話してみて「友人のための家づくり」というポリシーに強く共感したそう。同社では「お客様は大切な友達」と考えて向き合うため、デメリットもしっかりと伝え、住まい手にとって不要だと思うことは提案しない。デザイン性に富んだ平屋を建てたいSさんにとって、「デザインにこだわるほどコストがかさむ」のが気がかりだったそうだが、設計士が「世界観を叶えるならこんな方法もありますよ」と多彩な引き出しを用意して… 続きを読む
グランハウスの無料相談会を予約してスタジオに来場したSさん。設計士と直接話してみて「友人のための家づくり」というポリシーに強く共感したそう。同社では「お客様は大切な友達」と考えて向き合うため、デメリットもしっかりと伝え、住まい手にとって不要だと思うことは提案しない。デザイン性に富んだ平屋を建てたいSさんにとって、「デザインにこだわるほどコストがかさむ」のが気がかりだったそうだが、設計士が「世界観を叶えるならこんな方法もありますよ」と多彩な引き出しを用意してくれたことが決め手のひとつに。ファーストプランを見て、南間口でありながら南に窓がないという大胆な発想にも心ひかれたようだ。設計士にとっても「街並みに馴染む、美術館のような建物にしたい」という難しいリクエストを聞いて、むしろモチベーションがアップ。地窓の高さやルーバーの幅といった細部までこだわりを尽くし、アートな平屋を完成させた。中庭側に開いたロの字の平屋は、イメージ通り、美術館のような静謐を味わえる。Sさんはデザインに感動したのはもちろん、「エアコンがよく効きます」と住み心地にも満足とのことだ。
S様の家づくりで、もっとも力を注いだのが外観デザインです。完成したお住まいを見て、モルタルのような風合いが美しい昼の外観、植栽が壁に影を落とす夜の外観のどちらも感動しました。S様とは最初から外観イメージが一致し、お互いにこだわった部分が実って本当にホッとしましたね。インテリアは、外観の雰囲気をベースにして、S様と話し合いながらイメージを固めていきました。LDKのアイコンとなるルーバーの箱は、S様がお気に入りの美術館や店舗の画像からモチーフを探してご提案した… 続きを読む
S様の家づくりで、もっとも力を注いだのが外観デザインです。完成したお住まいを見て、モルタルのような風合いが美しい昼の外観、植栽が壁に影を落とす夜の外観のどちらも感動しました。S様とは最初から外観イメージが一致し、お互いにこだわった部分が実って本当にホッとしましたね。インテリアは、外観の雰囲気をベースにして、S様と話し合いながらイメージを固めていきました。LDKのアイコンとなるルーバーの箱は、S様がお気に入りの美術館や店舗の画像からモチーフを探してご提案したものです。ルーバーの幅が細すぎると目隠しにならず、太いと素朴になってしまうため、パースを描いて微妙なバランスを試行錯誤しました。もうひとつ、照明計画もこだわったポイントです。ロの字の平屋は中央に中庭があるので、夜は部分的に暗くなりやすいです。中庭に面した廊下が物寂しい雰囲気にならないよう、地窓や照明でさりげなく演出しました。随所に散りばめた「生活感をにじませない設計」を、ぜひヒントにしてください。
商品名 | - |
部材・設備 | - |
商品名 | - |
部材・設備 | - |
延床面積 | 114.17m2 (34.5坪) |
敷地面積 | - |
工法 | 木造軸組 |
本体価格 | 2,500万円~2,999万円 |
竣工年月 | 2022年6月 |
店舗名 | 四日市オープンスタジオ |
住所 | 三重県四日市市ときわ2-12-28 |
問い合わせ | |
ホームページ | この会社のホームページへ |
「街並みに馴染む、美術館のような家」というリクエストを体現したロの字の平屋。道路に面した南面は窓をなくし、片流れの屋根や奥行きの変化によって美しくデザイン。夜になると植栽がライトアップされ、影絵アートが生まれる。植栽の高さや葉の付き方も、設計士がアドバイス
勾配天井のLDKはロフトまで視線が抜けて、開放感を存分に味わえる。ロフトはルーバーで囲んで“宙に浮かぶ不思議な箱”のように仕立てた。「印象的な空間」「子どもがおもちゃを広げても雑多にならない場所がほしい」という要望が叶う、一石二鳥の設計
リビングからキッチンにかけて勾配天井にし、リビングをダウンフロアにした高低差が楽しいLDK。「子どもの勉強スペースと大人のワークスペースを同じ空間に」という要望から、壁一面にワイドカウンターを造作。床の段差により、床座と椅子を使い分けできる
夜になると間接照明がルーバーを照らし、美しい陰影をつくり出す。ダウンライトは極力使わず、ダクトレールに配置したスポットライトで壁の絵画やカウンターの手元を照らせるようにした。床材は、落ち着いたクルミをセレクト
ダイニングテーブルを置かずに、家族で並んで食事を取るスタイルがSさんの希望。たくさんの店舗画像を参考にして、台形と黒の塗り壁というこだわりのカウンターが完成。ルーバーと間接照明の光を眺めながら、ダイニングバーのような気分で食事を楽しめる
グリーンを育てるのが好きなSさん。中庭はもっぱら観賞用として楽しんでいるとか。こちらも美術館をモチーフにしてモルタル床で仕上げ、一部を幾何学模様に掘り込んで木々を植えている。草取りの手間が省けて、庭の維持管理がラクに
美術館のような静謐を味わえる玄関。間接照明はあえて白にして無機質感を演出し、隅に小さなペンダントライトを灯した。白のドアを開けるとシューズクロークになり、玄関をすっきりと保ちやすい
Sさんが集めたモノクロのアートがゲストをお出迎え。絵画の下には地窓が切り取られ、中庭の植栽がもうひとつのアートに。暮らしの気配を視界に入れないよう、窓の大きさや高さが計算されている
ロの字型の平屋で生まれた廊下が、心ときめく空間に変貌。地窓を切り抜いて中庭の植栽をライトアップし、壁に影絵として映し出した。緑の木々と水墨画のような影の対比にワクワクする。影絵を美しく見せるため、地窓のバランスに苦労したそう
「斜め」にデザインした屋根と家の奥行きに合わせて、玄関までのアプローチも斜めにし、非日常の趣を高めた。正面はモルタルのようなムラのある外壁材で仕上げ、シンプルな外観に豊かな質感をプラス。軒天は木目調を選び、無機質さを程よく和らげた
「座ってメイクをしたい」というSさんの希望で、洗面台の横にメイクコーナーを設置した。袖壁で洗面台とゆるやかに分けて、落ち着いて身支度できるスペースに。メイクカウンターは洗面台と同じ面材で仕上げつつ、チェアに合わせた高さで造作
カウンター一体型の洗面ボウルと壁付け水栓で造作した洗面台。水はねをさっと拭ける、水栓の根元に水がたまらないという利点があり、掃除のしやすさも優秀。メイクコーナー横にはSさん妻の憧れを叶えた室内窓を付けてアクセントに
利用頻度の高いトイレも、グレーと木を基調にして妥協なくデザイン。間接照明の光とペンダントライトを合わせて、タモ材で機能的な手洗い&収納を造作した
中庭の幅と天井高にピタリと合わせて、サッシを配置した。天井と軒天も白で統一。内と外がつながるような視覚効果が生まれ、まるで中庭もリビングの一部に。生活動線の中で常に緑のうるおいが楽しめて、ほっと癒される