青空と緑を背にしてたたずむ白の平屋。何だか海外のような空気感だが、こちらは岐阜市内に建つお住まい。Kさんは自然豊かなロケーションと抜け感のある眺望にこだわって土地を探し、グランハウスで平屋づくりをスタートした。見つけた土地は南東に道路があり、北西に緑景が広がる。そこで設計士は、道路側にL字の大壁を立ち上げて視線を遮り、コの字に囲む間取りでLDKの日当たりとプライベートな中庭を確保した。中庭によって、LDKや水回りのあるパブリックゾーンと個室が並ぶプライベー… 続きを読む
青空と緑を背にしてたたずむ白の平屋。何だか海外のような空気感だが、こちらは岐阜市内に建つお住まい。Kさんは自然豊かなロケーションと抜け感のある眺望にこだわって土地を探し、グランハウスで平屋づくりをスタートした。見つけた土地は南東に道路があり、北西に緑景が広がる。そこで設計士は、道路側にL字の大壁を立ち上げて視線を遮り、コの字に囲む間取りでLDKの日当たりとプライベートな中庭を確保した。中庭によって、LDKや水回りのあるパブリックゾーンと個室が並ぶプライベートゾーンの線引きにも成功。お互いの気配を感じつつもプライベート感のある個室を実現でき、子どもたちが成長した後まで見据えた間取りが秀逸だ。インテリアはKさんが先導し、欧米で注目されている「ジャパンディ」スタイルで仕上げた。日本と北欧をミックスした空間は、オークの無垢床や造作障子の表情が美しく、Kさんがこだわって集めた家具や絵画が映える。緑を眺めながらのんびり過ごせるテラスもでき、今後はアイテムを買い足してアウトドアで過ごす時間を増やしたいそう。また、断熱性が高く「10畳用のエアコンでLDKは快適です」との性能面にも満足。ちょっと尖ったデザインの平屋に居心地の良さを備え、Kさんは隅々まで気に入っているそうだ。
インナーガレージを備えたコの字の平屋。LDK・水回りと個室を中庭でゆるやかにゾーニングしつつ、中庭越しに気配が伝わるよう設計されている。中庭は芝生張りにし、LDKの前にテラスを設けて、リゾート気分を満喫。路地のような玄関アプローチや回遊動線など、動線計画も面白い平屋になった
インナーガレージを備えたコの字の平屋。LDK・水回りと個室を中庭でゆるやかにゾーニングしつつ、中庭越しに気配が伝わるよう設計されている。中庭は芝生張りにし、LDKの前にテラスを設けて、リゾート気分を満喫。路地のような玄関アプローチや回遊動線など、動線計画も面白い平屋になった
こちらの平屋は、設計士の私、野田、黒川のチーム設計で担当したお住まいです。「景色を眺めたい、でもプライベート感も大切にしたい」という相反する要望を叶えるためには、間取りと窓設計が重要です。そこでK邸はコの字の平屋にして、視線が集まる道路側を塀で囲んだクローズドなデザインにし、中庭側に大きな窓を配置しました。敷地が南西向きのため、中庭からちょうど南の光が奥まで差し込み、LDKに明るい陽光を広げることができています。また、インテリア知識が豊富なKさんは、和と北… 続きを読む
こちらの平屋は、設計士の私、野田、黒川のチーム設計で担当したお住まいです。「景色を眺めたい、でもプライベート感も大切にしたい」という相反する要望を叶えるためには、間取りと窓設計が重要です。そこでK邸はコの字の平屋にして、視線が集まる道路側を塀で囲んだクローズドなデザインにし、中庭側に大きな窓を配置しました。敷地が南西向きのため、中庭からちょうど南の光が奥まで差し込み、LDKに明るい陽光を広げることができています。また、インテリア知識が豊富なKさんは、和と北欧が溶け合う「ジャパンディ」なスタイルを希望。Kさんお気に入りの絵画や名作家具、照明がしっくりと馴染むようなシンプルなインテリアを意識しました。テラスへの出入り口となる窓の障子や和室の障子を造作したり、窓枠を木で彩って和の伝統工法である真壁工法をイメージするなど、和の要素をうまく取り入れたのもポイントです。新たなアイデアをどんどん詰め込み、家具や絵画のコレクションが映える、上質なお住まいになりました。
商品名 | - |
部材・設備 | - |
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部材・設備 | - |
延床面積 | 130.47m2 (39.4坪) |
敷地面積 | 395.31m2 (119.5坪) |
工法 | 木造軸組 |
本体価格 | 2,000万円~2,499万円 |
竣工年月 | 2021年2月 |
店舗名 | 茜部オープンスタジオ |
住所 | 岐阜県岐阜市茜部新所1-223 1階 |
問い合わせ | |
ホームページ | この会社のホームページへ |
家っぽくない外観を目指し、道路に面した部分に白の大壁を立ち上げたK邸。白壁の中に玄関ドアや子ども室の窓を隠して、隠れ家のような雰囲気を演出。背の高いシンボルツリーが塗り壁に影を落とす様子も計算通り
大壁の中は、黒のガルバリウム張りにしたコの字の平屋が広がる。周囲の視線が気にならないプライベートな中庭は、子どもたちの遊び場にぴったり。広い中庭のおかげで、LDKに南からの陽光も取り込める
建築美が凝縮した、ジャパンディなリビング。三角屋根の勾配を見せつつ、窓辺に下がり天井を設けて、サッシの高さにピタリと揃えたのが粋。下がり天井の中に間接照明を灯して、天井をすっきりと整えた
上から見るとL字の大壁で囲んでいるのがよく分かる外観。シンボルツリー横の入り口から入って路地のように向かう玄関アプローチにワクワクする。インナーガレージや外部収納も一枚の壁の中にきれいに収めた
幅広のオーク無垢床が心地いいリビング。リビング~洗面室~ランドリー~パントリー~キッチンまで回遊できる動線で家事がラクラク。中庭越しに子ども室のドアが見え、出入りする様子に目が届くので安心
対面にも収納のあるオープンなペニンシュラキッチンをセレクト。右手に冷蔵庫置き場と勝手口のあるパントリーを設けて、生活感をにじませないよう工夫した。ガレージから勝手口経由でキッチンに直行できるので、買い物帰りやごみ出しに重宝しそう
設計途中まで和室をつくるかどうか悩んだそうだが、ジャパンディらしいインテリアになり大成功。造作した障子で囲むとゲストルームとしても使える。普段、一面の障子は取り外して、廊下にある専用物入に格納。小上がりを生かした床下収納もあるなど、仕掛け満載の和室になった
ドアを開けた瞬間、マスタード色のアクセントウォールが目を引く玄関。この壁は廊下に沿ってRを描いていて、ゲストを温かく出迎えてくれる。玄関収納と土間収納を設けてあり、靴や傘などの片付けがスムーズ。ホール下の間接照明が足元を照らしてくれ、窓がなくても十分明るいとか
室内干し派のKさんは、ランドリーと洗面室をセパレート。ランドリーには物干しポールやガス乾燥機、カウンター収納を造作して機能性をアップした。洗面室からランドリー経由でキッチンまで通り抜けでき、時短にも
洗面台は、メンテナンスしやすいメラミンの天板と四角のモダンなボウルで造作。正面の壁は細かいヘリンボーン模様のタイルを張って仕上げた。リビングに面したドアを開放して見せたくなる、おしゃれなデザイン
名作チェアと障子のたたずまいが美しい、ジャパンディな空間。テラスにつながる掃き出し窓は、窓半分の前に壁をふかして戸袋仕立てにし、すっきりした印象に。モダンな障子は造作で世界観に合わせた
リゾートのヴィラで過ごすかのようなテラスは、Kさんが熱望したもの。柱だけの東屋のようなつくりで緑の景色をたっぷり満喫でき、見上げれば杉を張った軒天に心癒される。丁寧に淹れたコーヒーをここで味わうのが幸せだそう
石調のタイルをアクセントにした上質なトイレ。平屋ならではの勾配屋根もデザインのひとつに。手洗いと一体化したフロート型収納や間接照明、さりげなく吊り下げたペンダントライトのバランスが素敵。トイレも妥協なくこだわっている
景色をかっこよく切り取るために、低めの位置に横長の出窓を設けた。北西側のため西日が直接入らず、夏場も緑の潤いを楽しめる。堤防ときれいな青空が望めて、Kさんお気に入りの場所に
インナーガレージもKさんの要望のひとつ。二方向の道路からスマートに出入りでき、車から雨にぬれずに玄関まで向かえる。土間収納やキャンプ用品などをしまえる外部収納は、アウトドアレジャーにも大活躍
切妻屋根をシンメトリーに並べたコの字の平屋。中庭側に開いた窓設計で家の中心に光を取り入れつつ、家族のプライバシーを確保。テラスも屋根の下に納めて、アウトドアリビングのような設えに
北欧デザインのペンダントライトや、モルタル調の塗料で仕上げた造作ダイニングテーブルなど、インテリアの随所にKさんの美意識が光る(社員邸)