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ガラス窓や木製の室内ドアからは、楽器の音や映画の音楽・効果音、ダンスの足音が外に漏れやすくなります。特に、女性の声(250Hz)よりも高い音域を出すピアノやギターは、サッシの隙間から空気を伝わって響いてしまいます。防音で大切なのはできるだけ隙間をふさぐこと。防音テープでの隙間対策を紹介しましょう。
ドアに防音シートを張ってもドアの枠や床との間に隙間があると、音はそこから漏れてしまいます。窓ガラスを複層ガラスなど遮音性能の高いタイプにしても、サッシと建物の間に隙間があると同様に音漏れします。音漏れする「隙間」をふさぐのが防音テープ(すきまテープ)です。
防音テープは合成ゴムやウレタンなどさまざまな種類の材質や厚さのものがあります。色は黒や茶色が一般的。貼りたい場所の長さに合わせてハサミなどでカットし、シールをはがして接着します。100円ショップやホームセンターなどで売られており、1巻き2mのもので100円~1000円台と価格には幅があります。
防音テープにはいろいろな厚さのものがあります。また、材質によって圧力をかけたときにどれくらい圧縮されるかも違ってきます。隙間の幅に合わせて最適なものを選ぶのはなかなか難しいものです。まずは、安価なウレタン製のもので試してみて、満足できなければもっと厚めのものや合成ゴム製も試してみましょう。厚さはドアや窓を閉めるときに少し力が必要なくらいのものが、密閉度を高めて音漏れの軽減効果が高いといえます。
なお、窓は万が一のときの避難経路です。開閉ができなくなるような施工の仕方は避けましょう。防音テープで給気口などをふさぐのも危険ですからやめましょう。
音が漏れる隙間をなくす効果が高い防音テープですが、それだけでは不十分。音は、窓やドア、壁や床からも振動音とともに伝わってしまいます。窓ガラスからの音漏れは防音カーテンで、床からの音や振動は防音マットで軽減させることが大切。壁やドアも防音シートを張ることで遮音効果が高まります。防音テープは、ほかの防音グッズの性能を補う補助的な役割と考えて、ほかのグッズとの併用をオススメします。
また、防音テープは時間がたつと劣化するものです。ウレタン製のものはボロボロになって、合成ゴム製のものはひび割れて隙間ができてしまう前に定期的に交換するようにしましょう。