SUUMO(スーモ)は、住宅・不動産購入をサポートする情報サイトです。
今、大阪の玄関口である梅田駅周辺では複数の大型再開発事業が進み、中之島エリアでも未来を見据えた大型プロジェクトが進んでいます。一方、中心部から少し離れるだけで、昔からの大阪人の暮らしも根付いています。高度な都市機能と豊かな人情味が調和する街、大阪市北区は住みたい街ランキングの行政区2位にランクイン。住みたい自治体ランキング(居住府県別)〉では3年連続1位(2018年~2020年)となっています。

全国でも有数の規模、梅田駅周辺で最大規模の再開発事業が「うめきた2期地区開発計画」(2024年度先行街びらき予定)です。約4.5haもの広さを確保した都市公園を中心に超高層ビルが立ち並び、大阪市内のどこにもなかったような都市風景が生まれます。合わせて鉄道網の整備も進められており、JR東海道支線地下化・新駅設置工事が進行中で、「うめきた(大阪)地下駅」が2023年開業予定(新駅開業時には名称はJR大阪駅の予定)。将来は、なにわ筋線(2031年春開業予定)も「うめきた(大阪)地下駅」に乗入れ、四つ橋筋線より西側を南北に貫く鉄道路線が梅田に直結することになります。
また、「うめきた(大阪)地下駅」開業に合わせて、JR大阪駅西側高架下に大阪駅新改札口とバスターミナルの整備が進んでおり、「大阪駅新駅ビル」(2024年度完成予定)の開発中です。
大阪駅西側では「梅田3丁目計画(仮称)」(2024年3月完成予定)、阪神梅田駅直上では「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」38階建の建て替え工事も進んでいます。前者は旧大阪中央郵便局敷地を含む大阪駅西地区の再開発事業で、西日本最大級となるオフィス空間や劇場、ホテルなどが整備される大型複合開発。後者は先行して阪神百貨店が部分開業しており、2021年秋に同百貨店の西側部分が開業、2022年春には38階建ての複合ビルが完成し、大阪駅前の新しいランドマークとなることでしょう。
また、大阪北小学校跡地、大阪メトロ東梅田駅近くに超高層複合再開発タワー「梅田ガーデン」も進んでおり(2022年3月完成予定)、大阪市内最高層となる地上56階建てマンションとして誕生します。

2025年開催の大阪万博に向けて、大阪の国際競争力強化を目指すプロジェクトが御堂筋沿い大江橋のすぐ近くの、堂島地区で進んでいます。「(仮称)大阪三菱ビル建替え計画」(2024年4月完成予定)がそれ。市内を南北に貫く大動脈、御堂筋と堂島川が交差する所。川を挟んで日本銀行大阪支店や大阪市役所があり、大阪の政治・経済の中心エリアの一角です。計画は地上32階、オフィス・ホテル主体の複合ビルで、周辺の水辺空間と一体感のある、よりグレードアップした地域のランドマークを目指します。
計画地南側には水都大阪の新たな水辺拠点となる観光船着き場の整備を含む堂島公園の再整備が予定されています。

2008年に京阪中之島線が開業し、中之島西側エリアまで鉄道路線が延長され、周辺の再開発が活性化されて高層マンションが続々と完成しました。
京阪中之島駅エリアは、大阪国際会議場(グランキューブ大阪)をはじめ、大阪大学中之島センター、国立国際美術館、大阪市立科学館など文化・芸術・学術・国際交流施設が集まっています。また、2022年2月には大阪中之島美術館(NAKKAナッカ)も開館予定と、続々と新しい文化施設が誕生します。文化交流・情報発信を行う拠点としてのさらなる発展が期待できます。
これらの施設が集まる中之島4丁目では、新たに中之島未来国際医療拠点プロジェクトが始動しています(2024年春のオープンを目指して建築・準備中)。これは最先端の未来医療を開発、産業化を推進し、患者へ未来医療を提供する未来国際医療拠点を形成するというものです。
未来国際医療拠点の施設内には、なにわ筋線の新駅(中之島駅)と大阪中之島美術館、京阪渡辺橋駅を結ぶ歩行者ネットワークも整備されるほか、通り抜け可能なコリドー沿いにコミュニティカフェなども設置される予定で、周辺エリアの活性化も期待できるでしょう。

御堂筋~堺筋~天神橋筋にかけての中之島東側エリアは、大阪市役所をはじめ大阪府立中之島図書館、大阪市中央公会堂、大阪市立東洋陶芸美術館など、大阪市の官公署や文化施設が集まるエリア。京阪大江橋駅や大阪メトロ淀屋橋駅、大阪メトロ・京阪北浜駅よりアプローチできます。
中央公会堂周辺は水辺の遊歩道などが整備され、オープンカフェができ、美術館や古い建築物を見学したり、カフェでゆっくりとお茶を楽しんだりと優雅な時間を過ごせます。大川と土佐堀川に挟まれたこのエリアは水都大阪を代表する風景が広がっており、中之島公園には、中之島バラ園や芝生広場があり、多くの市民の憩いの場となっています。2020年には建築家安藤忠雄氏設計、建物寄附によりこども本の森 中之島がオープンしています。
歴史と文化、ビジネスと公共、さまざまな要素が融合した中之島は、水辺の景観を活かした都心のオアシスとしても重要な役割を果たしています。



商都らしさを発信しているのが天神橋筋商店街。北は大阪メトロ谷町線天神橋筋六丁目駅から南は大阪メトロ谷町線・堺筋線南森町またはJR東西線大阪天満宮駅までの間。飲食店や多種多彩な店舗が並び、大勢の買物客で賑わう活気ある商店街です。一丁目、二丁目あたりに天神祭が執り行われる大阪天満宮や上方落語の定席、天満天神繁昌亭があり、これらの施設を目的に訪れる人も商店街に立ち寄って飲食や買物を楽しみます。
北区の北の端は淀川に沿って緑地帯や芝生広場、スポーツ施設が整備された淀川河川公園が続いています。野球場では少年野球チームの試合、広場でボール遊び、ジョギングやウォーキングなどアクティブに利用されています。夏の夜空を彩るなにわ淀川花火大会も開催されます。


北区は大阪市内でも屈指の人気区とあって、家賃相場は高め。特にシングル層中心にニーズも供給も多いエリアです。特に、この10年余りで分譲タイプのマンションが供給されそれらが賃貸として出ることで、設備・仕様の充実した高級タイプも多くなっています。ただ、北区全体としてみれば物件は豊富で築年数も条件も幅広く存在しています。梅田駅周辺駅の、天満駅、天神橋筋六丁目駅など、都心の立地でありながら、下町の魅力もたっぷりなエリアに着目すれば、手ごろな家賃の物件も見つかるでしょう。
| ワンルーム | 1K | 1LDK | 2DK | 2LDK | 3LDK | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 梅田駅 | 9.1万 | 8.15万 | 13.2万 | – | 23万 | – |
| 天満駅 | 7.5万 | 7.4万 | 12.45万 | – | 20.8万 | 24.2万 |
| 中津駅 | 7.95万 | 7.1万 | 12.3万 | – | 23万 | 33.75万 |
| 天神橋筋六丁目駅 | 7.7万 | 7.13万 | 11.7万 | – | 16.9万 | 26万 |
| 扇町駅 | 8.3万 | 7.6万 | 12.5万 | – | 22.7万 | – |
| ワンルーム | 1K | 1LDK | 2DK | 2LDK | 3LDK | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 天神橋筋六丁目駅 | 6.1万 | 10.6万 |
梅田駅周辺や天満橋駅周辺では中規模マンションから超高層タワーマンションまで、様々な世代のニーズに対応するマンション開発が進んでいます。北区は今後もあらゆる世代の人口流入により、多世代が快適に暮らせる街となるでしょう。
大阪市北区はビジネス、政治・経済、文化・芸術・学術、商業などで多彩な機能を有する区です。2025年の大阪万博にむけ、多数の大型再開発が進行中で更なる都市化が進むでしょう。一方、少し離れただけで住宅エリアとして開発されたエリアも多く、都市の利便性を享受しながら、快適に暮らせる住環境が整ったエリアです。
大阪駅周辺で複数の大型再開発事業が進行中。すべて完成の折には、今までになかったような未来型都市風景が生まれることに期待大
中之島西側エリア、中之島4丁目には子どもから大人まで文化・芸術に触れ合える文化学術施設が集中
中之島東側エリア、大川畔に続く中之島公園や南天満公園、毛馬桜ノ宮公園、淀川河川公園など水都大阪ならではの水辺風景も魅力
【調査対象物件】賃貸マンション/駅徒歩10分以内、築年数10年以内、賃貸アパート/駅徒歩10分以内、築年数の設定なし(掲載物件が11件以上ある駅に限る)
【データ抽出期間】2021/7~2021/9
【家賃の算出方法】上記期間でSUUMOに掲載された賃貸物件(アパート/マンション)の管理費を含む月額賃料から中央値を算出
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している