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2021年も住みたい行政区4年連続1位に輝いた西宮市。西宮北口や夙川など「住みたい街ランキング」の上位に入る人気エリアを有し、都心への近さ、自然環境、買い物施設など街の魅力が整っていることから根強い人気を集めています。再開発が進むJR西宮駅も人気エリアに牽引される形で穴場な駅ランキングの9位にランクインしました。

大阪梅田と神戸三宮の中間に位置する西宮市。市街地には北から阪急神戸線、JR東海道線、阪神本線の3路線が東西に走り、市内には23の鉄道駅があります。大阪、三宮両都市に電車で15分~20分で到着。バス便も充実し、有馬温泉とつなぐ路線バスも運行しています。
沿線ごとに街の雰囲気も違っています。住みたい街ランキング9年連続1位の人気を誇る西宮北口は阪急沿線のターミナル駅。阪急沿線以北では六甲山の麓に邸宅街が広がり、JR沿線は商業施設と住宅が混在。阪神沿線へ南下すると下町情緒が残る街並みへと変化します。海岸部の西宮浜の埋め立て地には新西宮ヨットハーバーがあり、海沿いにリゾート気分が漂う住宅地が広がっています。

大阪、神戸両都心に近く、海、山、川の美しい自然の景観に恵まれている西宮市。さくら名所100選(日本さくらの会選定)に選ばれている夙川公園や、庭園や茶室を備える「北山緑化植物園」、甲山を間近に臨む「県立甲山森林植物園」、海と触れあえる甲子園海浜公園など、自然を満喫できるスポットが市内随所に点在しています。在宅ワーク中心の人も増えている今、リフレッシュできる自然環境へのニーズは高まっており、これからますます人気が上がりそうです。

阪神間の憧れの街として人気を集める西宮市は、明治末期から住宅開発が進とともに「阪神間モダニズム」と呼ばれる芸術文化の中心地となりました。なかでも七園と呼ばれる「甲東園」「甲子園」「甲陽園」「苦楽園」「香櫨園」「甲風園」「昭和園」は今も人気の高いエリアです。
高校野球の聖地・阪神甲子園球場や、「えべっさん」の愛称で親しまれ開門神事福男選びが毎年テレビ中継される西宮戎神社、夙川沿いの桜並木などさまざまな観光スポットがあり、市外からも多くの人が訪れます。
市内には、西宮北口前の「阪急西宮ガーデンズ」、阪神西宮駅と直結する「エビスタ西宮」、阪神甲子園駅徒歩圏の「ららぽーと甲子園」「コロワ甲子園」など大型商業施設が充実しています。2019年には緑をテーマにしたショッピングセンター「甲子園口グリーンプレイス」もオープンしました。
「阪急西宮ガーデンズ」には映画館や百貨店、カルチャーセンターなどが入り、「ららぽーと甲子園」は子どものためのレジャースポット「キッザニア甲子園」を併設。ショッピングをしながら家族連れで楽しめるため、休日は多くの人で賑わっています。

市内ではさまざまな再整備事業が進行中です。JR西宮駅の南西部では2027年の完成を目指し駅前再開発が進んでおり、地上35階建てのタワーマンションや商業施設、広場などが誕生する予定です。エリア内では老朽化した卸売市場をリニューアルし、店舗、事務所、駐車場などを整備。新市場では休場日に一般の買い物客向けのイベントなどを開催する計画もあります。
阪神本線甲子園では駅舎の大規模リニューアルに続き、駅南側から球場まで約100メートルの区間を工事し、2020年に円形広場や球場に続く「タイガースロード」が完成しました。駅前にはスターバックスコーヒーやコンビニがオープン。多くの野球ファンが訪れる球場の街にふさわしい駅前空間が誕生しました。

「文教住宅都市」を掲げ、住みやすい環境作りに取り組んでいる西宮市。人口増加が進み、住む街としてのポテンシャルの高さから若い世代の流入も多く、さまざまな子育て支援施策を実施。子育て総合センターをはじめ、児童館や子育て広場、公園も豊富です。
特に共働き世帯にとって困るのは、子どもが急病になったとき。市では子どもの急病時に頼れる「施設型病児保育」やベビーシッター派遣を実施しています。どちらも生後6カ月から小学校6年生までの児童が対象で、「施設型病児保育」は市内5カ所で実施。ベビーシッターは1回7日間まで保育料の半額を市が助成する施策です。医師の診断を受けるなどの条件が必要ですが、仕事などで子どもを見られないときに安心。ほかにも「子育て家庭ショートステイ制度」や「保育所の一時預かり」など、さまざまな支援が用意されています。
JR西宮駅の北側の子育て総合センター「のびのびあおぞら館」は親子で遊んだり交流したりする「親子サロン」や専門の相談員による「子育て相談」などを実施。子育てで悩んだときも気軽に相談できます。
子どもたちが草や虫などの生き物に触れて遊べる「みやっこキッズパーク」など、子どもと一緒に訪れたい公園も多彩です。
西宮市の学校給食が美味しいと子どもたちに人気です。同市の学校給食は1947年から始まった歴史ある取り組み。公立の全ての小・中・特別支援学校内で、各校の給食室で調理員が調理する自校調理を実施しています。食の安全安心、食物アレルギー対応などにも力を入れており、調理員が手作りした出来たての温かい給食が食べられるのが特長です。
「文教住宅都市宣言」を掲げる西宮市では、市民が芸術や文化を楽しめる環境作りにも力を入れています。阪神淡路大震災後、復興の一環として阪急西宮北口駅南側に誕生した「兵庫県立芸術文化センター」ではコンサートやオペラ、バレエなど世界一流のアーティストによる舞台を中心に年間600公演を実施。芸術監督を務める世界的指揮者の佐渡裕氏がプロデュースするコンサートやオペラなど、芸術文化の発信に力を入れています。少し敷居の高いイメージのクラシックコンサートを気軽に楽しめるようにと、500円で聞ける「ワンコイン・コンサート」を定期的に開催。芸術文化を愛する気風が息づく街らしい取り組みです。
また、大小の個性的な美術館・博物館が緑豊かな住宅街の中に点在し、散策がてらに訪れる地元の人の姿もよく見かけられます。阪神香櫨園駅徒歩6分の大谷記念美術館は年4回の「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」が人気。ロビーから美しい日本庭園を眺めることもできます。ほかにも阪急今津線甲東園駅徒歩3分の「頴川美術館」、苦楽園の「堀江オルゴール博物館」など大小の美術館・博物館があり、それぞれ個性を活かした展示を行っています。

西宮市の家賃相場は以下の通りとなっています。(2022年1月現在)
| ワンルーム | 1K | 1LDK | 2LDK | 3LDK |
|---|---|---|---|---|
| 7.71万 | 7.2万 | 9.6万 | 13.91万 | 18万 |
| ワンルーム | 1K | 1LDK | 2DK |
|---|---|---|---|
| 4.5万 | 6万 | 7.4万 | 7.25万 |
阪急沿線の夙川、西宮北口、苦楽園口界隈が人気エリア。「南越木岩町」「菊谷町」は苦楽園口駅前の「いかりスーパー」に近く利便性大。「苦楽園一番町」から「苦楽園五番町」にかけたエリアは緑豊かで静かな環境の住宅街です。夙川公園沿いの「相生町」「松生町」は松林や桜並木の景観が美しく、阪急甲陽沿線の電車が走る様子が阪神間の邸宅街らしい雰囲気を醸し出しています。
近年は住みたい街ランキング連続1位の「西宮北口」人気の波及効果で注目が集まる隣駅の門戸厄神駅周辺の「薬師町」「樋之口町」などもマンション供給があります。

大阪と神戸の中間に位置し、都心へのアクセスが良い街ながら、夙川公園や六甲山の緑、甲子園浜公園など自然を楽しむ環境が身近にあるのが魅力です。
西宮北口や夙川などブランド力の高いエリアのほかにも、阪神沿線には庶民的な雰囲気の街もあり、大型ショッピングセンターの充実や施設の充実など生活利便性の高さも人気の秘密。ファミリーからシニア層まで、幅広い世代が暮らしやすい街としてこれからも安定した人気を保ちそうです。
大阪梅田と神戸三宮の中間に位置し、両都心へのアクセスが良い
大型商業施設が多く、市内全域に買い物環境が充実している
海、山、川に恵まれ、身近に美しい自然を満喫できる
市が文教住宅都市宣言を掲げ、子育て施策などが充実している
【調査対象物件】賃貸マンション/駅徒歩10分以内、築年数10年以内、賃貸アパート/駅徒歩10分以内、築年数の設定なし(掲載物件が11件以上ある駅に限る)
【データ抽出期間】2021/7~2021/9
【家賃の算出方法】上記期間でSUUMOに掲載された賃貸物件(アパート/マンション)の管理費を含む月額賃料から中央値を算出
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している