大阪を代表する繁華街「ミナミ」。なんばは７路線４駅が交わるビッグターミナル

住みたい街ランキング総合で、2018年より連続4位にランクインした難波駅（大阪メトロではなんば駅、近鉄線では大阪難波と表記）。大阪で「ミナミ」と呼ばれるエリアで、飲食店の多い繁華街として有名です。市内の主要駅を結ぶ地下鉄３路線（御堂筋線・千日前線・四つ橋線）に加えて近鉄線、南海線、JR関西本線、2009年には阪神なんば線も開通し、その利便性のよさから住みたい街として人気のエリアになっています。

メトロ各線なんば・南海難波駅に直結する「なんばパークス」、JR難波駅直結の｢OCAT｣

キタと呼ばれる梅田エリアから、大阪のメインストリートである御堂筋を南に下った先にあることから、ミナミと名付けられた難波駅界隈。市内の主要駅を結ぶ大阪メトロ御堂筋線・四つ橋線・千日前線の３路線をはじめ、奈良方面に向かうなら近鉄線、神戸方面なら阪神なんば線、大阪南部や和歌山方面なら南海電鉄やJR関西本線と、他府県へのアクセスも良く、大阪南部を代表する一大ターミナル駅となっています。
南海電鉄は関西国際空港までを直通特急で約45分で結び、JR難波駅直結の｢OCAT｣には全国にアクセスできる高速バスターミナルも集積。難波に住んでいれば、全国どこへでもフットワーク軽く移動できます。

各路線が行き交う難波の中心（撮影／川谷信太郎）

ショッピング、観光、グルメなど、大阪の魅力が詰まった大阪随一の繁華街

繁華街として有名なミナミだけに、商業施設も集中しています。Osaka Metro各線なんば・南海難波駅直結の複合施設「なんばパークス」は、200店舗を超えるショップが集い、ショッピングやグルメ、多彩なイベントなどを楽しめます。また駅前の「なんばマルイ」や「なんばパークス」にはシネコンもあるので、お仕事帰りや休日には気軽に映画鑑賞もできます。「高島屋」には多彩なデパ地下グルメに成城石井、さらに「なんばCITY」内にも成城石井、「なんばスカイオ」にはいかりスーパーもあるので毎日の食事の買い物にも困りません。少し足を延ばせば、天下の台所・大阪を象徴する黒門市場もあります。もともと難波の飲食店が買い付けに来る市場でしたが、今は誰でも気軽に買い物できるお店が多くなり、観光客が押し寄せるようになりました。
すぐそばの千日前道具屋筋は飲食のプロ御用達の店がズラリ。東京でいうところのかっぱ橋道具街のように飲食関係の物なら何でもそろい、見ているだけで楽しい商店街です。
難波駅からも歩いてすぐの隣駅、Osaka Metro千日前線・堺筋線の日本橋駅は、東京でいう秋葉原と同じ電気街。「日本橋でんでんタウン」や大型店舗｢ヤマダ電機 LABI1なんば｣など、新生活を始めるときにも役立ちます。

複合施設「なんばパークス」と2007年に竣工したタワーマンション（撮影／川谷信太郎）

飲食関係の物なら何でもそろうという千日前道具屋筋（撮影／川谷信太郎）

家電量販店や電気店が立ち並ぶ「日本橋でんでんタウン」（撮影／川谷信太郎）

道頓堀や日本橋、松竹座といった人気の観光スポットも集中

ミナミは繁華街だけに、グリコの看板で有名な道頓堀を中心に飲食店がひしめき合い、各店が価格や味を競う、激戦区でもあります。道頓堀から少し奥まった路地を抜けると、「法善寺横丁」と呼ばれる飲食店街があります。割烹(かっぽう)やバーなど地元の人々が通う名店が軒を連ねており、明かりが灯る夜の時間は、特に風情たっぷりです。
なんば駅周辺、北は千日前から、南はなんさん通り、東は黒門市場から、西は髙島屋辺りまでの飲食店街が、近年は「裏なんば」と呼ばれるようになっており、個人で経営している小さな店舗を中心に、和洋中さまざまなジャンルの飲食店が100店舗以上立ち並びます。B級グルメやお寿司が楽しめるお店もあります。今では、雑誌やテレビで特集を組まれたりするなどメディアからも注目されています。
なんば駅界隈は、吉本や松竹の劇場がそろうエンターテインメントの街としても有名です。「大阪松竹座」では、日本の伝統芸能である歌舞伎が定期的に上演されるほか、コンサート、ミュージカル、レビューや落語まで、あらゆる舞台芸術が上演されています。一方、吉本新喜劇でおなじみの｢なんばグランド花月｣その向かいの「よしもと漫才劇場」では、芸人による漫才ライブなども日々行われています。なんばに住んでいれば、さくっと気軽に多彩なエンターテインメントを満喫することができます。

吉本新喜劇でおなじみの「なんばグランド花月」（撮影／川谷信太郎）

浪速公園内に新設保育園開園予定。身近に総合医療施設も充実している

大阪市では、増加する多様な地域の保育ニーズに対応するため、認可保育所や認定こども園の整備、地域型保育事業の実施などにより入所枠の拡充を図っています。2022年4月には、大阪市で初めて都市公園を活用した保育所として、浪速公園内に新設の保育園が開園予定です。もともと浪速公園は多彩な遊具や芝生広場、噴水、グラウンドがある大きな公園。桜の名所としても知られている公園で、子どもや近隣住民の憩いの場となっていたので、転居を検討されているファミリーには朗報です。
｢エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)｣では、大相撲春場所やBリーグ(バスケットボール)の試合が開催されています。また子ども向けのバスケットボールやダンス教室、大人向けの卓球・バドミントン・ヨガ教室などが受講できます。
なんば駅界隈は病院が多いことでも有名で、富永病院、愛染橋病院、大阪警察病院、大阪市立大学医学部附属病院と総合病院も充実しています。特に、愛染橋病院は大阪市浪速区で2005年に総合周産期母子医療センターの指定を受け、内科をはじめ13の診療科をもっています。大阪府下の新生児診療相互援助システム（NMCS）と産婦人科診療相互援助システム（OGCS）の中核病院として未熟児やハイリスク妊婦に対応していることも特徴です。

桜の名所、都会のオアシスである浪速公園（撮影／川谷信太郎）

大阪で相撲観戦といえばここ、エディオンアリーナ大阪（撮影／川谷信太郎）

利便性が高く何でもそろうなんば駅界隈。単身者向けのマンションが多い

かなりにぎやかな繁華街であることから、アクティブな生活を好むシングル向けの物件が多いのが特徴で、特にワンルーム・１Kタイプはこの相場に限らず、築古や、狭めのタイプなど家賃の安いものから、おしゃれで新しいものまで幅広く物件があります。また、この10年余りの再開発等で多くのファミリー向けマンションも建てられており、それらが、設備や広さを兼ね備えた賃貸として少し割高ではありますが市場に出ています。なかなか住む街としてはイメージしにくかったエリアですが、これら一連の開発で、日常使いできるスーパーなどもそろってきており、共働き夫婦にとっても随分と住みやすくなったといえるでしょう。

なんば駅周辺の家賃相場情報

交通の利便性が高く、欲しいものは何でもそろう環境の良さから家賃は少し高めですが、「仕事」重視の方にはぴったり。駅周辺は単身世帯が多く暮らしているイメージです。平日は都会で暮らし、休日はそのアクセスの良さを利用してアウトドアを楽しむ生活もいいですね。

なんばで暮らすということは、溌剌とした時間を手にすること。
オン・オフにかかわらず、さまざまな都市の機能を満喫し時間に束縛されず、暮らしを自由にデザインできます。都心の躍動を象徴するエネルギッシュな「なんば」で暮らすことには、大阪の神髄に住むという醍醐味があります。