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家を長持ちさせるには、屋根のメンテナンスは必須。とはいえ屋根のリフォームは高額になる場合も。どんなリフォームが必要なのかをチェックするポイントや、工法の種類やリフォーム工事費の相場・費用についてLIXILに話をうかがいました。
屋根のリフォームには、一部分だけを修繕する部分リフォームと屋根全体を塗り替えたり葺き替えたりする全面リフォームがあります。あなたの家に必要なのは、部分リフォームか全面リフォームか、下のチェックリストが目安になります。*屋根の上を見ないとわからない項目については、定期的に信頼できる業者にチェックしてもらいましょう
<部分リフォームが必要な場合>
□屋根の一部にヒビが入っている
□屋根の継ぎ目の棟板金が傷んでいる
□瓦の一部がずれたり欠けたりしている
<全体リフォームが必要な場合>
〔塗り替え〕
□スレート屋根で新築時から10年以上が経過している
□トタン屋根で新築時や塗り替え時から5年以上経過している
□金属屋根にサビが出てきた
□屋根全体にコケ・カビ・汚れなどが出てきた
□屋根の色が褪せてきている
〔葺き替え、重ね葺き〕
□スレート屋根や金属屋根で築25年以上経過している
□屋根の頂上部の棟瓦(むねがわら)が歪んでいる
□金属屋根に凹みができている
□雨漏りがしてきている
いくつチェックが入りましたか? 次からはそれぞれの工事について詳しく見ていきましょう。

スレート屋根の屋根材で、部分的にヒビ割れたり欠けたりなどの損傷がある場合は、モルタルやコーキング材を流し込む補修で対応できる場合があります。また、瓦の一部が損傷している場合は、その部分を新しい瓦に差し替えます。
工事費用の相場:屋根材の修理(剥がれ、ひび割れ修理) 1枚当たり2000円~
※本記事の工事費用の相場の金額には、足場代などの費用は含まれていません(以下同)

棟板金(むねばんきん)とは、屋根の頂上に使用されている鉄板のことです。棟板金は負荷がかかりやすい部分なので、留め具の釘が浮いてきたり、サビてきたりすることがあります。釘は打ち直せばよいのですが、棟板金自体がサビたり歪んだりしている場合は、新しい棟板金に交換します。また棟板金が傷んでいると、板金の下に入っている木材(ヌキ)が腐食している恐れがあるので、交換する必要があります。
工事費用の相場:棟板金の修理 1m当たり4000円~

粘土瓦は基本的に50年以上長持ちするものですが、瓦の下で接着剤の役割をする漆喰(しっくい)は、約20年で劣化します。工事では古い漆喰を取り除き、新たな漆喰を入れ直します。漆喰が劣化したまま放置すると瓦が落下する危険もあるので、定期的にメンテナンスしましょう。
工事費用の相場:瓦の棟の工事 1m2当たり3000円~

雨どいの経年劣化により損傷したり、落ち葉などが詰まってしまったりした場合も、修理が必要です。雨どいを傷んだままにすると適切な排水ができません。傷みがひどい場合は雨どい全体の交換が必要になります。特に不具合がない場合の交換の目安は20~25年程度
工事費用の相場:雨どいの修理・交換 1m当たり4000円~

屋根材を適切な時期に塗り替え、直射日光や雨風から保護することは、屋根の劣化を防ぐ上でとても重要です。スレート屋根、トタン屋根であれば新築から10年ごろから塗り替えを検討する必要があります。また耐久性の高いガルバリウム鋼鈑屋根であっても、10~15年を目安に定期的なチェックを行いましょう。
工事費用の相場:塗り替え 1m2当たり9000円~

屋根のカバー工法とは、既存の屋根の上に屋根を重ねる工事方法で、重ね葺きとも呼ばれています。本格的な葺き替え工事に比べて、剥がす手間や工期が省け、廃材の処理も必要ありません。
近年特にこの工法が用いられるのはスレート屋根のリフォームです。
カバー工法で上に重ねて張る屋根材で、最も多いのが金属屋根です。カバー工法では屋根材が2重に仕上がるので、重さによる建物への負荷を避けて耐震性を保つためには軽量の金属屋根が最適なのです。
しかしカバー工法で対応できるのは、屋根の下地である野地板(のじいた)が傷んでない場合です。
野地板の損傷がある場合や、屋根の機能に問題がある場合は、野地の修復と葺き替えが必要になります。
工事費用の相場:カバー工法 1m2当たり7000円~
屋根瓦の葺き替えとは、屋根材を新しいものに交換する工事のことです。既存の屋根瓦などは撤去し、処分する必要があります。屋根材を全て交換するので最も大掛かりな工事になり、廃材の撤去費用も含めて工事費用が高額になります。
工事費用の相場:葺き替え 1m2当たり1万5000円~

屋根の全体リフォームと部分リフォームの種類をご紹介しました。屋根を修繕するための方法は、屋根の種類によっても大きく違うことが見えてきましたね。
LIXILでは、屋根の全面リフォームの際、金属屋根で葺き替えたり、カバー工法で金属屋根に変更したりするケースが増えているそうです。
「市場規模を調査したデータを見ると、新築時は化粧スレートなどのセメント系瓦を選ぶ方が一番多いのですが、リフォーム時には金属系屋根材を使う方が多くなります。軽くて耐久性の高い金属屋根がカバー工法に適しているので、リフォーム時にカバー工法を採用する率が高くなるにつれ、使用が多くなるのですね。また最近は耐震性の観点で、軽い金属屋根を選択する人も多いようです。一方で耐久性の高い粘土瓦も安定した需要があります」(LIXIL 屋根、外壁営業グループ森木さん)
屋根のリフォームは家の性能をアップし、住み心地を高めるチャンスです。適切な方法を選んで、しっかりとメンテナンスしていきましょう。
※本記事の工事費用の相場の金額には、足場代などの費用は含まれていません