窓を断熱して住まいを快適に!効果やリフォーム費用は?

最終更新日 2022年03月25日
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窓を断熱して住まいを快適に!効果やリフォーム費用は?

家の中でも、特に屋外の気温の影響を受けやすい窓。窓に断熱対策をすることで、今の住まいがより快適な空間になるかもしれません。今回は窓の断熱をするとどのような効果があるのか、また、断熱対策の方法や費用などについて一級建築士の中川由紀子さんにお話を伺いました。

窓を断熱すると、どんなメリットがある?

窓の断熱対策は住まいを高断熱にするために重要

窓は外の気温の影響を受けやすい場所です。住まいの断熱化のためには、屋根や外壁、床などの断熱性能を高めることはもちろんですが、暖気や冷気が出入りする窓の断熱化も重要です。

「屋根や外壁、床など、建物の外皮が断熱されていないと、窓の改修だけで家全体が暖かくなるとは言えませんが、窓の断熱改修をすることで、窓からの暖気・冷気の流出入は減ります。また、遮熱効果のある窓に変えた場合は外からの熱が入りにくくなるため、暑くなり過ぎず、室内の温度を快適に保ちやすいなどの効果があるでしょう」(中川由紀子さん、以下同)

断熱改修で省エネ・結露対策に

住まいの断熱性を高めることで、部屋の中の温度は外の気温に左右されにくくなります。冷暖房効率が上がることで、省エネにつながり、室内が快適になるのはもちろん、住まいのランニングコスト削減にもつながります。また、断熱性に加え、気密性を高めることで、結露のリスクを減らす効果も期待できます。「結露の原因は、室内と屋外の気温差のほか、室内の湿度なども関係してきますので、窓の断熱改修をするだけで、結露がなくなるということではありません。しかし、窓断熱改修で熱の流出入は減るので、結露の発生リスクを抑えることにつながるといえるでしょう」

窓の結露
結露を放置すると窓はカビの温床にもなりかねない

窓を断熱する方法は?

ガラスやサッシを交換するほか、内窓を設置するという方法も

窓の断熱改修の主な方法としては、ガラスやサッシのみの交換や窓全体の交換のほかにも、既存の窓に内窓を設置するという方法もあります。

内窓の設置

既存の窓に内窓を設置する断熱改修は、数時間の工事で可能な手軽な方法のひとつです。施工が簡単に済む上、断熱効果があり、防音効果も期待できます。

「内窓を設置すると、窓の開閉を2度行う必要があるため、面倒に感じることもあるかもしれません。開閉する頻度の低い窓の断熱改修を手軽に行いたい、外の音が気になるという人にはおすすめです」

また、マンションの場合、窓は共用部分に当たるため、窓の交換など大掛かりなリフォームを個人的に行うことは原則できません。しかし、内窓を設置する断熱改修であれば、可能となるケースもあります。ただし、内窓を設置したい場合も、管理組合に確認をとるようにしましょう。

内窓の設置
内窓の設置工事は短時間で済むことが多い

ガラスの交換

古い住宅の場合、一般的に窓には単板のガラスが使われていますが、このガラスを2枚1組の複層ガラス(ペアガラス)に交換することで、断熱性はアップします。

ガラスの交換
複層ガラスはガラスの間の隙間に空気を閉じ込めて断熱効果を高める仕組み

「最近は、複層ガラスでもさらにグレードの高いLow-E複層ガラスを選ぶ人も多くなってきました。Low-E複層ガラスは特殊な金属膜により、太陽熱の侵入を防ぎます。金属膜が複層ガラスの内側にある断熱型と外側にある遮熱型の2タイプがあり、どちらも通常の複層ガラスよりもさらに断熱性が高くなっています。例えば、西日のせいで部屋が暑くなり過ぎるといったケースでは、日射しによる熱をカットする遮熱型のLow-E複層ガラスを採用することが多いです。ただし、既存のサッシのままでガラスだけ交換するだけでは、サッシ自体の熱伝導率が改善されないため、それほど高い断熱効果を期待できません。ガラスのみの交換ではなく、サッシも合わせて交換するのが一般的です」

サッシの交換

日本の住宅のサッシには、熱を伝えやすいアルミが使用されていることが多いため、断熱性や気密性に優れた樹脂サッシに交換することで、改修による断熱効果は高くなります。既存のサッシに新しいサッシをかぶせるカバー工法であれば、手軽にリフォームすることが可能ですが、古い住宅などの場合、既存のサッシごとすべて交換した方がいいケースもあります。そのような場合は窓周囲の壁も施工する大掛かりなリフォームになり、工期が数カ月かかる場合もあります。

「樹脂サッシは熱伝導率が低く、アルミサッシよりも高い断熱効果を得ることはできます。枠の一部に樹脂を使うなど、近年のアルミサッシの性能は良くなってきています。樹脂サッシの方が価格は高いので、コストを抑えたい場合は、ガラスの性能を上げて、アルミサッシを選択するという方法もあります」

窓を断熱するリフォーム費用はどのくらい?

窓の断熱リフォームには補助金も

内窓の設置であれば1窓数万円程度から、カバー工法などによる簡易的な窓の交換であればメーカーによっては10万~20万円前後でリフォームすることが可能です。外壁の施工なども必要になると追加で費用が発生します。

ただ、窓の断熱改修の場合、さまざまな補助金の対象となるため、費用を抑えて改修を行うことが可能です。

ほかにも、国の各支援制度のほか、各自治体の補助金制度を受けられることがあるので、施工会社や自治体に相談してみるといいでしょう。

窓の断熱リフォームは国や自治体の助成制度を利用でき、短い工期で済む手軽な方法もあります。住まいをより快適にするために、窓の断熱対策を検討するのもいいかもしれません。

まとめ

窓断熱をすることで、家の中の寒さ・暑さ、結露の悩みを軽減できる

内窓の設置のほか、ガラス・サッシの交換などの方法があり、簡易的なものであれば短い工期で済むことも

窓の断熱リフォームは国や自治体の助成制度を利用できる

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取材・文/島田美那子 イラスト/平松慶
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