[マンション VS 一戸建て]選んで正解なのはどっち?価格・資産価値・住み心地を徹底比較!

最終更新日 2026年06月16日
文字サイズ

[マンション VS 一戸建て]選んで正解なのはどっち?価格・資産価値・住み心地を徹底比較!

「マイホームが欲しい!一戸建てもいいし、マンションも魅力的……どっちを選んだらいいの?」
悩める方のために、一戸建てかマンションかを比べる上で考えておきたい項目を、住宅ジャーナリストの大森広司さんのアドバイスと一緒に紹介します。価格、諸費用、資産価値、メンテナンス、税金や光熱費などのランニングコスト、住み心地、利便性などあなたに向いているのは一体どちらなのか、あらゆる角度からじっくり考えてみましょう。

マンションと一戸建てで迷ったときの判断軸

マンションと一戸建てのどちらが向いているかは、単純に価格だけでは決められません。暮らしの中で何を優先したいかによって選ぶべき住まいは変わります。それぞれの特徴を、なんとなく比べるのではなく、自分たちにとって大切な判断軸に沿って整理することが大切です。

ここでは、マンションと一戸建てで迷ったときに確認したいポイントをもとに、どちらが合っているのかを見極めていきましょう。

【30秒診断】マンション VS 一戸建て どっちが正解

まずは、マンションと一戸建ての、それぞれの得意分野をチェックしてみましょう。

比較項目 マンションの傾向 一戸建ての傾向
重視する価値 効率性・利便性 独立性・自由度
立地の特徴 比較的、駅に近い物件が多い 閑静な住宅街に多い
固定資産税 建物評価が高く、長く続く 土地評価が主。建物は早めに下がる
月々の固定費 管理費・修繕金の支払いが一般的 駐車場代0円の物件が多い
防犯・防災 共用部のセキュリティが充実 避難のしやすさ・公道への近さ
管理の負担 会社に委託(手間が少ない) 自宅の維持は自己判断・自己責任

あなたに向いているのはどっち?(目安)

以下は、マンションと一戸建てそれぞれに向いている人の傾向を、分かりやすく整理したものです。すべてに当てはまる必要はありませんが、多く当てはまるほうが、今の自分たちの暮らしにあった住まいといえます。

■「マンション」が向いている傾向にある人

  • 共働きや多忙で、ゴミ出しや防犯などの「手間」を減らしたい
  • 駅からの近さ(通勤・通学の利便性)を重視したい
  • 将来、ライフステージの変化で売却や賃貸に出す可能性がある

■「一戸建て」が向いている傾向にある人

  • 足音や声など、上下階への音の響きを気にせず暮らしたい
  • 月々のローン以外の支払いを、できるだけコントロールしたい
  • 庭、専用駐車場、大きな収納など、自分たちだけの空間を追求したい

マンションのメリット・デメリット

マンションでの暮らしには、魅力的な部分と気をつけるべき部分の両方が存在します。マンションを選ぶときには、よい点と注意点をしっかり見比べて、自身に合っているかをじっくり検討することが重要です。

マンションのメリット

マンションの魅力は、何といっても利便性にあります。駅から近い便利な場所に建っているケースが多いため、将来住み替えるときにも値下がりしにくく、価値を保ちやすいのが特徴です。メリットを詳しく見ていきましょう。

・諸費用が安い

諸費用とは、マンションの購入に伴う税金や手数料で、具体的には印紙税、住宅ローン借入に伴う事務手数料や保証料、火災保険料、地震保険料、所有権移転登記や保存登記に伴う登録免許税や司法書士報酬、固定資産税精算金、修繕積立基金、水道負担金などです。

物件種別ごとの購入時にかかる諸費用の目安は、以下のとおりです。

【購入時にかかる諸費用の目安】
区分 マンション 一戸建て
新築 物件価格の約3~5% 物件価格の約6~10%
中古 物件価格の約5~8% 物件価格の約6~13%

新築・中古のいずれにおいても、マンションの方が、一戸建てよりも諸費用が安くなります。

・資産価値が高い

駅から近い場所にあるマンションであれば値下がりしにくい傾向にあります。また立地条件がいいマンションなら、当初の販売価格よりも値上がりする可能性があるでしょう。

・光熱費を抑えやすい

マンションは平均床面積がコンパクトであるため、一戸建てよりも気密性や断熱性が優れています。したがって、通常はマンションの方が光熱費を抑えやすいといえます。

マンションのデメリット

気をつけるべき点は、家そのものの価格が高くなりやすいことが挙げられます。特に新築の場合はその傾向が顕著です。毎月の出費が積み重なるため、家を買う前の資金計画に組み込んでおくことが欠かせません。マンションのデメリットを詳しく紹介します。

・物件価格が高い

首都圏の新築一戸建ての平均価格は4532万円です。これに対し、新築マンションの平均価格は9182万円となっています。そのため、新築マンションの平均価格は新築一戸建ての約1.9倍ということです。
中古の場合でも首都圏のマンション平均価格は5200万円ですが、中古一戸建て平均価格は約3917万円です。つまり中古マンションの平均価格は、中古一戸建て平均価格の約1.1倍になります。

出典:「首都圏 新築分譲マンション市場動向 2025 年のまとめ」株式会社不動産経済研究所
出典:「首都圏不動産流通市場の動向(2025年度)」公益財団法人東日本不動産流通機構

・建物に対する税金(固定資産税)が高い

マンションの減価償却期間は一戸建てより長いため、固定資産税が高い状態が長く続きます。

・駐車場代がかかる

自家用車を所有していれば必ず駐車場が必要です。マンションの駐車場代は通常毎月1万円以上かかり、地域によっては2万円になることもあります。自転車があれば駐輪場代もかかるでしょう。仮に毎月2万円の場合、毎年24万円もかかってしまいます。

一戸建てのメリット・デメリット

一戸建て住宅での暮らしにも、マンションとは異なる良さと注意点が存在します。特に、物件価格や維持費などのコスト面でメリットがある点は、一戸建てを選ぶ大きな理由の1つです。しかし、防犯面での対策を自身で行う必要があったり、土地にかかる税金が高くなりがちだったりと、事前に知っておくべき部分も少なくありません。

一戸建てのメリット

一戸建ての大きな利点は、マンションと比べて物件の価格が安く抑えられるケースにあります。また、敷地内に車を停めるスペースが確保できるため、毎月の駐車場代がかかりません。さらに、マンションのように毎月必ず管理費や修繕のためのお金を支払う必要がなく、月々の負担が少なくて済みます。メリットを詳しく見ていきましょう。

・物件価格が安い

上記のように首都圏での平均価格を比較すると、新築一戸建ては新築マンションの約60%の価格で購入できます。中古一戸建てにおいても中古マンションの約90%の価格で購入が可能です。

・駐車場代がかからない

一戸建て住宅には通常、駐車場のスペースがあるため、マンションのように駐車場代はかかりません。

・管理メンテナンス費などの固定費が少ない

マンションでは新築・中古を問わず、管理費や修繕積立金の支払いが毎月発生します。これに追加して長期的に見た場合、クロスの張り替えやガス給湯器の交換などの管理費・修繕積立金以外の支払いが必要になります。
一戸建てでも屋根や外壁の修理をしなくてはなりませんが、マンションのように毎月の支払いは発生しません。

一戸建てのデメリット

注意すべき点は、マンションよりも広い土地を所有することになるため、土地にかかる固定資産税が高くなりやすいことが挙げられます。また、家を買うときにかかる手数料などの初期費用も、少し割高になる傾向があるでしょう。デメリットを詳しく解説します。

・土地に対する税金(固定資産税)が高い

マンションでは、敷地面積を専有面積で案分したものが土地の区分所有になるため、土地に対する税金(固定資産税)は低くなる傾向にあります。したがって、土地に対する税金は一戸建ての方がマンションより高めです。特に土地代が高い都市部では一戸建ての固定資産税の負担が重くなるケースがあります。

・諸費用が高い

上記のように、中古マンションの諸費用は物件価格の約5~8%であるのに対し、新築マンションの諸費用は物件価格の約3~5%です。また、中古一戸建ての諸費用は物件価格の約6~13%ですが、新築一戸建ての諸費用は物件価格の約6~10%です。

・防犯性ではマンションに劣る

マンションでは二重・三重のセキュリティーシステムが一般的になってきています。24時間有人管理や防犯カメラを設置しているマンションも珍しくありません。全体的に一戸建ては、マンションと比較すると防犯性に劣るといえるでしょう。

マンション VS 一戸建て、物件価格や諸費用が安いのはどっち?

一番気になるのはやはり「お金」。問題は、物件価格以外にもお金に関わる事柄がたくさんあることです。物件価格が安くても、ランニングコストが莫大(ばくだい)にかかる家なら、トータルコストであっという間に追い越してしまいかねません。どういう「お金」に気をつけておけばいいか、知っておきましょう。

物件の購入価格が安いのはどっち?

中古住宅の場合、練馬区では中古一戸建てに比べて中古マンションは多くの物件数があります。3000万~5000万円未満になると約5.1倍、中古マンションの方が中古一戸建てより物件数は多いという結果です(下グラフ参照・練馬区の例)。5000万~7000万円未満の物件でも、約1.8倍の物件数の中から選べます。

しかし、町田市の例のように一戸建ての物件数が多いエリアでは、一戸建ての方が安い物件が多いこともあります(下グラフ参照・町田市の例)。町田市の場合は、3000万円未満から1億円以上まで、すべての価格帯で中古一戸建ての方が多いです。特に3000万円~5000万円未満の手頃な価格の物件が、中古マンションの約2.8倍そろっています。

エリアによって、マンションが主流で一戸建ての数が少なかったり、逆に一戸建てが主流だったりします。手頃な価格で物件が探しやすいかどうかは地域によって大きく違うため、エリアの特徴を押さえておきましょう。

■マンションの平均価格(首都圏の場合)

首都圏における新築マンションの平均的な価格は約9000万円と、高い水準にあります。

次に、中古の物件に目を向けてみましょう。東京カンテイのデータによれば、2025年の中古マンションの平均価格は約5500万円です。中古物件になれば、マンションと一戸建ての価格差は新築のときほど大きくはありません。

種別 平均価格 平均専有面積
新築マンション 9055万円 61.81m2
中古マンション 5538万円 62.47m2
■一戸建ての平均価格(首都圏の場合)
種別 平均価格 平均建物面積
新築一戸建て 5038万円 98.9m2
中古一戸建て 4238万円 99.9m2
このように、首都圏では新築マンションの価格が高いのが特徴です。予算に合わせて新築の一戸建てや、中古のマンション・一戸建ても選択肢に含めて探してみると、希望に沿った家が見つかるかもしれません。
出典:株式会社東京カンテイ「一戸建て住宅データ白書 2025(首都圏)」から抜粋

「マンションの価格相場が高くなっていることから、一戸建てに目を向ける人が増えていることは事実だと思います。特に子育て世帯のように部屋数や広さを重視するケースではそうした傾向が強いようです」(大森さん)

また、駅近を絶対条件としない選び方も広がっています。一戸建ての広さや価格に魅力を感じて、一戸建てを選ぶ人も多いようです。

「マンションよりも一戸建てのほうが床面積が広く、価格が割安なケースが多いため、駅からの近さを多少がまんして一戸建てを選ぶ人が増えているようです。設備・仕様の機能やデザインの進化はマンションのほうが進んでいる印象でしたが、近年は一戸建てでも改善が進み、両者の差が小さくなっていることも一戸建ての人気を高めている要因かと思われます」(大森さん)

諸費用が安いのはどっち?

不動産の購入時には、さまざまな税金や手数料といったお金が必要になります。それらをまとめて「諸費用」と呼びますが、それも「どんな物件をどう買うか」によって大きく違ってくるでしょう。
新築マンションではほとんどの場合、修繕積立金として数十万円が必要になり、新築一戸建てでは「水道負担金」といった支払いが求められます。
また、マンションも一戸建ても、中古物件には一般に仲介手数料がかかるため、新築よりも高くなるのが一般的です(新築でも媒介業者がいる場合は仲介手数料が必要)。ローンの借り方によっても、手数料に大きな差が出てきます。
合計金額の目安としては、新築マンションの場合は物件価格の3~5%、中古マンションの場合は5~8%、新築一戸建ての場合6~10%、中古一戸建ての場合6~13%、といわれています。※仲介手数料は法律で上限が決まっており、物件価格の3%+6万円(税別)が一般的

■種別による諸費用の違いと合計金額の目安
新築マンション 中古マンション 新築一戸建て 中古一戸建て
印紙税(各種契約書に貼る収入印紙代) ● ● ● ●
ローン借入費用(事務手数料・保証料など) ● ● ● ●
保険料(火災保険料・地震保険料など) ● ● ● ●
登記費用(登録免許税・司法書士報酬など) ● ● ● ●
仲介手数料 ― ● △ ●
不動産取得税 △ △ △ △
固定資産税精算金 △ ● △ ●
修繕積立基金 ● ― ― ―
水道負担金 ― ― △ ―
合計金額の目安(物件価格に対して) 3~5% 5~8% 6~10% 6~13%
(●:必要、△:必要な場合と不要な場合がある、-:不要)

一般的には一戸建てがやや高めになりますが、ローンの借り方によっても大きな差が出てきます。諸費用の額も、物件価格と併せて考えておいてください。

都心の一戸建てを選ぶときは価格だけでなく性能面の確認も重要

「マンションと比較して一戸建ては割安感がありますが、新築一戸建ては資材価格の高騰もあって相場が高くなってきています。また、都心の一戸建ては3階建てで階段が多かったり、ZEHや長期優良住宅の基準を満たさない物件が多いのも事実です。価格だけでなく住み心地や性能面なども比較して選ぶことが大切です」(大森さん)

モデルハウス見学する家族
(画像/PIXTA)

物件価格や諸費用が安いのはどっち?

●物件価格:新築マンションが高く、それ以外はほぼ同じ
●諸費用:新築マンションが安く、それ以外はほぼ同じ

「エリアにもよりますが一般的なファミリー向け物件の場合、床面積はマンションが70~80m2、一戸建ては90~100m2程度が中心なので、価格帯が同じなら一戸建ての方が床面積当たりの価格は低めです。しかし資産価値の面で考えると、駅から近い物件が多いマンションの方が値下がりしにくい傾向はあるでしょう」(大森さん)

2026年度改正の住宅ローン控除をふまえた住まい選びのポイント

2026年以降、住宅ローン控除の借入限度額が、住宅の省エネ性能や子育て世帯などの世帯属性をふまえて見直されました。マンションか一戸建てかという比較に加え、制度を活用しやすい物件かどうかも、これからの住まい選びでは大切な視点になります。
マンションと一戸建てそれぞれで、押さえておきたいポイントを確認しましょう。

省エネ性能で控除額が変わる

住宅ローン控除は、住宅の省エネ性能によって借入限度額が変わる仕組みです。一定の基準を満たしている物件であれば控除額が大きくなり、結果として税負担の軽減効果も大きくなります。マンション・一戸建てのどちらを選ぶ場合でも、その物件がどの基準を満たしているかは事前に確認しておきたいポイントです。

「マンション・一戸建てともZEH水準や長期優良住宅、低炭素住宅の基準を満たせば控除額が大きくなるので、物件選びの際に基準を満たしているかどうかを確認するとよいでしょう」(大森さん)

中古住宅でも子育て世帯・若い世帯の控除が拡充された

近年は新築住宅の価格高騰が続き、希望のエリアや広さの物件に手が届きにくいと感じる方も増えています。中古住宅に目を向けることで、選択肢が一気に広がるケースも少なくありません。

「2026年度の改正で中古住宅でも子育て世帯や若い世帯の控除額拡充が受けられるようになっています。近年の価格高騰で新築住宅に手が届きにくくなっている場合でも、中古住宅に選択肢を広げることで希望の物件が探しやすくなるでしょう」(大森さん)

住宅ローンの控除についてもっと詳しく→
【得する住宅税制ガイド】

赤ちゃんを抱っこする夫婦
(画像/PIXTA)

マンション VS 一戸建て、資産価値が高いのはどっち?

「資産価値の高さ」は、「耐用年数」と「売りやすさ」で考えてみましょう。
耐用年数については、税法上の評価基準では「木造一戸建ては22年、マンション(鉄筋コンクリート造など)は47年」となっています。不動産市場でも、「築20年を超えた一戸建ては22年、マンション(鉄筋コンクリート造など)は47年」とされています。ただし、ここでいう22年はあくまで税務上の耐用年数であり、「22年で住めなくなる」という意味ではありません。実際の建物の寿命は、構造や施工品質、維持管理の状態によって大きく変わり、適切にメンテナンスを行えば30年、50年と住み続けることも十分可能です。不動産市場では、築20年を超えた一戸建ては建物の評価がつきにくく、土地の価格を中心に見られることがあります。一方で、近年は100年以上住み継ぐことを想定した「長期優良住宅」も登場しています。もちろん、土地の利用価値は年数がたっても残ります。

また、資産価値を考えるうえでは、売却のしやすさだけでなく、万が一の際に賃貸に出しやすいかどうかも重要です。マンションは立地や管理状況によっては借り手が見つかりやすく、転勤や住み替えの際に「貸す」という選択肢を取りやすい傾向があります。一戸建てもエリアや広さによって需要はありますが、マンションに比べると借り手の層が限られる場合があります。

このように、マンションと一戸建てのどちらが有利かは一概にはいえません。建物の構造や築年数だけでなく、立地や管理状態、将来売るのか貸すのかといった視点も含めて考えることが大切です。

一方の「売りやすさ」は主に立地によって変わり、例えば人気の立地に立つマンションなら、当初の販売価格より値上がりする物件もあります。いずれ売却する可能性があるなら、都心などへの交通アクセスの良い駅から徒歩7分以内で、管理の行き届いた物件を選んでおくといいでしょう。

「一戸建ても立地は重要ですが、駅から徒歩10分以内だとかなり価格が高くなるので、10~15分前後を目安に考えてみてください。また一戸建ての場合は、利便性だけでなく、周辺に一戸建てが多い落ち着いた街並みといった『環境』も資産価値に影響を与えます」(大森さん)

マンションと一戸建ての資産価値の推移
一戸建ては早めに下がり、マンションはゆっくりと下がっていく(「中古住宅流通、リフォーム市場の現状」(国土交通省)を基に、SUUMO編集部が作成)

ランニングコストが安いのはどっち?

マイホームを維持運営するために、またそこで生活していくために必要なお金はどれくらいでしょうか。一戸建てとマンションそれぞれで、どのようなお金がどれくらい必要になるのか、確認しておきましょう。

マイホームのランニングコスト
1)管理・メンテナンス費
2)税金(固定資産税)
3)光熱費
4)駐車場代

1)管理・メンテナンス費

マンションは毎月「管理費・修繕積立金」の支払いがあるため、長い目で見ると高くなるケースが多いです。例えば、「管理費」と「修繕積立金」を月2万円と仮定しても、50年間では1200万円にもなります。

ただし一戸建ても、家を長持ちさせるためには定期的な点検や修繕が必要で、屋根や外壁の修繕費用として数十万~数百万円の費用が必要になる時期もあります。マンションも長期的に考えると、壁紙の張り替えやガス給湯器の取り換えなど、管理費や修繕積立金以外のメンテナンス費は必要です。

「毎月必ず支払いがあるのがマンション、必要に応じて支払いが発生するのが一戸建て」と考えておきましょう。

2)税金(固定資産税)

一戸建てとマンションで大きく違うのは、土地に対する税額です。

マンションの場合、敷地面積を専有面積で案分したものが土地の区分所有になるので、土地に対する税額は低めになり、一般的には一戸建ての方が高くなります。

一方、建物では「減価償却期間」の違いによって大きな差が生まれます。減価償却期間の長いマンションの方が、固定資産税が高い状態が長く続くことになるでしょう。

固定資産税の軽減措置の点では、軽減される期間が一戸建ては3年または5年、マンションは5年または7年です。つまり、「土地に対しての税額は一戸建てが高め、建物に対してはマンションが高め、軽減措置はマンションが若干有利」ということになります。制度の詳細や最新の改正内容は、国土交通省の新築住宅に係る税額の減額措置、財務省の令和8年度税制改正の大綱もあわせて確認しておきましょう。

出典:国土交通省「新築住宅に係る税額の減額措置」
出典:財務省「令和8年度税制改正の大綱」

最新の住宅税制について詳しくはこちら
【得する住宅税制ガイド】

マンションと一戸建てのランニングコストの比較イメージ
(画像/PIXTA)

3)光熱費

平均床面積がコンパクトで、気密性・断熱性に優れているマンションの方が、一般的には光熱費は抑えやすいといえます。ただし、部屋の位置やマンション全体の日当たりによっても冷暖房効率は大きく変わるでしょう。

また、マンション並みの高気密・高断熱の一戸建ても増え、さらに進化した「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」も登場しています。「ZEH」とは、断熱性・省エネ性能の大幅な向上に加え、太陽光発電などでエネルギーを「創る」ことにより、年間の一次消費エネルギー量(空調・給湯・照明・換気)の収支をゼロ、もしくはプラスにすることを目指した住宅のことです。「創エネ住宅」とも呼ばれるこの進化した一戸建てなら、光熱費はマンションよりも断然お得になります。

4)駐車場代

毎月必要なコストの中でも、意外に大きいのが駐車場代です。都心部などを除き、一戸建ては駐車スペース付きの物件が一般的。つまり、車を持っていても駐車場代はかかりません。

対するマンションは、毎月1万円~地域によっては2万円ほど、さらには駐輪場代も必要になる場合があります。毎月1万円としても1年で12万円、20年で240万円の差が出ます。

住宅ローンの毎月返済額が1万円高くなるのと同じなので、車を所有する際は管理費・修繕積立金と一緒に、駐車場代も資金計画に組み込んでおくべきです。

お金の面で選んで正解なのはどっち?

●資産価値:当初はマンションが有利だが、どちらも立地次第
●ランニングコスト:管理費などの固定費が少ない一戸建てが有利

「エリアにもよりますが一般的なファミリー向け物件の場合、床面積はマンションが70m2~80m2、一戸建ては90平方メートル~100m2程度が中心なので、価格帯が同じなら一戸建ての方が床面積当たりの価格は低めです。しかし資産価値の面で考えると、駅から近い物件が多いマンションの方が値下がりしにくい傾向はあるでしょう。
維持管理費は、月々の支払いがあるマンションの方がコストは高く見えますが、一戸建ては屋根や外壁のメンテナンスを自分でしなければなりません。
固定資産税はマンションの方が負担が軽い場合が多いことも考えると、購入後のコストはどちらが得かは一概には言えません。ただ、10年程度で売却したり人に貸したりする予定なら、マンションの方が適しているとは思います」(大森さん)

お金の面では比較すべき項目がたくさんあり、どちらが得かは項目ごとに異なる上、エリアや物件による違いも大きいです。自分が住みたい街、住みたい家ではどうなのかを調べてみましょう。

一戸建てかマンションか、コスパで悩む宇宙人一家

マンション VS 一戸建て、住み心地がいいのはどっち?

何事も、お金だけでは真価が判断できないものです。では、お金の次、もしくはお金以上に重要なものとは何でしょうか?それは住んでからの満足感、「住み心地の良さ」でしょう。住み心地を左右するあれこれについて、比較してみます。

より広いのはどっち?

同じ予算で考えたとき、より広い空間を手に入れやすいのはどちらでしょうか。

先述したとおり、最新の市場動向を見ると、一戸建ての方が広い傾向にあります。首都圏の新築マンションの平均専有面積は65.24m2ですが、新築一戸建ての平均建物面積は98.9m2です。同じ価格帯で探す場合、一戸建ての方がゆったりと居住スペースを使えるでしょう。

100m2を超える広さを求める場合、マンションで見つけるのは難しいのが実情かもしれません。ただし、一戸建てには階段や廊下などのスペースが含まれるため、実際の生活で使える広さは少し小さく感じるケースもあります。

家を探す際は面積にこだわるのではなく、間取りや生活動線が自身の暮らしに合っているかもあわせて確認しましょう。

出典:株式会社東京カンテイ「マンション・一戸建て住宅データ白書 2025」
出典:株式会社東京カンテイ「一戸建て住宅データ白書 2025(首都圏)」

中古マンションと中古一戸建ての物件の広さを比較(3000万円未満・町田市の場合)
3000万円未満の物件の場合でも、一戸建ては80m2以上が主流で、マンションは80m2未満が多くなる「東京都町田市の中古住宅の建物面積(専有面積)分布」(SUUMO物件情報より 編集部調べ ※2、(図作成:SUUMO編集部)

風通しや日当たりがいいのはどっち?

一戸建てには全方向に窓を付けられるので、風や日差しを取り込みやすいです。住宅密集地でも、天窓や中庭などのプランニングの工夫で通風・採光を確保できるでしょう。ただし、隣家や道路が近いと、窓は付けられてもカーテンを開けられないことがあります。
一方、マンションは窓の向きと数が限られますが、上階は前が抜けて明るく、南向き以外でも採光が取りやすいです。また、中高層階マンションなら、窓からの見晴らしに恵まれていることが多く、開放感が得られます。

設備が充実しているのはどっち?

どちらの場合も、ほとんどの設備は標準仕様でなくても有料オプションで付けることができ、「何が備わっているか」で判断することは難しいです。最近は、複層ガラスを使った高気密・高断熱の物件や、一戸建て用の宅配ボックスなど、マンションならではと思われていた設備や仕様が一戸建てでも見られるようになってきています。
ただし、マンションはスケールメリットが働いて、最新設備を安価で導入しやすいです。ディスポーザーや24時間ごみ出し、ゲストルームやライブラリー、無料インターネットなどの共用施設があるのはマンションだけといえるでしょう。

一方、一戸建てならどんな設備も自分の判断で付けられる「自由」があります。庭を設備と考えると、ガーデニングやDIY、ゴルフやサッカーの練習、車やバイクの手入れにペットを飼うことも可能です。「マンションがいいけど庭も欲しい」という人には、1階の庭付き住戸という選択肢もあります。

■主な人気設備
ディスポーザー 生ごみを瞬時に粉砕してシンクに流せる。ごみ捨ての手間が省ける
食器洗浄乾燥機 家事の手間と時間を大幅カット。節水・節電などの機能が向上中
浴室換気乾燥機 浴室の換気や暖房ができる。雨の日の洗濯物の乾燥にも便利
複層ガラス 2枚のガラスを重ね断熱性を高めた窓。外気の影響を受けにくい
床暖房 空気を汚さず足元から温まる。リビングに標準仕様が多い

災害リスクやセキュリティー……安心して暮らせるのはどっち?

マンションも一戸建ても、新築であれば震度6強~7程度では倒壊しない強度の「耐震等級1」以上を保有している場合がほとんどです。最近では、より頑丈な耐震等級3を採用する一戸建ても増えてきています。一方マンションでは、免震構造や制震構造を採用する物件があり、災害発生時のための備蓄倉庫や自家発電装置の導入なども進んでいます。

性能・設備面ではマンションがやや有利といったところでしょう。一戸建ての場合は「すぐに公道に出られる=避難しやすい」という安心感も見逃せません。

防犯性では、一戸建てでもホームセキュリティーが普及してきているものの、マンションは二重・三重のセキュリティーチェックが当たり前です。建物のエントランスにオートロックを設け、居住者以外の出入りが厳しく制限されています。昼は管理員、夜は警備員による24時間有人管理も珍しくなく、駐車場・駐輪場・エレベーターなどにも防犯カメラが設けられています。

コストについても、管理費で賄われるため、一戸当たりの負担は少ないでしょう。「鍵一つで安心して出かけられる」のも、マンションの利点といえます。

侵入窃盗の場所別発生状況データ
一戸建ては、4階建て以上の中高層住宅に比べて4倍以上も多く侵入窃盗が発生している(その他の住宅:3階建て以下の共同住宅、テラスハウスなど)
出典:令和5年(2023年)「住まいる防犯110番(警察庁)」侵入窃盗の発生場所別認知件数を基にSUUMO編集部が加工

騒音が気にならないのはどっち?

一戸建ては開口部が多いため、外部から音が入ってきやすく、隣戸と窓が向かい合っていると意外に声が漏れ伝わるもの。ただし、子どもが走り回っても「下階に迷惑をかけるのでは?」と気に病む必要はありません。

一方のマンションは建物自体の防音性が高いため、窓を閉めると外の音はほぼ聞こえず、雨が降っていても気付かないほどでしょう。最近はコンクリートスラブやフローリングの遮音性能がアップし、上下階の防音性も高まっています。

見落としやすい管理面も確認。マンション管理と敷地条件のチェックポイント

マンションは管理状態や管理計画認定制度を確認する

災害リスクや防犯性だけでなく、入居後の暮らしやすさに関わる「管理面」も確認しておきたいポイントです。マンションでは、建物そのものの性能だけでなく、管理状態によって将来の住み心地に差が出ることがあります。

チェック材料のひとつになるのが「管理計画認定制度」による認定の有無です。認定の有無だけで全てを判断できるわけではありませんが、管理組合が長期修繕計画や修繕積立金、管理体制を一定水準で整えているかを見る参考になります。加えて、掲示板や共用部の清掃状況、駐輪場の使われ方なども、管理の行き届き具合を見極めるポイントです。

一戸建ては敷地・道路条件と近隣環境を確認する

一戸建てでは、建物だけでなく敷地や道路条件も暮らしやすさに直結します。特に確認したいのが、前面道路が私道か公道かです。私道の場合は、通行や掘削の承諾、維持管理の負担、将来の売却時の説明事項などに関わるケースがあります。

現地を見学する際には、道路の幅や車の出入りのしやすさだけでなく、誰が管理している道路なのかも不動産会社に確認しておくと安心です。

また、近隣との距離感や周辺の住環境も重要です。マンションでは管理規約や使用細則、一戸建てでは境界やごみ出しルール、近隣との関係性など、日々の暮らしに影響する点まで目を向けておきましょう。

出典:国土交通省「管理計画認定制度」

住み心地・快適さで選んで正解なのはどっち?

  • 広さ:一戸建てが有利だが、マンションの方が廊下などの無駄な面積は少ない
  • 風通しや日当たり:通風・採光は一戸建て、眺望はマンションが有利
  • 設備:マンションが有利だが、最近では一戸建ての設備もレベルアップ
  • 安全・安心:一戸建ての耐震性も高くなっているが、特に防犯性でマンションが有利
  • 騒音:上下階の音を気にせず暮らせる点で一戸建てが有利

「複層ガラスを採用しているマンションなら高い断熱性が期待できますが、最近は一戸建ても断熱性が高まっているので、必ずしも『夏暑く、冬寒い』わけではありません。

遮音性については、一戸建てなら子どもが走り回っても気になりませんが、マンションも一定の遮音性を確保している物件が多く、上の階の音に悩まされるケースは少なくなっているでしょう。とはいえ、全ての生活音をなくせるわけではなく、衝撃が伝わることもあるので、集合住宅住民としての思いやりやマナーは必要です。上下階の音が気になる方は、一戸建てを選んでおいた方がいいかもしれません。

日当たり・通風について、周囲の建物に左右されやすい点は、一戸建てもマンションの低層階も同じです。マンションの中・高層階であれば、南向きでなくてもそれなりの採光は期待できるでしょう。

防犯・防災はマンションなら安心感が高いですが、高層階の場合はエレベーターが止まると生活に支障が出るリスクはあります。一戸建ても家具を固定するなどの地震対策や、水害の多い地域を避けるといった点に注意すればリスクを抑えられるでしょう」(大森さん)

住み心地を左右する条件はたくさんあり、求める条件はまさに百人百様です。機能性を高めるにはコストもかかります。「自分が何を優先させたいか」をじっくり考えてください。

マンション VS 一戸建てはライフステージによって違う?

家選びで重要なのは、今の暮らしだけではなく将来の暮らし方も想像してみることです。単身での暮らし、ご夫妻での暮らし、子育て中の家庭、そしてシニア世代など、年齢や家族の人数によってふさわしい家は変わってきます。ここからは、人生のさまざまな段階ごとに、マンションと一戸建てのどちらがより毎日の生活に合いやすいのか、それぞれの良さを比較しながら見ていきましょう。

独身

単身での暮らしには、駅からの近さや防犯面での安心感を重視してマンションを選ぶ方が多い傾向にあります。日中は仕事や趣味で家を空けることが多くても、オートロックや管理人がいる環境なら安心して過ごせるでしょう。また、部屋の掃除や建物のお手入れの負担が少なく、もし将来的に結婚や転勤などで引越しをすることになっても、貸したり売ったりしやすいという魅力があります。

反対に、庭での土いじりを楽しみたい方や、大型のペットとともに暮らしたい方、周りの音を気にせず趣味に没頭したい方には、一戸建ても選択肢に入ります。自身の毎日の過ごし方や休日の楽しみ方に合わせて、どちらがより快適に暮らせるかをじっくりと考えてみてください。

二人暮らし

ご夫妻などの二人暮らしでは、毎日の生活スタイルによって向いている家が変わってきます。お二人とも外出することが多く、駅周辺の便利な環境や買い物のしやすさを優先したい場合は、お手入れの負担も少ないマンションが適しているでしょう。

しかし、家で過ごす時間を重視したい方や、将来家族が増えることを想定している方には、広々とした一戸建ても人気があります。お互いの生活リズムが異なる場合でも、一戸建てなら1階と2階で空間を分けやすく、それぞれのプライベートな時間をゆったりと過ごせるかもしれません。お二人がこれからどのような暮らしを楽しみたいか、じっくり話し合って決めることをオススメします。

子育て世代

子育て真っ最中の家庭には、一戸建てが選ばれるケースが少なくありません。理由は、足音や声の響きを気にせずに済むためです。子どもが家の中を元気いっぱいに走り回っても、下の階への影響を心配しなくてよいため、親御さんの気苦労が減ります。お庭で遊ばせたり、専用の駐車場から子どもをすぐに車に乗せられたりと、子育て中の利便性が高いのが特徴です。

もちろん、マンションにも魅力があります。階段がないため小さな子どもが転倒する心配が少なく、家事の最中でも子どもに目が届きやすいよう設計されているでしょう。また、しっかりとした防犯対策が施されているため、お留守番の際も安心感を得られます。

シニア世代

子どもが自立し、夫妻や自身でゆったりと過ごすシニア世代には、マンションへの住み替えが人気を集めています。部屋の中に階段がないため、将来足腰に不安を感じるようになっても、お年寄りが安心して使えるよう設計されているのが大きな理由です。また、庭の草むしりや家の外側の修繕など、体力のいる手入れを管理会社にお任せできる点も負担軽減につながります。

反対に、長年住み慣れた土地を離れたくない方や、庭で植物を育てたい方には、一戸建ての平屋という選択肢もオススメです。平屋なら階段の上り下りがなく、安全に過ごせるでしょう。これからの生活で何を重要視するかを中心に考えてみてください。

家のソファーで楽しくTVを見るシニア夫婦
(画像/PIXTA)

マンション VS 一戸建て、いろいろ考えるとどっち?

お金と住み心地以外にも、マンションと一戸建てにはさまざまな違いがあります。例えば、自分たちにぴったりの物件に巡り合いやすいのは?20年後の自分たちに合っている、合わせやすいのは?どんな点が違って、どんな点がより優れているのか、考えておきましょう。

物件数が多くて探しやすいのはどっち?

「探しやすさ」を考えるときにまず大切になるのが、「選択肢が多いこと」。下のデータを見ると、マンションと一戸建てではマンションの方が約2.65倍供給量が多いです(首都圏の場合)。つまり、マンションの方がたくさんの物件の中から、より自分に合ったものを選べる、ということになります。

ただし、新築に限ると、一戸建てがマンションに比べて約1.5倍多いです。また、供給量の比率はエリアによってかなりの差があり、例えば郊外の住宅地などでは、当然一戸建ての供給量が多くなります。住みたい場所が決まっているなら、SUUMOのアプリでどちらが多いか調べてみるのも一手でしょう。

■首都圏で1年間に販売された物件数の比較
種別 物件数
新築マンション 2万1962件(分譲戸数)
種別 物件数
中古マンション 18万5762件(新規登録件数)
種別 物件数
新築一戸建て 4万6875件(分譲戸数)
中古一戸建て 3万1416件(流通戸数)
首都圏では、一戸建てよりもマンションの方が約2.65倍たくさん供給されている
出典:株式会社東京カンテイ「一戸建て住宅データ白書 2025(首都圏)」

利便性がいいのはどっち?

一般的には「利便性=駅からの距離」と考えられてきました。駅に近い場所にはマンション、少し離れた場所には一戸建てが建てられることが多いことから、その利便性についてはマンションが有利だといえるでしょう。マンションの5割以上が駅から徒歩7分以内ですが、一戸建ては駅徒歩15分以上が約4割と最も多く、バス便も珍しくありません。

「一戸建ての場合、駅から徒歩10分は近い方。駅からの距離を重視するなら、マンションの方が選択肢は豊富です」(大森さん)

首都圏のマンションは6割近くが駅徒歩7分以内
マンションと一戸建ての最寄り駅までの徒歩分数分布
マンションで最も多いのが「駅徒歩5分以内」、一戸建てで最も多いのが「駅徒歩15分超」になり、駅からの近さではマンションが圧倒的に有利といえる(「首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)の新築住宅の最寄駅までの徒歩分数分布」(SUUMO物件情報より 編集部調べ ※3、図作成:SUUMO編集部)

2026年「住みたい街(駅)ランキング首都圏版」の1位は今年も「横浜」で9年連続トップ、2位の「大宮」など上位4位までは前回・前々回と同じ結果になりました。昨年より1ランク順位が上昇した「品川」は7位にランクインし、今年はトップ50以内で「船橋」や「舞浜」などの駅が過去最高順位を占める結果でした。昨年と比べて「得点がジャンプアップした街(駅)」の上位10駅のうち、半数が神奈川県に所在する駅となっています。

毎日通勤しないのであれば「駅が近い」という利便性はそれほど重要ではなく、「医療施設が充実している」「1回の外出で複数の用事を済ませられる」などといった利便性の方が重要度は高まるでしょう。「自身にとって重要な利便性」は何かを考えてみることをオススメします。

住みたい街ランキングについてもっと詳しく
SUUMO住みたい街ランキング

間取りは変えられる?マンションで出来ないリフォームとは?

マンションの場合、リフォームできるのは専有部分のみ。玄関ドアやサッシは共用部分になるので、自分で勝手に取り換えられません。一方、建物・土地が全て自分の所有物である一戸建てはリフォームも増築も自由自在なので、リフォームのしやすさでは圧倒的に一戸建てが有利です。

ただし、「いったんスケルトンにして大空間を作る」というような大胆な間取り変更は、一戸建てよりもマンションの方がしやすいことが多いでしょう。どこまでリフォームできるか、購入前にぜひ確認しておいてください。

階段のないフラットな空間で生活したい⇒マンションor一戸建てで平屋?

「老後のためにもバリアフリーの空間で暮らしたい」となると、まず思い浮かぶのはマンションでしょう。しかし一戸建てでも、平屋ならフラットな空間づくりは可能です。ただし、広い土地が必要で建築費も割高になるため、フラットな空間にこだわるなら、やはりマンションが有利だといえます。

まとめ!お金も住み心地もいろいろ考えると、最終的にどっち?

  • 探しやすさ:首都圏ではマンションの方が供給量は多いが、エリアによる
  • 利便性:駅からの距離に限ればマンションが有利
  • リフォームのしやすさ:増築もできる一戸建てが有利
  • バリアフリー:マンションが有利だが、平屋の一戸建ても人気

「マンションが多い街はマンション暮らしの人が住みやすく、『一戸建てが多い街は一戸建て暮らしの人が住みやすい』という傾向があります。まずは、自分が求める物件が多い街で探すのがいいでしょう。逆に、自分が住みたい街にどちらの物件が多いかで判断する方法もありますよ」(大森さん)

最終的に大切なのは「自分が何にこだわりたいか?」。予算なのか、防犯性か、探しやすさか?また、永住するつもりなのか、いずれ引っ越す可能性があるのかによっても、こだわるべき点は違ってきます。「自分がどこでどんな暮らしをしたいか」をイメージして、それに合った物件を選んでみましょう。

一戸建てとマンションのどちらがいいか、宇宙人家族の対決イメージイラスト

うちはマンションと一戸建てどっちが向いている?ケーススタディーで見てみよう

ここまで、マンションと一戸建てのそれぞれの良さや、お金の面での違いについて詳しく見てきました。しかし、自身の家族にはどちらが合っているのだろうと迷ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。そこでここからは、家族の例を挙げながら、どのような暮らし方にどちらの家が適しているのかを見ていきます。

どんな人が向いている?一戸建てとマンション

自分たちがマンションと一戸建てのどちらに向いているか、まだ考えがまとまらない人は、下記のチェックシートを使ってみましょう。各項目に対する重要度は人それぞれなので、あくまでも一つの目安として活用してみてください。

A
□資産といえばやっぱり土地だと思う

□少しぐらい不便なところでも広い方がいい

□ご近所とのお付き合いも楽しみたい

□マイホームを買ったら一生そこに住み続けるつもり

□店舗が多くてにぎわっている街より、閑静な街が好き

□家が古くなったら建て替えも検討したい

□住まいのメンテナンスは自分でやりたい方だ

□将来、両親と同居する可能性がある

□いつか大型犬を飼いたいと思っている

□子どもには思い切りのびのび育って欲しい

□楽器演奏が趣味。子どもにも習わせたい

□マイカーは絶対に持っていたい

□周囲の音が気になる方だ

□地面が近くて四季を感じられる家がいい

□ガーデニングや庭いじりが好きだ

B
□ご近所付き合いは最小限に抑えたい

□展望台や絶景など、開放的な場所が好き

□鍵のかけ忘れが気になることが多い

□老後を考えると、フラットな家がいい

□家族が3人以下、もしくは子どもが中学生以上だ

□便利でにぎやかな街中で暮らしたい

□蚊や害虫が苦手

□同じぐらいの年代、家族構成の人と集まって仲良く暮らしたい

□家事や掃除の時間を短くしたい

□建物の管理や清掃は誰かがやってくれるとありがたいと思う

□地震や台風を気にせず生活したい

□ラウンジやキッズルームなどの共用施設に憧れる

□将来的に売却も考えられるから資産価値を重視したい

□駅から近いことが絶対条件

□車には乗らないので駐車場はいらない

Aの✔が多かったあなた→一戸建て志向が感じられます。
Bの✔が多かったあなた→マンション志向が感じられます。
✔がA・Bに散らばったあなた→「譲れないものがどちらに多いか」を考えてみましょう。

「私たちならどっちが向いていますか?」にアドバイスしてもらいました!

「マンションと一戸建てのどちらを選ぶべきか?」を考えているうちに分からなくなってしまう人でも、第三者から見ると案外簡単に判断できたりするものです。ここでは2つの家族の例をあげ、大森さんに「どちらが向いているか」アドバイスしてもらいました。ぜひヒントにしてみてください。

プロフィール1
夫(35歳)・妻(33歳)、子どもは男の子が3人の5人家族。夫も妻も、将来的に転勤や引っ越しの予定も特にない。自然環境や自然素材に囲まれて暮らしたいと思っている。家族全員、屋外で体を動かしたり、DIYなど自分で何かを作ることが好き。

「自然に親しみたいなら、庭があってすぐ外に出られる一戸建てがおすすめです。マンションでも、公園や緑が敷地内に豊富な大規模物件や1階の庭付き住戸なら、希望の暮らしができるでしょう」(大森さん)

プロフィール2
夫(40歳)・妻(40歳)、女の子1人の3人家族。学生時代から都心で暮らす2人は、すぐ近くに店がそろっている都会暮らしになじんでいる。平日は深夜帰宅も多いが、週末は山へ行ってのんびりしたいとも思う。定年後は実家に戻るかも?

「都心や駅からの近さではマンションが有利です。階段のないマンションなら、老後も安心でしょう。平日は都心のコンパクトなマンション、週末は郊外の一戸建てという『2拠点居住』という選択肢もあります」(大森さん)

通勤の利便性や資産性を重視するならマンション、広さやプライバシー、月々の固定費を抑える点を重視するなら一戸建てが向いている傾向があります。とはいえ、実際には住宅ローン控除や各種補助金、ZEH関連の支援制度などを活用できるケースもあり、負担を軽減しながら理想の住まいを目指すことも可能です。どちらにもメリットと注意点があるからこそ、「何にお金をかけたいのか」「どんな暮らしを実現したいのか」を整理したうえで、自分たちに合った選択をすることが後悔しない住まい選びにつながるでしょう。

まとめ

お金の面で気になるランニングコストは一戸建てが有利。資産価値では駅近マンションが有利

住み心地の面では、耐震性などの機能性は一般的にマンションが有利。採光・通風は一戸建てが有利

他にも利便性やリフォームのしやすさなど、「これから自分がどう暮らしていきたいか」を考えて選ぼう

<調査概要>
※1 2021年3月1日~3月31日掲載で建物面積(専有面積)60m2以上の東京都町田市、または東京都練馬区にあるSUUMO登録物件の価格帯別物件数
※2 2021年3月1日~3月31日掲載で建物面積(専有面積)60m2以上の東京都町田市にある販売価格3000万円未満のSUUMO登録物件の建物面積(専有面積)別物件数
※3 首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)で2021年3月1日~3月31日掲載の建物面積(専有面積)60m2以上のSUUMO登録物件の最寄駅までの徒歩分数分布

SUUMOコンテンツスタッフ

物件・会社を探す

取材・文/SUUMO編集部 イラスト/いぢちひろゆき
関連する最新記事を見る
住みたいエリアや購入価格からマンション・一戸建てを探そう!
住まいの種類
住みたいエリア
  • エリア
  • 都道府県
  • 市区郡
購入価格
  • 〜

お役立ち講座・個別相談のご案内無料

住まい選びで「気になること」は、人それぞれ。スーモカウンターのアドバイザーは、新築マンション選びと会社選びをサポートします。講座や個別相談を通じて、よかった!と思える安心の住まい選びをお手伝いします。
カウンターアドバイザー

住み替えサポートサービス

ページトップへ戻る