マンションコンシェルジュのサービスで暮らしはどう変わる?

最終更新日 2025年04月26日
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マンションコンシェルジュのサービスで暮らしはどう変わる?

「コンシェルジュ」というと、ホテルや百貨店でお客さまのリクエストにきめ細やかに対応するスタッフをイメージする人が多いでしょう。マンションのコンシェルジュは、高級マンションや大規模マンションのフロント対応をするスタッフを指します。「マンションコンシェルジュ」とは、実際には何をしてくれるのか、住宅ジャーナリストの大森広司さんに取材しました。

マンションコンシェルジュとは?

マンションコンシェルジュは、ホテルのコンシェルジュがお客さまの要望にきめ細やかに応えるように、マンションにおいても管理人とは異なるソフトなサービスの業務を担当します。ホテルライクな高級マンションやタワーマンション、大規模マンションで取り入れられることが多い種類のスタッフです。

マンションコンシェルジュは何をしてくれる?主なサービス内容

・共用設備の予約受付、予約状況の確認
・来訪者対応、伝言預かり
・宅配便の預かり・発送取り次ぎ
・台車や工具などの備品の貸し出し
・クリーニングの取次
・家事代行、ハウスクリーニング、トランクルームなど生活利便サービスの紹介
・公共施設や近隣施設の案内
・タクシーやレンタカーの手配
・ハガキや切手などの販売
・館内のカフェやショップのサポート   など

コンシェルジュは、エントランスに設けられたフロント内に常駐していて、「いってらっしゃいませ」「おかえりなさい」といった声掛けをしてくれる、住人にとって身近な存在です。マンションの共用施設の使い方がわからない、エレベーター点検の日程を確認したい、次の理事会の日程を知りたい、など、日常のちょっとした疑問は、コンシェルジュに聞けばすぐに対応してもらえます。

パーティールームやゲストルームなど、利用枠や利用料がかかる共用施設の予約や管理をしているので、予約する際にお世話になる住人も多いでしょう。また、宅配ボックスに入らないような大きな荷物を一時的に預かってくれたり、大きな荷物を運ぶための台車を貸してくれたり、暮らしをより快適にするような、住民の要望に対応するサービスを提供してくれます。

コンシェルジュの勤務形態はマンションによりますが、8時~20時など、シフト制で長時間勤務している日勤が基本です。夜間は警備員や防犯カメラによる警備会社の遠隔警備など、ほかの形での見守りを採用しているマンションも多くあります。

マンションを見守るコンシェルジュの女性
(写真/PIXTA)

マンションコンシェルジュと管理人はどう違う?

マンションの管理人は建物自体の維持管理を担当するスタッフ。清掃や設備点検の立ち会いなど、館内のあちこちで作業をしているため、管理人室にいない時間もあります。管理人だけでコンシェルジュがいないマンションは多く存在しますが、コンシェルジュだけで管理人はいないというマンションは存在しません。

管理人がいるのは基本で、物件によってはプラスアルファのサービスを提供してくれるコンシェルジュがいる、といった感じです。コンシェルジュ付きマンションの場合、フロント業務をコンシェルジュが行い、バックヤードに管理人や警備員がいて、それぞれ担当する業務に対応します。

コンシェルジュデスクで住人の要望に対応する
共用施設の利用方法などもしっかり説明してもらえる(イラスト/杉崎アチャ)

コンシェルジュ付きマンションのメリット

コンシェルジュ付きのマンションに暮らすメリットについて紹介します。

ホテルライクなサービス

なんといってもホテルライクなサービスを受けられることです。フロントに丁寧に対応できる人が常に配置されているため、エントランスに高級感もあるでしょう。外国人居住者が多い高級マンションの場合は、日常的な英会話ができることを条件に採用したコンシェルジュが配置されていることもあります。細かな文字を読むのが大変な高齢者や子どもにとっては、会話でさまざまなことが確認できるため、特に重宝する存在となるでしょう。

人の目で見守る

コンシェルジュは、エントランスの様子が目に入るフロントに常駐しているため、人の目による外からの不審者侵入のチェック網となります。館内巡回の多い管理人よりも、フロントにいる時間が長いため、より効果の高い抑止力になるといえるでしょう。

一方で、住人を見守る目ともいえます。エントランスを通る小さな子どもに様子を問いかけたり、学校から帰ってきた子どもに声掛けをしたり、常に気にしてくれている大人が身近にいるということです。

コンシェルジュ付きマンションのメリットの一つとして資産価値が高いといえるか、というと、これは判断が難しいところです。コンシェルジュ付きのマンションは都心部に多く、もともと資産価値の高い高級マンションや、好立地で資産価値の高いマンションが多いからです。

コンシェルジュ付きマンションのデメリット

管理費が高め

コンシェルジュ付きマンションのデメリットとしては、人件費がかさむので管理費が高めになるということです。そのため、管理費に見合うサービスか、またはその負担をしてまで自分の暮らしにコンシェルジュが必要かは、マンションを選ぶ前によく検討しておくことが肝心です。

なお、マンションコンシェルジュを利用する人が少なかったり、管理費を抑える手段が必要になったり、という場合には、理事会の決議によりコンシェルジュを廃止することも選べます。もともとコンシェルジュサービスがあるマンションでも、将来的に廃止される可能性があることは知っておきましょう。

ロビーで転ぶ子どもの対応をするコンシェルジュ
住人が気持ち良く過ごせるよう、気配りや目配りをしてくれる(イラスト/杉崎アチャ)

住民に聞いた!コンシェルジュ付きマンションで、実際にどんなことを依頼している?

実際にコンシェルジュ付きのマンションに住んでいる人に、コンシェルジュにどのようなことをお願いしているのか、どう感じているのかについて聞いてみました。

「具体的なサービスを依頼したことはありませんが、コンシェルジュが話しやすく、ちょっとした相談もしやすいので、気になることが気軽に伝えられます。ほかの住人も気軽に話している感じがしますよ」

「共用部のBBQ場を使うときに機材を借りたり、場所を案内してもらったりしました。招いていた友人は、いつの間にかコンシェルジュに共用トイレの位置などを教えてもらっていたようで、便利なものだなと思いました」

「クリーニングの取り次ぎを頼んでいる住人を見かけます。自分ではまだ頼んだことはないけれど、いろいろサービスが付いているのはなんとなくうれしいし、何かあったときに頼めると思うと心強いですね」

「子どもの出入りを見守っていてくれる顔なじみの人がいると思うと、親としては安心感があります。実際に、転んだ子どもに声を掛けて対応してくれている姿を見かけたことがあります」

「子どもが鍵を持たずに学校に行ってしまったときなどは、出先からコンシェルジュデスクに電話をしています。子どもの帰宅時間と自分の帰宅時間を伝え、子どもが帰ってきたらエントランスの内側に入れてもらい、ロビーのソファで待つよう伝えてもらったりしています。不審者や暑さ寒さの心配がないところで子どもを待たせられるから、安心ですね。自分が外にいても、ちょっとしたことを確認してもらえるので、本当に助かります」

住人が暮らしやすいよう、さまざまな場面で細やかにサポートしてくれるコンシェルジュ。単に「〇〇をしてくれる」というサービスだけでなく、いざとなったらお願いできる先がある、という気持ちのサポートにもなっているようです。

外出中でもコンシェルジュに確認を依頼できる
コンシェルジュデスクの電話番号を控えておくと、外からでも気になることが確認できて重宝(イラスト/杉崎アチャ)
まとめ

コンシェルジュ付きマンションは、ホテルライクなサービスが受けられる

常駐する人の目があることで、外からの侵入者への抑止力や住人の子どもの見守りといった防犯面が強化される

手厚いサービスで管理費の負担が大きくなっていないか確認を。自分たちの暮らしに必要なサービスか検討して物件を選ぶ

SUUMOコンテンツスタッフ

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取材・文/竹入はるな イラスト/杉崎アチャ
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