リビング階段(リビングイン階段)はどうつくる? 寒さ対策や間取り例を紹介

最終更新日 2025年12月12日
文字サイズ
リビング階段(リビングイン階段)はどうつくる? 寒さ対策や間取り例を紹介

家族と顔を合わせる機会が増えて、コミュニケーションが取りやすいとされ、子育て世代に人気のリビング階段、また、空間をうまく使うことで開放感もぐっとアップするとも言われています。そんなステキなリビング階段ですが、リビングのどこに階段を設けるのか、どんな施工方法があるのか、わからないことがたくさん。そこで、今回はインテリアコーディネーターの住吉さやかさんに話をお聞きし、リビング階段の間取り例や、その間取りのメリット・デメリットについてご紹介したいと思います。

リビング階段(リビングイン階段)とは?

そもそもリビング階段とは、いったいどのようなもののことを言うのでしょうか?
リビング階段とは、ひと言でいえば「リビング内に設けられた階段」のこと。「リビングイン階段」とも呼ばれています。

2階に上がる階段をリビング内に設置することで、上の居室に行く際に必ずリビングを通ることになるので、玄関から居室に直行する場合でもリビングで顔を合わせることになります。したがって、特にお子さんがいるご家庭において、コミュニケーションが取りやすくなることが期待できる間取りと言えるでしょう。

リビング階段
(画像提供/PIXTA)

知っておきたいリビング階段(リビングイン階段)のメリット・デメリット

リビング階段のメリット

リビング階段は2階の居室に上がる階段をリビング内に設けますが、その特徴的な間取りならではのメリット・デメリットがあります。まずは、代表的なメリットについて把握しておきましょう。

ひとつには、家族の行動を把握しやすい点が上げられます。通常、1階はリビング・ダイニングをはじめとした共同の生活空間が広がっており、2階には寝室や子ども部屋といったプライベートな居室がつくられることが一般的です。
一方、リビング階段の場合は、居室に上がるにも外へ出るにも、一度はリビングを通過する必要があるので、家族の動向を把握しやすく、また、顔を合わせる頻度が高くなることによって、コミュニケーションの機会が増えることにも繋がります。特にお子さんがいるご家庭なら、さりげなく様子を観察することができ、何かあったときにも声掛けしやすい間取りと言えるでしょう。

そのほか、通常は部屋の中にはない階段を、リビング内に設けるので、階段と組み合わせた独特な部屋づくりを楽しむことが出来るのもリビング階段のメリットと言ってよいでしょう。例えば、階段下を収納スペースにすればリビングの収納を増やすことも可能です。他にもリビング階段にする際に吹抜けにすることで、敷地面積が狭い場合でも開放感や採光を増やせますし、スタイリッシュな空間を演出することも可能です。

■リビング階段のメリット

・家族の帰宅・外出を把握しやすい
・コミュニケーションの機会が増える
・室内に階段を配置することで、ひと味違う部屋づくりを楽しめる

リビング階段
(画像提供/PIXTA)

リビング階段のデメリット

一方、リビング階段ならではのデメリットも存在します。まず、リビングが上階とつながる構造となっているために、通常よりも上に広い空間を抱えることになるため、冷暖房効率は通常のリビングに比べて悪くなってしまいます。

同様の理由で、2階の居室に入ってもリビングの音が伝わりやすくなってしまいます。家族間で生活リズムが違う場合には、家族が就寝中の場合など、リビングの物音により配慮する必要があるでしょう。

また、リビングを必ず通過する構造上、2階に来客があるときでもリビングを通らなければなりません。お子さんの友人関係を把握できることはメリットとも言えますが、プライベートとパブリックの分離が難しい点は考慮に入れておきましょう。

■リビング階段のデメリット

・上階とつながっている構造上、冷暖房効率が悪い
・2階に音が伝わりやすい
・プライベートとパブリックの空間がきっちりと分離していないので、来客時の視線が気になることも

このようにリビング階段の構造は、求める生活スタイルによって、メリットにもなれば、デメリットにもなりえてしまいます。通常の間取りとは大きく異なる構造だからこそ、しっかりとメリット・デメリットを把握して、家族と一緒に事前検討をしておくことが大切です。

リビング階段
(画像提供/PIXTA)

リビング階段(リビングイン階段)の間取り

では、リビング階段はリビングのどの部分に配置されることが一般的なのでしょうか。リビング階段のレイアウトパターンについては大きく分けて3つの配置が考えられます。

■リビング階段のレイアウトパターン

1. リビングに入ってすぐの位置に設けるパターン
2. リビングの中央に設けるパターン
3. リビングの一番奥に設けるパターン

では、それぞれのレイアウトにはどんな特徴があるのか、これから一つずつ解説していきたいと思います。

リビング入口そばに、リビング階段を配置する間取り

このレイアウトパターンは、リビングに入ってすぐの場所に階段を配置するパターンです。

「中央に配置した場合と比べて、リビングを大きく横切る必要がなく、2階への来客時など、人の出入りが気になりにくいです。プライバシー性にある程度配慮したい場合の選択肢として考えられます。

もちろんその分、リビング階段が持つメリットである、コミュニケーションの機会はやや低減されてしまいます。とはいえ、いずれにせよリビングを経由することになるので、あまり気にしなくてもよいでしょう。

リビング階段を中央に配置した場合に比べて、階段への動線が短く、家具のレイアウトが比較的自由になるので、あまり広さがないリビングに階段を設けたい場合は、このレイアウトがオススメです」

間取図
(間取図作成/SUUMO編集部)
間取図
(間取図作成/SUUMO編集部)
間取図
(間取図作成/SUUMO編集部)

中央にリビング階段を配置する間取り

このレイアウトパターンは、リビングの中央に階段があるということで「リビング階段のメリットを最も享受できると言えます。中央に配置されているので、どこにいても住人の出入りに気づくことができるでしょう。リビングは生活の中心の場となるので、自然と顔を合わせる頻度が増え、会話を取りやすくなります」(インテリアコーディネーター 住吉さやかさん、以下同)

その反面、「リビングの中心部分を階段が占めてしまうために、ソファやテーブル等の大きな家具の配置が難しい場合があります。また、階段への動線を確保するために、スペースがたくさん必要になってきますから、あらかじめ動線を邪魔しない家具のレイアウトをしっかり計画する必要があります。スペースを使うので、リビングに大きな面積を割けるご家庭に向いていると言えるでしょう」

間取図
(間取図作成/SUUMO編集部)

リビング奥側にリビング階段を配置する間取り

「このレイアウトパターンは、入口側と同じように、家具のレイアウトに支障がないことが多いです。リビング入口から階段までの距離が長くなるので、コミュニケーションの機会も設けることが出来ます。

その反面、来客時にもリビングを通り抜けることになるので、お客様の視線やプライバシー性への配慮は難しくなります。また、リビング入口から階段に至る動線も広めに確保しなければなりません。そのため、来客が少ないご家庭、もしくは、来客は気心の知れた方がほとんどというご家庭には向いているといえます。

もしリビング奥に階段を設置した後になって、来客が増えたような場合には、家具のレイアウトを見直すことで、リビング内の様子がなるべく来客者の目に入らないようにすることもできます」

間取図
(間取図作成/SUUMO編集部)
間取図
(間取図作成/SUUMO編集部)

リビング階段(リビングイン階段)は寒い?冷暖房効率は?

リビング階段は寒いと良く聞きますが、実際のところどうなのでしょうか。
「冷暖房効率が良くないことについては、よく相談を受けます。対策とされているロールカーテンなどでは、あまり大きな効果は期待できません。冷暖房効率もデザインも設計段階でよく考え、しっかり相談することをオススメします」

このように、リビング階段にはメリットもあり、デメリットもあるもの。まずはご家庭ごとの家族のコミュニケーションのあり方をどうするかを話し合ったうえで、メリットが自分や家族の生活とマッチしているか、デメリットをどのようにカバーしていくかを、施工前にしっかり考えておきましょう。

リビング階段
(画像提供/PIXTA)
まとめ

リビング階段はリビングイン階段とも呼ばれ、リビング内に設けられた階段のこと

レイアウトは手前・中央・奥が考えられ、それぞれにメリットデメリットがある

メリットデメリット双方をしっかり把握し、優先順位と対策を考えておこう

物件・会社を探す

取材・文/伊藤 淳二 
関連する最新記事を見る
住みたいエリアや購入価格からマンション・一戸建てを探そう!
住まいの種類
住みたいエリア
  • エリア
  • 都道府県
  • 市区郡
購入価格

お役立ち講座・個別相談のご案内無料

住まい選びで「気になること」は、人それぞれ。スーモカウンターのアドバイザーは、新築マンション選びと会社選びをサポートします。講座や個別相談を通じて、よかった!と思える安心の住まい選びをお手伝いします。
カウンターアドバイザー

住み替えサポートサービス

ページトップへ戻る