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注文住宅を建てるにはどれくらいの費用がかかるのだろう。コストや仕様は広さによって違いが出るが、エリアの要素も影響する。そこで、「建設費にお金をかけているのはどの都道府県?」「1坪当たりの建設費用が高いのはどこ?」といった、気になるポイントを探ってみた。今回は、住宅金融支援機構が2014年6月に発表した「2013年度フラット35利用者調査報告」をもとに、2013年度のデータから紹介する。
47都道府県のなかで、建設費にお金をかけているのはどこだろう。まずは、都道府県別の「注文住宅1戸当たりの平均建設費」(土地取得費は含まず)を見てみよう。1位は東京都で平均建設費は3642万円。2位の神奈川県の平均を263万円も引き離してのダントツのトップだ。3位は名古屋市のある愛知県、4位は西日本の中心地・大阪府、5位は大阪市や京都市のベッドタウンでもある奈良県と、やはり大都市圏を抱えたエリアで建設費が高くなっている。他のエリアに比べて「大工さんなどの人件費が高く施工費がかかる」などの理由が考えられる。
2013年度の平均建設費は2012年度と比べると上昇。2013年度の全国平均は3015万円で、2012年度の2968万円より47万円アップ。建設費の高い上位5の都府県を見ても、3位の愛知県以外は平均建設費が上昇している。建築資材の価格や人件費の上昇が背景にありそうだ。なお、建設費が最も低かったのは宮崎県で2245万円だ。

次に、平均床面積のランキングを見てみよう。1位は山形県で平均151.8m2。2位石川県、3位富山県、4位岩手県、5位宮城県で、上位5県はすべて東北と北陸の県が占めている。これは、首都圏や大都市圏に比べて、広い家を建てられる広い土地が確保しやすいことが要因といえるだろう。
なお、全国平均は132.9m2で、2012年度の133.6m2よりも低下。建設費で上位だった東京都は129.4m2、神奈川県は130.0m2で全国平均を下回った。

建材や内装材、外装材、設備などのグレードが同じでも、床面積の大きな家を建てれば、その分、建設費は高くなる。そこで、同じ面積当たりのコストを比較できるのが「坪単価」だ。ここでは、都道府県ごとの平均建設費を平均床面積で割り、1坪(3.3m2)当たりにかかった費用を算出した(土地取得費用は含まない)。
上位を占めたのは東京都、神奈川県、大阪府、埼玉県、京都府。いずれも大都市圏のあるエリアだ。これらのエリアの坪単価の高さは、ほかのエリアと比べて床面積が小さいことに要因があると考えられる。
面積が小さい家の場合、材料費が少ない分、本体価格が減って坪単価も低くなると考えられがちだが、実はそうではない。本体価格の20~30%を占める「キッチン」や「バス」などの設備や人件費、運搬費・足場などの諸経費は、床面積の大きさに比例しない。また、設置や調整にかかる費用も床面積の大小とは関係ないため、家が小さいほど坪単価はアップするのだ。
なお、坪単価の全国平均は74.9万円。2012年度は69.8万円、2011年度は68.1万円で、年々上昇している。震災復興のための需要増や、円安による輸入建築資材の価格上昇も影響していそうだ。

なお、もっと詳しく知りたい場合は、住宅金融支援機構のホームページから「2013年度フラット35利用者調査報告」がダウンロードできる。土地の取得費用をふくむ場合の注文住宅の所要資金や、マンション取得の場合のデータもある。気になる人はチェックしてみよう。