SUUMO(スーモ)は、住宅・不動産購入をサポートする情報サイトです。
注文住宅を建てた人は、いくらくらいの費用をかけているのだろうか。いくらかかるかは仕様や家の広さによって違ってくるが、家を建てるエリアも影響する。そこで、「建設費にお金をかけている都道府県」「1坪当たりの建設費用が高い都道府県」はどこかを調べてみた。住宅金融支援機構が2014年11月28日に発表した「2014年度上半期フラット35利用者調査報告」から、2014年度上半期のランキングを紹介しよう。
2014年度上半期の注文住宅の建設費を「注文住宅1戸当たりの平均建設費」(土地取得費は含まず)で見てみよう。全国平均は3057万円。2013年度上半期の3004万円に比べてやや上昇している。その背景には、建築資材の高騰や人件費のアップのほかに、エコ関連の住宅設備やシステムの導入もありそうだ。
例えば、注文住宅を検討している人のスマートハウスの認知率は2011年の46.3%から2014年には87.3%にアップ。そのうち、導入を決定または検討している人も2011年の42.8%から51.2%に上昇(「2014年 注文住宅動向・トレンド調査」リクルート住まいカンパニー)。このように、年々増えている設備の導入が建設費アップの背景にあると考えられる。
では、都道府県別に見たとき、建設費にお金をかけているのはどこだろう。1位は東京都の平均建設費3534万円。全国平均と比べて477万円多い。2位は神奈川県、3位は大阪府、4位は兵庫県、5位は愛知県と、いずれも大都市圏を抱えたエリアが上位にランクインしている。
なお、建設費が最も低かったのは宮崎県で2115万円だ。

出典:住宅金融支援機構「2014年度上半期フラット35利用者調査報告」
都道府県のなかで一番広い家を建てているのはどこだろう。注文住宅の1戸当たりの平均床面積のランキングを見てみると、1位は福井県で平均143.0m2。2位は秋田県、3位は石川県、4位は愛知県、5位は北海道だ。4位の愛知県以外は大都市圏をもたないエリア。広い家を建てられる大きい面積の土地を確保しやすいことが、床面積が大きい要因のひとつだろう。
全国平均は130.7m2で、2013年度上半期の132.9m2よりもわずかに低下している。1位の福井県の143.0m2は、2013年度上半期に1位の山形県より14.8m2(一般的な住宅だと約9畳)狭くなっている。
建設費で1位だった東京都は123.1m2、2位だった神奈川県は130.5m2で全国平均を下回った。

出典:住宅金融支援機構「2014年度上半期フラット35利用者調査報告」
家の建設にどれくらいお金をかけているのかを1坪当たりの建設費で比較できるのが「坪単価」だ。ここでは、都道府県ごとの平均建設費を平均床面積で割り、1坪(3.3m2)当たりにかかった費用(坪単価)を算出(土地取得費用は含まない)。47都道府県のなかで、1坪当たりにかかるコストが高いのはどこかを見てみよう。
坪単価の高さで全国1位は94.7万円の東京都。2位は神奈川県、3位は大阪府、4位は京都府、5位は静岡県だ。全国平均は77.2万円で、2013年度上半期の74.6万円と比べると上昇している。
首都圏や大都市圏のある都府県が、上位に多いのはなぜだろう。要因のひとつに、ほかのエリアに比べて、床面積が小さいことが考えられる。
家の価格は、床面積に比例して高くなったり、低くなったりするわけではない。これは、水まわり設備(キッチンやバスなど)や足場代、人件費、運搬費など、床面積と比例しない費用がかかるため。そのため、床面積が小さいほうが坪単価は上がるのだ。
また、2015年1月1日からの相続税改正も影響していそう。特に土地の評価額の高い都市圏では課税対象になる人が増える見込みのため、節税対策として、二世帯住宅や賃貸併用住宅といった、坪単価が高くなりがちな住宅の購入があったのではないだろうか。

出典:住宅金融支援機構「2014年度上半期フラット35利用者調査報告」
なお、もっと詳しく知りたい人は、「2014年度フラット35利用者調査報告」をチェックしてみよう!住宅金融支援機構のホームページからダウンロードすることができる。平均世帯年収や住宅ローン返済の年収に占める割合などさまざまなデータがある。
この記事は、2022年3月17日現在の情報です