一人暮らしの手続き・届け出・住所変更…必要な手続き徹底解説!【チェックリスト付き】

最終更新日 2023年07月24日
一人暮らしの手続き・届け出・住所変更…必要な手続き徹底解説!

一人暮らしの新生活がスタート。楽しみだけど、電気や水道の手続き、役所への届け出などいろいろあって、何か忘れてしまわないかと不安……。そんな人のために、一人暮らしの新生活スタートするにあたって必要な手続き・届け出・住所変更についてじっくり解説。さらに、手続きをスムーズに進めるために知っておくといいこと、注意すべき点などについても紹介しよう。

初めての一人暮らし 必要な手続きを「引越し前」「引越し後」に分けて解説

一人暮らしを始めるには、住む部屋を決めて引越しをするだけ、ではない。電気や水道などの契約をしたり、住所が変わったことを役所に届け出たりと、さまざまな手続きが必要だ。ここでは、引越し前・引越し後に分けて、必要な手続きを解説していこう。

引っ越しの荷物の写真
(画像/PIXTA)

「引越し前」の手続き・届け出

住みたい部屋が決まると、同時に住所が決まり、さまざまな手続きができるようになる。早めに対応しておかなければならないものもあるので、いつ何をするか決めて動こう。

●新居の契約
●役所の手続き:転出届
●インフラなどの手続き:電気、ガス、水道
●電話・インターネット回線の契約
●郵便物の転送サービスの手続き

●新居の契約

住みたい部屋が決まったら、申し込み・審査を経て契約の手続きが必要となる。主に必要な書類は以下のとおりだが「物件によって異なるので不動産会社に確認を」とカエルホームズの木津さん。

特に気をつけたいのが「連帯保証人となる親や兄弟、親戚が遠方に住んでいる場合。申し込みから契約には、一般的に2週間ほどかかりますが、親が遠方の場合、契約書を送って捺印後に返送してもらう必要があるため、プラス1週間ほど余裕を見ておくと安心です」

◎必要な書類

□ 契約者の身分証明書(運転免許証、健康保険証など)
□(契約時に)住民票
□(物件により)収入証明や内定通知書
□(連帯保証人がいる場合)連帯保証人の収入証明、承諾書など

契約書に捺印する人の写真
(画像/PIXTA)

●役所の手続き:転出届

引越しにより市区町村を出る場合に必要な手続き。転出届は引越し前の市区町村の役所に提出する。引越し2週間前からできるので、時間があるうちに済ませておきたい。また、このときにもらう「転出証明書」は、転入届を提出する際、必要になるので、引越し後すぐに使う荷物と一緒に管理し、忘れないようにしよう。

なお、進学などで一時的に一人暮らしをする場合などは、住民票の移動はしなくてもOK。特に地元で成人式に出席したい場合、住民票のある住所で会場が決まるため、移動させないほうがいいことも。ただし、選挙の案内も住民票のある住所を元に案内が届くなど、さまざまな影響があるため、どちらがいいかよく考えよう。

◎必要な書類

□ 身分証明書(運転免許証、健康保険証など)
□ 印鑑

●インフラなどの手続き:電気、ガス、水道

実家を出て一人暮らしをする場合は、電気、ガス、水道を新たに契約する必要がある。すでに一人暮らしをしている場合も、移転の手続きが必要だ。

手続きは、電力会社、ガス供給会社、地域の水道局に電話をするか、公式ホームページから。遅くとも引越しの1週間前までに済ませておきたい。

なお、ガスの開栓には立ち会う必要があるため、引越し当日から使うためには、さらに早めに連絡しておいたほうが安心だ。また、ガスコンロが備え付けられていない物件の場合、事前に用意しておく必要がある。

ガス・電気・水道のイラスト
(画像/PIXTA)

●電話・インターネット回線の契約

電話・インターネット回線を自分で契約する必要がある場合は、希望するプロバイダの公式ホームページから手続きをしよう。新規で申し込むと回線工事が必要になるケースもあるので、すぐに使いたい場合、特に引越しシーズンには早めに連絡しよう。

一人暮らしのインターネットの選び方について、詳しくは
一人暮らしでインターネットを快適に使うには? 目的に合わせてWi-Fi・回線を選ぼう!

●郵便物の転送サービスの手続き

前の住所に届いた郵便物を、1年間、新居に転送してもらえる無料のサービスがある。実家から自分だけ一人暮らしをする場合でも、自分あてのものだけを転送してもらえて便利なので利用しよう。

手続きは、郵便局で「転居届」と下記の必要な書類を提出。転送開始までに数日かかることもあるため、1週間くらい前までに済ませておこう。

◎必要な書類

□ 身分証明書(運転免許証、健康保険証など)
□ 転居者の旧住所が確認できるもの(運転免許証、パスポート、個人番号カード、住民基本台帳カードまたは住民票等、官公庁が発行した住所の記載があるもの)

郵便受けの写真
(画像/PIXTA)

「引越し後」の手続き・届け出・住所変更

引越しが終わると、荷ほどきなどに大忙し。そんな中でも「転入届」など、決められた期限内に完了しなければならない手続きもあるので、忘れないうちに早めに済ませておこう。

●電気・ガス・水道の準備
●役所の手続き:転入届
●運転免許証の住所変更
●各種 登録住所の変更

●インフラ(電気・ガス・水道)の準備

電気はブレーカーを上げて各部屋の照明などがつくかどうかをチェック。水道は蛇口をひねってみて、使える状態かをチェック。水が出ない場合は、水道の元栓が開いているか確認しよう。

ガスは開栓作業の立ち会いが必要なので、事前に決めていた時間には家にいるようにしよう。ガスコンロが備わっていない場合、事前に使用するガスコンロを用意した上で立ち会いを。

◎インフラチェックリスト

□ブレーカーを上げ、各部屋の照明の点灯の有無
□蛇口をひねって水が出るか
□水が出ない場合、水道の元栓が開いているか
□ガスコンロの用意はできているか

配電盤の写真
(画像/PIXTA)

●役所の手続き:転入届

転入届は引越し後2週間以内に、引越し先の役所に届出を。同じ市区町村内での引越しの場合は「転居届」を提出。引越し前に転出届けを提出したときに受け取った「転出証明書」をはじめ、下記を用意して届け出を。

役所の窓口で「転入届」を提出することで、住民票の異動が完了。また、その後の住所変更に役立つので、住民票の写しを申請して受け取っておこう。

◎必要な書類

□ 転出証明書(転居届を出す場合は不要)
□ 身分証明書(運転免許証、健康保険証など)
□ マイナンバーカード(またはマイナンバー通知カード)
□ 印鑑

●運転免許証の住所変更

引越しの手続きにあたり、運転免許証は本人確認のための証明書として使われることが多い。さまざまな手続きを始める前に、まずは最寄りの警察署に行き、運転免許証の住所変更を済ませておこう。

◎必要な書類

□ 運転免許証
□ 引越し先の住所が確認できるもの(住民票、保険証、消印付き郵便物、公共料金の領収書など)

●各種 登録住所の変更

住所を登録しているところは意外と多いもの。

携帯電話、銀行、クレジットカード、保険、国民年金、国民健康保険(他の市区町村に引越した場合は加入手続き)、運転免許証、自転車の防犯登録など、住所を登録しているところをリストアップし、すべて住所変更の手続きをしよう。

また、通信販売などの住所変更をしたおかないと、買った商品をうっかり前の住所に届けてしまうことも。各社のホームページの中のマイページ、登録情報などから変更を。

各社の住所登録をまとめて変更できる便利なサイトもあるので活用しよう。

スケジュール帳を見る就活生の写真
(画像/PIXTA)

初めての一人暮らし ヌケ・モレのないようリストで管理して

一人暮らしをスタートさせるには、物件の契約や引越し、荷ほどきだけでなく、さまざまな手続きが必要。覚えきれないほどたくさんあるので、手続きの必要があるリストを作成し、スケジュールを決め、モレやヌケがないようチェックしながら済ませていこう。

チェックリスト

【引っ越し前】
□ 新居の契約
□ 役所の手続き:転出届
□ インフラなどの手続き:電気、ガス、水道
□ 電話・インターネット回線の契約
□ 郵便物の転送サービスの手続き

【引っ越し後】
□ インフラ(電気・ガス・水道)の準備
 □ ブレーカーを上げ、各部屋の照明の点灯の有無
 □ 蛇口をひねって水が出るか
 □ 水が出ない場合、水道の元栓が開いているか
 □ ガスコンロの用意はできているか
□ 役所の手続き:転入届
□ 運転免許証の住所変更
□ 各種 登録住所の変更

まとめ

引越し前には新居の契約、転出届、電気、ガス、水道の開始手続きなどが必要

引越し後には転入届の提出、運転免許証の住所変更、各種住所登録の変更などが必要

ヌケやモレのないようリストを作成し、スケジュールを決めて手続きを

賃貸物件を探す
引越し見積もりをする
中古マンションを探す
新築マンションを探す
新築一戸建てを探す
中古一戸建てを探す
土地を探す
注文住宅の会社を探す
売却査定する
リフォーム会社を探す
カウンターで相談する
ハウスメーカーを探す
工務店を探す
取材・文/前川ミチコ
関連する最新記事を見る
住みたいエリアや購入価格からマンション・一戸建てを探そう!
住まいの種類
住みたいエリア
  • エリア
  • 都道府県
  • 市区郡
購入価格

お役立ち講座・個別相談のご案内無料

住まい選びで「気になること」は、人それぞれ。スーモカウンターのアドバイザーは、新築マンション選びと会社選びをサポートします。講座や個別相談を通じて、よかった!と思える安心の住まい選びをお手伝いします。
カウンターアドバイザー

住み替えサポートサービス

ページトップへ戻る