大学進学を機に親元を離れる人のほとんどは、「初めての一人暮らし」になるのではないでしょうか。期待の半面、不安も尽きないと思いますが、特に家探しには関しては「どこに住むべきか」と迷ってしまうものです。
そんなときに、参考にしたいのが先輩たちの経験談です。そこで、今回は明大前駅徒歩5分に位置する、明治大学和泉キャンパスの学生4名の座談会を開催。住まいの実態を調査しました。
京王線と京王井の頭線が乗り入れる「明大前駅」から徒歩5分ほどの場所にある和泉キャンパス。京王線で新宿駅まで約9分、京王井の頭線で渋谷駅まで約7分と、どちらも乗り換えなしで行けるため都心へのアクセスも抜群です。では、すでに一人暮らしをしている先輩4人は、何を重視して現在の街を選んだのでしょうか?
Aさん【最寄駅:東府中駅(京王線)】
「不動産屋さんから京王線沿線をおすすめされたことがきっかけです。最初は、調布駅近辺がいいかなと思ったのですが、あまりいい物件が見つからず……ちょっと距離は離れてしまいますが、府中にまで範囲を広げて探しました。静かなエリアを希望していたので、東府中はぴったりでした。キャンパスも電車で1本なので便利です」
Bさん【最寄駅:高円寺駅(JR中央線)】
「親戚が高円寺に住んでいることもあって、おすすめされたので決めました」
Cさん【最寄駅:武蔵野台駅(京王線)】
「キャンパスまで1本で、乗車時間も20分ほどなので、通いやすさで決めました。部屋を探しはじめた当初は千歳烏山駅周辺も検討していたのですが、7万円くらいと割高な物件が多かったんです。仕送りゼロなので、食費とかの出費を考えたらキツくて断念しました」
Dさん【最寄駅:東中野駅(JR総武線)】
「3年から御茶ノ水駅近くの駿河台キャンパスに変わることも踏まえて、総武線沿線でと考えていました。高円寺や飯田橋、市ヶ谷もいいなと思ったんですけど、全体的に高くて。その点、東中野は家賃が割安でしたし、和泉キャンパスにも、駿河台キャンパスにもアクセスがいいので決めました」
ちなみに、周囲の学生はどんなエリアに住んでいるのか聞いてみると、明大前駅周辺に住んでいる人が多いとのこと。その場合、親の仕送りが多く、家賃も親もちのケースがほとんどなのだそうです。ほかにも、京王線の調布駅に住んでいる人も少なくないといいます。家賃相場がやや高いからか、京王井の頭線沿いを選ぶ人はあまり見かけないのだとか。
また、明治大学和泉キャンパスに通う学生さんがよく行く街はキャンパス最寄りの「明大前駅」のほか「新宿駅」「渋谷駅」が多いそうです。
次に、家から最寄駅までの距離を聞いてみました。
Aさん「徒歩5分くらいです」
Bさん「徒歩約4分ほどです」
Cさん「徒歩で10分もかからないくらいです」
Dさん「徒歩約10分です」
一番近い人で4分、遠い人でも10分と、みなさん駅の近くを選んでいるようです。ちなみにBさんとDさんは、朝起きるのが苦手とのこと。明治大学の授業時間は1限が9時からなので、お二人のように朝が弱い人は通学時間の短さも考慮したほうがよさそうです。電車の所要時間だけでなく、より時間を節約するために「駅からの時間」にも注目すべきかもしれません。
また、充実した暮らしを送るうえで、エリアの周辺環境は無視できません。先輩たちは、住んでいるエリアのどんなところを評価しているのでしょうか?
Aさん(東府中)「あまり栄えてはいないのですが、閑静なところが気に入っています。あと、『三宝食堂』という食堂があって、家から近いのでよく通っているんです。昔ながらの食堂で、とんかつとかフライがリーズナブルな値段で食べられるんですよ。お店のおばちゃんがすごく優しくて、学生っていうとサービスしてくれるんですよね。ほかにも駅前には『ガスト』や『すき家』もあって、僕みたいに自炊しない派の学生にはありがたいかぎりです」
Bさん(高円寺)「古着屋さんが多いところですね。あと、24時間のスーパーがあってよく利用しています。ほかにも深夜1時まで営業している本屋さんもあって、遅くに帰宅しても立ち寄ることができて便利ですよ」
Cさん(武蔵野台)「静かな住宅街が連なるエリアなので、とても住みやすいですね。駅から少し離れたところに『武蔵野の森公園』というテニスコートや野球場がある広い公園や、四季折々の草花が観賞できる『神代植物公園』があるので、散歩には最適だと思います。ただ、買い物や外食をしようと思っても、モスバーガーやオリジン弁当くらいしかないので、バリエーションに乏しいところが難点です」
Dさん(東中野)「西口に店舗が充実していて、こだわりのパン屋さんや総菜屋さんもあって一人暮らしにはうれしいですね。飲食店もおいしいところがたくさんあって大満足です。ちなみに僕のお気に入りは、西口からすぐのところにある『モーゼ』という絶品パスタで有名なお店です。あと、神田川沿いが散歩ロードになっていて、ランニングもできるので個人的にとても気に入っています」
大学生活を満喫するうえでは、最寄駅や学校までの距離と家賃のバランスを考えて検討することが望ましいかもしれません。和泉キャンパスの場合、最寄りの「明大前駅」は京王線、京王井の頭線が乗り入れているため、京王線とJR中央・総武駅を利用した通学を選択するケースが多いようです。
そこで、先輩たちの声も踏まえて、「明大前駅」まで乗り換えなし30分以内の家賃相場が比較的安い京王線沿線の駅をピックアップしました。
●聖蹟桜ヶ丘駅/家賃相場5.5万円、「明大前駅」まで乗車時間23分
京王線が乗り入れる「聖蹟桜ヶ丘駅」は、特急も停車するため新宿駅まで最短27分で着きます。駅前は、京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンター(せいせきSC)があり、人気のファッションブランドや雑貨、コスメショップも充実。また、多摩市役所の出張所や郵便局、図書館などの公共施設も駅近くに集まっているのも魅力。駅から5分ほど歩くと「多摩川」があり、緑が広がる河川敷ではたくさんの人が散歩や運動を楽しんでいるようです。
●高幡不動駅/家賃相場5.8万円、「明大前駅」まで乗車時間26分
多摩地域南部の東京都日野市に位置する「高幡不動駅」は、京王線と多摩都市モノレールが通る駅です。新宿駅まで特急で30分とアクセス良好。駅前には、生鮮食品から生活雑貨、カフェや飲食店、眼科医院や歯科医院、日野市役所の支所までそろう、地上6階、地下1階の「京王高幡ショッピングセンター」があります。また、多摩都市モノレールでは、
伊勢丹や高島屋などの百貨店をはじめ商業施設が集結する「立川北駅」まで、約11分なので買い物するにも便利そう。
●分倍河原駅/家賃相場6.2万円、「明大前駅」まで乗車時間19分
JR南武線と、京王線が乗り入れる「分倍河原駅」。特急が停車する駅で、新宿まで24分と近いことも魅力。ちなみに、ショッピングセンターが充実している立川駅までは、南部線で約6分です。駅からすぐの場所に商店街が続いており、飲食店をはじめ小規模な商店が軒を連ねています。また、駅から4分ほど行くと、2009年にオープンしたショッピングモール「MINANO」があり、スーパーをはじめダイソーやTSUTAYAなどがテナントとして入居しています。
在学生の声を参考に、ぜひ自分に合った街を選んでみてくださいね!