手取り25万円の家賃相場は?一人暮らし・二人暮らし・3人家族の家賃・生活費の相場はいくら?

公開日 2023年10月11日
手取り25万円の家賃相場は?一人暮らし・二人暮らし・3人家族の家賃・生活費の相場はいくら?

住まい探しの理由は人それぞれです。もっと住みやすい部屋を探す人もいれば、就職・転勤・結婚・子どもの誕生など、ライフステージの変化をきっかけに住まい探しを始める人もいることでしょう。ただ、ワクワクしながら部屋を探し始めたものの、「今の月収・手取りでいくらの家賃なら払っていけるのだろうか…」と不安を感じてしまうこともあります。
今回は、気になるエリアの家賃相場がいくらなのか、さらに、部屋を借りるときの初期費用はどのくらいなのか紹介します。あわせて、手取り25万円の単身世帯・二人暮らし世帯・ファミリーの3人世帯の家計をシミュレーションして、いくらの家賃なら無理なく支払っていけるのか、物件選びのポイントなどについて解説します。

手取り25万円は月収にするといくら?年金や健康保険・税金の額をシミュレーション

まわりの人はいくら給料をもらっているの?男女別の平均月収は?

給料イメージ
まわりの人の給料は?(画像/PIXTA)

住まい選びをシミュレーションする前に、まわりの人の収入の状況を、厚生労働省が公表している「令和3年 賃金構造基本統計調査」の結果をもとに見てみましょう。一般労働者の平均給与は、男性が前年度比0.5%減の33.72万円、女性が同0.7%増の25.36万円で、男女合わせた合計は同0.1%減の30.74万円でした。

年齢・男女別の平均賃金は、20代前半では男女差はあまり見られませんが、20代後半から男性の賃金の上昇スピードが女性を上回るようになります。具体的に見ていくと、男性の平均給与は30代後半で30万円を超え、年齢が高くなるにしたがって増えていきます。そして、50代後半でピークの41.36万円(年収換算で約496万円)に達します。一方、女性の平均月収は30代後半で25万円を超え、その後も緩やかに上昇していきますが、ピークは50代前半の27.79万円(年収換算で約333万円)で、平均月収が30万円を超えることはありません。

女性の賃金の上昇が緩やかな点について、調査では具体的な考察は行っていませんが、調査対象となった男性の平均年齢が44.1歳・平均勤続年数が13.7年だったのに対して、女性の平均年齢は42.1歳・平均勤続年数は9.7年でした。勤続年数の短さが平均月収に一定の影響を及ぼしていそうです。

一般労働者の年齢・男女別の平均月収(万円)
年齢 男性 女性 男女計
全体平均 33.72 25.36 30.74
~19歳 18.56 17.73 18.25
20~24歳 21.54 21.07 21.31
25~29歳 25.33 23.62 24.62
30~34歳 29.05 24.85 27.58
35~39歳 32.70 26.00 30.50
40~44歳 35.76 26.99 32.80
45~49歳 38.28 27.09 34.43
50~54歳 41.21 27.79 36.62
55~59歳 41.36 27.33 36.55
60~64歳 31.81 23.44 29.28
65~69歳 27.48 22.22 25.98
70歳~ 25.65 21.01 24.33
平均年齢 44.1歳 42.1歳 43.4歳
平均勤続年数 13.7年 9.7年 12.3年
出典:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査
有効回答を得た56,465事業所から、10人以上の常用労働者を雇用する民間事業所49,122事業所を抽出し、令和3年6月の賃金等について集計。調査時期は令和3年7月。

手取り25万円は月収にするといくら?年金や健康保険・税金はいくら払うの?

毎月の給料からは所得税や住民税のほか、厚生年金や健康保険、雇用保険の保険料が天引きされるため、手取り額は給料の額面よりも少なくなります。一般的には「月収の約8割から7割が手取り額の目安」といわれており、月収が多いほど税金の負担が増え、額面に比べた手取り額が減る傾向にあります。

実際にどのくらいの金額が給料から天引きされているのでしょうか。正社員として働いている、35歳・独身・社会保険加入者の条件でシミュレーションしたところ、手取り額から逆算した月収(額面給料)は以下のようになりました。

手取り額から逆算した月収の目安
手取り 月収
15万円 19.2万円
20万円 26.0万円
25万円 32.9万円
30万円 40.0万円
35万円 46.7万円
40万円 53.3万円
45万円 61.6万円
50万円 69.4万円
55万円 76.4万円
60万円 84.5万円
65万円 91.5万円
70万円 100.0万円
75万円 107.1万円
80万円 117.6万円
35歳・独身・社会保険加入者の条件で筆者が試算。数値はあくまでも目安

シミュレーション結果では、手取り25万円の人は約7.9万円が給料から天引きされています。そこで、その内訳を試算したところ、厚生年金が約29,300円、健康保険が約15,700円、雇用保険が約1,600円、所得税が約7,000円、住民税が約25,100円でした。
※手取り額から逆算しているため、千円以下の単位に誤差があります。計算結果はあくまでも目安としてお考えください。

手取り25万円で給料から天引きされる社会保険料と税金の目安
厚生年金 29,300円
健康保険 15,700円
雇用保険 1,600円
所得税 7,000円
住民税 25,100円
35歳・独身・社会保険加入者の条件で筆者が試算。数値はあくまでも目安

手取り25万円の人の家賃の目安は?

主な都道府県別の家賃相場をもとに、シミュレーションしてみよう!

家賃イメージ
手取り25万円の家賃目安は?(画像/PIXTA)

家賃の目安に明確な定義はありませんが、手取り額の3割程度といわれています。

手取り額に対する家賃の目安
手取り額 家賃目安
15万円 4.5万円
20万円 6.0万円
25万円 7.5万円
30万円 9.0万円
35万円 10.5万円
40万円 12.0万円
45万円 13.5万円
50万円 15.0万円
55万円 16.5万円
60万円 18.0万円
65万円 19.5万円
70万円 21.0万円
75万円 22.5万円
80万円 24.0万円
筆者試算。手取りの3割が家賃の目安になる

手取り25万円の人の家賃目安は7.5万円です。7.5万円の予算でどんな部屋に住めるのか、主要な地域の家賃相場をもとにシミュレーションしてみましょう。参考にしたのは、総務省統計局が5年ごとに実施している「住宅・土地統計調査」の結果です。家賃相場を、建物の構造(木造・非木造)や間取り・広さ別に調べてみました。

主な都道府県の構造・間取り別の家賃相場・家賃0円を含まない(万円)
共同住宅 全国平均 東京都 大阪 愛知
木造/29m2以下【1K/1R】 4.64 5.68 4.09 4.33
非木造/29m2以下【1K/1R】 5.20 6.97 4.94 4.57
木造/30~49m2以下【1DK/1LDK】 5.30 7.22 4.90 5.33
非木造/30~49m2以下【1DK/1LDK】 6.33 9.53 6.26 5.68
木造/50~69m2以下【2DK/2LDK】 5.99 8.45 6.38 6.11
非木造/50~69m2以下【2DK/2LDK】 7.51 11.95 7.65 6.68
木造/70~99m2以下【3DK以上】 6.37 9.00 6.68 6.25
非木造/70~99m2以下【3DK以上】 9.18 14.90 9.03 7.87
北海道 宮城 広島 福岡
木造/29m2以下【1K/1R】 3.58 4.08 3.91 3.72
非木造/29m2以下【1K/1R】 3.92 4.65 4.10 4.14
木造/30~49m2以下【1DK/1LDK】 4.35 5.12 4.58 4.55
非木造/30~49m2以下【1DK/1LDK】 4.96 5.69 5.41 5.37
木造/50~69m2以下【2DK/2LDK】 5.24 5.82 5.78 5.47
非木造/50~69m2以下【2DK/2LDK】 6.00 6.85 6.53 6.44
木造/70~99m2以下【3DK以上】 5.35 6.29 6.33 6.38
非木造/70~99m2以下【3DK以上】 7.25 8.08 7.59 7.82

やはり、東京都や大阪などは家賃相場が高く、なかでも3DK以上・70m2(平米)~99m2以下の間取りに相当する部屋の家賃は、東京都では非木造住宅では14.90万円で、次いで高かった大阪府の9.03万円を大きく上回っています。
全国平均では、一人暮らしの住まいに選ばれやすい1K・1Rが4.64万円(木造)~5.20万円(非木造)、カップルや二人暮らしの住まいに選ばれやすい1LDKが5.30万円(木造)~6.33万円(非木造)、3人以上の家族の住まいに選ばれやすい2LDK以上の住まいが5.99万円(木造)~9.18万円(非木造)でした。

これらのデータをもとに、家賃上限目安の7.5万円で住まいを探してみると、全国平均で、1K/1R/1LDKなど、さまざまな選択肢の中から、通勤・通学に便利な住まいを選べそうです。しかし東京都の場合は、二人暮らしや3人以上のファミリー世帯になると選択肢が限られてきます。会社からの家賃補助があれば選びやすくなりますが、補助が期待できない場合には、家賃の安い物件を探したり、家計を見直して家賃に充てる費用をねん出したりする必要があるかもしれません。

都内23区で部屋を探すならどうすればいい?23区で家賃が安いのはどのエリア?

東京都内を中心に住まいを探す場合、単身者は1Kや1DKなどが主な選択肢になりますが、マンションタイプだと最も安い江戸川区・葛飾区・足立区でも7万円です。

23区内 1K・1DK(単身世帯想定・マンションタイプ)の家賃の安さランキング
順位 エリア 家賃相場
1位 江戸川区 7.0万円
1位 葛飾区 7.0万円
1位 足立区 7.0万円
4位 練馬区 7.3万円
5位 板橋区 7.5万円
6位 杉並区 7.9万円
7位 荒川区 8.0万円
7位 北区 8.0万円
7位 大田区 8.0万円
10位 豊島区 8.3万円
10位 中野区 8.3万円
12位 世田谷区 8.5万円
13位 墨田区 8.7万円
13位 文京区 8.7万円
15位 品川区 8.8万円
16位 江東区 9.0万円
17位 台東区 9.3万円
18位 新宿区 9.5万円
19位 中央区 9.6万円
20位 目黒区 9.8万円
21位 渋谷区 10.2万円
22位 千代田区 10.4万円
23位 港区 11.0万円
23区内、1K・1DK(マンションタイプ)の「SUUMO」に登録されている賃貸物件の賃料をもとに独自の集計ロジックによって算出(2023年3月時点)

二人暮らしでは、1LDKや2K、2DKなどが主な選択肢になりますが、マンションタイプだと、最も安い足立区が8.2万円、葛飾区が8.3万円です。

23区内 1LDK・2K・2DK(二人世帯想定・マンションタイプ)の家賃の安さランキング
順位 エリア 家賃相場
1位 足立区 8.2万円
2位 葛飾区 8.3万円
3位 江戸川区 8.7万円
4位 板橋区 9.7万円
5位 練馬区 10.3万円
6位 荒川区 11.0万円
7位 北区 11.2万円
8位 大田区 11.6万円
9位 杉並区 12.3万円
10位 江東区 12.4万円
11位 中野区 12.8万円
12位 豊島区 12.9万円
13位 世田谷区 13.2万円
13位 墨田区 13.2万円
15位 台東区 14.0万円
16位 品川区 15.0万円
17位 文京区 15.1万円
18位 目黒区 15.5万円
19位 新宿区 15.6万円
20位 中央区 17.0万円
21位 千代田区 17.8万円
22位 渋谷区 18.3万円
23位 港区 20.3万円
23区内、1LDK・2K・2DK(マンションタイプ)の「SUUMO」に登録されている賃貸物件の賃料をもとに独自の集計ロジックによって算出(2023年3月時点)

3人以上の家族で暮らすファミリー世帯を想定した場合、2LDKや3K、3DKなどが主な選択肢になりますが、マンションタイプだと最も安い足立区で10.1万円、葛飾区で10.6万円です。

23区内 2LDK・3K・3DK(ファミリー世帯想定・マンションタイプ)の家賃の安さランキング
順位 エリア 家賃相場
1位 足立区 10.1万円
2位 葛飾区 10.6万円
3位 江戸川区 11.2万円
4位 板橋区 12.0万円
4位 練馬区 12.0万円
6位 大田区 14.4万円
7位 杉並区 15.0万円
8位 荒川区 15.3万円
9位 北区 15.4万円
10位 中野区 15.9万円
11位 墨田区 16.3万円
12位 世田谷区 16.5万円
13位 江東区 17.8万円
14位 豊島区 18.5万円
15位 台東区 18.6万円
16位 品川区 20.9万円
17位 文京区 21.0万円
18位 目黒区 23.0万円
19位 新宿区 23.5万円
20位 中央区 24.0万円
21位 千代田区 27.1万円
22位 渋谷区 29.0万円
23位 港区 30.3万円
23区内、2LDK・3K・3DK(マンションタイプ)の「SUUMO」に登録されている賃貸物件の賃料をもとに独自の集計ロジックによって算出(2023年3月時点)

家賃を安くするポイントは?どんな物件に注目して探せばいい?

都内23区内で二人暮らしやファミリー物件をを探す場合、家賃上限の7.5万円以内で物件が見つからない場合には、家賃の安いエリアや物件を中心に探す必要があるため、23区を離れて周辺の「市」も候補に加えるといいかもしれません。以下に紹介するポイントに注目して、部屋探しをしてみるといいでしょう。

家賃が安い部屋を探すポイントのイメージ
家賃が安いマンション・アパートを探すポイント
  • 同じ建物でも1階にある部屋のほうが家賃が安くなる傾向がある
  • 築年数が経過している物件を選ぶ
  • RC造や鉄骨造を避け、木造の物件を選ぶ
  • 風呂/トイレ別の物件ではなく、3点・2点ユニットバスの物件を選ぶ
  • 最寄駅から徒歩10分以上の物件を選ぶ
  • マンションよりアパートのほうが家賃が安いことが多い
  • エレベーターなしの物件を選ぶ

手取り25万円の家計は?単身・二人暮らし・3人家族・4人家族ではどう違う?

手取り25万円の単身世帯の家計をシミュレーション

家計シミュレーションのイメージ
家計をシミュレーションしてみよう(画像/PIXTA)

まずは手取り25万円の単身世帯の家計を具体的にシミュレーションしてみましょう。支出金額は、総務省統計局が発表している「家計調査 2022年」をもとに主な項目を抽出し、家賃は手取り額の3割を目安に計算しています。

単身世帯の1カ月の支出は17.43万円で、手取り額との差額7.57万円が手元に残ります。交際費などの出費が加わっても、生活が苦しくなることはなさそうです。もしも会社から家賃補助がある場合には、その分を貯蓄にまわすことや、もうワンランク上の住まいを探すこともできます。

単身世帯の家計シミュレーション
支出項目 金額
家賃 7.50万円
食費 3.91万円
水道光熱費 1.31万円
教養娯楽 1.80万円
通信費 0.70万円
交通費 0.38万円
衣類 0.50万円
家具・家事用品 0.55万円
習い事・教育費 0.04万円
保険・医療費 0.74万円
支出合計 17.43万円
手取り額 25.00万円
貯金可能額 7.57万円
出典:家賃以外の支出データは、総務省統計局発表の「家計調査 2022年 (表番号1) 第4表 世帯人員・世帯主の年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出」から抽出。
※習い事・教育費は、単身世帯は趣味での習い事や自己啓発目的のセミナー受講費、勉学のための教材費など、ファミリー世帯は子どもの教育費など含む

手取り25万円の二人暮らしの家計をシミュレーション

続いて、夫婦など二人暮らしの家計をシミュレーションしてみました。1カ月の支出額は23.88万円。大きく増えたのは食費で、光熱費なども増えています。手取り25万円でも生活は可能ですが、貯金額が1.12万円と少し少なめではあります。家賃をもう少し安くして、1万円でも多く貯金額を増やしましょう。

夫婦など二人暮らしの家計シミュレーション
支出項目 金額
家賃 7.50万円
食費 6.76万円
水道光熱費 2.20万円
教養娯楽 2.31万円
通信費 1.05万円
交通費 0.35万円
衣類 0.68万円
家具・家事用品 1.08万円
習い事・教育費 0.44万円
保険・医療費 1.49万円
支出合計 23.88万円
手取り額 25.00万円
貯金可能額 1.12万円
出典:家賃以外の支出データは、総務省統計局公表の「家計調査 2022年 (表番号1) 第4表 世帯人員・世帯主の年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出」から抽出。
※習い事・教育費は、単身世帯は趣味での習い事や自己啓発目的のセミナー受講費、勉学のための教材費など、ファミリー世帯は子どもの教育費など含む

手取り25万円の3人世帯の家計をシミュレーション

子どもを含めた3人世帯の家計を見ると、食費の増加に加えて、子どもの習い事に関する支出の増加が目立ちます。支出の合計額も28.29万円になり、手取り収入だけでは生活費が足りなくなってしまいます。全体的に支出を抑えつつ、不足分はボーナスや貯蓄をあてるなど工夫してみましょう。

子ども1人含めた3人世帯の家計シミュレーション
支出項目 金額
家賃 7.50万円
食費 8.06万円
水道光熱費 2.57万円
教養娯楽 2.64万円
通信費 1.37万円
交通費 0.47万円
衣類 0.93万円
家具・家事用品 1.28万円
習い事・教育費 1.95万円
保険・医療費 1.51万円
支出合計 28.29万円
手取り額 25.00万円
貯金可能額 -3.29万円
出典:家賃以外の支出データは、総務省統計局公表の「家計調査 2022年 (表番号1) 第4表 世帯人員・世帯主の年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出」から抽出。
※習い事・教育費は、単身世帯は趣味での習い事や自己啓発目的のセミナー受講費、勉学のための教材費など、ファミリー世帯は子どもの教育費など含む

手取り25万円の4人世帯の家計をシミュレーション

子どもを含めた4人世帯の家計を見ると、子どもの習い事に関する支出の増加が目立ちます。世帯人数の増加に合わせて、支出の合計額も31.87万円になり、生活費の不足が顕著になります。ボーナスをあてにしたり、貯蓄を切り崩したりするだけではやりくりが難しいと思われるので、パートナーに働いてもらうなど、世帯収入を増やす工夫をしましょう。

子ども2人含めた4人世帯の家計シミュレーション
支出項目 金額
家賃 7.50万円
食費 8.81万円
水道光熱費 2.66万円
教養娯楽 3.21万円
通信費 1.48万円
交通費 0.54万円
衣類 1.27万円
家具・家事用品 1.39万円
習い事・教育費 3.61万円
保険・医療費 1.41万円
支出合計 31.87万円
手取り額 25.00万円
貯金可能額 -6.87万円
出典:家賃以外の支出データは、総務省統計局公表の「家計調査 2022年 (表番号1) 第4表 世帯人員・世帯主の年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出」から抽出。
※習い事・教育費は、単身世帯は趣味での習い事や自己啓発目的のセミナー受講費、勉学のための教材費など、ファミリー世帯は子どもの教育費など含む

部屋を借りるときの初期費用は?家具の調達費用はどのくらい?引越し業者の相場は?

アパート・マンションを借りるのに必要な初期費用はいくら?料金の相場は?

初期費用のイメージ
部屋を借りるときの初期費用はいくらかかる?(画像/PIXTA)

新しい生活をスタートするためには、さまざまな初期費用が必要です。主な初期費用は、入居時の家賃(前家賃)のほか、敷金、礼金、不動産会社への仲介手数料、保証料、火災保険料などで、その総額は家賃の4.5カ月分が相場といわれています。

内訳 内容 金額の目安
前家賃 入居する月の家賃。月の途中に入居する場合には、日割り計算して支払うことも 家賃1カ月分
敷金 退去時の原状回復費用に充てる費用。かかった金額が差し引かれて戻ってくるのが一般的 家賃1カ月分
礼金 大家さんへのお礼の意味で支払うお金。退去時の返金はない。礼金という習慣がない地域もある 0円~家賃1カ月分
仲介手数料 不動産会社に支払う手数料 家賃1カ月分
保証料 連帯保証人に代わる制度。家賃を滞納した場合に備えて加入し、保証料は保証会社に支払う 家賃+共益費の0.5カ月
火災保険料 火災などの災害に備えて加入。主な補償は、大家さんに対する賠償責任をカバーする「借家人賠償責任保険」と、自分の「家財」の2つ 単身で1.5万円、カップル・ファミリーで2万円程度
鍵の交換費用 玄関の鍵を交換する費用 1万~2万円

このように、初期費用は大きな負担になりますが、以下に紹介するように、ちょっとした工夫で出費を抑えることができます。

敷金・礼金ゼロの物件を探す 敷金がゼロでも、クリーニング代などの費用が別途必要になる場合あり。詳細は契約時に要確認
フリーレントの物件を探す 「最初の○カ月間の家賃が無料」といった募集をしている物件のこと。期間限定のキャンペーンや競合が多いエリアなどでは通年で実施されていることもある
閑散期を狙って探す 賃貸の需要が多い春先や秋の引越しシーズン。それ以外の時期は空室対策としてフリーレントや、礼金ゼロ、鍵の交換費用なしなど、入居者に有利な条件を提示してくれることもある
仲介手数料が安い不動産会社を探す 不動産会社へ支払う仲介手数料は上限が1カ月が多いが、0.5カ月など安い仲介手数料で紹介してくれる不動産会社もある

家具や家電を購入する場合の費用の相場は?

新しい生活を始めるにあたって、家具や家電を新調することも多いでしょう。一人暮らしなら10万円~20万円、家族で暮らすなら50万円ぐらいなど、まとまった出費が必要になります。家具や家電の種類によっては、サイズやランクで価格に大きな幅がありますので、事前にある程度の予算を組んで、必要性の高い家具・家電から新調していきましょう。

以下は、知っておくと便利な、家具・家電選びのポイントについて紹介している記事です。新生活をスタートする際の参考にしてください。

引越し費用の相場は?工夫すれば安く抑えることができる?

引越し費用のイメージ

引越し費用は、主に荷物の量や移動距離によって変わりますが、引越しの需要が多い春先(2~4月)は料金が高くなります。たとえば、3人家族の引越し費用の平均額を見ると、通常の時期は9.2万円ですが、2月~4月の繁忙期には12.3万円になります。そのため、繁忙期を避けたり、平日を選んだりすると、引越し費用を抑えることができます。また、複数の会社に見積もりを依頼して、納得のいく金額を提示してくれた会社に依頼することも大切です。

この金額は参考として紹介しますが、原油をはじめ物価の高騰などで引越し料金に変動があるかもしれません。
見積もりを取って、最新の料金を確認してください。

【繁忙期(2~4月)における家族の引越し価格相場】
2人家族 3人家族 4人家族
全平均 97,915円 123,358円 155,096円
~15km未満
(同市区町村程度)
77,105円 98,682円 121,838円
~50km未満
(同都道府県程度)
88,676円 112,420円 141,978円
~200km未満
(同一地方程度)
115,353円 143,949円 176,781円
~500km未満
(近隣地方程度)
150,972円 193,537円 239,650円
500km以上
(遠距離地方程度)
210,619円 271,526円 306,554円
※2020年4月時点の「SUUMO引越し見積もり」口コミデータより算出。最新価格は見積りを取って確認してください。
【通常期(5~1月)における家族の引越し価格相場】
2人家族 3人家族 4人家族
全平均 74,505円 92,675円 115,729円
~15km未満
(同市区町村程度)
64,815円 79,792円 99,192円
~50km未満
(同都道府県程度)
70,794円 89,344円 118,144円
~200km未満
(同一地方程度)
86,478円 105,281円 134,971円
~500km未満
(近隣地方程度)
110,040円 148,712円 179,745円
500km以上
(遠距離地方程度)
157,166円 196,619円 238,990円
※2020年4月時点の「SUUMO引越し見積もり」口コミデータより算出。最新価格は見積りを取って確認してください。

手取りの範囲で無理なく暮らせる住まいを探そう!

手取り25万円だと一人暮らしなら多少のゆとりがありますが、家族が増えると支出が増えて、家計を上手にやりくりしなければなりません。そのため、手取り額をもとにした一般的な家賃上限の目安は7.5万円ですが、広さを重視するなら駅からちょっと離れた場所で探すなど、家賃が安い物件を探す必要もあります。
今回紹介したシミュレーションを参考にして、無理なく暮らせる住まいを探しましょう。

まとめ

家賃上限の相場は手取り額の3割が目安で、手取り25万円だと7.5万円。収入の範囲で支払うのが難しい場合には、家賃が安いエリアや物件を中心に探すことが大切

新しい部屋を借りる場合に必要な初期費用の目安は、家賃の4.5カ月分くらいが相場といわれている。そのほかにも、家具や家電の購入費用や、引越しのための費用が必要になる

相場より安い家賃の部屋もある。木造の建物を選ぶ・駅から徒歩10分以上の物件から選ぶなど、紹介したポイントに注目して探すといい

賃貸物件を探す
引越し見積もりをする
中古マンションを探す
新築マンションを探す
新築一戸建てを探す
中古一戸建てを探す
土地を探す
注文住宅の会社を探す
売却査定する
リフォーム会社を探す
カウンターで相談する
ハウスメーカーを探す
工務店を探す
文/齋藤勇 イラスト/青山京子
関連する最新記事を見る
住みたいエリアや購入価格からマンション・一戸建てを探そう!
住まいの種類
住みたいエリア
  • エリア
  • 都道府県
  • 市区郡
購入価格

お役立ち講座・個別相談のご案内無料

住まい選びで「気になること」は、人それぞれ。スーモカウンターのアドバイザーは、新築マンション選びと会社選びをサポートします。講座や個別相談を通じて、よかった!と思える安心の住まい選びをお手伝いします。
カウンターアドバイザー

住み替えサポートサービス

ページトップへ戻る