大学生187人の一人暮らしを調査　イマドキ学生の賃貸生活事情2017

今住んでいる街を選んだ理由は「学校に近い」が半数以上。学校付近の街は通学アクセスがいいだけでなく、一人暮らし向けの間取りや、家賃を抑えめにした物件も多い。２位の「コンビニ・スーパーに近い」など、生活の利便性が高いエリアでもある。

学校までの交通手段は「徒歩」が6割近くとダントツ。特に大学のキャンパスが郊外にある場合、家賃が安めになるため、大学の近くに部屋を借りやすいケースも多い。そして通学時間は「15分以内」を中心に、ほとんどの人が40分以内。せっかく一人で住むなら、自分が暮らしやすい場所にと考える人が多いようだ。

間取りは「1K」と「ワンルーム」が多く、合わせて半数以上。広さは「～18m²」がボリュームゾーンだが、7割以上の人が「～25m²」に収まる。一人暮らしに必要な家具・家電を置くには十分な広さといえそうだ。

家賃は「5万円台」が最も多く、7割近い人が「4万円未満」～「7万円台」に収まっている。ほとんどの人が25m²以下の1Kやワンルームを選んでいるため、自然な結果といえそうだ。

アルバイトを「している」と答えた人が約6割。その人たちに職種を聞いたところ、「飲食店・接客・調理」が約4割と圧倒的に多かった。また、学生の強みを活かした「家庭教師・塾講師」、未経験でも始めやすい「コンビニ・スーパー販売」などの仕事も2割近くいた。

そのアルバイトで得られる収入は「3万円未満」が最多だが、「5万円以上m²～6万円未満」も同様に多い。アルバイトにさける時間、親からもらう仕送りの金額には個人差が大きいため、かなりのばらつきが見られる。

そして仕送りの金額は「0円」が4割以上。2010年のデータでは、仕送りがないと答えた割合が10.8％だったことを考えると、金銭的に苦しい思いをしている学生が増えたのかもしれない。勉強をしながら、アルバイトで生活費・お小遣いをまかなっている人が多いことがうかがえるデータとなった。

一人暮らしをしている大学生の生活事情を調べると、多くの人が学校近くのコンパクトな部屋に住み、仕送りに頼りきらず、自らもアルバイトをして生活していることが分かった。どのスタイルが正解ということはないが、自分の部屋探しの参考にしてみよう。