東京ベイフロントに里山が!? 空中庭園を内包するメガマンション【千葉県船橋市 ワンダーベイシティSAZAN】

公開日 2025年10月28日
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ワンダーベイシティSAZANの外観
メインエントランス。バルコニーや外階段の外壁にシンボリックなグリーンの強化ガラスを使用している
取材したマンション名:ワンダーベイシティSAZAN

所在地:千葉県船橋市
竣工年:2007年
総戸数:1211戸

高さほぼ3階分のエスカレーターに圧倒される

2022年1月に総務省が公表した報告によると、東京23区は転出者数が転入者数を1万4828人上回り、「転出超過」になったという。働き方改革、コロナ禍などによるテレワークの浸透で、東京一極集中が緩んだことが背景にあるようだ。転出先トップ3は、1位神奈川、2位埼玉、3位千葉の隣接3県。いずれも東京のベッドタウンと呼ばれた都市が点在するエリアだ。

今回紹介するマンション、ワンダーベイシティSAZANがある千葉県の船橋市も、そんな都市のひとつである。人口は日本の全市町村で21番目に当たる64万4000人超(2021年4月1日時点)で、全国20の政令指定都市を除けば最も人口の多い自治体だという。

ワンダーベイシティSAZANは、その船橋市の市勢を象徴する、総戸数1211戸の大規模ファミリータイプマンションだ。1戸当たり2.5人が暮らしていると仮定すると、3000人超が住んでいる計算になる。

最寄り駅は京葉線南船橋駅。駅前にはURの大規模集合住宅・若松二丁目団地、日本第一号店となったスウェーデン発の世界的ファニチャーストア・IKEA Tokyo-Bay、ららぽーとTOKYO-BAYなどがある。また、ラムサール条約登録地としても知られる希少な自然の宝庫・谷津干潟も近い。

さて、南船橋駅の改札を出て南に向かうと、視界にはIKEA 、そして、グリーンのガラスパネルが特徴的な外観のワンダーベイシティSAZANが目に入る。マンションが近づくにつれてひしひしと建造物の迫力が増してくる感じだ。

エントランスもこのスケールならではの造り。ほぼ3階分に相当する高さのエスカレーターは、マンションというより、大きなショッピングモールや、深度の深い地下鉄駅のそれに近い。

ワンダーベイシティSAZANのメインエントランス
メインエントランスのエスカレーター。美術館、博物館のような趣
ワンダーベイシティSAZANのメインエントランス
エスカレーターの両脇は植栽が彩を添えている

圧倒されながらホールを抜けると、さらに驚きの光景が待っていた。
全4棟いずれも22階建ての住宅棟がロの字を描くように立っており、その中心に約8000m2の庭園「アミティスガーデン」が広がっていたのだ。約2万6000m2ある敷地面積のうち、3分の1弱がこの庭園に相当する贅沢なつくり。ここから徒歩数分の距離に東京湾が広がっているとはちょっと想像できない、里山のような場所だ。

初めてワンダーベイシティSAZANに来た人は、敷地の中にこんな場所があるなんて……と一様に驚くそうだが、それも納得である。

ワンダーベイシティSAZANの外観
敷地中央に内包されている「アミティスガーデン」。中央の低層の建物が共用施設棟

住人の交流を育んできた一大イベント「SAZAN祭り」

管理組合理事長を務める長岐淑郎(ながき よしろう)さんが、この庭園について説明してくれた(以下コメントはすべて長岐さん)。

「庭園の下には自走式、機械式など全住戸分の駐車場が収められていて、完全に歩車分離しています。庭園の中央にある共用施設棟の屋上には、高低差のある緑地『スカイパーク』があり、子どもたちが自由に走り回ったりすることができるんです」

ワンダーベイシティSAZANの屋上
共用施設棟の屋上「スカイパーク」
ワンダーベイシティSAZANの共用施設棟
共用施設棟の前にはウッドデッキや一休みできるテーブルも

住宅棟と同様に、グリーンのガラスパネルを外観デザインに使用した共用施設棟には多様な施設がそろっている。
充実したキッチン付きのパーティールームやカラオケも楽しめるシアタールーム、キッズルームとしても使える多目的ルームなどがあり、稼働率も高いそうだ。

ワンダーベイシティSAZANのシアタールーム
共用施設棟内のシアタールーム
ワンダーベイシティSAZANのパーティールーム
庭園に面して開放感のあるパーティールーム
ワンダーベイシティSAZANの多目的ルーム
広大な多目的ルーム。太極拳、空手、キッズ向けの体操などスポーツ系の習い事が行われることも多い

この庭園には、年間通じて常に何らかの花が咲くように、多彩な植栽や高低木類が植えられているという。取材撮影に訪れたのは2021年12月の上旬で、残念ながら庭園は年間で最も彩りのさびしい時期だった。
しかし例年は早春の頃から、季節の移り変わりとともに桜やアジサイ、シャクナゲ、キンモクセイ、ツバキなどを愛でることができる。

ワンダーベイシティSAZANの庭園
真冬の時期にもかかわらず愛らしい花たちを発見

「庭園のなかで注目してほしいのが、幅約5m、全長約100mのメインストリート『ワンダーアベニュー』です。ここは、南船橋駅最寄りの住宅棟・フロントウィングとほかの住宅棟を結ぶ道で、出かけるとき、帰宅したときに通るのはもちろん、休日に散策をしたりするのにもちょうどいいんです。
2020年からはコロナ禍で休止中ですが、マンションが竣工してから毎年夏には、ワンダーアベニューをメイン会場にして『SAZAN祭り』という夏祭りを開催してきました。イベント業者にお願いして、道沿いに飲食の屋台を出してもらい、皆さんに楽しんでいただく、マンションの風物詩的な催しです。
これがきっかけになって家族ぐるみの交流が始まった住人も多いと思いますよ。また、夜に設営するビアガーデンは大人たちに好評です」

ワンダーベイシティSAZANのイベント
ワンダーアベニューを主会場にして2018年夏に開催されたSAZAN祭りの一コマ(画像提供/ワンダーベイシティSAZAN管理組合)
ワンダーベイシティSAZANのイルミネーション
2021年暮れにはワンダーアベニューをクリスマスイルミネーションが彩った(画像提供/ワンダーベイシティSAZAN管理組合)

2022年春現在、今夏のSAZAN祭り開催の見込みは立っていないが、コロナ収束を祝う形で祭りが再開できたら……と長岐さんは話した。

多様なキャリアをもつ住人のスキルシェアでマンションの魅力向上

驚きの空中庭園や充実した共用施設、住人が集う夏祭り……大規模マンションならではのスケールメリットは、理事会に多彩なキャリアをもつメンバーからも感じることができます、と長岐さんは続ける。

「監事2名を含めて、理事会は全22名で構成されています。多種多様なバックグラウンドをもつ方がお住まいなので、理事会もその縮図のような感じで、いろいろなキャリアの方が多い。仕事で培った能力を理事会業務に活かしていただけるケースも少なくありません」

例えば、どんな能力が活かされたのだろうか。

「このマンションは、1200戸超のスケールを活用して、一般的な電力料金よりも割安になる一括受電システムを導入しているんです。
理事の中に電力関連の仕事をしている人がいまして、電力会社からあがってきた明細に不備があると指摘されたんですね。彼いわく『計算方法が違うので、問い合わせるべきです』とのこと。電力会社に聞いてみたところ、確かに不備があることが分かり、我々が電力会社に料金を支払い過ぎていたことが判明しました。後に返還されまして、総額は3000万円近くにもなったんですよ」

プロならではの指摘で、3000万円というまとまった金額が管理組合から失われることを防いだわけだ。
また、保険関係に従事している理事からは、現在値上がりを続けている火災保険料を少しでもセーブするための情報が寄せられ、有利な火災保険への切り替えに成功した。
さらに、一級建築士の資格を持つ住人が大規模修繕委員会に参加。約1年8ヵ月かけて2021年5月に終了した第1回の大規模修繕工事に関し、さまざまなアドバイスをしてくれたという。

「2020年春以降、多くのマンション管理組合が導入に踏み切ったリモートの仕組みは、2019年暮れあたりから、情報通信系企業に勤めているある理事から提案されて検討を始めていました。ですので、コロナ禍が始まった2020年春にはZoomを併用するハイブリッドスタイルで理事会を開くことができたんです。
当初はやはり慣れないことで大変だった面もありますが、それでも導入が早かったですし、その理事さんのサポートもあって、ほかのマンション管理組合よりも使いこなせるようになった時期は早かったのではと思っています」

多彩なキャリアをもつ理事の負荷を下げ、次代の成り手を減らさない取り組みも行っている。

「大規模マンションだけに常に多くの課題があるため、理事会1回あたりの時間が長引く傾向がありました。そこで極力無駄な時間をなくすため、委員会制を導入したんです。
具体的には、総務駐車場、建設環境、植栽、防火防災、会計といった委員会を設け、月1回開催の理事会の前週に各委員会で話し合いをしていただく。そして、その結果を翌週の本理事会に上程し、決議するというものです。
つまり月2回は出席していただくことになるのですが、課題別に委員会でかなり整理していただいてから討議をするスタイルなので、理事会での話し合い時間は短縮され、内容も濃く、実りある理事会になったと考えています」

ワンダーベイシティSAZANのメインロビー
メインロビーの「エスプリラウンジ」
ワンダーベイシティSAZANのメインロビー
こちらもエスプリラウンジ。空港のVIPラウンジをモチーフにしてデザインされた
ワンダーベイシティSAZANのサービスカウンター
サービスカウンターではコンシェルジュによる各種サービスを提供。業務内容が多岐にわたるため、窓口が2ヵ所設けられているのは1200戸超の大規模マンションならでは
ワンダーベイシティSAZANのカフェラウンジ
2層吹き抜けで開放的なカフェラウンジもある
ワンダーベイシティSAZANのゲストルーム
ゲストルームは3種類。ここは和室タイプ

安全安心な“里山”を守り、次の世代に引き継いでいく

長岐さんは新築分譲時にワンダーベイシティSAZANを購入した。以前は京葉線沿線で、千葉駅寄りの検見川浜方面のマンションに暮らしていたそうだ。ワンダーベイシティSAZANを買うきっかけは、毎日通勤途中に京葉線の車窓から、日に日に進むマンション工事を見ていたことだったと話す。

「分譲時に大きな話題になったのですが、ワンダーベイシティSAZANは、世界最大級といわれた屋内スキー場『ザウス』の跡地に建てられたマンションなんです。
うちの隣の大規模マンション、そしてIKEAも、同じくザウスの跡地に建てられました。バブル期の象徴とも言われたザウスがマンションに生まれ変わるというニュース性、そして、私の都内の仕事場に近くなり、通勤利便性も格段に向上することも魅力的だったので、モデルルームの見学に行ったんです」

長岐さんがこだわったのは、東京湾近くのロケーションが堪能できる眺めの良い住戸だったそうだ。

「東京湾ビューが得られる東側の住宅棟の中~高層階に絞り、運良く購入することができました。
眺めは本当に多彩です。美しい朝の日の出に始まり、筑波山、富士山、夜に煌めく袖ヶ浦の工場地帯、羽田・成田空港へ着陸態勢に入った複数の飛行機など、実にいろいろな眺めを愉しむことができます。季節、時間帯によって微妙に見え方が変わるのも素晴らしく、暮らし始めて10数年ですが、まったく飽きませんね。
最近では、東京湾アクアラインのパーキングエリア・海ほたるから、ワンダーベイシティSAZANの灯りを確認できたのも感動的でした」

日の出の瞬間
長岐さん宅から見た日の出の瞬間。お隣の団地と、その向こうには幕張のビル群も見える(画像提供/長岐理事長)
夜景
同じアングルから見た夜景。幕張方面のイルミネーションが美しい(画像提供/長岐理事長)

さらに、もうひとつマンション購入の決断を後押ししたのが、免震装置が導入されていたことだ。地面と建物の間に設置された免震装置が地震の揺れを吸収するため、建物に地震の揺れが伝わりにくくなる。建物には、免震装置で吸収し切れなかった地震の揺れが少し伝わる程度に抑えられる仕組みだ。
長岐さんは2011年3月の東日本大震災で、この装置の効果を確認することになった。

「避難する場所を確保しないと!と玄関になんとか移動し、ドアを開けたときに聞いた、共用部分に張られている強化ガラスのたわみ音は今でも忘れられません。でも、一枚として損傷しなかったんですよ。
また、うちの家はもちろん、他の住戸でもモノが落ちたなどの被害報告はなかったと記憶しています。免震装置の優れた能力を実感することができました。本当にこのマンションを選んで良かったと思いましたし、“実績”があるだけに、この先も安心して暮らすことができます」

長岐さんは、ワンダーベイシティSAZANならではの長所をもうひとつ教えてくれた。

「冒頭に案内した庭園です。ただし、広大であるとか植栽が豊富だといった、ハードやしつらえ以外の部分。申し上げたいのは、竣工から歳月を重ねるなかで、徐々に安全・安心な場所であると認知されてきたことです。
庭園は基本的に住人専用のプライベートガーデンですが、ここに暮らすお子さんの、ワンダーベイシティSAZAN以外に暮らす友達にとっても魅力的な遊び場のようです。しかも、親御さんも『ワンダーベイの緑地で遊ぶのだったら、行ってきていいよ』と話しているとか。そうした環境をずっと守ってこられたのは、私たちの誇りですね」

ワンダーベイシティSAZANのプライベートガーデン
アミティスガーデンは子どもたちが安全に遊べる場所でもある

半面、キャッチボールやキックボードは事故の原因にもなるため、禁止にするなど見守りの課題もあるのですけどね、と長岐さんは話す。
ルール、マナーもしっかり理解しつつ、このマンションの安全な庭で遊ぶ経験は、子ども達にとって大きな財産になりそうだ。

ワンダーベイシティSAZANの銘板
エスカレーターの横に立つマンション銘板。物件の象徴である強化ガラスを使っている

※今後のイベント開催、共用施設の使用は新型コロナウィルス感染症対策のため上記の通りではありません

※物件の状況によって、空室情報がない場合もございます。

この記事は2022年3月10日に公開された記事を転載したものです。掲載内容は取材当時の情報です。細心の注意を払って情報を掲載していますが、当該情報について内容の正確性・最新性・信頼性・合法性等につきましては保証できかねますので、ご自身の責任で本ページをご利用ください。

SUUMOコンテンツスタッフ
撮影/一井りょう
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