水、緑に囲まれ、自然豊かな横須賀市の魅力をシンボライズ
神奈川県の南東に広がり、三浦半島のほぼ中心部を占める横須賀市。東京湾と相模湾に面して海が身近な一方、市域の大半は標高100~200メートルの丘陵地だ。そのため、首都圏では有数の豊かな水と緑に恵まれたエリアである。
今回紹介する横須賀市の「ザ・パークハウス 追浜」も、まさにそうした住環境に立つマンションだ。ロケーションは東に東京湾、西に富士山が望める丘の上。最寄りの京浜急行本線追浜駅から、敷地の北端に立つマンション敷地のエレベータータワーまでは徒歩約10分である。敷地が広大な上、マンションが丘陵地に立っているため、住宅棟の場所によってはもう少し時間がかかることもあるそうだが、住人のほとんどは自動車、あるいは通勤・通学時間帯にはマンションと追浜駅間を往復するシャトルバスを使うため、移動は快適だという。マンションから追浜駅までは、車なら片道5~6分ほどだ。なお、前述のエレベータータワーは、マンションのグラウンドフロアまで徒歩や自転車で上がる人のために設置されているもので、もちろん自転車も一緒に乗せられる。高さは約59mだ。
全709戸が入るマンションの敷地は、約5万5000㎡で東京ドームがスッポリ収まる広さだ。そのなかに5棟のマンションと、4つの庭園、2つの提供公園がレイアウトされている。ひとつの街のようなスケールだ。
“大人の部活”で我が家への愛着が深まる
まずは、そのスケールを活かした共用施設の充実ぶりを特筆したい。共用棟のコモンアリーナには、クッキングスタジオや和室などのカルチャールーム、体育館のようなスポーツアリーナ、キッズルーム、ライブラリーが設けられているほか、屋外にはバーベキュープラザや菜園など、計20以上の施設が整っている。
2011年7月の販売開始時に公表された、三菱地所レジデンスのニュースリリースによると「これらの共用施設は、700超の世帯がより良いコミュニティを形成するための場となるように設けたもの」とのこと。竣工後、2~3年はコミュニティ支援専門のコンサルタント会社が入り、共用施設を舞台にマンション住人の交流が促されていったが、竣工から2年が経過した2013年から14年にかけて、専門会社から住人の手に引き継がれた。
コミュニティ形成の主な担い手は、マンションの住人で構成される「コミュニティクラブ」だ。現在、クラブの役員と理事会役員を兼任しているMさんに話を聞いた。
「活動の内容は非常に多彩です。餅つき、夏祭り、ハロウィン、クリスマスといった季節の行事はもちろんのこと、メンバー同士でアイデアを出し合って実施する、オリジナルのイベントも好評です。最近の取り組みで評判が良いのは『クリーン・グリーンデー』ですね。“クリーン”はマンション敷地内及び周辺のゴミ拾いで、“グリーン”はマンションが立つ丘の側面にある斜面庭園など、緑地の草刈りやお手入れなどです」
参加者にとっては、自分たちが暮らすマンションがきれいになるので、自ずと我が家に対する愛着の感情も芽生えそうだ。ちなみにどちらも3回の参加でマンション内コンビニで使えるチケットがもらえるため、特に子どもに人気とのこと。
「グリーンのほうも同様で、自然にマンションに対する思い入れが深まると思います。こちらは特に大人たちが楽しそうに取り組んでいますね。各住人のバックグラウンドは全く違っていても、自分たちが暮らすマンションの美化やコミュニティの活性化という同じ目標に向かうので、自然と意気投合する。大人の部活みたいなノリに近いかもしれませんね」(Mさん)
マンションへの愛着を育み、互いに気分良く暮らすための工夫としては、クリスマスイベントで実施した「マイマナーブックをつくって、サンタさんにプレゼントをもらおう♪」も手ごたえがあったそうだ。
「マンション内のあちこちにつくった複数のポイントをまわり、マナーについて書かれたシールを台紙に貼っていくというウォークラリーで、全部貼れるとマナーブックができあがります。完成した『マイマナーブック』を持ってサンタクロースに見せに行くとプレゼントがもらえます。このウォークラリーを通じて“共用部にゴミを捨てない”“むやみに走り回らない”などのマナーやルールを身に付けられ、マンション内のモラル向上につながったと思います」(Mさん)
楽しみながら防災意識が根付く「防災フェア」で共助力向上
ほかにも、芝生が広がるセントラルガーデンに檻を仮設し、くじゃく、モルモット、ポニーなどを連れてきて、見たり、触れたりできる移動動物園や、大型水槽で複数の魚を展示する移動水族館なども実施しているというから驚く。遠くまで行かなくても、自宅のすぐそばで動物、魚に触れ合えるとあって、住人に大人気だそうだ。動物園、水族館と聞くと、アマチュアには手に負えなさそう…と考えてしまうが、前述どおり、これらのイベントもすべて住人の手によって行われている。一度実施して業者との繋がりができれば、傍から見るよりも難しくはないですよ、とのこと。
また、大規模災害などが発生した際、マンション住人は状況が許せば在宅避難、共助などが求められる昨今、ザ・パークハウス 追浜も住人の防災意識向上に力を入れている。
「原則年1回、防災フェアを開催しています。防災訓練だけにとどまらず、楽しめる要素も採り入れているのが特徴ですね。例えば非常食の展示や販売会、非常用発電機のエンジンをかける体験会のほか、住人に防災フェアのチラシやポスター作成をお願いして、それを展示し、皆さんに見ていただくなど。楽しみながら自然に防災意識を高めてもらえるように取り組んでいます。これらのイベントはコミュニティクラブだけでなく、理事会や自治会、さらには内容に応じて都度募集する住人有志など、さまざまな方によって支えられているんですよ」(Mさん)
なお、これらのイベントや行事は、当然、感染対策に留意し、密をつくらないように実施されている。コロナ禍において一部行事の中止、規模の縮小はあったそうだが、持続可能なコミュニティ形成のために活動が継続されているのは素晴らしい。
また、コミュニティ活性化という“ソフト”が充実する一方、“ハード”の維持管理を担う、理事会の活動も熱心だ。例えば、植栽管理、シャトルバスやカーシェアリングのスムーズな運用、さらには長期修繕計画、積立金のチェック、見直しなどを行い、管理会社に“お任せ”にせず、主体的に取り組んでいるという。
「理事会は、住人の声にもしっかり耳を傾けています。以前には寄せられた意見書をきちんと検討して、敷地内を走行する車と歩行者が安全に共存できるよう、停止線を新たに設けたりしたこともありました。大規模マンションなのでやるべき事案は多いのですが、過去の理事経験者のフォローもあり、健全に機能していますね」(Mさん)
選択肢豊富な共用施設で暮らしが豊かに
さて、ここからは複数の住人から集めた、ザ・パークハウス 追浜ならではであろう体験や、住み心地の満足度を紹介していこう。まずは高台立地の快適性だ。
「モデルルームを見学して、イメージ映像でほぼ即決しました。高台で風が通り抜け、海、緑が近く、野鳥の声で目が覚める生活。暮らし始めたら本当にそのとおりです。ウチからは富士山方面が見えます。季節や時間帯によって姿を変えるので、10年以上経ってもまったく眺めに飽きません。高台でほかの家からのぞかれる心配がないので、カーテンはいつも開けっ放し。本当に開放的です。夏には、海向き住戸だけでなく、共用施設の屋上庭園やスカイラウンジから、八景島シーパラダイスや横浜市金沢区の花火大会が見られるのもうれしいですね」(Aさん)
住人構成、世代の近さが心地良いという声も多かった。
「ファミリータイプの間取りが中心で、分譲時に購入した人は、結婚したばかりか、小さい子どもがいるファミリーが多かった。いまでは互いに子どもを見守る関係性ができあがっています。以前、カギを忘れて家に入れなかったウチの子どもを、隣のお宅で預かってもらったことも。また、マンション住人の子どもたちは多くが同じ小・中学校に通っていて、おまけに場所も近いので、安心して送り出せます」(Bさん)
また、前述した共用施設の充実ぶりに満足している人も。
「カーシェアリングが便利です。7台あって車種は軽のトール型ワゴンなど。15分単位で105円から利用できるなど料金設定がリーズナブルで使いやすいんです。夫が車で外出している間のちょっとした買い物や子どもの習い事の送り迎えなどに重宝していますね。稼働率が高いので、しっかり予約しなければいけませんが、とにかく大規模マンションならではのスケールメリットだと思います」(Cさん)
「ウチの子どものカラオケデビューは共用施設のカラオケルームでしたし、初めてのお使いはマンション内のコンビニでした。特に初めてのお使いはマンション内ということもあり、何かと安心でしたね。また、共用施設のおかげで家族ぐるみの付き合いがより一層楽しめます。バーベキュープラザやクッキングスタジオでホームパーティー、食事会をすることが多いですね。ゲストルームも利用頻度の高い施設です。遠くに住んでいるおじいちゃん、おばあちゃんも気兼ねなく招待できますから」(Dさん)
「コロナ禍以降、在宅ワークの機会が増えたことで、フィットネスルーム、屋上庭園のありがたみを再確認しました。サクッと30分ほどマシンを使ったり、ウォーキングしたりするだけでかなりの気分転換に。目も身体もリフレッシュして、帰宅後に仕事に集中し直すことができます」(Eさん)
バリエーション豊富な共用施設をフル活用して、ご近所づきあいや自分の暮らしをより充実させられる――大規模マンションならではの特典がそろったザ・パークハウス 追浜の魅力は、より高まっていきそうだ。