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所在地:東京都渋谷区
竣工年:2007年
総戸数:128戸
東横線・代官山駅を降り立つと、言わずと知れたおしゃれエリアが広がる。しかしその向こうに見える、特徴的な段々屋根のマンションをご存知だろうか。それがブリリア代官山プレステージ。代官山に培われた街のイメージを継承しつつ、一帯の景観美向上を目指して開発が進められたというマンションだ。

その結果、誕生したのが、キューブを積み重ねたような先進的なデザイン。上層階を階段状にするというユニークな外観などが評価されて、竣工した2007年には、建築・環境部門でグッドデザイン賞を受賞している。建物内に入ると、意匠をこらされているのは外観だけでないことがよく分かる。



管理組合理事長は、このような物件の特徴こそ、住人が守るべき大切な資産だと言う。
「やはりこのデザインでしょう。私も含め、住人の多くが、洗練されたデザインを気に入って入居しています。
理事会としては、デザイン性の高さこそが、このマンションならではの価値だと位置づけています。例えば、共用部には、希少な建材なども使われていますから、補修などの際には、その分コストがかかってしまいます。しかし、軽はずみに資材やカラーリングを変えるようなことはせず、できる限り竣工当時の状態を守るようにしています。竣工から10年以上たちましたが、新築当時と変わらない姿を維持することが重要だと考えているからです」

なお、このマンションは全128戸だが、このうち約半数は投資法人が所有・運用する賃貸専用住戸だ。
「代官山駅一帯の人気に加え、駅から徒歩2分という立地条件、建物自体の魅力が相乗効果となって、稼働率は高いようです。ただし、賃貸だと短いサイクルで入居者が入れ替わるので、マンション全体のコミュニティ形成を育みづらいという悩みもあります」
竣工以来、なかなか有効な取り組みを実施できずにいたそうだが、2018年にはクリスマスコンサートを企画した。
「カフェラウンジにグランドピアノがあるので、これを使って何かできないかなと考えまして。ミュージシャンの住人に声をかけてみたところ、演奏していただけるという話になったんですよ。残念ながら、開催日直前に怪我をなさってしまったので実現にはいたりませんでしたが、きっかけはつくれたので、いずれは実現させたいと思っています」

都心で住戸の約半分が賃貸ということもあり、住人同士の交流を促すのはなかなか難しいのですがと苦笑しつつ、理事長は続けて言う。
「このマンションには、若いシングルやファミリー、シニアカップルなど、さまざまな家族構成・年齢層の住人がいます。ちょっとした集まりを通じて少しずつ交流を育み、管理に対する意識も高めていきたいですね」

このマンションの長期修繕計画では、2020年初頭に第1回目の大規模修繕工事が予定されている。
「竣工以来、理事会の開催頻度は3カ月に一度でしたが、大規模修繕に向けて2017年から毎月開催に変更しました。建物の維持管理については、竣工2年目からコンサルタントに委託し、手を入れるべき部分と当面現状のままでいい部分の見極めについてアドバイスを受けています。大規模修繕についても、理事会に新設した専門委員会と連携してもらいながら協議を進めているところです。
先ほども話したとおり、できる限り新築当時の姿を維持していきたいと思っています」


※物件の状況によって、空室情報がない場合もございます。
この記事は2019年2月23日に公開された記事を転載したものです。掲載内容は取材当時の情報です。細心の注意を払って情報を掲載していますが、当該情報について内容の正確性・最新性・信頼性・合法性等につきましては保証できかねますので、ご自身の責任で本ページをご利用ください。