現在の住まいが賃貸のため、「防音グッズでは不安だし、リフォームもできないし」という方は、防音性能の高い物件や、防音室付きの物件を探してみましょう。最近では、音楽やダンスなどが好きな人をターゲットにしたシェアハウスも出てきており、スタジオが併設されている場合も。仲介会社に相談してみるといいでしょう。
防音ユニットルームが部屋の中に設置されていたり、1室、または住戸全体が楽器演奏ができるよう、防音性能が高められていたりする賃貸マンションや賃貸アパートがあります。このような防音室付きの部屋が探しやすいのは、さまざまな賃貸物件へのニーズがある大都市圏。また、大都市圏以外の街や郊外でも、音楽大学や音楽系の専門学校などの周辺に目立ちます。
最近では、建築会社や不動産会社が「大音量で映画を見たい」「楽器の演奏を自宅で楽しみたい」という人をターゲットに、全住戸が防音仕様の賃貸物件を建築、プロデュースしたり、古いマンションをまるごとリノベーションしたりするケースもあります。希望のエリアで探してみましょう。
楽器OKの賃貸物件に比べて探しにくいのが、ダンスのレッスンOKの物件です。そこで、探してみたいのが、楽器OKの賃貸物件で階下への足音の影響がない1階の部屋。または、「ドラム演奏OK」としているところ。ドラムの場合、振動音となる重低音がメイン。ドラムOKということは、床下に制振マットを施工したり、二重床で音を伝わりにくくした物件の可能性が大。つまり、足音なども階下に伝えにくく、ダンスの練習にも適しているといえそうです。高いところから飛び降りたり、床を傷つけるようなシューズを使わないダンスであれば、ダンスの練習にもOKが出る可能性があります。仲介会社を通して貸主に相談・交渉してみる価値アリです。
ピアノやギターの練習や、ダンスの練習ができる家に引越すなら、スタジオ付きのシェアハウスを探してみるのもオススメです。個人の専用の居室のほかに、リビングやキッチンなど居住者が共有(シェア)して使えるスペースがあるのがシェアハウスですが、音楽演奏ができるスタジオや、ダンスや芝居の稽古に使える広い部屋が設けられているタイプもあります。
スタジオ併設のシェアハウスには、音楽好き、ダンス好きな入居者が集まります。入居者やその友人が集まって練習をしたり、情報交換をしたりなど、新たな交流が生まれるのも魅力です。音楽やダンスを通して、いろいろな人と知り合いたい、仲間を増やしたいという人にはぴったりの選択です。
希望のエリアに防音室付き・スタジオ付きの物件がない場合、または、家族での引越しを考えている場合、賃貸の一戸建てを探して、防音ユニットルームでピアノを弾いたり、防音マットを敷いてダンスの練習をするという選択肢もあります。
また、マンションの場合、管理規約で楽器OKになっている物件を仲介会社に探してもらうといいでしょう。弾ける楽器の種類や、練習してもよい時間帯は、マンションごとにルールが決められています。そのルールを守って演奏するなら、楽器に関するルールのないマンションで演奏するよりも気兼ねがいりません。もちろん、防音カーテンをしたりピアノの下にマットを敷くなどの配慮も忘れないようにしましょう。