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1階をガレージとしたメゾネットのharamo S1はディンクスをターゲットとした集合住宅。
ここに住むM夫妻に話を伺った。

ガレージの扉はFRPを素材に使った引き上げ式。思いのほか重めの扉を開け放つと、ガレージには真っ赤なアルファ145が鎮座している。その周辺には明らかに145のものと思われるパーツ類も置かれている。
「頑張って片付けたんですけど、ガレージなので、ついついモノが増えて……」というのは、145のオーナーであるMさん。それにしてもずいぶん程度のいい145である。
「1999年かな? 新車で購入して、ずっと乗り続けています。最近は忙しくて行っていないのですが、以前はサーキット走行もしてました。専門的なこと以外のメンテナンスもほとんど自分でやるんです」とMさん。ガレージを見渡すと、145の新品パーツが置かれている。
「ガレージのいいところですよね。置き場所があるからパーツをストックすることもできます」Mさんが、この集合住宅に入居。「ガレージ付きの賃貸物件をずっと探していたんですよ。でも、なかなか見つからなくて……」
Mさんが住むharamo S1は、東京都昭島市に立つガレージ付きの集合住宅。総戸数16戸のうち、ガレージ付きは8戸。1階がガレージになっており、その上にメゾネットタイプの居住スペースが2フロア分。さらに専用スペースの屋上も備えている。Mさんが、このharamo S1の存在を知ったのは某建築雑誌に掲載されているのを見たから。
「すぐに連絡を取りましたが、そのときは空いていなくて。結局、実際に住み出すまでは1年近くかかりましたね」とMさんは笑う。待っている間、何度も連絡を入れて空きがないかを確認したという。
「嫌がられるんじゃないかとも思ったんですが……」という。それほど念願だったガレージのある生活。どうですか? 「快適な作業環境ですよね。天気は関係ないですし。それにこのガレージは明るくて気に入ってます」とMさん。扉の素材に使ったFRPは、外の光を遮断することなく、柔らかい自然光が145の赤いボディを照らし出している。
ガレージ奥にある階段から上がっていくと、キッチンとダイニングのある2階へ。居住空間への入口にはしっかりとドアが設けられている
ガレージから続く階段。この階段自体は半分外部に設置されているようなもの。ちなみにMさんのお宅ではガレージの奥が靴脱ぎ場
Mさん宅の2階入口には、クルマ好きらしいアイテムが飾られていた

ガレージを通り抜け、奥にある階段を上ると、そこから先が居住空間となっている。2階はキッチンとダイニングのスペース。部屋の中央には3階へ続く階段を配置。この中央に位置する階段のおかげで、間仕切りがなくても空間が明確に分けられている。つまり、視覚的な狭さを一切感じさせずに、空間を分けるという演出が施されているのだ。
その階段を使って3階に行くと、そこは寛ぎのリビングスペース。Mさんは3階を寝室としても使っている。
「空間が壁で仕切られていないのが気持ちいいですね。そして各部屋への移動は階段使った縦の動きというのも気に入っています」とMさん。 「内装は剥き出しですし、住む前には寒いことも覚悟していましたが、それはありませんでした。窓が多くてすごく明るいですし、風も通り抜けて本当に快適です」と続ける。

2階奥に位置するキッチン。ダイニングとは中央にある階段を使って仕切られているため、視覚的な圧迫感は一切ない
居住スペースへと続くガレージ奥の階段からアルファ145を眺める。FRPを使った引き戸からは自然光がたっぷりと入り込み、明るい雰囲気のガレージとなっている

ガレージの壁には、145のさまざまなパーツが置かれている。磨かれたエンジンパーツや足回りパーツなどがストックされている
なお、haramo S1が住人として想定しているのはディンクス。夫婦2人暮らしであれば、必要十分な広さといえる。Mさんも妻との2人暮らしだ。ディンクス向けというと、一般的には高級志向というイメージが強いが、haramo S1は違う。無駄な装飾などを省くことで、賃料を低く抑えているのも特徴の一つ。一部の躯体を剥き出しにしているが、住人が自分の好みに合わせてアレンジしてほしいという考えもある。その結果、ガレージを含め3フロアのメゾネット+屋上で、管理費を含めて10万円という賃料を実現している。
所在地:東京都昭島市
構造・規模:鉄筋コンクリート造・地上3階、屋上1階
設計・監理:長坂常(スキーマ建築計画)